魔法科高校の劣等生〜彼女はモブになりえるのか〜 作:アリス☆
プロローグ あの日の私への手紙と少女の独白
拝啓 あの日の私
もうこの手紙が誰かに読まれる時は、私はこの世に居ないことを切に願います。
私は臆病者でした。
あの日、兄のお葬式の日、私は彼女を責める勇気も許す勇気もありませんでした。
同時に私が死ねばよかったと思う勇気も無く、ただ兄が守った彼女のすすり泣く声を聴きながら、呆然と兄の棺桶の前に立っているしかなかった。
それから私は強さを求めました。
死んだ兄の分まで私が、強くならないといけないと……
それでも、心にはあの日の私が脚を掴んでいる……兄が脚を掴んでいる……私になる前の私が……沼底で私が落ちてくるのを見ている。
ずっとそう、私になる前の私は沼底で私が落ちてくるのを待っている。
この物語に、私は必要ないから。
兄も、2年の初めまでは登場するいわゆるモブキャラだから。
でも、私には死ぬ勇気がない。
まだ、死ぬのが怖い。
でも、生きる勇気もない。
でも、ひと目でいいから好きな人に会いたい。
だから、原作の大きな騒動……10月の終わりにどさくさに紛れて死んでしまおうと思う。
それまでは、どうか生きているのを許してください。
多少なりとも原作の流れを無かったことにすることを許してください。
きっと、最初の流れで、好きな人に酷いことを言ってしまう私をどうか許さないでください。
私になる前の私の頃から貴方の事が好きでした。
この思いはきっと最後まで伝えないまま、胸に仕舞い込んで、私の中で最後に消えゆくものだから。
どうか、10月30日まで生きていきたい。
最後にこの手紙が誰にも読まれることなく消えゆくことを願います。
サラサラと書き綴った手がようやく止まった。
特に何も考えずに書いた割には、まあ多少なりとも人に見られても問題ない内容にはなっているかな。
手紙に書いてよかった、これでようやく整理が着いた。
「これでもう思い残すことはなにも無い。」
「出来ればこんな厨二病みたいな手紙誰にも読まれたくないな。」
「私、こんなポエマーみたいな趣味あったっけ?」
「でも、手紙に書かないと心の整理がつかなかったんだよなぁ……」
「この手紙を見つけた人が遺書と見るかなんと見るかは分からないけど……」
「まあ、見つけるのは母さんなんだろうけど。」
「見つけても何も見ず私の棺桶に入れて欲しいな。」
「そして祈って欲しい、私が……兄に会いに行けることを」
机の引き出しにある私の日記帳の間にこれを挟んでおく。
おそらく遺品整理の時にでも見つかるだろうこの手紙はその日を迎えるまでひっそりと息を潜めている。
きっとこれを読んでいる読者はなんなんだこの小説はと思っているかと思いますでしょう。
どうも作者です。
作者は最初モブ崎くんを女体化させるつもりでいました。
そしたら何故かモブ崎くん死んじゃったし、双子の妹&転生者になってしまったのです。
次からは原作の話に入ります。
基本的にオリ主目線で話は進みますね。
まあ一応ハッピーエンドで終わらす予定ではいますのでどうかノロマな遅筆ですが付き合っていただければ幸いです。
あ、特に何も考えずに押してください。そのうちの予定です。
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