仮面ライダー刀   作:ボルメテウスさん

53 / 57
第53話

未来の世界で行われた戦い。

 

それらを聞いた剣崎達は驚きを隠せずにいられた。

 

「まさか、未来でそんな事が起きていたとは」

 

「そして、今の話を聞いた限りでも、分かっている事としては」

 

「あぁ、俺達の時代で、アルビノジョーカーを生み出した奴が、この時代でも何かを仕掛けている。

そうしないと、本来だったら存在しないはずのグレイブ達やアルビノジョーカーがこの時代にいるのには、説明ができない」

 

「けど、そんな事ができる奴がいるのか?

確か、未来の世界での橘さんも、アンデットを生み出すには、その巨大な力を封印したカードがなければ作れなかったんだろ。

だったら、誰が」

 

「・・・誰がと言えば良いのか分からない。

だが、それができる可能性がある奴は俺達は知っている」

 

「本当なのか」

 

その言葉を聞いて、剣崎は思わず始を見つめる。

 

「一体誰なんだ」

 

「統制者だ」

 

「統制者?」

 

聞いた事のない単語に、その場にいたほとんどが首を傾げる。

 

その中で、事情を知っている嶋が頷く。

 

「確かに。

それを行えるのは統制者だけだろう」

 

「あの、その統制者って、一体」

 

「有史以前にアンデッドたちを生み出し、彼らが行う自身の種の繁栄を掛けたバトルファイトを管理していたゲームマスターにして創造主。

これまで何度も黒い石板『モノリス』を通じてアンデッドたちに戦いを促し、バトルファイトを発動しては生態系を変えていた」

 

「そんな奴が」

 

「実際の歴史でも、モノリスは天願寺が保管していた。

だから、その可能性はあるけど」

 

「可能なのか、奴はあくまでもシステムのはず」

 

「だが、可能かもしれない」

 

そうすると、嶋は剣崎を見つめる。

 

「統制者は、剣崎君がジョーカーになった事でバトルファイトが行う事ができなくなった。

だからこそ、ジョーカーになるのを防ぐ為に、おそらくはこの時代に刀磨君達を送り込んだんだろう」

 

「俺達がっ、いや、俺達は」

 

「あぁ、だが、意図的にそれを行うとしたのは、これまでもあったじゃないか」

 

「実験中にこの時代に飛ばされた時。

そして、巧の奴が操られた時」

 

「そうか、あの時、俺が見た黒い奴。

あれは、モノリスだったのか」

 

それと共に繋がっていく点と点が合わさっていく。

 

「なんで、そんな悲劇を変えるような真似を」

 

「それは、君達に力を与えない為かもしれない」

 

「俺達を」

 

「あぁ、仮面ライダーにおける融合係数は感情の爆発もまた一つのきっかけだ。

アンデットの被害を少なくし、大切な人々を守る事ができた。

それによって、君達に本来だったら起きるはずだった感情の爆発が無くなった」

 

「悲劇を消す事で、力を弱くさせる。

そして」

 

「おそらく、この先、待ち受けるのはバトルファイトの完全なる決着。

そして、アルビノジョーカーが今、現代にいるという事は」

 

「始達が封印されたら、世界は滅亡を意味する!」

 

それと共に戦慄が止まらなかった。

 

敵の目的も漠然としながら、理解できた。

 

同時に敵の巨大さも。

 

「統制者に、俺達は勝てるのか。

全てを操る事ができた奴を、今の俺達に」

 

絶望を目の前にして、全員が暗くなっている。

 

だが

 

「可能性はある」

 

それは、刀磨からの言葉だった。

 

「何を言っているんだ。

全てを生み出した奴を倒す事なんて」

 

「倒す事はできないかもしれない。

けど、俺達はこれまでだって、倒せない相手に勝利してきました」

 

「・・・・そうか、封印」

 

不死の生命体であるアンデットに勝つ方法。

 

それは封印。

 

これまで、剣崎達が行ってきた事だった。

 

「けど、統制者を封印する程の力はあるのか」

 

「絶対的な力を封印していた石版ならば、可能かもしれない。

そして、その力も、あの時は俺は封印するしかできない。

けど」

 

同時に剣崎達を見つめる。

 

「今、この瞬間。

俺達がここに揃っているならば。

あの力を倒し、石版に封印する事ができるかもしれない」

 

「博打に近いぞ」

 

「けど、絶望するよりもマシじゃないですか」

 

その言葉に

 

「あぁ、確かに。

絶望するには、まだ早いな」

 

「このままには終わらせられない」

 

刀磨の言葉をきっかけに全員がまた立ち上がる。

 

同時に8人はそのまま次々と手を重ねていく。

 

未来から来訪した4人の仮面ライダー。

 

過去で戦い続けた4人の仮面ライダー。

 

未来と過去、各々の仮面ライダー達が新たな現代で。

 

最後の戦いが今、確かに始まろうとしていた。

 




仮面ライダーナスカ 極秘ファイル

ガイアメモリは適合者とそれこそ運命の如く強く惹かれ合う性質を持つ。
現在、その事は判明している。
しかし、運命に選ばれたガイアメモリと出会うとは限らない。
ガイアメモリに刻み込まれるアルファベット。
各々の文字の形は異なる。
しかし、とある4つの文字だけは異なる。
『M』と『W』。『N』と『Z』
これらの文字の形は非情に似ている。
それが関係しているのか、どうかは、未だに分からない。
しかし、これまでの状況を考えても、その可能性は高い。
『ナスカ』に選ばれながら、もう一つのガイアメモリに強く引き寄せる。
彼が、『Z』のメモリを手に取る時は近い。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。