「は!知っている天井だ………。」
あれからまた死に掛けた………という事もなく今回は気絶しただけですんだようだ。
「恭一大丈夫?ごめんね……気分が高まっちゃうとどうしても我慢ができなくなっちゃって。」
どうやらフランが隣で自分がやった責任を感じてずっと俺が起きるまで見ていてくれたらしく心配そうな顔でこちらを見ていた。
「そこまで心配しなくていいよ。今回は気絶しただけですんだんだし。」
「でも……」
何か言おうとするフランに
「まだフランは自分の心を上手く抑えきれないからしょうがないって、でも今回は俺が気絶するぐらいですんだんだし、それだけでも大進歩だよ。」
「………そうかな?」
「そうそう、それよりきちんと言えてなかったな。ただいまフラン!」
「……おかえり!恭一!!」
沈んだ雰囲気よりもせっかく帰ってきたんだし明るい雰囲気でいたい。
それにフランの悲しそうな顔もあまり見たくないしな。
「あら?もう目を覚ましたの?もう少しかかるものだと思っていたけど。」
「あ!お姉さま!」
俺とフランがここ一ヶ月ぐらいの間の出来事をお互いに話していた時にレミリアが部屋に入ってきた。
「久しぶりね、恭一。どうやら無事に治ったみたいね。」
「久しぶり、レミリア。ちゃんと治って帰ってきたよ。」
「そ。それなら良かったわ。あなたが死んだりしたらフランが悲しむからね。今日のところはゆっくりしていなさい。気絶したんだし無理してまた倒れられても困るから。」
「心使いありがとう。それならお言葉に甘えて今日のところはゆっくりさせてもらうよ。」
「それじゃあ、また後で、フラン、恭一。」
「またね、お姉さま。」
「また後で、レミリア」
どうやら俺の様子を見に来てくれたらしく、レミリアは俺の体が大丈夫な事を確認すると、少し話をしただけで、そのまま部屋を出て行く。俺とフランはそれを見送って、
「そういえばフラン、俺、弾幕とはほど遠いいけど、弾を1つ出せるようになったんだぜ。後、空も飛べるようになったし。」
「本当!?それなら、いつか恭一と一緒に弾幕ゴッコができるようになるかな?」
フランはワクワクしたように俺に向かってそう言うが、
「ん~、どうだろう?まだまだ時間がかかりそうだけどいつかは俺もできるようになりたいな。その時は一緒にやろうか?その代わりちゃんと手加減してくれよ?」
「ほんと!?やったあ!恭一と弾幕ゴッコができる!手加減の方は恭一ができるようになるまでに私もできるようになっておくね。」
「そうしてくれないと俺がまた死に掛けてしまうからな……」
幽々子さんたちに会えるのは嬉しいが、死に掛けるというのはあまりよろしくない気がする。
その内本当に死んでしまいそうだし。
「さて……と、あまり横になっているのも悪いし、そろそろ起きようか。」
「それなら、咲夜が恭一が起きたらこれに着替えなさいって」
そう言ってフランに手渡された物は黒色の服だった。
「何だ?これ」
その服を広げてみると、それは執事服だった。
「執事服じゃん………俺にこれを着ろと?」
「うん。そう言っていたよ?」
普通の服とかだったら良かったのだが、まさか執事服とは……。
何だかコスプレしているみたいで恥ずかしいんだけど。
「しょうがない……咲夜さんの命令だし、住まわせてもらっている以上着ないといけないよな。」
そして、そばにいるフランに
「それじゃあ、俺はこれに着替えるから、フランは少しの間部屋から出て行ってもらってもいいか?」
さすがにフランの前で着替えるわけにもいくまい。
と、思い、フランに言ったのだが
「?別に部屋を出て行かなくてもいいじゃない。早く着替えたら?」
え?………何言ってんだ?この子?
「いや、今から着替えるから、出て行ってほしいんだけど。フランも男の着替えなんか見るの嫌だろう?」
俺だったら男の着替えなんぞ見たくもない。いや、女の子だったら見たくは無いと言うのは嘘になるが見たら犯罪になりそうだし……。
「私は別にかまわないけど……なにか問題があるの?」
いやいや、問題がありまくりでしょう。
特にレミリアなんかに知られたら俺の命はその瞬間に亡くなってしまうかもしれない………いや、なくなるだろう、絶対。
「いいか、フラン。俺は男。フランは女の子。その辺はいいか?」
「うん。」
よしよし、この辺は大丈夫。
「それで、普通は別の異性の着替えは見ないものなの。家族とかは別だけど、他人とかに裸とか見られたら嫌だろう?」
あれか?フランは長生きしてるけど、殆どの間地下室に1人で暮らしていたから情操観念とかないのか?心は外見と同じで子供のままなんだろうな。
このぐらいの子供って男女一緒に着替えても特に気にしないしな。
「恭一は1人で着替えるのが恥ずかしいの?だったら私も一緒に着替えようか?」
いや……何でそうなる?どんな思考でそんな考えにいきついたんだ?
「それなら問題ないでしょ?ほらっ」
そう言って服を脱ぎだそうとするフラン。
「だー!!ちょ!ちょっと待て!!フラン!!いい!!ここにいていいから服を脱がないでくれ!!」
危ない!この子、躊躇無く服を脱ぎかけましたよ!?白いお腹がチラッと見えたし!
「ほんと?恭一から離れなくてもいい?」
「いい!!離れなくてもいいからまずはめくった服を下ろしてくれ!!」
「……分かった。」
俺の言葉に素直に服を下におろすフラン。
「それじゃ、早く着替えて!恭一!」
「はいはい。わかりましたよ。お嬢様!」
こうして俺は少女が見つめる中、執事服に着替えるために今着ている服を脱ぎだした………これってどうよ?