仮面ライダー刀   作:ボルメテウスさん

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「・・・」
刀磨の戦いを見届けた剣崎。
彼が、その戦いを見届けてから既に14年の歳月が経っていた。
彼が目指した場所は、絶海孤島の嶋だった。
それは、彼自身の本能なのか、周りを囲む存在に目を向ける。
百足の様に壁を這いまわり、水辺から湧き出すように、空から湧き出るように。
そして、そんな異形を取り囲まれながら、長い手足を持ち普通のアンデッド達よりも二回り大きい体躯をしている存在は、身体から青い血を流しながら、睨んでいた。
「アルビノジョーカー。
奴はここから生まれたのか」
その言葉と共に剣崎はそのまま、その存在の後ろにいる佇む存在を睨み付ける。
『まさか、この時代のお前に気づかれるとは』
「それは、つまり、お前がこの自体を引き起こしたという事だな」
『あぁ、その通りだ。
そう、全ては、貴様がジョーカーにならなければ、バトルファイトは正常に行われた』
「悪いが、俺はそんな事は認めない。
始も、あんたの道具じゃない」
『くだらない。
だが、このまま、このままの時間軸に拘っても、いずれ貴様にまた邪魔をされる。
ならば』
その言葉と共に、その存在は徐々に消え始める。
「っ待て!!」
すぐにその存在を追うとした。
だが、周りを囲んでいた存在に、その行く手を邪魔される。
すぐに剣崎はその手に持つ剣で切り裂くが、既にその存在は姿を消し始めた。
『貴様をジョーカーにならない運命へと導く。
その為には、貴様を救いたいと思うあの小僧を利用しよう』
「まさかっ、お前っ、その為に、あの子をっ」
『運命を変えられると。
ならば、変えてやろう。
お前が掴んだ運命を!!』
その言葉と共に、その存在は消え去った。
「待てっ、統制者あぁぁ!!!」
その叫びは周りに囲まれている存在によって、かき消えていった。



第52話

アルビノジョーカーと巨大邪神14との戦いは確かに終わった。

 

その戦いによって、52体のアンデットは再び封印され、ライダー達の戦いは終わりを迎えた。

 

刀磨は現在は、次世代ライダーの2人である禍木と三輪と共に暮らしている。

 

兄貴分と言える禍木と、少し身勝手に見えるが、それでも何かと面倒見の良い三輪との暮らしは以外にも彼は心地良かった。

 

同時に2人もまた、弟ができた気分もあり、見守りながら、確かに成長していた。

 

本物と偽物。

 

だが、確かに志村純一通してできたその絆は想像以上に固かった。

 

レンゲルに変身していた睦月もまた就職活動を行っていた。

 

それは、ライダーとしての経験を生かした仕事へと考えており、同時期の禍木と共に行っていた。

 

以外にも彼らは気が合っており、それなりに楽しんでいた。

 

そしてそんな中、崩壊したBOARD研究所の代わりに、とある場所。

 

そこは今は潰れているが、橘にとっては最も心が安らぐ事ができる場所。

 

そこでコーヒーを飲みながら、来訪していた来客である始ととある物を見ていた。

 

橘は未だに脅威が完全に去ったとは考えにくかった。

 

それは、突然現れたアルビノジョーカーがその証明である事は、橘は既に理解していた。

 

「これから先、どんな脅威が出てくるか分からない。

その時、対抗する為にも、アンデットの力はきっと必要になる」

 

「だが、どうするつもりだ?」

 

そう言いながら、始は問いかけながら、橘が取り出したのは51枚のラウズカードだった。

 

「これは一体」

 

「あの巨大な存在を倒した時に、刀磨君によって封印された奴の破片だ。

元々、バトルファイトの勝利者に絶対的な力を与えるだけあって、このどれもがおそらくは上級アンデットと変わらないエネルギーがある」

 

「まさか、お前、それを」

 

「あぁ、これと人造アンデットの力、そして現在封印されているアンデット達の細胞を使い、人造的にアンデットを生成する。

今のこれらはあくまでも純粋な力の塊だからな」

 

「だが、それを作成しても、使いこなす奴はいるのか」

 

「さぁな、けど、既に心当たりはお前も分かっているだろ」

 

「まさかっ、巫山戯るな!

あの子は、まだ子供だっ、それを」

 

「彼が、自分から望んだ」

 

そう詰め寄る始に対して、橘は始を見ながら言う。

 

「彼は、この戦いの一番の犠牲者だ。

そんな彼自身の願いを俺は否定する事はできない。

何よりも」

 

その言葉と共に、取り出したのは、ブレイドに変身する為のブレイドバックルとスペードのラウズカードだった。

 

「剣崎を助けたあの子の意志を俺は尊重したい。

あの子の思いは俺には痛い程、分かるからな」

 

「それは」

 

その、橘の一言に始もまた否定する事はできない。

 

「それで、他に当てはあるのか」

 

「さぁな。

けど、現状でも候補はいる。

禍木や三輪も、それに該当するスカウトを行っている」

 

「だったら、俺もまた、戦おう」

 

「良いのか?」

 

「あぁ、天音ちゃんは、もう俺が守らなくても良いぐらいに強くなった。

何よりも、彼女が、成人した時にはあいつも一緒に祝ってやりたいからな」

 

「・・・あぁ、そうだな」

 

そうしながら、彼らは見つめる。




風都には数々の屋敷がある。
その屋敷の一つであるその場所は、風都の中でも有名な園崎家に比べれば、小さな屋敷だった。
それでも黒い噂が絶えないその屋敷は、現在警報が鳴り止まなかった。
屋敷の中にはすぐにでも犯人を見つける為に、黒いスーツに身を纏ったSP達が走り回っていた。
「すぐに見つけ出せ!!
まだ、奴は逃げ出していないはずだ!!」
SPの中でもリーダー格だと思われる人物は、大声で指示を飛ばす。
彼はこの屋敷に勤める警備員であり、屋敷の警備主任でもあった。
だが、そんな彼も今は焦りを隠しきれないでいた。
それは、この屋敷に送られた予告状に関係していたからである。
現代ではおそらくは古臭いだろう怪盗からの予告状。
それを受け取った時、最初は悪戯かと思った。だが、送り主の名を見て考えを改めた。
その名は、ナスカ。
巷で噂のになっている人物である。
その存在が奪うのは金でも、美術品でも、命でもない。
彼が奪い去るのは決まって、ただ一つ。
だが、それを奪われるのは致命的だった。
「ちっ、どこだっ」
「残念ながら、予告通り、確かに頂いた」
「なっ」
そう焦っている間にも聞こえた声。
見つめた先にいたのは、見た目通り怪盗をイメージさせる衣装を身に纏っており、目元はマスクを身に纏っており素顔は見えない。
だが、警備兵が怒り狂ったように見たのは、その怪盗の持つ物だった。
「確かにオーシャンメモリは頂いた。
それでは、俺はこれで失礼するぜ」
「待ちやがれっ、このまま逃がすと思っているのかっ!!」
その怒りの声と共に、警備隊長が取り出したのは、USBメモリだった。
【ユニコーン】
鳴り響いた音と共に、男はそのままそれを自身の腕に刺すと共に、その姿は徐々に異形の存在へと変わっていた。
その姿はまさにユニコーンという言葉に相応しい姿であり、何よりも特徴的なのは、角であった。
一本の角ではなく、二股に分かれた角である。
その角を持つ怪人は、そのままその場から走り出すと、一気に加速して、怪盗へと向かって行く。
「まったく、オーシャンだけではなかったとはな。
けど、良いぜ、そっちの方が盛り上がるからな」
その怪人を見ても、怪盗は驚く事はなかった。
むしろ、腰にベルトを当てると共に、取り出したのもまたメモリだった。
【ナスカ】
「変身」
同時にナスカと鳴り響いた音と共にベルトに装填する。
それと共に、怪盗の姿は大きく変わる。
先程までの怪盗を思わせる格好から一変する。
同時に怪盗はその手に持つ剣で怪人に向けて、切り裂く。
「まさかっ貴様っ、仮面ライダーっ!!」
それは怪人にとっては馴染み深い噂話だった。
風都に現れる怪人から人々を守る存在。
それが、仮面ライダーだと。
「悪いが、俺は彼らのような善人じゃない。
けど、あんたのような悪人を見逃す程の悪党になったつもりはないからな」
同時に仮面ライダーはその手に持った剣で怪人を斬りつける。
怪人はすぐに両手にある角で、その攻撃を受け止めるが、仮面ライダーの攻撃はそれで終わる事はなかった。すぐに次の攻撃へと移ると、怪人を何度も切り刻んでいく。
怪人も負けじと反撃を試みるも、その全てが受け止められてしまう。
「くっ、調子に乗るんじゃねぇぇええ!!」
だが、怪人もその程度で諦める事はなく、力任せに押し切ろうとする。
だが、それこそが狙いだった。
仮面ライダーはあえて、怪人の力を受け流すかのように、大きく吹き飛ばされる。
そして、壁に激突するが、ダメージは全くない。
その隙を逃すことなく、すぐさま体勢を整えると、怪人に向かって駆け出していく。
怪人は即座に迎え撃つように構えるが、その瞬間、目の前にいたはずのライダーが消える。
いや、正確には高速で動き回り撹乱していたのだ。
そのスピードは、怪人の目で追う事ができないほどの速さだ。
そして、その一瞬で怪人の懐に飛び込むと同時に、剣を振り下ろす。
だが、怪人も咄嵯の判断で反応すると、両腕の二本の角で受け止める。
だが、それで終わりではない。
さらに、連続で攻撃を繰り出していく。
一撃一撃を確実に命中させていき、次第に怪人を追いつめていく。
怪人の方も必死に抵抗しようと、攻撃を仕掛けようとするが、その時には既に、別の角度からの斬撃が襲い掛かり、思うように動けず、徐々に追い詰められていた。
「オ・ルボワール、ユニコーン・ドーパント」
【ナスカ・マキシマムドライブ!】
聞こえた音声と共に、怪人が振り返った先には仮面ライダーの足は青い紋章を輝かせながら、怪人へと迫っていた。
怪人は咄嵯に反応して、回避しようとするが、既に遅い。
蹴りの直撃を受けて、怪人は派手に吹っ飛ぶ。
「があぁぁ!!!」
それと共に怪人の身体からメモリが出ていく。
同時にメモリは砕け散る。
「さて、それじゃなぁ」
そのまま、仮面ライダーは去って行った。
2人で1人の探偵の仮面ライダーW。
刑事で復讐者の仮面ライダーアクセル。
そして、メモリを奪い、大切な物を取り戻す為に戦う怪盗の仮面ライダーナスカ。
彼らが出会うのは、近い。

という事で、次回作予定となっている仮面ライダーナスカは怪盗とさせて貰いました。
探偵・刑事と来たら、3人目の仮面ライダーは怪盗と思い、怪盗にさせて貰いました。
それらの詳細は連載を楽しみにしていてください。
そして、仮面ライダーナスカに関しての募集も行っています。
皆様の応募、お待ちしています。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=284714&uid=45956
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