仮面ライダー刀   作:ボルメテウスさん

29 / 57
「まさか、ここまでとはな」
その言葉と共に、画面の向こうで行われていた戦いを見ていた男はそう呟いた。
画面に映し出されていたのは、どこかの廃墟と思われる場所であり、そこには緑色の血の海が広がっていた。
その血の持ち主はトライアルD。
本来の歴史ならば、剣崎一真達の前で何度も立ちはだかるが、彼が変身したキングフォームによって、その命を散らすはずだった存在だった。
だが、そのトライアルDは剣崎一真と出会う前に、その命は無くなった。
その命を散らした存在は緑の血の中央には1人の女性がいた。
膝あたりに届く長髪を後ろで三つ編みにしており、緋色の三白眼の女性だった。
だが、魔物のように変貌した左手だった。
「なるほど、確かに厄介だな。
これが例の」
「えぇ、人造アンデット、スペードのカテゴリーKです」
「理性は」
「ありません。
ですが、戦闘以外ではこの姿になるようです。
現在のトライアルだけでは捕らえる事は難しいでしょう」
「そうか、だが、なんとしても早く捕らえろ。
もしも、あれが刀の力になれば」
「急ぎます」
その言葉と共に、画面は消される。
だが、消される直前、その少女が呟く言葉を彼らは聞く事はなかった。
「とうま」


たこ焼きVS鯛焼きVS焼きそば

「これは、一体、どういう状況なんだ」

 

 先日、無事にファンロン・アンデットを封印する事ができた俺。

 

 真夏の熱い日差しの中で、俺は仮面ライダーに変身しながら、どういう訳か焼きそばを焼いていた。

 

 周りには客を誘導する為に普段はカードに封印されているが、MIRAGEの力で幻影に意識を持った状態で接客をしているアンデット達がいる。

 

 ついでに、その姿はアンデットではなく、あくまでも人の姿である。

 

「貴様、バイトした時の恩を忘れたのかっ!」

 

「そんなの知るかぁ!!」

 

 そう言いながら、普段は人の良い巧さんは結構喧嘩するように始めている。

 

「まさか、てめぇがこうやって来るとはな」

 

「格の違い、見せてやるよ」

 

 そう言いながら虎党もまた睨んでいる。

 

「なぁ、俺達って、なんで、こんな事をしているんだ」

 

「あれが、目的なのを、忘れたか」

 

 そう言いながら、いろは組の屋台を見る。

 

 そこには、確かに始さんがおり、そこではたこ焼きを焼いていた。

 

 彼はどういう訳か、記憶を失っており、どういう訳かたこ焼きを焼いている。

 

 そんな始さんを取り戻す為に、いろは組とほへと組の戦いに入り込んだ。

 

「おい、刀! 

 さっさと次の焼きそばを焼け!!」

 

「こいつらに負けてられるか」

 

 それも、わざわざ二つの組に対抗する為に、屋台で焼きそばを提供するぶぎしけ組として。

 

「えっと、分かった」

 

 とりあえず、当面の目的としては、始さんを取り戻す為に行う。

 

【CUT】【WATER】【GOLD】

 

 その音声が鳴り響くと共に、俺の手に持ったブレードラウザーに流れる水流の中に焼きそばソースを絡ませながら、宙に飛ぶ野菜・肉・麺を適度な長さで切り上げていく。

 

 さらにはWATERはGOLDによって熱した高温の油で揚げるように焼き上げていく事で、通常では考えられない程の焼きそばが出来上がる。

 

「……私のこの時代の初めてが、これか」

 

「本当にすまない」

 

 それを見ていたファンロンは思わず呟いた一言に、思わず申し訳なくなってしまった。

 

 そうして、焼きそばを作っていくと共に

 

「なんだ、この状況は」

 

「んっ?」

 

 聞こえた声。

 

 同時に見てみると、1人の女性が始さんの前に立っていた。

 

 それに疑問に思っている間に

 

「まぁ、良い、ここで始末する、ジョーカー!」

 

 同時に女性のその姿はアンデットへと変わった。

 

 それも上級アンデットであるサーペントアンデットだった。

 

 サーペントアンデットはそのまま始さんに襲い掛かろうとしていた。

 

「始さん!!」

 

 俺はすぐに始さんを守るように、向かう。

 

 サーペントアンデットは俺の事に気づいたのか、そのハンマーで攻撃を防ぐ。

 

「貴様達、分かっているのか。

 こいつを、ジョーカーを勝ち残らせたら、どうなるのか」

 

「だとしても、ここでお前と共闘する理由はない! 

 何よりも!!」

 

 俺はそのままサーペントアンデットを蹴り飛ばす。

 

「始さんには、必要としている子がいるから!!」

 

「俺を」

 

 その言葉と共に、何かに気づいたように始さんは何かに気づいたように、立ち上がる。

 

「始さん」

 

「まさか、お前に感謝する時が来るとはな」

 

 これまで、俺達自身はあまり接触はない。

 

 だからこそ、こうして、共闘するのは、少し不思議な気分だ。

 

「さっさと片付けるぞ」

 

【CHANGE】

 

「はい」

 

 俺はそのままカリスへと変身した始さんと共闘するように構える。




仮面ライダー刀 ジャックフォーム(ゲンブヴァージョン)
仮面ライダーブレイドのジャックフォームとは正反対でのコンセプトとして開発されたフォーム。
高い攻撃力と防御力を持つ姿であり、玄武の特徴である亀を思わせる盾と伸縮自在の蛇のような鞭での戦いが行える。
それだけではなく、TWINのカードを使用する事で、装備もまた分離し、戦う。
そのコンビネーションは高い。
また、同じスートであるブレイドも使用が可能である。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。