彼らには共通点がある。
剣崎と刀磨は他のライダーを遙かに超える融合値。
橘と巧は感情を爆発する事で力を発揮する。
始と虎党は人間との間に僅かな一線はあるも、どこか優しさがある。
そんな彼らの共通点がある中で
睦月と錬司との共通点とは?
キングフォームになる為の最後に必要な条件。
その為に、俺達はとある人物と会う為に向かっていた。
「それで、何の用だ」
「俺達と協力してください」
その言葉と共に、睦月は目の前にいる人物にゆっくりと尋ねる。
それは、見た目は確かに人間の女性だが、その正体は最後のカテゴリークイーンであるタイガーアンデットであった。
彼女を目の前にして、睦月はゆっくりと尋ねる。
「協力ね、私達は敵同士だ。
それなのに協力だって」
「今は、本当に危険な状況なんです。
トライアル達を操る存在が、何かを企んでいます。
それで」
「それで、人間が絶滅したとして、アンデットである私に何の関係があるんだい?
むしろ、邪魔な人間がいなくなれば、好都合だよ」
「あなたは」
そう言いながら、睦月は迫ろうとしたが、そこで俺は止める。
「確かに、あんたにとってはトライアルが何をしようと関係ない。
その通りだ。
けど、もしも、このバトルファイト自体が仕組まれたのだったら、どうする」
「なに?」
それは、ある意味、未来の出来事を知る俺達だからこそできる手だった。
「トライアル達を操る天王寺はバトルファイトを仕切る管理者であるモノリスを封印している。
このままじゃ、お前の望むバトルファイトも行われないだろ」
「なるほど、確かに手を組む理由には十分だね」
「だったら」
「けど、それも私が1人でやれば良い話だ」
「っ」
それでも、未だに協力しない事に、睦月は焦りだした。
そんな時だった。
ガチャリという機械音が聞こえ、振り向くとそこには
「トライアルっ、こんな時にっ」
それは、トライアルだった。
量産型のトライアルを引き連れるように、真ん中にはコオロギを思わせるようなトライアルが立っていた。
「こいつらが、言っていたトライアルか」
「今は、手をっ」
そうしていると、睦月はすぐにレンゲルバックルで、変身しようとした。
だが、レンゲルバックルにセットしようとしたカテゴリーエースのカードは睦月の手元から離れ、なんとトライアルの一体へと吸い込まれる。
同時にトライアルの姿は変わり、それはスパイダーアンデットへと変わっていた。
「スパイダーアンデットっ」
「なぜっ」
その事に、驚きを隠せない全員は見つめる。
「それは、貴様が情けないからだ、睦月」
そうスパイダーアンデットは呆れるように睦月を見つめる。
「貴様が力を求めながら、俺の声には従わなかった。
実に残念だ」
スパイダーアンデットはそのまま手を真っ直ぐと構える。
「貴様のラウズカードと、その命を俺に渡せ」
「ぐっ!!」
俺はすぐに変身する為に構える。
「俺は、どうすれば」
『睦月くん』
そう構えていると、ラウズアブソーバーにセットされている嶋さんの言葉が聞こえる。
『私をベルトにセットするんだ』
「えっ、けど、カテゴリーエースでは変身できないはずじゃ」
『私と彼はとてもよく似た存在だ。
だからこそ、この長い期間でようやくそれを合わせる事ができた』
「嶋さん」
『共に、戦おう。
君の因縁と』
「っはい!」
嶋の言葉と共に、レンゲルバックルに嶋が封印されているカテゴリーキングを装填する。
「どうやら、行けるようだな」
「えぇ」
それと共に構える。
「「変身」」
【OPENUP】
鳴り響く音声と共に、俺はケイオンに、そして睦月も姿が変わる。
それは、これまでのレンゲルと同じ姿だった。
しかし、その色は僅かに変化していた。
その眼は黄金に輝いており、黒い緑色は明るい緑色へと変化していた。
それはカテゴリーエースの代わりにカテゴリーキングを使って、変身した新たなレンゲルの姿だった。
「行きましょう、嶋さん!!」
その言葉と共に、睦月にとって、最後の戦いが始まる。
今回の短編は『仮面ライダーカブト』を原作にした黒崎好太郎さんのリクエストです。
残りの原作はアギト、電王、キバ、鎧武、ドライブ、ビルドです。
どのような原作になり、次回作をどれにするのを参考にぜひ楽しみに。
「ふぅ、なかなかに殿は見つからないなぁ」
そう言いながら、俺はゆっくりと待ちを歩いていた。
幼い頃、俺の家には忍者の家系という事もあって、昔からその記録にあった特訓を行っていた。
その事もあってか、忍者としての自信が確かにあり、自信はあった。
「けどなぁ、こういう妖怪のような奴らと戦う為にとは思っていないけどな」
そう言いながら、俺を囲んでいる奴らを睨む。
その奴らから、肉体から僅かの体温が違う事が感覚で分かり、ゆっくりと、そいつ、ワームを睨む。
「さてっと、人も知らず、世も知らず、影となりて悪を討つとしますか」
それと共に、俺が構えると共に、奴ら、ワームはその姿を変える。
それに合わせるように、俺の腕にあるブレスレットに向かって、カブトムシ型のゼクター、カブティックゼクターが装着する。
「変身!」【HENSIN】
その音声と共にブレスレットを中心に、俺の身体は鎧に包まれる。
それと共に、俺は仮面ライダーカブティクへと変身した俺は、そのまま腰に装着しているカブティッククナイガンをゆっくりと構える。
周りにはワーム達が俺を囲んでおり、それに対して、冷静に見極める。
「いざ、勝負」
その一言と共に俺はカブティッククナイガンを構えて、走り出す。
目の前にいるワームはその爪を俺に向けて振り下ろすが、カブティッククナイガンでその攻撃の軌道を変えると共に一閃で切り裂き、倒す。
一体を倒す事はできたが、未だにワーム達の数は数えきれない程にいる。
そのワーム達は、俺に対して噛みつこうとしてくるので、バク転して回避し、カブティッククナイガンで近くにいたワームを切り裂く。そのまま近くのワームをカブティッククナイガンで突き刺すと同時に爆発させ、それを見たワームは警戒するように距離を取る。
しかし、そんな事気にせずに、懐からカブティッククナイガンとは違うアイテムを取り出す。
「忍法、小虫分身の術」
その言葉と共に取り出したゼクトマイザーのグリップ部を握り上部に備わるタッププレートを押すと、4つの発射口が扇状に展開。
そのままカブト虫型の破片手榴弾、マイザーボマーが高速移動しながら、群がるワーム達を追い詰めて連続射出される。
目の前にいるワームがある程度倒したのを確認した。
だが、最後の一体に残ったワームは、脱皮し、その姿が変わる。
先程までのサナギ体から、まるで蜘蛛を思わせる姿へと変わる。
蜘蛛を思わせるワームは、そのまま人間の目では追えないほどの超高速で移動を始める。
「そっちが、それならば、こっちも、忍法!神速の術!!」
【CLOCKUP】
俺はすぐに腰にあるスイッチを押し、そのまま超高速で動き始める。
それによって、目の前にいるワームと同じ速度となり、そのままお互いの武器がぶつかり合う。
その結果として、お互いに吹き飛び、地面に倒れ込む。
しかし、ワームはすぐに立ち上がるが、俺はカブティッククナイガンを落としてしまう。
その隙を逃す事無く、ワームは再び攻撃を仕掛けてくる。
「よっと!」
そう言い、俺はこちらに仕掛けてくるワームに対して、これまで使っていなかった武器であり、腰にあるカブティックソードで斬り上げる。
その武器に驚きを隠せない中で、俺はそのまま腕にあるカブティクゼクターにスイッチを押す。
「忍法!雷甲斬!」【RIDERBeat】
その音声と共に、カブティックソードに電撃を纏うと共に、目の前にいるワームに向けて、思いっきり振り下ろす。
そして、そのままカブティックソードが命中すると同時に、電撃がワームを襲い、そのまま爆散させる。
「ふぅ」
ゆっくりとワームを倒す事に成功し、俺はため息を吐く。
「それにしても、まだ俺が仕えるべき殿はいないだろうか」
そう言いながら、俺は未だに見つからない殿に思いをはせる。
「さすがに天を司るようなお方はいないだろうか」