仮面ライダー刀   作:ボルメテウスさん

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トライアルの集団との戦いを行いながら、城光は睦月とスパイダーアンデットの戦いを見ていた。
それは、ある意味、己との戦いを意味していた。
その光景を見つめながら、城光は錬司と背中合わせにしながら、語る。
「奴は勝てると思うのか」
「勝てるよ、なんだって、奴は誰よりも弱いからな」
「弱いのに、勝てると思っているのか?」
そう言いながら、目の前にいるトライアルを吹き飛ばす。
「あぁ、勝ち負けには確かに強さは関係している。
力が強ければ、確かに勝ちやすい。
だけど、心も体も弱い事を誰よりも理解していれば、その弱さで勝てる事もできる」
「意味が分からない」
それと共に、城光はすぐにトライアルを切り裂く。
「まぁ、ようするに!
自分の強さを絶対視しているスパイダーアンデットでは、自分の弱さを力に変える事ができる睦月には勝てないんだよ」
「ならば、それを見させて貰う」
そう言いながら、城光はそのまま戦いの行方を見つめる。


第42話

 レンゲルへと変身する事ができた睦月は、その手に持ったレンゲルラウザーを構えながら、目の前にいるスパイダーアンデットに向けて走り出す。

 

 スパイダーアンデットもまた、その口から吐く強粘性の糸を真っ直ぐと睦月へと向かって放つ。

 

 その攻撃に対して、睦月はレンゲルラウザーを振り回しながら、その糸を振り払うと共にレンゲルラウザーを投げ捨てながら、スパイダーアンデットを殴る。

 

「ふんっ!!」

 

 スパイダーアンデットはその攻撃を受け止めると共に、口から毒針を睦月に向けて放つ。

 

 睦月はその攻撃を避けると共に、そのまま蹴り上げて、空中に跳び上がる。そして、空中で体を捻り、その足先から強烈な回し蹴りを放つ。

 

 スパイダーアンデットはそれを両腕で防ぐも、睦月の強力な一撃によって吹き飛ばされてしまう。

 

 睦月はそのまま地面へと着地し、その両手からレンゲルラウザーを拾い上げる。

 

 そして、それを手にしながら再びスパイダーアンデットに向かって走り出す。

 

 一方、スパイダーアンデットは体勢を立て直すと、そのまま睦月へと襲いかかろうとするが、そんなスパイダーアンデットに向けて、睦月は再び投げつけるようにしてレンゲルラウザーを投げつける。

 

 そして、そのままスパイダーアンデットが怯んだ隙を突き、睦月は右拳を思いっきり突き出す。

 

 その攻撃を受けたスパイダーアンデットは大きく吹き飛ばされると同時に、地面へと転げ落ちる。

 

「はああぁぁ!!」

 

 それと共にスパイダーアンデットに向かって走り出すが、スパイダーアンデットはその腕を真っ直ぐと向ける。

 

【REMOTE】

 

 

「っ!」

 

 聞こえる音声と共に、スパイダーアンデットの腕から出てきた紫色の光は真っ直ぐと睦月に当たる。

 

 スパイダーアンデットは自身が取り込んだトライアルの能力を既に我が物にしており、先程の攻防の最中で睦月のカードデッキから目的のカードであるREMOTEを手にしていた。

 

 そして、その紫色の光りは睦月の腰にあるカードデッキだった。

 

 それと共にカードデッキから解き放たれる9体のアンデットが同時に解放される。

 

「まさか、このタイミングで!!」

 

 同時に睦月を取り囲むように10体のアンデットが今にも襲わんばかりに構えていた。

 

 圧倒的な不利な状況だが、睦月はその闘志は決して消えなかった。

 

「こんな所で、諦めてたまるか!!」

 

 そう言いながら、睦月は走り出す。

 

「まったく、無茶をする奴だな。

 

 だけど、それも良いぜ」

 

【アブゾーブクイーン!】【エボリューションキング】

 

 鳴り響く音声と共に、睦月が見えたのは錬司が変身したケイオンだった。

 

 その姿はこれまでとは違い、まるで魔法使いを思わせるキングフォームになっていた。

 

「錬司さん」

 

「お前は目の前にいる、そのスパイダーアンデットに集中してろ」

 

【クラブ9・10・J・Q・K! ストレートフラッシュ!】

 

 それと共に、新たな専用武器であるワイズマンラウザーに5枚のカードをスキャンすると共に、同時に手合わせすると共にワイズマンラウザーをそのまま地面へと突き刺す。

 

 それに合わせるように地面から大きな腕が現れ、睦月を囲んでいた9体のアンデットを掴み、そのまま握る。

 

 同時に9体のアンデットは瞬時に封印される。

 

「っ」

 

「行けぇ!!」

 

 錬司の言葉を聞くと共に、再びスパイダーアンデットに向かって、走り出す。

 

 それと共に錬司によって封印されたカードをそのままレンゲルラウザーにスキャンする。

 

【スクリュー】【ラッシュ】【ブリザード】【ブリザードスクリューラッシュ】

 

 鳴り響く音声と共に、高速回転するレンゲルラウザーに冷気を纏いながら、スパイダーアンデットに向けて突き刺す。

 

「がっがぁぁ!!」

 

 胴体に突き刺さった事によって、内側から凍り始めながら、そのダメージはアンデットの再生能力には追いつかなかった。

 

 それと共に、ゆっくりと後ろに倒れると共に爆発する。

 

 同時に睦月はスパイダーアンデットに向けて、ラウズカードを投げ、封印する。

 

「どうやら、今度こそ封印できたようだな」

 

 そう言いながら、錬司は睦月の手にあるカードを見つめる。

 

 そこにはこれまでは紫色のクラブマークは黄金へと変わったチェンジエースカードだった。

 

「これで、俺も」

 

「これも、錬司さん達のおかげです」

 

 そう言いながら、睦月は錬司を見つめる。

 

 そこは確かに晴れやかな表情だった。

 

「なるほど、確かに大した奴のようだな」

 

 そう言いながら、タイガーアンデットこと城光が近づく。

 

「それでもまぁ、封印されるつもりはない」

 

「けど」

 

「何よりも、今、勝ち残っているアンデットはどれぐらいいる」

 

「どれぐらいって」

 

 数々の戦いの中、錬司ととの特訓と共に、数々のアンデットを封印していた。

 

「確か、もうほとんど」

 

「その状況で、ジョーカーが勝ち残ったら、お前達にとっても本末転倒じゃないのか」

 

「まぁ、確かに」

 

「けど、それはそれで良いです。

 

 俺達と一緒に戦ってくれるならば」

 

 そう、見つめる。

 

 それに対して、呆れたようにため息を吐く。

 

「私は、勝者にしか従わない」

 

「だったら、俺は勝って見せます」

 

「面白いじゃない」

 

 その言葉と共に、ゆっくりと構える。

 

「運命は変わらなかったかもしれないな。

 

 けど」

 

 そう言いながら、錬司はその戦いを見つめる。

 

「結末は変わるかもしれないな」

 

 そう、睦月と城光の戦いを錬司は見つめる。




「第二戦!
仮面ライダークローズVS仮面ライダーライズ!」
「ライズ?
誰だ、それ?」
そう、万丈が疑問に思っている間に、会場に運ばれたのは、虚ろな目をした青年だった。
「まさか、西都には他にも仮面ライダーがいたのかよっ」
そう疑問に思っている間にも青年は腰にスクラップドライバーを巻きながら、手には赤いフルボトルを構える。
【割れる! 食われる! 砕け散る!フェニックスインライズ!オーラァ!キャー!】
青年が腰にあるスクラッシュドライバーから出てきたビーカーを形成、その中に赤い成分が満たされる。
それと共に、ビーカーを包み込むように、炎が舞い上がると共に、ビーカーは砕ける。
砕けると共に、青年の姿は大きく変わっていた。
身体はまるで機械のフェニックスを思わせるアーマーを身に纏っている。
「悪いが、ここで勝って、戦争を終わらせる!!」
そう言いながら、万丈はゆっくりと目の前にいる仮面ライダーを警戒するように、ゆっくりと構える。
クローズチャージの武器であるツインブレイカーを構える。
「やれ、ライズ」
そう、別部屋にいた内海の声を聞くと共に、ライズは腰にある武器であるネビュラスチームガンとスチームブレードの二つを同時に構えながら、万丈に向ける。
「どうやら、やる気のようだなぁ!!」
その声と共に万丈はすぐに走り出し、そのままライズに向けて、拳を振り下ろす。
その攻撃に対して、ライズはゆらりとまるで炎を思わせる動きで、避けると共にネビュラスチームガンの引き金を引き、万丈の懐に銃弾を浴びせる。
その攻撃を受けて、万丈は後ろに下がると共に、そのままライズは手に持ったスチームブレードで薙ぎ払う。
「うわっと、やべぇ!!」
万丈はその攻撃をなんとか避けるが、ライズの猛攻は止まらなかった。
ネビュラスチームガンによる銃弾の嵐、スチームブレードによる斬撃、そしてまるで炎を思わせるような動きによって、万丈は防戦一方だった。
その様子を見ていた万丈はふぅ、と一息つき、ゆっくりとした足取りでライズの元に向かう。
「このまま、負けてたまるかよ!!」
【スクラップブレイク】
鳴り響く音声と共に舞い上がるドラゴンのオーラを足に纏いながら、真っ直ぐとライズに向かってライダーキックを放つ。
「・・・・」
【スクラップブレイク】
その万丈に対抗するように、ライズもまたスクラップドライバーへと手を伸ばす。
同時にフェニックスのオーラをライズの足を纏い、迫り来る万丈の攻撃を回し蹴りを繰り出すことで迎え撃つ。
真っ直ぐと向かっていた万丈の胴体にライズの一撃が当たり、そのまま勝負が決する。
「勝者、仮面ライダーライズ!」
「っ」
その言葉を聞くと共に、ライズの身体が震える。
「かめんらいだー?」
「んっ」
その変化に気づいた万丈はライズを見つめる。
「俺が、仮面ライダー?
ここは一体」
「おい、何を言っているんだ。
お前も仮面ライダーじゃ」
「俺が、エグゼイドや、ゴーストのような」
「おい、なんでそれを」
それは、この世界では決して出ない単語だった。
「ライズ、戻れ」
「ぐっ」
同時にライズの身体に強烈な電撃が走る。
「おい、まだ話は終わっていないぞ!!」
そう言いながら、万丈はライズの腰にあるフルボトルを取る。
同時に変身が解けると共に、青年は困惑する。
「なんだ、ここは」
「戻れ、ライズ!!」
ライズは、内海はすぐに叫ぶが、青年は戸惑うばかりだった。
「あぁ、もぅ!!
お前、こっちに来い!!」
「だけど」
「お前だって、仮面ライダーを信じるなら、こっちに来い!!」
そう、万丈の言葉を聞くと共に
「分かった」
未だに状況が飲み込めないまま、青年は、東都側へと向かう。

仮面ライダーライズ
スクラッシュドライバーとフェニックスクラックフルボトルで変身する。
主人公の青年と高い適合率を持っており、飛翔能力も最初から保有している。
その原因は青年の体内にあるネビュラバグスターウイルスが要因である。
ネビュラバグスターウイルスが体内で媒介となり、常人では不可能な速度でハザードレベルを上げる。
それは必然的にエボルトの細胞と同じ働きとなっている。
エグゼイド達の世界からビルドの世界に転移された時に発見。
他の被験者への移植は不可能な為、洗脳処置を行いながら、スクラップドライバーなどの実験台となっていた。
その為、西都の最高戦力として数えており、代表戦の2人目として出す。
クローズとの戦いを行った際に、自分の世界でも憧れを抱いた『仮面ライダー』という言葉をきっかけに徐々に洗脳が解かれ、万丈に連れ出される形で東都へと連れて行かれる。
東都に流れ着いた後、戦兎の実験で、洗脳は完全に解ける。
以降は元の世界に戻る前に、日本の戦争を終わらせる為に、戦兎達と共に戦い続ける。
ライズの戦闘はフェニックスクラックフルボトルによって引き出される能力があり、常人離れをした再生能力を備えている。
また、エグゼイドの世界の仮面ライダーにあるレジェンドミックスの組み合わせをネビュラスチームガンに装填し、発動させる事によって、一時的だがレジェンドライダー達の姿に変わる事ができる。
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