個性じゃなくて魔法です 作:ytr&coro 魂音泉ファン
憑依?成り代わり?
ヨーロッパにある古びた館
そこは一昔前まで…………と言っても五、六百年前までの話だが
その古びた館には魔法を極めた一人の魔法使いが住んでいたと言われる。
その魔法使いには子供は居なかったが多くの養子が居た。その養子は皆仲良く暮らしていた。
そんなある日の事大魔法使いである彼は唐突に養子……子供達に剣と盾、人によっては魔法を使うのを許可した。何故なら………その養子達による殺し合いが行われるからなのである。
大魔法使いは自身の日記にこう綴る。
ー自分の命は長く無い。その上後継者も居ない。
かくなる上は養子……子供達に殺し合わせて生き残った子に私の魔力と魔法、そして全ての知識を与えようと………
そして、計画は実行に移された。
戦闘の経験も無い子達が争える筈もなくただただ躊躇していた。
それに苛立ちを感じた大魔法使いは石で出来たゴーレムに子供達を襲わせて恐怖心を煽り、そして子供の一人を操り近くに居た子供を殺させた。
それからは速かった。その子供が殺されたのを見た他の子供達は自らの生存本能に従い殺し合い、憎しみ会わせた。
そしてその中で一人が生き残った。その子は少女だった。年幅も行かない少女だった。
そして、大魔法使いはその少女に自身の魔力、魔法、そして知識を与え、名前を与えた。
魔力の影響か少女は少しだけだが身長が伸びた。そこまで伸びはしなかったが。
そして彼女は周辺の人々からこう呼ばれるようになる。
大魔法使いが残した負の遺産と………
はっ?ここ何処だよ?物凄く暗いし寒いしそれに何より手がベタつくんだが………ん?手がベタつく?一体どういう…こと……だ?
えっ?血?なんで?それに倒れてる子供達はなんだ?一体全体どうなってるんだ!?
「ハァ…ハァ……私の今持っている魔力、魔法、知識その全てを手に入れたのだ。誰でも混乱する」
「だ、誰なの?」
「もう、君に名乗る名前は無い。ただの老いぼれだ」
「一体これは………」
「私の後継を決める為にこうなった。だが今思い返せば私は選択を誤ってしまったのかも知れない。私の本当の願いは…………ただ子供達と過ごしたかっただけかも知れないな」
「君は私が残した何と言われるだろうか……大魔法使いの傑作かそれとも大魔法使いの負の遺産かはたまた忘れ去られるのか………………君はどう思うかい?ミス・ノーレッジ……いや、パチュリー・ノーレッジ」
そう言った後彼の体は塵になったかのようにサラサラと消えていった。
「パチュリー………ノーレッジ?パチュリー……………何処かで聞いたことあるけど何だっけ?」
「うーん……………思い出した!!ゆっくり実況だ!確か霊夢?と魔理沙?とかが出てくる奴だっけ?あんまり詳しくないんだよな。パチュリー・ノーレッジか………友人が何か熱弁していた記憶はあるけど………そのキャラクターなのか?」
「とりあえず多分ここは地下だと思うから階段でも探してみようかしら」
「……………口調が変わった?友人が言ってた憑依や成り代わりで時々あるやつって言ってた事かしら?」
「もう、どうでも良いや。とりあえず探さなきゃ」
三十分後
「見つけた。見つけた。まさかこんな所にあったなんて灯台もと暗しとはこの事か」
実は憑依者もといパチュリーは出口を探して三十分程彷徨っていたのだがまさかの出入口が自分が最初に居た場所の直ぐ近くだったのだ!
「やっと出れた………けどここはお屋敷かしら?広すぎでしょ」
そんな事を口走った時だった。
「オギャア!オギャア!」
「!赤ちゃんの声?玄関かしら?」
少女移動中………
ガチャ
「髪が青い子と金髪の子」
「ん」
「手紙?」
『拝啓 お師匠様
お久しぶりです。実は折り入って話があります。
まず、単刀直入に言いますがこの子達を預かっていて欲しいんです。この子達はとある貴族の娘なのですが諸事情により忌み子扱いされてきました。
姉が今年で5歳で妹の方が0歳です。名前はレミリア・スカーレットとフランドール・スカーレットと言います。
お師匠様なら立派な子に育てると思い預けました。私といればいずれ魔女狩り等の問題に直面すると思ったからです。私も近い内に捕まるでしょうがお師匠様ならば』
後は血が付いてて読めない。
「5歳……貴女名前は?」
「……………レミリア」
「レミリアって言うんだね。私の名前はパチュリー・ノーレッジよ。今日から私が里親………みたいね」
「…………怒ったりしない?」
「ええ、怒らないわ」
「分かった」
「ところでこの手紙最後が読めないんだけどもしかして依頼主は…………」
「魔女狩りと吸血鬼ハンターに襲われて死んだ」
「そ、そう。何かご飯とか食べる?」
「食べる………昨日から何も食べてない」
「美味しいご飯を振る舞ってあげるわ!」
「楽しみにしとく」
「可愛くないわよ。そんな顔してたらもっと笑顔を作らなきゃ!」
「ん」
本当にどうしたものかしら………
ヒロアカ本編はまだ先や