仮面ライダー刀   作:ボルメテウスさん

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「あれが、封印された力」
その圧倒的な力を前にしながら、刀磨は力無く倒れる。
先程まで自身を追い込んでいたアルビノジョーカーと比べても、その圧倒的な力を前に足が竦んでいた。
「諦めるつもりか」
「だけど、どうやって倒せば」
「今、俺はあそこにはいけない。
だけど、君にならば」
「俺がなんで」
その言葉と共に、剣崎はその手にある物を渡す。
「これは」
「アンデットと心を通わせる事ができる君ならば、俺とはまた違う可能性がある」
「俺が」
「・・・君にその覚悟があるならば」
その言葉を聞くと共に、覚悟を決めるように剣崎からの言葉と、それを受け取る。
同時に真っ直ぐとその力に向かって行く。


第51話

 頭部に巨大な一本角を備え、腕が四本あり、大蛇のような下半身を持つ異形の姿をしており、身体は強固な甲冑で覆われている。

 

 4本の腕それぞれにトランプを象徴するスペード型の巨大な剣、雷を発生させるハート型の聖杯、 ダイヤ型の盾とクラブ型の棍棒を持っている。

 

 その巨大な存在の名は巨大邪神14。

 

 それが封印されていたBOARD研究所から飛び出すと共に、その手にある武器で、地上にいる仮面ライダー達に向けて、襲い掛かってくる。

 

「ぐっ」

 

 カリスはすぐにその手に持つカリスアローを構えながら、真っ直ぐと巨大邪神14に向けて、風の矢を放つ。

 

 それに合わせるように、レンゲル、ランス、ラルクもまた、その手に持つ武器で次々と攻撃を行っていく。

 

 だが、それらの攻撃はまるで、全てが無意味のように、その巨体に弾かれてしまう。

 

 既にただ暴れるだけの、本能のみで暴れる存在である巨大邪神14は、ただひたすらに暴れて、その手にある剣を振り回し、またその足を使い、周囲を破壊していくばかりであった。

 

「がぁぁ!!」

 

 それらの一撃は次々と仮面ライダー達を吹き飛ばしており、既にライダー達はボロボロになっていた。

 

「こんな奴っ、どうやって倒せば良いんだよ!!」

 

 そう言いながら、ランスは立ち上がりつつ、その手に持つ槍を握りしめる。

 

「こうなったら」

 

 そう言いながら、始は覚悟を決めたように、立つ。

 

「始さんっ」

 

 その行動に気づいたレンゲルはすぐにカリスの元へと向かう。

 

「俺が、完全にジョーカーの力を解放する。

 

 それだったら」

 

「そんな事をしたらっ」

 

「あぁ、俺を封印するしかない」

 

 カリスの言葉に、レンゲルは絶句してしまう。

 

 確かに今の状況では、もう他に方法がないかもしれない。だけどそれはあまりにも。だがその時である。突然、その声が聞こえてきたのだ。

 

「封印する方法ならば、ある」

 

 ただ一言だけ、言葉が響いた。ただそれだけであったが、その場に居た者達は理解出来た。

 

 その言葉を発したのは、刀磨だった。

 

「刀磨君」

 

「それは一体」

 

「アンデットの力を信じる。

 

 それが、今のできる方法です」

 

「アンデットの力って一体」

 

「禍木さん、三輪さん。

 

 2人のラウズカードを俺に預けてください」

 

「私達のカードって、それをどう使うと言うの! 

 

 だいたい、あんたのような子供に何が出来るの!!」

 

 三輪の言葉に対して、刀磨は

 

「奴を封印する。

 

 それが、剣崎さんとの約束だから」

 

「剣崎が、やはりここに」

 

 始の言葉に、刀磨は頷く。

 

「……禍木」

 

「あぁ、分かったぜ」

 

 レンゲルの言葉を聞くと共に禍木は変身を解除し、そのチェンジケルベロスを刀磨に渡す。

 

「禍木」

 

「ここまで来たら、こいつを信じてみようぜ。

 

 何よりも、ここで全滅するよりはマシだろ」

 

「あぁ、もぅ」

 

 そう言いながら、三輪もまた変身を解除し、チェンジケルベロスを刀磨に渡す。

 

「だけど、このカードをどうするつもりなのよ」

 

「こう使います」

 

 そう言い、刀磨が取り出したのは、剣崎から預かったラウズアブソーバーだった。

 

「まさか」

 

【アブソーブエース!】【エボリューションエース!】

 

 その音声が鳴り響くと共に刀磨の変身するグレイブの身体に大きな変化が起きる。

 

 その鎧は黄金を中心に、赤と緑の2色が加わりながら、ケルベロスの要素が合わさって、より強固なものへと変化していく。

 

 そして、その姿を見た者は皆、驚きの声を上げた。

 

 なぜならば、そこに現れたのは、まさに、伝説の戦士の姿そのものでもあったからだ。

 

「剣崎」

 

 それは、まるで今はここにはいない剣崎が変身する仮面ライダー剣のキングフォームを思わせる姿であり、それに驚きを隠せなかった。

 

 同時に刀磨が手を伸ばせば、そこにはグレイブ、ランス、ラルクの3人の武器が合体した巨大な剣、ケルベロスラウザーだった。

 

 ケルベロスラウザーをその手に持つと同時に、刀磨はそのまま巨大邪神14へと目を向ける。

 

「行くぜ」

 

 その言葉と共に刀磨はそのまま走り始める。

 

 [場面:刀磨と巨大邪神14との戦闘]

 

 巨大邪神14は向かってくる刀磨に対して、手を伸ばしてくる。

 

 だがその攻撃が届く前に、刀磨はそのケルベロスラウザーで薙ぎ払う。

 

 すると、その斬撃を受けた箇所が切断され、そのまま崩れ落ちる。

 

 同時に巨大邪神14の腕に乗ると共に、そのまま胴体に向かって、走って行く。

 

 刀磨の存在を疎ましく感じた巨大邪神14は、すぐに他の腕にある武器で刀磨に攻撃を仕掛ける。

 

 しかし、その攻撃を刀磨は全て避け、受け流し、時には切り裂きながら進んでいく。その速度はどんどん上がっていき、やがては目にも留まらぬ速さにまで達する。

 

 それだけではなく、その動きに合わせて、ケルベロスラウザーも時には巨大な槍に、時には巨大なボウガンへと次々と形を変えながら、腕を次々と破壊していく。

 

 そして、遂には本体まで辿り着く。

 

 それと共に刀磨はそのまま飛び上がりながら、ケルベロスラウザーを構える。

 

【スペードA・ハートA・ダイヤA・クラブA! フォーカード!】

 

 鳴り響く音声と共に、手に持ったケルベロスラウザーは巨大なケルベロスを思わせる幻影と共に刀磨は真っ直ぐと突き進む。

 

 そのまま巨大化したケルベロスの頭部を纏いながら、刀磨は巨大邪神14の胸部にケルベロスの牙を突き立てた。

 

 そしてその瞬間、ケルベロスから放たれたエネルギーによって、巨大邪神14の全身に亀裂が入り、崩壊を始める。

 

 それと同時に身体をバラバラにしながら、巨大邪神14はそのまま無数のカードへと封印されていく。

 

 そのまま刀磨は地面に着地する。

 

「終わったよ、兄さん、剣崎さん」




仮面ライダーグレイブ トリプルエースフォーム
ラウズアブソーバーを使い、グレイブがランスとラルクのチェンジケルベロスを使い、変身した姿。
本来ならば、アブソーブクイーンを使わなければ、仕えないラウズアブソーバーだが、元々同じチェンジケルベロスを使う事によって、3体のケルベロス・アンデットの力を纏う形になる。
3体のアンデットが互いに喰らい合う形となり、その力はキングフォームに匹敵する強さを秘めている。
専用武器であるケルベロスラウザーは、3人の仮面ライダーの武器が合体した武器であり、状況に応じて大剣モード、大槍モード、バリスタモードに切り替わり、戦う事ができる。
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