・共鳴
アンデット達の細胞を元に作られた人造アンデット。
その人造アンデットが、元となったアンデットと共鳴する事で、その力を高める事ができる。
例として、剣と刀が互いに持つKICKのカードを同時に使用する事で、その威力は通常よりも倍になる。
「さて、さすがにこのままではやばいな」
そう言いながら、俺は目の前にある惨状を見る。
現状、俺は廃墟で暮らしながら、日雇いのバイトを行いながら、生活をしている。
喫茶店ポレポレにレストランアギト、喫茶店花鶏、西洋洗濯舗 菊池など、何かと良い人達のおかげで助かった。
だからと言っても、さすがにホームレス生活を続けるのは無理がある。
「さて、どうするか」
『まぁな。
何よりも、未来の金が過去では使えないからな』
未来で発行された紙幣という可能性がある為、偽札扱いされる可能性がある。
だからこそ、なんとかバイトを行い続けていた。
『刀磨、この反応は、人造アンデットっ』
「この時にか」
その言葉と共に、俺は急いでバイクに乗り、目的地に向かって、走り出す。
マーメイド・アンデットが川から現れた所を見ると共に、俺はその手に持つ太刀を構える。
マーメイド・アンデットはその手に細長い鞭を作り出すと共に、俺に向けて放つ。
瞬時に、俺はその手に持つ太刀で、受け流す。
山の中という事もあり、周りには木々が生えている。
襲い掛かる水の鞭での攻撃に対して、周りにある木々の合間を走りながら、その攻撃を避け、受け流しながら、マーメイド・アンデットに近づく。
すると、今度はその長い胴体を使っての突進攻撃をしてくる。
それをギリギリまで引きつけ、避けた瞬間にその横腹を切り裂いた。
しかし、それは硬いゴムのような感触があり、ダメージを与える事が出来ない。
「やはり、マーメイド・アンデットは厄介だな」
物理攻撃がほとんど効かないマーメイド・アンデットに対し、どうすればいいのかを考える。
だが、そうしている間にもマーメイド・アンデットは攻撃を仕掛けてくる。
その長い身体を利用して、水弾を放ち、水流を発生させてこちらの動きを制限しようとする。
その水流に乗って移動し、一気に懐に飛び込もうとするが、すぐに水流の壁が出来てしまい、接近する事ができない。
さらに言えば、その水壁の向こう側からも水弾による攻撃を行ってくるため、迂闊に攻める事ができなかった。
このままではジリ貧だと判断した。
「いや、手はある」
その言葉と共に俺はそのまま木の影に隠れると共に、手に持ったラウズカードを手に取る。
そのまま、その手に持ったラウズカードをスキャンする。
【バイオ】
鳴り響くと共に地面に太刀を突き刺す。
それと共に、変幻自在に動いているマーメイド・アンデットに向かって、植物の蔦が絡みつく。
その植物の正体こそ、先日封印したプラントアンデットを封印したカードだ。
そして、マーメイド・アンデットはその動きを止めると共に、地面へと叩きつけられる。
そこにすかさず、木の上に登っていた俺は同時にラウズカードをスキャンする。
【KICK】
鳴り響く音と共に、その足に力が集まり、そのままマーメイド・アンデットに向かって蹴りを放つ。
そして、蹴り飛ばされたマーメイド・アンデットはそのまま地面を転がっていく。
それと同時に、ラウズカードの効果が切れたのか、絡まっていた植物が消えると同時にマーメイド・アンデットはその場に倒れ込む。
ゆっくりと近づきながら、倒れたまま動かないマーメイド・アンデットを見つめながら、そのままラウズカードを投げる。
それによって、マーメイド・アンデットが封印する事ができた。
「なんとかなったかな」
そう言いながら、身体の力が抜ける。
だが
「なるほど、奇妙なアンデットに関係しているとは思ったが同じ気配か」
「っ」
聞こえた声、それと共に振り向くと共に立っていたのは1人の男性だった。
俺は、その男性の事を知っている。
相川始。
かつて、アンデットと戦った4人の仮面ライダーの1人であると同時に、自身もジョーカーという最強のアンデットの1人である。
だが、多くの戦いを剣崎さんと戦った人物だ。
しかし、それは、数多くの戦いを乗り越えた始さんだ。
今の始さんは、その戦いは、行っていない。
何よりも
「変身」
【CHANGE】
その音声が鳴り響くと共に、始さんの姿は仮面ライダーカリスへと変わる。
カリスへと変身した始さんは、醒弓カリスアローをそのまま俺に構える。
「くっ」
できれば、始さんを倒したくない。
だからこそ、なるべく戦わずに逃げたかったのだが、そんな事を言っている場合ではないだろう。
そう思いながら、俺は自分の武器である太刀を構える。
「ふんっ!」
始さんはそのままカリスアローを連続で放つ。
放たれた矢に対して、俺はそれを切り払う。
その際に、刃がぶつかり合う音が響き渡る。
その一撃を受け止めた事で分かった。
この人は、強い。
俺の時代でも確かに戦ったが、その時にはなかった冷徹な瞳をしている。
俺を倒すという意思を感じると共に、俺はその攻撃を防ぎながらも後ろに下がる。
すると、そこでカリスアローによる連続攻撃を繰り出す。
俺はその矢を切り払いながら、どうにか防ぐ。
しかし、カリスアローの連続攻撃を受け続けるのは難しい。
それと共にカリスアローの攻撃が、俺の持つラウズカードの一枚が始さんが掴む。
それは、先程まで使っていたプラントのラウズカードだった。
「お前の使っているカードは頂く」
「っ!?」
そう言うと共に、始さんはカリスアローの弦を引こうとする。
だが、それと共に背後から感じる視線。
「あれはっ」
その言葉と共に後ろを見る。
そこにはギャレンを思わせる仮面ライダーであり、その銃口の狙いは俺に向けていた。
「っ!」
その正体は瞬時に分かったが、この状況で、その狙いは確実に俺だった。
前後から挟み撃ちにされた状況で、どちらに対応するべきか一瞬迷う。
だが
【WATER】
俺は懐にあるラウズカードをスキャンする。
それと共に、俺の身体は瞬時に水となる。
それによって、目の前にいる始さんの矢が、背後から襲った弾丸をすり抜けた。
水となった身体は、そのまま俺は近くの川に溶け込む。
その光景を見た2人が驚きの声を上げる。
そのまま俺はその場から離れる。
このままでは、どちらかと戦う事になるだろう。
だが、それはできない。
だからこそ、俺はそのまま逃げたのだ。
「それにしても、なんで巧さんがいるんだ」
この時代には本来ならば、存在しないはずの巧さんの事で、傾ける。
今回の話から、ギャレンをモデルにしたオリジナルライダーが登場します。
セイバードラゴンさんの応募したライダーとなります。