真・ミツオ転生   作:鼻水卓

5 / 6
内容はもうエンディングまで創作済なので絶対エタりません

あと、まただいぶ遅れます




八十稲葉市探索 3

時刻:放課後 場所:図書室

 

パラリ…パラリ……と本をめくる音と鉛筆の走る音、そしてたまに誰かがこそこそと話している声としとしとという雨音の四重奏が部屋に静かに響く。知識が上がった気がする。

……まぁ、調べ物をするにはとてもいい環境である。

 

ジュネス建設予定地を訪れてから翌日、俺は少し調べ物をするために図書室を訪れている。調べているのは二つ、八十稲葉の都市伝説・・・要するにマヨナカテレビについて何かないか調べている。

 

……と思ってたんだがなー、まっっっっっったくない、マヨナカテレビのマの字もかすりもしない。ある程度予想はしとったけどかなり落ち込むな…。

 

気を取り直して。もう一つの調べ物を終わらせよう、辰巳ポートアイランドについて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時刻:深夜 場所:家、自分の部屋

 

なかったよ、ですよね。だって影時間とか最大の厄ネタ、地元でもない関係ない都市の図書室に置くわけないし。

人工島計画文書がタルタロスで手に入ることを覚えている時点で分かってはいたが。

 

ここでちょっと説明。ペルソナ3とペルソナ4の世界線はつながっており、主人公‘sが月光館学園に修学旅行に行った時、その生徒会長だった伏見千尋が高校三年生だった。

 

そしてペルソナ3本編では伏見千尋は高校一年生だった。

 

つまり逆算的に考えると今、巌戸台でもペルソナ3(原作)が始まっている。

 

さぁて、答え合わせの時間だ。只今の時間、11時59分。あと一分で影時間に入る。俺もペルソナを持っている以上、影時間に入れる、というのが俺の仮説だ。

 

そんなことを思ってると秒針が10を過ぎる。まさしく緊張の瞬間だ。

 

 

 

そして、全ての、針が、重なった

 

 

 

 

 

 

・・

・・・

・・・・何も起きない。緑っぽい世界も、大きな月も、何も起きない。

 

「何もなかったと安堵すればいいのか、それとも首を突っ込めないことに残念と思えばいいのか。」

 

明日は土曜日、令和ではありえなかった午前授業がある。もう12時を過ぎている。

 

しかし俺の休息は、意外というか当たり前というか。突然始まった現象に遮られた、

 

 

ザザ……ピー-----

 

 

それがついてたのはいつからだっただろう。俺が影時間に夢中になっているあまりすっぽりと頭から抜け落ちている間、その名前のとおり、真夜中(12時)からか。

 

天気予報だと、今日は、一日中雨だ。

 

 

 

「え、まさか,,,,マヨナカテレビ!?」

 

いや、確かに諸々の条件はクリアしている。じゃあどうするか。

 

 

 

・・・別に反応しなくてもよくね?どうせ後々関わるんだから今無理に関わっても変わらないし、何よりも眠い。

こういうのは無視に限る。

 

ピ・・・ザザ・・・

 

「…」

 

ザザザザ・・・・ザザ・・・

 

「……」

 

ザザザザザザザザザザザザザザザ!

 

「やかましい!鬱陶しいぞ!!」

 

自己主張激しすぎんだろこのテレビ!かまってちゃんか!

 

…このまま終わったアナログ放送みたく砂嵐を発生し続けられても眠れねぇ、見るだけ見てみよう。

 

俺はメガネもかけずにテレビを見ようとした。どうせ1分か2分そこらで終わるだろうし。

 

 

 

 

ここで不運だったのは俺がムカついて勢い良く起き上がってしまったことだ。

 

どうなったかって?起立性低血圧を発症・・要するに立ちくらみがおこった。

 

「うっ・・・」(グラッ)

 

そして、

 

 

ちゃぽん

 

「・・・ちゃぽん?・・・なっ!?」

 

視界がクリアになると同時に、俺は俺がどうなっているかを知り、そして驚愕した。

 

テレビの中に頭どころか腰までずっぷり浸かりながら、不思議な空間に身を乗り出しそうになっている姿。

 

そしてその体制では踏ん張ることもままならず、俺はテレビの中にその身を投じた。

 

 

 

 

 

(こういう落ちていく状況ってやっぱ叫んだ方がいいんだろうか?)

 

…我ながらこんな思考でいいんだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドカッ

 

「イテッ」

 

背中になかなかの衝撃が走り、フリーフォールからやっと解放された。

のそりと起き上がるとやはり、黒と赤が縞々になった空が広がる異様な世界が存在していた。

 

「空が青くないというのは、思った以上に気持ち悪いもんだ。」

 

周りを見回すと、ちょうど商店街の南側に位置する場所だろうか?クマが来るまでは帰れねえし、ペルソナの試運転でもしとくかな・・・

 

うん?

 

クマが来るまで帰れない

 

 

ク マ が 来 る ま で 帰 れ な い

 

 

…詰んだ?もうこれ詰んじゃった?真・ミツオ転生完!?

いやこんなあっけなく終わらせれねえ、できることは何でも試さねえと!

そうなるとまずは、せっかくテレビの中に来たんだし、やることは一つ!

 

手のひらを開き、前に手を伸ばす。伸ばした先に浮遊してきた青く光るカードを手中に収め、思い切り握りしめて叫ぶ

 

「ペルソナ!」

 

でてこい俺の半身!「オニキリ!」

 

ゴゥと突風が吹いた後、俺のペルソナが現れていた。その姿は一言で言い表すと紫のオーラをまとった無貌の鎧武者。色んな所がボロボロで、黒い鎧の下が何もないことから、甲冑のリビングアーマーってことになるんだろうか。明らかに闇属性を扱いそうだ。

 

そして何よりも目を引くのがその武器、八角錐からとがっている所を切り落としたような黒く巨大な鞘、そこにさしてある…刀?たぶん大太刀と表せるような刀が差してある。ペルソナを操作して抜かせて見ると、青白く光る刀身が姿を現した。

 

そしてなぜか鍔が正三角形であり、その一角が刃と同じ向きをしている。

 

おっとぉ?なんかクソデカ鞘の側面に「物」「火」「氷」「風」「雷」「闇」「光」「万」の漢字が彫られとりますなぁ。…全属性使いとか、一気になろう感が増してきちゃったなぁ。

 

抜いたままだった刀を鞘に戻す。今は刀身が「物」に向いている…なるほど、鍔の一角が今の属性を表しているのか、ということは

 

ガチャリと柄をダイヤルのように回して「火」に合わせると鞘の側面の長辺から一瞬炎が噴き出す。

そのまま刀身を抜くとあら不思議、刀が炎を纏ってるじゃありませんか。

 

他の属性も同じように属性も同じような反応だったが、「物」だけは何も起こらず。

 

 

俺が「万」を試そうと鍔を合わせた時、その反応は起こった。

 

鍔を「万」に向け、力を使おうとした途端鞘が展開し、少しだけ覗いた内側から光が溢れ出す。

 

明らかに何かマズイ。

 

キャンセルする術も分からない、が、こういうのは力をどっかに吐き出させるのがいい、とりあえず刀身を抜い

 

 

 

 

 

ドッッッグオオォォォォォォォン!!!

 

 

 

 

 

――暴発するなんて、俺、聞いてない――

 

 

 

べしゃっと体の表面全体に痛い。・・・どうやらベクトル的に上に吹っ飛ばされたようだ痛い。デジャヴ?いやテレビから落ちた時以上だ痛い。

 

万能属性は抜刀するんじゃなくてあの馬鹿でかい鞘に入ったまま叩きつけるのが使用方法かな・・・

 

このままじゃみっともなさすぎので、とりあえずのそりと顔だけ上げる・・・うわぁ地面も一部がえぐられてる。

 

さっきの爆発音に引き付けられたのか、シャドウがちらほら見える。とっさに物陰に隠れたが、どうしよう。さっきの爆発でクマも気づいたと思うが、シャドウがいる以上こちらには来れないだろう。そして俺が帰るテレビはこちら側。俺ん家のテレビとパスを繋げないといけないので、何としてもシャドウを追い払わわないとな・・・

 

何はともあれ武器だ、ペルソナだけではいつかは精神力がつきる。

 

・・・なんか天啓がきた気がする。俺のペルソナが使える闇の力(こう書くと中二病っぽいな)を変形させて武器にできないだろうか?

 

普段ならこんな事は考えないだろう。しかし、今の時間帯は深夜だ。今の俺は情緒がちょっとアレなことになっている。要するに

 

 

深 夜 テ ン シ ョ ン 突 入(最ッ高に『ハイ』ってやつだああああああ!)

 

 

よーしまずは材料からだ。必要なもの:闇(適量)。俺のペルソナの元々の力なのか、闇属性は刀の属性を変えなくても使えるらしい。そんなことはどうでもいい。

今、俺に天啓がきた気がする、まな板にしようぜ!

 

はいこねてー延ばしてー畳んでー・・・かなりまな板だよこれ!

感触的には堅めの下敷きっぽい?べっこんべっこんしてる。

 

次だ次ぃ!面ができるなら線だな。

はい伸ばしてー伸ばしてーまた伸ばしてー・・・おお、糸になった。

 

・・・はっ、俺は一体何を?どうやら狂気(?)に吞まれてしまっていたようだ。

だが意外に面も糸もやり方次第では使えるかもしれない。

 

ストリングアーツ!

 

・・・いかん、まだ正気に戻ってないな。

 

 

 

落ち着いてきてからよくよくシャドウを観察してみると・・・いまいち名前は覚えてないが、ありゃツインズか。

 

・・・あの棒引き剝がせば武器になるんじゃね?糸と板単体だけだといまいち武器にならないからな

 

はい、抜き足、差し足、忍び足、かーらーのー

 

 

 

 

アバイテヤル! ガシッ メリメリメリミチ・・・ブチッ!

 

 

 

 

 

>ツインズの棒 を 手に入れた !

 

もちろん残骸()はムドりました。ムドっても素材って残るんだね。

 

そしてわらわらと集まってくるシャドウ達。・・・生きたまま一部を剥いだから、そりゃ絶叫するし、その声に気づかない訳ないよね。

 

さて、一掃するか。俺の経験値となれ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かなり、苦戦した。あの爆発音がかなりでかかったらしく、連戦に次ぐ連戦で体力も精神力もボロボロだ。ペルソナ自体は動きはそこそこいいものの、鞘が馬鹿でかいのでペルソナが動いて避けれずに攻撃を受けることが多かった。

 

だけど、かなり収穫はあった。だいぶレベルも上がったし、何よりも

 

「だ、だいじょうぶクマ?」

 

出 口 ゲ ッ ト

 

「まぁ、ギリギリだけど大丈夫だ。ところで、君は誰だ?(まぁ、知ってるけど)」

 

「クマは、クマクマ!」

 

「そうかクマか、いい名前だ。」

 

「あ、ありがとうクマ!」

 

「俺は久保美津雄。呼び方は何でもいいぞ。」

 

「それじゃミッチークマね!」

 

ミッチーか、いいセンスだ。

 

よし、つかみはバッチリ。最初は警戒されていたが、一気に懐く寸前までいったな。

 

「俺、なんかテレビから落ちてきたみたいなんだけど、どっか出口知らない?」

 

「出口?そんなの知らないクマ」

 

 

 

・・・あるぇ?

 

「じゃ、じゃあ、出口を作る手段とかも、」

「ないクマね」

 

Oh…なんてこったい。詰んだ?これ詰んだ?

 

「ねぇねぇテレビって何クマ?」

「あぁーえっと、四角い箱に一部だけ液晶っていう透明な部分がある電気製品のことだが」

 

あーやっべ最後の希望が潰えた・・・もう野垂れ死ぬしか「それってこんな感じのものクマ?」ないの、か・・・?

 

自ずとorzの体勢になりながらもクマの声に顔を上げると、そこにはまさしくあの赤いテレビが一つあり、その液晶にはおぼろげながら自分の部屋が見えた。

 

・・・何はともあれ、一応帰れそうだ。

 

 

 

「それにしても、なんでいきなりそんな力が使えたんだ?」

 

「クマ、こんな力あるとは思わなかったクマ。ミッチーが教えてくれたものを作ったらなんかこうなって通じたクマ。クマ、こういう頭つかうこと得意なの、エッヘン、クマ。」

 

「いや、かなり助かった。ありがとう。」

 

俺はむふーっと胸をそらせているクマにお礼を言って、テレビの中に入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガンッ

 

「あ、帰れるテレビがまだ遠いから出てるテレビも1個なの、もうちょっと近づいて3個になったら完全に入れるみたいクマよ。」

 

「もうちょい先に言ってくれないかなぁ。」

 

あと、このテレビの数ってケータイとかのアンテナみたいなものだったのね




ペルソナ:オニキリ(鬼切) アルカナ:異分子 耐性:闇 弱点:火
                    

元々別の名前があり、後に無数に名前が付けられた刀の名を冠したペルソナ。その名前が変わっていった由来からか、鞘に納めた刀を操作して属性を入れ替えれる事が可能。
しかしその姿はとても歪であり、ボロボロの黒い鎧に紫のオーラがまとりついている。更にステータスまでも歪で、馬鹿でかい太刀と鞘のせいで速度が殺され、鎧も損傷が激しいため防御もパッとしない。
しかしその分他のパラメータは高い。

覚えるスキル構成は大まかに打撃系、ムド系、状態異常系。

現在のスキル
ムド 突撃 ソウルブレイク 小治癒促進 小気功 淀んだ吐息 マハムド ブレインシェイク 

NEXT LV20 アサルトダイブ
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