人生(クソゲー)
ああ、死んだなこりゃ。
俺はつい先ほどまで感じていた全身の痛みと、夏だというのに冷たくなっていく体温が急に
なくなったことに結論を出した。
ただでさえ夏真っ盛りの暑さにぐらつく頭と、朝食と昼食を食べ損ねて朦朧としていた
意識、更ににあンのハゲ部長のいちいち耳につく説教。とどめにトラックの体当たりを食らう始末。今まで生きてきた中での一番の負ルコース(誤字にあらず)を受けた。
「これだから世の中はクソなんだよ,,,,今ならあの刑事が捻くれたのも分かるな。」
もうやることができないゲームを思い出しながら一人愚痴る。,,,,もう一周やっときゃ良かったな,,,,,,,,
「ところで、異世界系のラノベだとそろそろ神様が出てきてもいいんだが。」
そんな気配は微塵もない。
,,,,そろそろ暇になってきたな。確かに仕事中に田舎でスローライフを送りたいとは思ったことはあるけど、放置プレイは俺嫌いだぞー!
次の瞬間、見える範囲全てが暗闇だった空間に一筋の光が差し込む。転生か、転移か、天国か地獄か、はたまた魂の消滅か。
まあいい、次の人生こそ楽しく生きてやる。Let`s 転生!
,,,,,,,,待てよ?ふつうここで神様なり女神様なり出てきて、「あなたを間違って死なせてしまいました、お詫びにチート能力を授けましょう」とか言うだろコレ!
,,,まさか、まさかまさかあのトラックに轢かれて死んだのって狂った運命とか神様のうっかりでもなく,,,,,,,!
「天寿かよおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
「,,,,知らない天井だ,,,,」素でこのセリフが出るとは思わなかった。
白い天井、少しツンとした匂い。十中八九病院だろう。
バッッ、と邪魔な布団を払いのける。春とはいえ朝なのでまだ気温が低く、身体が少し震える。
俺は夏に死んだ。しかしこの微妙な寒さは十中八九春だろう。,,,,温度差で風邪ひきそう。
「あーっと、メガネメガネは,,,,お、あった」
長年メガネをかけている自分にとって、もはやメガネは必需品。メガネは顔の一部とはよくいったものぜな。CM自体は知らんけど。
,,,,,,,,( `・ω・´)ンンン?スゲー自然に流したけど、この体の持ち主もメガネ使ってたのか?まさかの偶然!
コンコン
へ?
「失礼しまー--」
,,,,なんかナースさんっぽいのが入ってきたと思ったら固まっちゃたよ。とりあえず、
「えーと、おはようございます?」
次の瞬間、ナースさんがすごい勢いでナースコールを押した。
やーその後は大変だった。医者は飛んでくるし検査漬けにはなるし母親っぽいのは胸元で泣きじゃくるし。
簡単な受け答えの時に「私は誰ですか?」とか聞いたら記憶喪失を疑われてまたひと悶着。その後は何とか取り繕ろうのが大変だった。
すっかり午前が潰れ、午後の1時を回ったあと、遅めの昼を食べた後、たまたまよったトイレの鏡を見たその瞬間、俺は俺の名前と、一つの真実に辿り着いた。
グレーがかかった黒髪、原作より少し瘦せている頬、薄めの唇、泣きぼくろ、そして原作よりも遥かに曇りが薄い目にメガネをかけている。
そう、久保美津雄に転生していた。そして、
「ここペルソナ4の世界かよ!!」
作者の気分と皆様の応援で続きます(多分)
諸々おかしいところはありますが、安心してください、全部後でわかると思います