魔法科高校の劣等生〜彼女はモブになりえるのか〜 作:アリス☆
先程から私から発せられる言葉になんともまぁ、私の貧相な語彙力では形容し難く真っ赤な顔をされた渡辺摩利……とってもお怒りになっているのだけは分かります……そう言った言葉を選んで喋ってますから!
足をジタバタとはしたなく動かし私から逃げようとしていますけど、全く動けないご様子……剣を取られた時の対処は学ばなかったのかしら……みっともない
しかし……まぁ……本当に……悔しそうなのはよ〜く分かります((笑))
「その辺にしといたらどうだ……」
人の悔しがる姿という非常に甘美な愉悦にハマっているといつの間にか壁際で模擬戦を見学していた司波達也が私の肩を掴んでいた……
もう……せっかく、楽しんでいたのに……
渡辺摩利を押さえ付けたまま、視線だけを司波達也に見上げるように向ける
彼の諌めるようで生暖かく、何処か熱っぽい視線に言葉に詰まってしまう
「……邪魔、しないでもらえます?」
「決着はついただろう」
「いいえ、ついてませんわ……だって、審判は何も言ってないでしょ?」
渡辺摩利が簡単に床に押さえつけられたのが信じられないといった顔で愕然とした様子の審判である市原鈴音や生徒会のメンバーを横目で見る
「それに……ほら、渡辺先輩もまだ諦めてませんから……」
「こんなにもジタバタとみっともなく暴れてらっしゃるのだから」
そう言うと言葉に詰まる彼とさらに怒りのボルテージが上がった渡辺摩利
さてはて……どういった感情で彼は私の邪魔をするのかしら……正義のヒーロー気取り?ないない、この主人公にそんなものは無い……じゃあ、なんで??
そう思案していると、一足先に我に返った司波深雪に声を掛けられた市原鈴音が勝敗を宣言する
「っ……勝者、森崎智駿!」
あ〜ぁ、残念
そう思いながら床に押さえつける力を抜いて渡辺摩利から離れる……同時に彼の視線から逃れるように目を逸らして渡辺摩利に話しかける
「私の勝ちですね、渡辺先輩」
「ですが、私は自分より弱い人間が上にいるのが気に入らないので、風紀委員会入りを辞退させて頂きます。」
「模擬戦の対戦、ありがとうございました。」
はい、終わり終わり。私の出番は終わりでーす!!
いやぁ、渡辺摩利との模擬戦の話になった時はどうなる事やらと思いましたが……案外、何とかなりましたね
さあ、帰ろう!今すぐに!!
本当は、彼の模擬戦を見て帰りたいけど、キャラ付け的に無理なので帰りまーす!!!
そうは問屋が卸さないのが世の常……
何か言いたげに視線を向ける彼に肩を掴まれてしまった…………逃げたい。
あ、特に何も考えずに押してください。そのうちの予定です。
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