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レンゲルと戦いをくり広げる俺と剣崎さん。
目の前にいるレンゲルは、元々手に持っていた武器である槍型武器であるレンゲルラウザーを振り回しながら、身体の各部から伸ばされるケーブルが縦横無尽に襲い掛かる。
迫り来るケーブルに対して、俺達は次々と切り下ろしていくが、そのケーブルの再生力は高く、切り裂いても瞬時に再生されてしまう。
レンゲルラウザーによる猛攻を避けつつ反撃する俺達だが、剣崎さんの剣はレンゲルラウザーによって受け止められ、俺の持つ刀は空振りに終わる。
その隙を狙ってレンゲルラウザーが振るわれるも、俺は刀で防ぎながらバックステップで後退していく。
しかし、背後から接近していた剣崎さんに気付いたレンゲルラウザーが俺に向かって突き出され、俺は腹部にレンゲルラウザーが突き刺さる感覚を感じながら吹き飛ばされた。
腹部に突き刺さったレンゲルラウザーをどうにかしようと試みるが、その前に俺は背中から壁に叩きつけられる。
「ぐっ!!」
「刀磨っ!」
剣崎さんがすぐに俺を助けようとして、近づこうとしたが、レンゲルから放たれたケーブルによって、その行く手を阻まれる。
俺は腹を突き破らんとばかりに押し込まれたレンゲルラウザーを掴み、どうにかして引き抜こうとする。
しかし、そんな俺に対して、レンゲルはその手に持つレンゲルラウザーを押し込む。そのせいでレンゲルラウザーはさらに奥へと入り込んでいき、同時に腹部に激しい痛みを感じた。
激痛のせいで一瞬だけ意識を失いかけるも、俺はどうにか耐えて歯を食いしばり、どうにかしてこの場から脱出しようと考えていると、レンゲルラウザーがさらに押し込まれていく。
「ぐっっ!!」
やがて、レンゲルは俺の腰にあるバックルに手を伸ばす。
外された瞬間、俺の変身は解除され、やられてしまう。
そう思った瞬間だった。
遠くから聞こえるバイクのエンジンと共にこちらに近づくのが聞こえた。
見れば、知らない白いスーツを身に纏っている人物が、レンゲルに向かっていた。
「止めろっ、無茶な事を」
「はあぁぁぁ!!!」
剣崎さんがすぐに呼び止めるが、その言葉を無視し、その人はそのまま向かって行く。
迫り来るケーブルを避けながら、レンゲルに掴みかかろうとする白いスーツの人物だが、その人物は簡単に吹き飛ばされてしまう。
地面に転がる白衣の人物に対して、レンゲルは容赦無く攻撃しようとする。
だが、それよりも早く、レンゲルの姿がすぐに変わった。
それは、変身前の姿であるトライアルXの姿へと変わっていた。
「まさかっ」
「ライダーシステムだったら、俺も知っているからな」
血塗れで、今でも死にそうになっているあの人物がレンゲルバックルを手にしていた。
それを見たトライアルXはすぐにその人物に襲い掛かろうとしたが、レンゲルラウザーが無くなった事で、身動きが取れるようになった俺と剣崎さんがすぐに突っ込む。
「っ睦月!
その人を早く連れて行け!!」
「えっ」
そこには、なぜか、その場にいた睦月がそこにいた。
「早くしろっ!!」
「はいっ」
剣崎さんの圧倒的な気迫に負けたのか、すぐに睦月はその人物を抱えて、その場から離れる。
それを見ると同時に俺達はすぐにトライアルXをそのまま押し返す。
「お前だけはっ絶対に許さないっ!」
俺と剣崎さんはその怒りと共に、目の前にいるトライアルXに向かって走り出す。
奴は再びケーブルを自在に操りながら、俺達に襲いかかってきた。
俺はそれを避けてから切り落としながら、徐々にトライアルXに距離を詰める。
一方の剣崎さんも同じくケーブルを切り払いながら、近づいていく。
二人の怒涛の攻撃によって、徐々にダメージを与えていくが、それでもトライアルXの動きを止める事ができない。
そして、一瞬の隙が見えると共に、俺達は各々が三枚のラウズカードをスキャンさせる。
【TWAIN】【CUT】【WATER】【SPLASHCUT】
【METAL】【SLASH】【MAGNET】【METALMAGNETSLASH】
その音声が鳴り響くと共に、俺の身体は二つに分身する。
同時に片方は目の前にいるケーブルを次々と切りながら、もう1人の俺をトライアルXの後ろに飛ばす。
それと共に役割を終えたようにもう1人の俺は、こちらに向けてブレードラウザーを投げる
背後に立つと共に俺の持つブレードラウザーが引き寄せられる。
それは今もトライアルXの目の前で走っている剣崎さんの持つブレイドラウザーが放つ磁力に引きつけられているからだ。
それと共に、俺はもう1人の俺から投げ渡されたブレードラウザーをその引き寄せられる勢いに任せながら、真っ直ぐと走る。
「はああぁぁぁ!!」「ウエエェェイ!!」
俺は二つのブレードラウザーで、剣崎さんのブレイドラウザーによる前後から斬撃を受ける。
それにより、トライアルXは真っ二つに切り裂かれ、爆散した。
「はぁはぁ、倒されたか」
「あの人はっ」
すぐに俺達はその場へと向かった。
「桐生さんっ」
そこには一足早く戦いが終わった橘さんが先程の白いスーツの人物に話しかけていた。
しかし、その顔は穏やかだった。
「橘さん、その人は」
「ギャレンに始めに選ばれるはずだった人だ。
だけど、実験に失敗して」
「……」
それと共に、落ち込む中で、睦月の手にはレンゲルバックルがあった。
「こいつが、俺から離れなかった。
それでっ」
「睦月」
「俺はっどうすればっ」
「俺が、どうすれば良かったんだ」
目の前にあるレンゲルバックルを見ながら、睦月は身体を震わせていた。
レンゲルバックルの力によって、自身の大切な人が傷ついた。
しかし、それを拒否した為に、レンゲルバックルはトライアルに利用され、多くの人々を傷つけた。
「強くなるしかない。
俺が、この力よりもっ」
既に逃げられない運命。
だからこそ、睦月はそれを強く握り締める。