仮面ライダー刀   作:ボルメテウスさん

11 / 57
「ちっ、どうなっているんだ、あそこは」
そう言いながら、伊坂は目の前にある建物を見ながら、舌打ちをする。
橘を惑わせる存在への警告の為に向かった場所。
だが、そこは彼の予想を上回る魔境だった。
アンデットの本能と共に建物内にはカリスがいる事も分かる。
だが、同時にカリスと似た存在が病院内でも感じる。
それに惹かれるように、仮面ライダー剣こと剣崎達まで来ている事を既に知らせで聞いていた。
「仕方ない。
しばらくは監視を続けろ。
俺は烏丸の所へ向かう」
そう言いながら、部下を置いて、そのまま離れていく。
「まぁ良い、既にカテゴリーAは俺の手にの中にある」


蜘蛛が封印される時

 蜘蛛の始祖であるスパイダーアンデットは自身の適合者を探す為に活動をしていた。

 

 その目的は既に達しており、既に自身を封印される為に、わざと人々を襲うように行動していた。

 

 そんなスパイダーアンデットを探していた橘は、その姿を見ると共に獰猛な笑みと共にゆっくりとその腰にバックルを巻く。

 

「カテゴリーA、ついに見つけたぞ、変身!!」

 

 その叫び声と共に橘はすぐにギャレンへと変身すると共に、ギャレンラウザーの銃口をスパイダーアンデットに向けて、引き金を放つ。

 

 ギャレンラウザーから放たれた弾丸を受けてか、スパイダーアンデットはすぐにそちらの方へと向くと共にうなり声と共に橘と向き合う。

 

 橘はスパイダーアンデットがこちらに向かってくると同時にすぐにギャレンラウザーを構えて引き金を引く。

 

 だが、それをまるで予知しているかのようにスパイダーアンデットはその攻撃をかわすと共に一気に接近してくる。

 

 そしてそのまま爪で攻撃を仕掛けてくる。

 

 橘はそれをなんとか避けつつ、反撃の為に引き金を引こうとする。

 

 しかし、スパイダーアンデットはそれを避けると共に橘の首を掴む。

 

 首を掴まれた橘はそのまま持ち上げられて苦しそうにする。

 

 その瞬間だった。

 

「変身」【TURNUP】

 

 それと共に聞こえた声と共に橘の首を掴んでいたスパイダーアンデットはその手を離してしまう。

 

 橘はゆっくりと息を吸いながら、先程、攻撃した人物を睨み付ける。

 

「お前はっギグスっ」

 

 それは、何度も橘を苦しめた相手である仮面ライダーギグス。

 

 そのギクスは二丁拳銃型の武器を橘ではなく、スパイダーアンデットに構えた。

 

「俺の邪魔をするなっ!」

 

 橘はすぐに叫びながら、瞬時にギャレンラウザーをスパイダーアンデットで攻撃を始める。

 

「橘さんっ」

 

 そんな橘を心配しながらも、ギグスは苦虫を噛むような表情と共にすぐに戦いに参加する。

 

 ギグスの攻撃を受けながらスパイダーアンデットも爪を振りかざして攻撃する。

 

 その攻撃を受けつつも、橘は必死になって抵抗し、スパイダーアンデットを攻撃し続ける。

 

 だが、その攻撃はことごとく避けられてしまう。

 

 橘は次第に焦り始める。

 

(俺は、俺の強さを証明するっ!!)

 

 その言葉を思い浮かべながら、橘はスパイダーアンデットを攻撃する。

 

 しかし、やはり当たらない。

 

 そんな橘を見ながら、ギグスは迷う。

 

「っ」

 

 同時にギグスは銃口をスパイダーアンデットに向けて、銃弾を放っていく。

 

 橘の援護を行うように

 

 銃撃を続けるギグスで、その銃弾を浴び、スパイダーアンデットは後ろに下がっていく。

 

 その威力に負けて、その場に倒れこむスパイダーアンデットだったが、それでもなお立ち上がろうとする。

 

 しかしその瞬間を狙い撃つようにギグスはさらに銃撃を行っていく。

 

 それによって再びスパイダーアンデットは大きく吹き飛ばされる。

 

 しかし、その程度では倒せていない事は分かっていた。

 

 だが、同時に橘はすぐにラウズカードを手に取る。

 

【DROP】【FIRE】【GEMINI】【バーニングディバイド】

 

 その音声が鳴り響くと同時に橘はそれと同時に地面を踏み込み、跳躍すると、空中で一回転してから落下の勢いを利用して、足に燃える炎を纏ったまま、スパイダーアンデットへとオーバーヘッドキックを放つ。

 

 それを受けたスパイダーアンデットは悲鳴をあげる暇もなく爆散していく。

 

 それと同時にブレイドの姿からギャレンへと戻ると共に、地面に着地する。

 

 そして大きく肩で息をしながら、ゆっくりと呼吸を整えながら、そのまま手に持ったカードをスパイダーアンデットに投げる。

 

 それによって、スパイダーアンデットはそのまま封印される。

 

「カテゴリーAを封印できた」

 

 そうしながら、その手にあるカテゴリーAのカードを見つめる。

 

「橘さん。

 

 そのカードをどうするつもりですか」

 

「何?」

 

 それと共にギグスを見つめる。

 

「ピーコックアンデット、伊坂はそのカードを使ってライダーシステムを作るつもりです。

 

 それが完成してしまったら、あなたと同じような悲劇が起きる」

 

「俺と同じように」

 

 それと共に橘の脳裏に蘇るのは自身の崩壊のイメージの恐怖だった。

 

 克服したつもりでいる橘にとっては、それは些細な事だったが、同時に思うのは、それを他の人間に強要するのか。

 

「そいつの耳を貸すな、橘」

 

「っ」

 

 聞こえた声と共に橘はすぐに見る。

 

 そこには確かに伊坂がいた。

 

「さぁ、そのカードを俺に渡せ」

 

「これで、こいつの言う通り、新しいライダーシステムを作るのか」

 

「そうだ」

 

「そして、そいつにも過酷な運命を強いるのか」

 

「何を言っている、渡せ」

 

 だが、伊坂はまるで気にした様子もなく、問い続ける。

 

 その返答に橘は納得したように、頷く。

 

「あんたの命令に、そこまで従う義理はない、変身っ!!」

 

 同時に橘は同時に走り始め、その姿を再びギャレンへと変わる。

 

「っ橘さんっ」

 

 手に持ったギャレンラウザーで攻撃を仕掛ける。

 

「愚かな」

 

 そう言いながら、ピーコックアンデットはその背中にある翼を橘達に向けて放つ。

 

「やらせるかっ」

 

 そう言い、ギグスはすぐに両手に銃を構え、すぐにその翼を撃ち落とす。

 

 しかし、ピーコックアンデットに狙おうとしても、興奮状態となっている橘のせいで、攻撃をする事ができなかった。

 

 そうしている間にも、ピーコックアンデットは橘を嘲笑うように見つめる。

 

「何が可笑しい」

 

「既に貴様のタイムリミットが近いだろう」

 

「なにっ」

 

 そう困惑している間に、橘は急に身体の力が抜ける。

 

「どうなっているんだっ」

 

「既にシュルトケスナーの効果は薄れている。

 

 既に橘、お前は戦う身体ではない」

 

 その言葉と共に橘は確かにその身体に力が入らない事に気付く。

 

 だが、それに戸惑っている余裕はなかった。

 

 ギャレンラウザーによる銃撃を行うものの、それも簡単に避けられてしまう。

 

 そのまま接近して攻撃を行おうとするものの、その攻撃も避けられてしまう。

 

(俺は)

 

 それと共に橘はそのままピーコックアンデットの攻撃に吹き飛ばされ、そのまま変身を解除されてしまう。

 

 同時に、その懐にあったカテゴリーAがピーコックアンデットの元に落ちる。

 

「ふんっ」

 

 それと共にカテゴリーAを拾おうとして、近づく。

 

 だが、それを阻止するようにピーコックアンデットに向けて、銃弾が襲う。

 

「まだ、お前がいたな」

 

 そこにいたギグスを見て、笑みを浮かべる。

 

「……」

 

「お前ともいずれ戦ってみたいが、今はその時ではない」

 

 同時にピーコックアンデットの視線は橘の方へと向けていた。

 

 それに気づいたギグスはすぐに橘の元へと向かう。

 

「もしも、再び力が欲しければ、俺の元へ来い」

 

 その言葉と共にピーコックアンデットは橘に向けて火球を放つ。

 

 だが、ギグスがその攻撃を防いだ事によって、橘には被害はなかった。

 

 そして、既にそこにはピーコックアンデットの姿はなかった。

 

「橘さん」

 

 それと共にギグスは、気絶した橘を抱えて、その場を離れる。




「・・・・」
それはチベットのとある建物だった。
その男の周りには大量の本が置かれており、数々の資料を見ている途中で、何かを感じたのか、窓の外を見る。
「何かを感じたのか」
そんな男に対して、1人の少年が話しかける。
「カテゴリーAが封印された。
君の言う通りの自体になってしまったようだ」
「そうか。
だとしたら、俺達の思った以上の出来事が起きているようだな」
そう言いながら、少年は強く、拳を握る。
「あぁ、君の言う天王寺という男。
彼が確かにこの事態に関わっている事は間違いないだろう。
だが、君達をこの時代に連れてきたのは、おそらくは別の大きな意志だろう」
「だけど、その意志とは別に歴史の修正力が働いている」
「あぁ、アンデットに襲われた人を助ける事。
それは僕達にとっては大きな事だろうが、歴史にとってはあまり重要ではない。
だが」
「ギャレンの適合率の低下。
カテゴリーAの封印。
それらは歴史の重要なポイントだ」
「あぁ、だからこそ、その意志はそれを変えようとしている。
それによって、歴史はどう変わるのか」
それと共に少年は立ち上がる。
「もう良いのか?」
それは、少年がこれから、どこに向かおうのか察したのか、男は少年を見つめる。
「あぁ、あんたがいなかったら、正直に言って、本当にやばかった」
少年はそのまま右腕を確認する。
それは人間の腕ではなく金属製の義手が動いている。
「しかし、あんまり無茶をしないように。
まだ、その手は馴染んでいないだろう」
「あんま病人扱いするな。
もう、バリバリの本調子だ!」
同時に右腕をしっかりと握り絞める。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。