幻想郷の日々   作:ぐるぐるりんぱ

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6話なんだからね!


第6話

「あ、おはようございます!恭一さん」

 

「おはようございます美星さん。今日も早いですね。」

 

「そりゃあ、わたしはこの紅魔館の門番ですもん。ちゃんと守っていないと、後で咲夜さんから叱られますからね」

 

今話している人は紅 美星さんといってこの紅魔館の門番をしている人なのだ。

なぜ今まで会わなかったのかというと、この前の魔理沙と巫女の二人が紅魔館に来た際に門番として魔理沙と戦い敗れて、負傷し今まで自室で療養していたので、出会う事がなかったのだ。

初めての出会いは咲夜さんとの人里の帰り道で門番に立ってというか寝ていたというか、とにかくその時に初めて出会ったのだ。

その時の話をすると

 

 

 

 

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「あれ?行く時には誰も居なかったのに今は誰か立っていますよ?」

 

荷物を持って帰る途中行きがけは誰も居なかったのだが、今はチャイナ姿の女性が紅魔館の門の横に立っている。

 

「ああ、あの子は紅魔館の門番の美星という子よ。この前来たあの箒にのった魔法使いに弾幕ごっこで負けて怪我をおって自室で療養していたのだけどもう直ったのね。」

 

「へえ~、そうだったんですか。それなら、挨拶しなきゃいけないですね。お~……」

 

「ちょっと待って。」

 

俺が美星さんに挨拶をしようと声をかけようとしたのだが咲夜さんによってさえぎられた。

 

「どうしたんですか?咲夜さん?」

 

「ちょっと声をかけるのは待ってくれる?確認したいことがあるから。」

 

咲夜さんはそう言うとそのまま黙って美星さんの所に向かう。

俺も咲夜さんに従って、黙って美星さんの近くに行く。

しかし、美星さんは俺たちが近づいているのに何で何も言わないのだろうか?俺はともかくとして、咲夜さんには声をかけてもいいと思うのだが。

そんな事を考えながら近づいてみると、なにやら

 

「スー。スピー。」

 

といった寝息のような音が聞こえてきた。

もしかして、この人立ったまま寝てる?

 

「やっぱり、寝ているわね。」

 

「あの、この人立ったまま寝ているんですけどいつもこんな感じなんですか?」

 

「ええ、紅魔館の門番として恥ずかしい話なんだけど毎回こんな感じで人が見ていないと直ぐに眠りにつくわ。少し待ってて。」

 

そう言うと咲夜さんはどこからか、ナイフを突然だす。

 

「それ、ナイフですけど、どうするんですか?」

 

どこから出したのかも気になるが、その前にそのナイフで何をするのだろう?

 

「こうするのよ。」

 

咲夜さんはそのナイフを美星さんの頭に突き刺した。

は?頭に刺した!?美星さん大丈夫なの!?

 

「あいっっっっっっったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!頭!頭にナイフが刺さってますよ!!」

 

頭にナイフを刺された美星さんが大声を上げて痛がるのだがそれだけである。

いや、普通ナイフを頭に刺されたら、そんなもんじゃないでしょ。

普通だったら死にますよ。

 

「は!?これは咲夜さん!お帰りなさい!咲夜さんが帰るのを待ってましたよ!」

 

「嘘おっしゃい。あなた、立ったまま寝てたでしょ。だから、罰としてナイフを頭に刺させてもらったわ。」

 

「うう、すいません。最初は頑張っていたんですけどついうとうと来て寝てしまいました。」

 

咲夜さんと美星さんは和やかそうに話しているけどナイフが刺さっているからね。

まずはそこをおかしいと思おうよ。

 

「あれ?ところでこの方はどなたですか?見たことの無いかたですけど。」

 

ナイフを頭に刺したまま俺に気づき咲夜さんに尋ねている。

 

「ああ、この人は最近ここに来て色々な事があって、最終的に妹様の教育係りになった人間の日野 恭一よ。」

 

「ああ、そうだったんですか。よろしくお願いします。恭一さん。私の名前は紅 美星といいます。」

 

「ええ、よろしくお願いします………ところで頭のナイフは大丈夫なんですか?かなり深く刺さっているんですけど。」

 

朗らかに挨拶を交わす美星さんだが、俺は頭のナイフが気になってしょうがない。

 

「ああ、これですか?お恥ずかしい所を見られてしまって」

 

そういってナイフをすぽんと抜く。

そしてかなりの勢いで血がでるが美星さんは特に気にする様子がない。

 

「あの、大丈夫なんですか?かなりの血が出ているんですけど。」

 

「ええ、大丈夫です。ちょっとだけ痛いですけど直ぐに治ると思いますから。いつものことですし、特に問題はないと思います。」

 

いつもの事なんだ………その言葉に驚くも本人は平気そうなので特にその先は聞かない。

 

「この子も立派な妖怪だから、ナイフが刺さったぐらいじゃ死なないわ。だからこそお仕置きとして行っているのだけど、それでも寝ているのよね。」

 

「そんないつも寝ているわけじゃないいですけど………」

 

「何か言った?」

 

「いいえ、何も言ってません………」

 

美星さんが反論しようとするが、咲夜さんが鋭い目で美星さんを睨むと美星さんは小さくなってしまう。

しかし、妖怪ってのは本当に頑丈なんだな。

頭にナイフが刺さるのがいつものことで済ませるなんて。

まったく凄いものである。

 

「お恥ずかしい所をお見せしましたが、これからよろしくお願いしますね恭一さん。」

 

「はい。こちらこそ」

 

「だいたい私はここに門番として立っていますからたまに会いに来てくれると嬉しいです。毎日1人で此処にたっているので暇で暇でついつい寝てしまうんですよ。だから恭一さんが来てくれると私の暇も潰すことができるんで遠慮なく来てくださいね。」

 

咲夜さんの前でそんなことをどうどうと言うと美星さん。

あ、咲夜さんの顔が少し動いた。

 

「美星。あなた、さっきので懲りてないみたいね?もっと頭に穴を増やして欲しいのかしら?」

 

「い、いいえ!遠慮しておきます!!わ、私は門番の仕事があるので失礼しますね!あ~門番の仕事いそがしいな~」

 

咲夜さんの剣幕に慌てて誤魔化しながら美星さんは咲夜さんから離れていく。

 

「それじゃあ、また会いましょう恭一さん。」

 

「はい。その時は話でもしましょう。」

 

そう言ってお互い別れた。

 

「さて、それじゃあ荷物を置きに中に入りましょうか。」

 

「はい」

 

そして、美星さんと別れた俺と咲夜さんは荷物を置きに紅魔館の中に入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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と、まあ俺と美星さんの出会いはこんな感じだった。

 

「それで、恭一さんは今日は何処に出かけるのですか?見る限り1人で出かけるみたいですけど。」

 

「今日は巫女のいる神社に行こうと思ってるんですよ。昨日、人里で慧音さんって人に博麗神社の場所を聞いたからそこに向かおうと。その巫女がこの幻想郷から出る方法を知っているみたいですから。」

 

「そうだったんですか。では気をつけていってくださいね。」

 

「ありがとうございます。夕方ぐらいには帰ってくると思います。それじゃあ、行ってきます。」

 

「はい。行ってらっしゃい。」

 

さて、博麗神社か………どんなところかな?

若干の期待を持ちながら俺は博麗神社に足を進めるのだった。

 

 

 

 

 

 

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「ここがその博麗神社みたいだな。しかし近くにあると思ったけど歩いてみると結構の時間がかかったな。」

 

博麗神社まで紅魔館から歩いてきたのだが、ここまでかなりの距離を歩き、早い時間に着くつもりだったのだが大分時間がかかってしまった。

 

「山道だし、周りは森ばかりだし、意外とへんぴな所にあるな。」

 

俺は目の前にある階段を上りながら、博麗神社へと向かう。

周りは気しかないが此処だけ急に人工的な階段になっているので、上にあがれば多分神社が見えてくるだろうと思い必死になって階段を上る。

しかし、長い階段だよな。

必死になって階段を上がりおえると、そこには神社があった。

 

「よかった。やっぱりここが博麗神社でよかったな。」

 

ひとまず神社があった事に安堵し中に入る。

周囲を見回しながら歩いていると信じられない光景が目に入った。

なんと巫女姿の女の子が神社の母屋に続く道の真ん中辺りで地面に仰向けになって倒れていたのだ。

 

「ちょっ!大丈夫か!」

 

慌てて倒れている女の子に近づき体を抱きかかえる。

病気や怪我だったら直ぐに人里に行って医者などを呼ばないといけない。

里に医者が居てくれればいいのだけど。

そう考えながら、女の子の様子を見る。

すると小さな声で何か言っているのがわかったので女の子の顔に耳を近づける。

 

「お腹すいた…………」

 

「………………………」

 

「お腹がすいて一歩も動けない……………」

 

どうやらお腹がすいて動けないらしい。

病気や怪我じゃなくて良かったのだが、動けなくなるまで腹が空くというのはどうなのだろう。

しかし、丁度よかった。

実はここに来る前に幻想郷からでる方法を聞くための御礼として神社に備えるためのお米やら野菜お神酒などを咲夜さんにお願いしてもらったのだ。

その代わり、今度咲夜さんの仕事を手伝うわなければいけないのだが、それはここで話すことではないだろう。

まあとにかく、腹に溜まりそうな食料を持ってきたので一旦地面に倒れている巫女を抱きかかえて失礼とは思いつつも母屋の中に入り畳に寝かせる。

 

「さて、それじゃあご飯でも作りますか」

 

どうにもまずは、巫女の腹をどうにかしないと結界の話も聞けないため勝手にとは思いつつも台所を貸りて料理を作りだす。

どんな料理を作ろうか………と考えながら俺は袖を捲くりながら考えるのだった。

 

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