幻想郷の日々   作:ぐるぐるりんぱ

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受験中って17とかの数字いやだよね。


17話

朝食を食べた後、約束どおり俺はてゐと共に永遠亭の外に出て筍を探しに出かけた。

 

「しかし、外に出て分かったけど立派な竹林だよなあ。周りが殆ど竹ばっかりだし。」

 

筍を探しながら周りを見回すと、目に付く物殆どが竹、竹、竹ばっかりだ。

 

「ほとんど同じ風景ばっかりだから慣れない人だと大半が道に迷うから恭一も気をつけるウサ。だから、あんまり私のそばから離れないでね。」

 

「わかった。気をつけるよ。」

 

「それじゃあ、本格的に筍を探すウサ。あんまり遅くなっても嫌だからね。」

 

てゐはそう言うと筍がありそうな場所へと歩いていく。

 

「よし!俺も探すか!」

 

そしてその後を俺も筍を見つけるために歩いていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

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「これで5本目っと。結構なっているもんだな、筍。」

 

あれから筍を探して歩き回っていたのだが、結構早く筍は見つかり。俺が5本、てゐが8本と、かなりの量を取る事ができた。

 

「大分とることもできたし、そろそろ帰ろうか?昼ごはんに間に合わなくなるかもしれないし。」

 

てゐがそう言い

 

「そうだな、これだけあれば十分だろう。」

 

とった筍を永遠亭から持ってきた籠に入れると、

 

「それじゃあ、永遠亭に戻るウサ」

 

「了解」

 

永遠亭に帰るために来た道を引き返す俺とてゐ。

 

しばらく歩いたところでてゐが

 

「あ、恭一、そこの道はぬかるんでいて危ないからこっちの道を行くといいよ。」

 

「え、マジで?じゃあ、こっちに行くか……」

 

と、ぬかるんでいないてゐに言われた普通の道を歩くが、その道を歩いていると

 

「うお!!」

 

急に地面が無くなり、俺は下へと落下した。

 

「!?何だこれ!?」

 

どうやら俺は落とし穴にはまったらしく、俺は結構な深さに掘られた穴に落下したみたいだ。

 

「ウッサッサッサッサ!引っかかった!引っかかった!」

 

上からてゐが俺を覗き込んで笑いながら言ってくる。

 

「いや~最近、鈴仙ばかり悪戯してたんだけどマンネリになってきて飽きてきちゃったウサ。それで丁度いい所に恭一が来てくれたから悪戯しようと思って。見事に引っかかってくれてありがとうウサ。」

 

しきりに穴の上からウッサッサ!ウッサッサ!と笑っているてゐ。

この兎詐欺筍を取りに行く理由はこんな理由だったのか。

 

「もちろん筍も取るつもりだったけど、悪戯にも引っかかってくれてまさに一石二鳥だったよ。ありがとう恭一。」

 

「そんなんでお礼を言われても嬉しくないわ!それよりそこで待っていろ!仕返ししてやるから!!」

 

「そんな事を言われて待つ兎詐欺はいないウサ!じゃあね~恭一~!」

 

俺が穴から出る前にてゐは俺の視界から消える。

 

「あれ?そう言えばここからどうやって出ればいいんだ?」

 

てゐがいなくなったため、ここから引き上げてもらう人がいない。

結構な深さのため自力では出られそうにないのだが…………そうだ!!

 

「そう言えば、俺空を飛ぶことができるようになったんだった・」

 

幽々子さんの所で練習して、空を飛ぶ事ができるようになったんだった!

 

「現実じゃあまだ試してないけど、多分いけると思う……物は試しに……っと、」

 

幽々子さんの所で飛んだ感覚と同じようにすると、ゆっくりとだが確実に中に浮くことができた。

 

「よし!大丈夫そうだ!それじゃあまずは外に出て……」

 

そのまま宙に浮いていき、やっと外に出る。

そして辺りを見回して見るのだが、てゐの姿は何処にもいなかった。

 

「あんの兎詐欺め~!逃げるのが早すぎだろー!」

 

まさしく脱兎のごとく逃げたてゐに恨みを覚えながら、一先ずは俺も永遠亭に帰る事にする。

 

 

 

 

 

 

 

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「やばい………道がまったくわからない………」

 

しばらく歩いてみたのだが、帰り道がまったく分からず俺は途方にくれた。

 

「周りはみんな竹ばっかり……ほんと……どうしよう?」

歩いても歩いても見えるのは竹ばっかりで他には何も無い。

1人竹林の中を歩き心細くなった時、

 

「あ~!こんな所にいたー!恭一、探したよ!」

 

俺がさらにあてもなく彷徨っているとてゐが俺を見つけてくれた。

 

「てゐ!本当に良かった!道に迷ってどうしようかと思っていたんだ!!」

 

「どうやらそうみたいだね。ほら、私に付いてくれば戻ることができるから早く帰るウサ。」

 

「本当助かった。」

 

てゐの姿を見て安堵したのと同時に何かを忘れているような気もしたのだが、今は無事に帰れることに感謝したい。

てゐの奴が隣で何かブツブツ呟いて半笑いになっているのだが、そんな事も気にならないほど帰る事ができて嬉しかった。

 

そしててゐの案内の元、永遠亭に帰るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「さて、こんなものかな?」

 

永遠亭に帰った後、俺は昼食を食べて夕飯の筍料理を作っていた。

短い時間だがこの永遠亭に住まわせてもらっているので、自分も何か手伝いたいと思い、自分から願い出たのだ。

するとそれを聞いた輝夜さんが

 

「だったら今日の夕食を作るといいわ。その代わり美味しくなかったら容赦しないわよ!」

 

と、輝夜さんにも許可をもらったので現在料理を作っているのだ。

筍尽くしと言う事なので、筍ご飯、筍の煮物、焼き筍に、筍の味噌汁と種類に富んで作ってみた。

 

「驚いた。男のくせに料理が上手なのね。」

 

少し離れていた所から鈴仙が俺の料理が出来上がるのを見てそう言ってきた。

 

「まあ料理自体は昔からやっていたから特に問題は無いって感じかな。」

 

「そうなの?でも問題は味よ、味!見た目が上手でも味が美味しくなかったら意味がないから」

 

鈴仙がそう言うので、俺は小皿を取って筍の煮物を少し入れて鈴仙に差し出す。

 

「何よ?」

 

「味見。そこまでいうなら鈴仙が味を確かめてくれ」

 

「仕方が無いわね。どうせ美味しくないだろうけど、食べてあげるわよ!」

 

俺から小皿を引っ手繰ると鈴仙は筍の煮物に箸をつける。

どうだろう?口にあったのだろうか?

俺がどきどきして鈴仙の反応を待っていると、

 

「………おいしい……。」

 

うし!どうやら口にあったようだ。

 

「………は!ま、まあまあいけるんじゃないの?これなら合格点をあげてもいいかもね」

 

小皿に入っていた筍を全て食べ終えた後で、鈴仙が言ってくるが、まあ口に合ったようで何よりと思う。

 

「これなら姫様達にもだせそうだし問題はないわね。」

 

そう、何で鈴仙が俺と一緒に台所にいるのかと言うと、要は俺のお目付け役である。

もしまずい料理でも出されたらたまらない……と言うことなので普段永遠亭の料理を作っている鈴仙が共についてきたのだ。

 

「じゃあ鈴仙のお墨付きも貰ったし食卓に運ぼうか。」

 

「別にお墨付きはあげてないけど……お師匠様達を待たせるわけにはいかないから手伝ってあげるわ。」

 

俺と鈴仙は出来上がった料理を食卓に運ぶのだった。

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