そう言いながら、暗い部屋の中、1人の老人に話しかける男。
「どうも、なにも、既に目的は達成された。
そうなった以上、邪魔な存在を消すのは至極当然じゃないか」
「まだ、剣崎一真の実験は終わっていません!
さらには、あの刀のキングフォームの数値の計測も「広瀬君」っ」
そんな広瀬の言葉を遮りながら、老人は
「奴らが力を引き出されたら、困るんだよ」
「何をっ」
そう、広瀬が言葉を話す前に、一瞬、彼の身体が震える。
「あっあっあぁ」
見れば、広瀬の胸は老人の手によって貫かれていた。
「なっ、一体っ」
「これまで、ご苦労だったね、広瀬君。
いや、トライアルB。
ここからは、私達だけで進めるよ」
その言葉と共に老人は腕を引き抜く。
それと共に広瀬はゆっくりと後ろに下がりながら、その姿は男からトライアルBへと変わる。
虚ろな瞳に、最後に見えたのは老人の姿ではなかった。
「そっそんなっ馬鹿なっ!?」
そこにいたのは、白と赤の化け物、そしてその後ろには黒い物体が不気味に映る。
「これは、本当に記憶はないのか」
「残念ながら、俺達も本当にそんな記憶はないので」
そう言いながら、俺達が辿り着いたのは、虎太郎さんの家に集まっていた。
これまでの仲間達も一同に集っている状況の中で、既に彼らには俺達が未来人である事は伝えている。
それもあり、窓の外で敵がいないかどうか、見張りながら、現状把握に努めている。
「一応確認するが、現状は刀磨達の未来とはまったく異なる出来事が起きている」
「えぇ、ここまでの大量のトライアル達が出るのもそうですけど、本来ならば4年後に完成しているはずの仮面ライダーがなぜか出てきている」
「これらの事から考えても、おそらく、敵は俺達と同じ未来から来た存在の可能性もある」
「それだったら、説明はつくけど、それを行う可能性がある奴は思い浮かぶのか」
「それが、残念ながら」
俺達が思い出す限りでも、この時代での最大の障害である天願寺は未来では既に死んでいる。
そして、俺の始まりの戦いで戦ったあいつは、倒した。
だからこそ、未来では俺達の敵対する存在はいないはずだ。
「だから、未来から介入する存在はいないはずなんだけど」
「しかし、幾ら確認しても、大きく変わる事はできない。
ならば、今、やるべき事を考えた方が良い」
「今、やれるべき事」
その事に、ゆっくりと確認するように見渡す。
「まずは、睦月。
お前はカテゴリーAの力を完全に制御しろ。
そうすれば、嶋さんも一緒に戦ってくれるはずだ」
『現状、睦月が完全に使いこなすにも、あと一歩だ。
その一歩が難しいけどね』
「それに関しては、俺も協力する。
なに、この広い牧場だったら、迷惑をかける奴はいないだろ」
「僕が困るんだけど」
「次に必要なのは、残りのカテゴリーキングを封印する。
そうすれば、ギャレンのキングフォームも可能になる。
そして、カリスも」
「あぁ、現状、俺達も必要だからな」
「橘さんは俺が協力する。
カテゴリーキングを相手に戦うには1人ではきついだろ」
その言葉は、確かに。
過去の時代において、橘さんとカテゴリーキングの決戦は
「それだったら、俺も「戦力は、あまり分断してはいけない」それは」
「ここは、巧さんに任せよう。
それで、ハートのカテゴリーキングは」
「それは、俺が知っている。
だが、おそらく、そこはトライアルや敵側の仮面ライダー達の本拠地だ。
行くにはあまりにも無謀すぎる」
「だったら、俺と刀磨で時間を稼ぐ。
その間に、始達が潜入の手助けになるだろ」
それと共に、今後行う方向性が決まった。
今回投稿した小説の原作としては【仮面ライダーフォーゼ】です。
一応、主人公の設定はそこまで細かく決めておらず、もしかしたら、登場する可能性があったら面白そう程度の設定です。
また、現在終盤に近づいている事もあり、他ライダーのキングフォームも募集しています。
こちらで募集していますので、皆様の応募、お待ちしています。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=283939&uid=45956
存在しないはずの13番目のホロスコープスへと変身してしまった俺。
変身して以来、その怪物のような姿から人間に戻る事ができずに苦しんでいた。
だが、仮面ライダーフォーゼこと、如月先輩達仮面ライダー部は、そんな俺を守ってくれた。
そして、彼らは今、危機的状況に陥っていた。
俺と同じホロスコープスであるスコーピオン・ゾディアーツに襲われていた。
「お前もゾディアーツならば、来るが良い」
必死にボロボロになりながらも、戦う如月先輩。
その姿を見て、俺は
「分かった」
「ほぅ、物わかりは「だけど」んっ」
「俺はあんたを倒して、先輩を救う」
「何を言うかと思えば、お前はゾディアーツ。
それは変わらない」
「いいや、変われるさ。
臆病で、怪物な俺でも、なれるはずだ。
仮面ライダーに」
それと共に、必死に願う。
それと共に、怪物であったはずの俺の身体は徐々に人間へと変わっていき、目の前には俺を怪物へと変えたスイッチ。
そして、もう一つはベルトだった。
「なっ」
「これは一体」
「コズミックエナジーが彼の心に反応したのか、だが、そんなのは」
「よく分からないけど、ようするに熱い展開という事だけは、よく分かった!」
それと共に、俺が手に取ったスイッチの形はゾディアーツへと変わるスイッチから、如月先輩達が使うスイッチによく似た形へと変わる。
【ZODIAC?LADY?】
「変身!」
【アスクレピオ!】
その音声が鳴り響くと共に、俺の身体は一瞬だけゾディアーツの時だった姿へと変わるが、まるで蛇の脱皮を思わせるように一瞬で破れる。
同時に俺の身体は、それまでのゾディアーツの要素がありながら、どこか如月先輩が変身するフォーゼに似た姿へと変わった。
「ゾディアーツが、仮面ライダーにっ」
「仮面ライダーゾディアック、それが俺の名だ」
仮面ライダーゾディアック
元々はスイッチを偶然拾って、押した事で、オヒュカスゾディアーツへと変身してしまった少年。
常にコズミックエナジーを吸収する能力の為、自身で変身を解く事も不可能な程のエネルギーをため込んでしまう。
それによって、ゾディアーツ達も目的が妨げる存在として、始末しようとする。
だが、如月弦太郎が、それを目撃し、救出。
以降は彼を人間に戻そうとするが、自身でもコントロールできないコズミックエナジーを吸収する力によって、フォーゼの力も弱まる。
それを狙ったスコーピオン・ゾディアーツによって、如月が追い詰められるが、仮面ライダー部を通して感じた友情の力によって、オヒュカスゾディアーツの力を完全にコントロールする。
同時にこれまでため込んだコズミックエナジーによって、生成されたゾディアックドライバーと、ゾディアックスイッチが生まれ変わったアスクレピオスイッチで変身する。
その最大の特徴としては、ゾディアーツの持つコズミックエナジーを吸収する事によって、そのゾディアーツの能力を武装化するスイッチを生成する事ができる。
これは、フォーゼ、メテオにも使用が可能になっている。
通常のゾディアーツ達は武装、ホロスコープスの場合はフォームチェンジ用になる。