「まぁ、確かに。
俺もライダーとしての苛烈な戦いの経験がもとで、なかなか一般社会に適合できず苦労しているんだ」
「あぁ、マジで。
俺はどちらかと言うと、元々働いていた喫茶店で態度の悪い客に因縁をつけられ、その客とケンカしてクビになったんだよなぁ」
「そうか、俺はどちらかと言うと、謝っておけば、面倒にならないと思っていたからな。
けど、その気持ちは凄く分かるよ」
「そうなんだよなぁ、正直、俺もライダーという仕事がなければ、今でもフリーターかなぁ」
「アンデットを全て封印したら、どちらにしてもフリーターだろ」
「あぁ、そうだった!もぅ嫌な現実を言わないでくれよ!!」
「だったら、戦いが終わったら、一緒に就活するか?」
「んっ、良いのか?」
「俺も、そういうの分かるから」
「本当かよ、そんじゃ、頼むぜ、先輩!!」
「先輩?
いや、俺の方が年下だと」
「ライダーとしては、あんたの方が先輩だろ。
だったら、先輩で良いじゃんかよ」
「たく、なんだか変な後輩ができたな」
少年と禍木が向かった先。
そこはとある会社のビルであり、その中へと入っていく。
「しかし、本当にこんな所にいるのか?
レンゲルの元変身者という奴は?」
禍木はそう頭を掻きながら、周りに目的の人物がいるのかどうかを探すように見渡す。
不良やチンピラに見える格好をしている禍木は、スーツに身を包んでいる男女が多いビルの中では目立っており、さらには子連れという事でさらに目立っている。
そんな中で、少年はふと、何かに耳を傾けると共に、そのまま禍木のジャンバーに手を伸ばす。
「どうしたんだ?」
「あの人が睦月」
「えっ?」
その言葉と共に見つめた先には休憩スペースだと思われる場所で、1人の青年が休んでいる所を見かける。
首を傾げながらも、禍木は少年の言葉に従うように、そのまま青年の元へと向かう。
「ちょっと良いか?」
「はっはい、なんですか?」
禍木が話しかけた事で、少し戸惑いを隠せない様子の青年。
「なに、少し探し人でね。
お前、睦月で合っているか?」
「はっはぁ、確かに俺が睦月ですが」
「マジか、坊主、お前とんでもないな!!」
その事に驚きを隠せない様子で、禍木はそのまま少年の頭を撫でながら、そのまま睦月の方へと目を向ける。
「橘さんがあんたを呼んでいる。
悪いが、ちょっと一緒に来てくれないか?」
「橘さんが、俺を?
というよりも、なんで俺の事を?」
「あぁ、それはなぁ」
そう悩んでいると、少年は禍木のジャンバーにあるポケットにある物に指を指す。
「なんだ、ラウズカードがどうしたんだ?」
そう言いながら、疑問に思いながら、禍木は少年の無言の指示に従うように、そのカードを取り出した。
同時に睦月は驚いたように目を見開く。
「それは」
「この人が教えてくれた。
あなたが睦月だって」
「この人?
どこだよ?」
そう、少年の言葉に困惑する様子の禍木とは正反対に、睦月は驚いたように少年の方へと詰め寄る。
「君は、アンデットと喋れるのか」
「えっ、嘘だろ」
睦月の一言に驚きを隠せない様子で、禍木もまた詰め寄る。
「・・・分からない。
でも、カードから声が聞こえた。
睦月を探せって」
「確かに、これからの声だったら」
そう言いながら、禍木が取り出したカードを見つめる。
それはクラブのカテゴリークイーン、タイガーアンデットこと城光が封印されているカードだった。
「にしても、マジか」
「っ」
それと共に、少年は何かを感じたように、禍木の後ろに隠れる。
「んっ、どうしたんだ?」
「怖いのがっ来る」
「怖いって、何がっ」
それと共に禍木のポケットにある携帯が鳴り響く。
その音声が何を意味するのか理解すると共に、禍木はすぐに懐から取り出したバックルを腰に巻く。
「本当にアンデットの声が聞こえるようだな。
だったら、変身!!」
【OPENUP】
鳴り響く音と共に、禍木の姿は仮面ライダーへと変わる。
それと共に、ビルの天井から降りてきたのは、複数のアンデットだった
アンデットの出現によって、ビル内にいた人々は悲鳴と共に逃げ出す。
「君っ、こっちにっ」
それを見た睦月はすぐに少年を抱えると共に、走り出した。
今の彼には、レンゲルに変身する為に必要なカテゴリーAも、レンゲルバックルもない。
だからこそ、彼が今、できるのは少年の安全を確保する事だった。
禍木もまた、複数体のアンデットを相手に、その手に持つ槍で押さえ込もうとするが、数の差は圧倒的だった。
「たくっ、俺だけで抑えられるかよ!」
そう苛立ちを隠せない中でも、襲い掛かるアンデットに対して、薙ぎ払いながら、腰にある1枚のカードを取り出す。
【マイティ】
スキャンされたカード、マイティのカードを宿すと共に、襲い掛かるアンデットを一閃。
それによって、襲い掛かってきたアンデットは吹き飛ばされ、同時にバックルが開かれる。
同時に、手に持ったラウズカードをアンデット達に向けて、投げると共に封印する。
「よっしってっ!」
そうしていると共に、背後から襲い掛かる存在に、禍木はすぐに避ける。
同時に襲い掛かってきた存在の正体を目にする。
「まさかっ、カテゴリーキングか!」
そこにいたのは、確かにタランチュラアンデットだった。
その出現に驚きを隠せない様子だった。
「嶋さん」
それと共に睦月はそのタランチュラアンデットの姿を見て、驚きを隠せない様子だった。
同時にタランチュラアンデットは、その手に風を纏うと共に、真っ直ぐと睦月に向けて放った。
放たれた風に当てられて、一瞬立ち眩みをした睦月。
「てめぇ!!!」
その事に、怒りを隠せない様子で禍木はすぐに攻撃を仕掛けるが、タランチュラアンデットはすぐにその場から離れた。
「おい、あんた、大丈夫か!!」
そう、禍木は睦月の元へと行く。
「あぁ、怪我はない。
それよりも、この事を早く、橘さんに」
「何だよ?」
「嶋さんが、教えてくれた。
今の、アンデット達はジョーカーによって操られている。
そして、ジョーカーの狙いは、天音ちゃんだ!!」
「天音?
誰だ、そいつは?」
その事に、禍木は首を傾げる。
今回はドライブ編です。
仮面ライダードライブで、好きなライダーはテレビ本編で出てきたライダーではチェイサー、映画ではデットヒートドライブが一番好きです。
だけど、小説を書くとしたら、あのライダーが活躍をした姿を見たい。
そんな野望と共に、書かせて貰いました。
「なんだ、これは?」
そう言いながら、俺は足下に落ちていたそれを拾う。
見た目は、黒いミニカーでデザインとしては、SFで出てきそうなデザインだった。
そのデザインに対して、疑問に思いながら、俺はとりあえず、そのミニカーを交番に届ける為に、歩き出した。
この東京に引っ越して以来、どういう訳だがどんよりという現象が多発しており、何かが始まるような予感に少し不安になっている。
そんな不安はまるで的中するように、そいつらは現れた。
「なっなんだ」
目の前に現れた、存在。
巷ではどんよりを引き起こす怪物として有名なそいつらは俺を見る。
「動ける人間、つまりは仮面ライダーの仲間か」
「えっ?」
その言葉に気がつき、俺は周りを見る。
確かに俺以外はゆっくりと動いていた。
その事に驚きながらも、怪物はその手を真っ直ぐと俺に向けていた。
「ならば、死ね」
その、冷たい言葉と共に、攻撃は俺に真っ直ぐと襲い掛かる。
危機的状況の中で、俺はどうすれば良いのか、分からない中で、襲い掛かる攻撃。
だが、それは俺に当たる事はなかった。
黒い影が俺の前に現れると共に、その攻撃を切り裂いた。
何が起きたのか、分からない中で、それは確かに俺は見たことがある。
「仮面ライダー」
それは、どんよりを引き起こす怪物と同じ時期に現れた存在であり、未だに謎に包まれた戦士。
噂だけが一人歩きしており、市民を守る存在としか分かっていない。
そんな黒い仮面ライダーが俺を守ってくれた。
「あんたは一体」
疑問に思うよりも早く、仮面ライダーは俺を見ると共に、腕を掴んだ。
「なっ何を」
そう言っている間にも、俺の腕には、何かが装着された。
「これは一体」
首を傾げていると共に、仮面ライダーは俺の手に持っていたミニカーに指を指した。
「まさか、ここに入れろというのか」
俺はそう言いながら、仮面ライダーに尋ねる。
未だに分からない事だらけだが、目の前にいる仮面ライダーを信じるように、俺はそれにミニカーを入れる。
入れると共にミニカーはまるで車のレバーのように倒れる。
【DRIVE! TYPE-NEXT!】
鳴り響く音声、それと共に、目の前にいる仮面ライダーの装甲はバラバラになる。
「えっえっ、えぇぇ!!」
驚きを隠せず、困惑している間にも俺の身体は何時の間にか、変わっていた。
「もしかして、俺、仮面ライダーに変身した!!!」
青年
ある日、道に落ちていたミニカーを拾った事が原因で、仮面ライダードライブへと変身する。
このドライブは未来にいた108が過去へと飛ぶ途中で、トラブルが起き、そのまま本来向かった先に108が、ドライブとネクストライドロンがドライブ2話辺の時間軸へと辿り着く。
その時に偶然拾った青年を、マスターとして認識し、彼を持ち主として選び、資格者として選ぶ。
訓練も何もしていないが、未来のドライブに備わっていた補助システムである程度まで戦えるようになる。
そして、青年の道のりによって、ドライブは再び悪のドライブになるのか、それとも正しいままにいられるのか。