「えぇ、俺の力が必要だと。
だけど」
「迷っているのか」
「えぇ、正直に言うと、未だに俺は俺が許さない。
伊坂に勝ったとしても、果たして」
「まったく、情けない奴だ。
それでも俺からギャレンを受け継いだ男か」
「それは」
「・・・俺も間違っていた事でな。
だけど、今のお前をの姿を見て、少しは分かった気がする」
「桐生さん」
「もっとお前は馬鹿になれ。
お前は真面目すぎて、余計な事を考える。
今、お雨のやりたい事はなんだ」
「桐生さん。
俺、やってみせます!」
アンデットサーチャーの反応と共に、俺達は急いで向かった。
そこで待ち受けていたのは、未だに解放されている3体のアンデットを従えているレンゲルの姿だった。
「あいつっなんで関係ない人を襲ってっ」
「あいつの目的はカードだ。
だから、俺達をおびき出す為だけに、こんな事をっ」
その言葉を聞くと共に、怒りで身体が震える。
「落ち着け、刀磨」
「あぁ、分かっている」
ここで奴の思い通りになってはいけない。
俺はゆっくりと、その手にバックルを持つ。
「まだ、橘さん達が来ていない。
それでも」
「やるしない、行くぞ」
その言葉に合わせるように俺達は同時に構える。
「「「変身!!!」」」
【【TURNUP】】
鳴り響く音と共に、俺は刀に。剣崎さんは剣へと変わる。
【OPENUP】
それに合わせるように錬司もまたバックルから出たゲートを潜ると共に、その姿を変える。
その姿は、今、目の前にいるレンゲルとよく似た容姿をしたライダー。
だが、その身体から出てきた翼は、まるで魔法使いを思わせるローブのような姿であり、武器である杖も持ち、その姿には先程までのレンゲルのような禍々しい姿はない。
それこそ、錬司が変身する仮面ライダーケイオンだ。
「さてっと、行くぞ」
「あぁ」
その言葉と共に俺は手に持ったブレードラウザーを、剣崎さんはブレイドラウザーを構える。
そして、錬司は槍型武器であるケイオンラウザーを構える。
それを見たレンゲルは、俺達の方へと手を構えると、それに合わせるように3体のアンデット達が襲い掛かる。
「とにかく、どちらにしても、アンデット共を先に片付ける」
錬司の言葉を聞きながら、俺達も動く。
俺は向かってきた2体をブレードラウザーで斬り裂き、そのままもう一体にも突きを放つ。
その間に錬司の方では、アンデット達に攻撃し、逆に錬司の攻撃を避けたアンデットに対して、その杖型の武器を振るう。
それによって、そのアンデットは吹き飛ばされる。
だが、ポーラーベアアンデッドは、その身体から冷気を放ちながら、錬司に攻撃を仕掛けようとする。
【Barrier】
それよりも早く、スキャンしたラウズカードから出た特殊な結界を張り、ポーラーベアアンデットの攻撃を防ぐと同時に攻撃の衝撃を反射する。
それによって、自身の冷気が跳ね返され、ダメージを負うと共に後ろに下がる。
「助かるぜ、錬司」
「いや、油断せずに行こう」
その言葉と共に見つめる。
自身の攻撃という事で、瞬時に回復したポーラーベアアンデット。
同時に3体のアンデットは揃うと共に襲い掛かってくる。
それに対して俺と錬司が前に出る。
まずはアンデットの攻撃を引き付けながら戦うために、俺達は走り出した。
同時に俺はブレードラウザーを構えながら、アンデットに向かって走る。
その背後からは錬司がケイオンラウザーを構えながら、アンデットを攻撃する。
アンデットもそれに対して迎撃するように拳を叩きつけるが、それは錬司の結界によって防がれてしまう。
だが、それでも結界に拳を叩きつけ続けた結果、砕け散った事に、僅かに隙が生まれる。
そこを狙い俺は一閃を叩き込んだ。
その一撃は見事に決まる。
攻撃を受けたアンデットは吹き飛び、倒れ込む。
そこに錬司は更に追撃を仕掛けようとするが
「ぐっ」
「ちっ」
それを乱すようにレンゲルが攻撃を仕掛ける。
レンゲルは、俺に腕を向けるとそこからケーブルを放った。
無数のケーブルは、まるで意志を持ったように、自在に動き回り俺に迫る。
だが、それを見た俺は即座にその場から離れる。
「ぐっ」
ただでさえ、こちらは3人で、相手は4人という数が不利な状況の中、こちらの動きを止める為だろうが、こんな技を使うとは予想外だ。
だが、それが分かっているなら、対処方法はある。
そう考えている間にもレンゲルは、今度は錬司の方へと迫る。
どうやら俺よりも錬司の方が危険だと判断しただろう。
「ぐっ」
それと共にポーラーベアアンデッドの冷気が錬司に襲い掛かろうとした時だった。
【BARRETT】【FIRE】【FIREBARRETT】
その音声と共に、ボーラーベアアンデットに向けて、降り注がれる炎の弾丸。
その威力に負けて、ボーラーベアアンデットは怯む。
「今のは」
「待たせたな、剣崎」
「橘さんっ!」
そこには、俺が待っていた助っ人である橘さんがギャレンラウザーを構えていた。
そうしている間にも、他のアンデット達が襲い掛かっている中で、アンデットを斬ったのは、カリスに変身する始だった。
「始、来てくれたのかっ」
「勘違いするな。
俺は、アンデットを狩りに来ただけだ」
「とにかく、これで数は揃った」
同時に俺達は構える。
「刀磨、お前と剣崎はレンゲルを倒せ。
アンデットは俺達でなんとかする」
「分かった」
その言葉と共に、俺達は走り出す。
「あれが、あいつの仮面ライダーとしての姿か」
そうして、桐生が見つめた先には、レンゲルとアンデット達と戦う姿。
それは、僅かながらも悔しい思いもあった。
だが、同時に誇らしくもあった。
間違った正義感で振り回していた。
しかし、烏丸から聞いた橘の話。
恐怖心を自身の力に変えた後輩の姿。
それが、自分の目を覚ました。
だからこそ、今はの自分ができる事を、考えていく。