仮面ライダー刀   作:ボルメテウスさん

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「巧さんは、これから、どうするつもりですか?」
「・・・俺はこれまで迷惑をかけた分、先生達を助けたい。
だからこそ、刀磨。
お前はこのまま」
「・・・分かりました。
俺はこのまま剣崎さん達を助けます」


迷いしジョーカー

 その日、相川始は居候していた家から出ていた。

 

 彼は自身の行動によって、栗原家に迷惑をかけている。

 

 伊坂の策によって、栗原家に爆弾が仕掛けられた事もあり、自身が原因でアンデットに襲われる。

 

 その事もあって、彼は、家から出て行った。

 

「……」

 

 居場所をなくし、自身は既に戦う事しかない。

 

 だからこそ、街の中を迷っていた。

 

「未練が見えているぞ、お前」

 

「……何者だ」

 

 ふと、始は話しかけた男に対して睨み付ける。

 

 帽子を深く被っている事もあってか、その顔は見えない。

 

 ただ、その男はニヤリと笑う。

 

 だが、その笑い方からして明らかに怪しい。

 

 故に警戒する。

 

 そんな始に、男は告げる。

 

「誰だって関係ない。

 

 それよりも、後悔しているぐらいならば戻ったら良いだろ」

 

「できる訳がないだろ」

 

 男の言葉を始は否定した。

 

 自分はもう戻れない。

 

 そう思いながら、始は男を見る。

 

 すると、男はため息をつく。

 

「まったく、アンデットだろうと、なんだろうと、ここまで悩むとはな」

 

「っ」

 

 男は始の正体を知っていた。

 

 その事に驚く始は瞬時にその手にラウズカードを取り出す。

 

 合わせるように男も取り出す。

 

 それは、始の腰にあるカリスラウザーによく似たベルトだった。

 

 そして、その手にあるラウズカードに描かれていたのは、上半身は人間、下半身は馬の存在、ケンタウロス。

 

 そのケンタウロスが描かれ、真ん中にはAという文字が描かれていた。

 

「っ」

 

 これまで知らないラウズカードに疑問を覚える前に、そのままラウズカードを瞬時にスキャンする。

 

「「変身」」

 

【CHANGE】

 

 鳴り響く音声と共に、姿が変わる。

 

 始はカリスへと変身する。

 

 それに合わせて、目の前にいる男の姿も変わった。

 

 その姿は、カリスとよく似ているが、その鎧の姿は白かった。

 

 黒いカリスに、白い未知のライダー。

 

 互いに弓型の武器を手に持ち、弧の部分は剣のように鋭い。

 

 そう、互いの獲物をゆっくりと構えながら、同時に動き出した。

 

 カリスアローで突きを放つと同時に、白い謎のライダーはその弓を振り下ろす。

 

 その一撃を受けて吹き飛ばされながらも、何とかカリスは着地し、カリスアローを構える。

 

 一方で、カリスの方へ視線を向けたまま、白いライダーは戦う。

 

 カリスの攻撃を紙一重で避け、逆に矢を受け流す。

 

 戦いの中で、白いライダーは徐々にカリスの攻撃に慣れてきたのか、次第に攻撃が当たるようになってきた。

 

 それでも、致命傷にはならない程度であり、白いライダーの方が有利である事は変わらない。しかし、カリスの方もまた徐々に白いライダーの戦い方に理解していく。

 

(なるほど、こいつの動き方は俺に似ている)

 

 先ほどの攻撃を避けた時や、今の回避の仕方などを見て、カリスは自分の動きと似ていると感じた。

 

 だからこそ、少しずつではあるが、相手の行動を理解していく。

 

 それと同時に、相手の戦い方が分かってきた。

 

 相手が使っている武器は弓であり、接近戦もまた弧の部分は剣としても使える。

 

 自身とよく似た戦い方をする白いライダーに、カリスはある事を確信する。

 

(こいつなら、行けるかもしれない)

 

 この相手に勝てる方法を見つけて、カリスは一気に勝負に出る事を決めた。

 

 まずは距離を取り、腰にあるカードをゆっくりと取り出す。

 

 そのラウズカードをそのままカリスアローにスキャンする。

 

【TORNADO】

 

 鳴り響く音と共に、カリスアローに風の矢が生成される。

 

 それを見た白いライダーはすぐにカリスから離れようとした。

 

 だが、それよりも早くカリスが動く。

 

 走りながら弓を構え、弦を引き絞る。

 

 放たれた風で作られた矢は高速回転しながら真っ直ぐに飛んでいく。

 

 白いライダーはそれをギリギリまで引きつけると共に

 

【SONIC】

 

 懐から出したラウズカードはユニコーンが描かれた9のカード。

 

 それをスキャンすると共に白いライダーの動きが目に見えない速度で加速する。

 

 そして、一瞬にしてカリスの背後に回り込み、カリスの腹部を蹴り飛ばす。

 

「っ!!」

 

 これまで自身の知らない能力。

 

 それに疑問に思いながらも、転がる。

 

「さて、少し納得したか。

 

 まずは、怪我の治療をするぞ」

 

「治療、何のつもりだ。

 

 貴様は敵のはずだろ」

 

「どうでも良い。

 

 どうせ、お前は居場所がないんだろ」

 

「……」

 

 その言葉に、返答に困る始。

 

「貴様、名前は」

 

「虎堂 信二、医者だ」




キャラクターファイル
仮面ライダーギグス
仮面ライダーギャレンのデータを元に開発された次世代型ライダー。
使用されるヒュドラアンデットの能力によって、身体の各部にある目によってほぼ死角のない視界と蛇の持つピット機能が備わる事によって、より射撃能力に特化している。
また、専用武器であるソードガンラウザーとガンナーラウザーで二丁拳銃として戦える以外にも、合体しラウズカードの威力の向上及び精密射撃、遠距離狙撃が可能。
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