魔法科高校の劣等生〜彼女はモブになりえるのか〜   作:アリス☆

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入学編 第二十三話

 

あの後、結局風紀委員会に入ることになってしまった私は、風紀委員の仕事の内容は既に知っているため帰ろうとした所をまた彼に捕まってしまった……

 

推しの押しが強すぎて草なんですけど……

 

あ〜、気まずい、渡辺摩利も断ってくれたらいいのに一緒に説明するとか何とか言って逃げれなかったし……これ以上なるべく関わりたくないんだよね……

 

そんなこんなで渡辺摩利と彼の三人で風紀委員会本部に足を踏み入れる。

 

朝よりも酷くなってるような気がする……はぁ……これも風紀委員の仕事のうち、切り替えろ、切り替えろ、私……これは仕事……よしっ!

 

「……少し散らかっているが、二人とも適当に掛けてくれ」

 

……掛けるも何も、椅子にまで荷物が散らばっていて……とまでは言いませんけど、この汚部屋の中で仕事の話をされても集中出来なそう……

関わらない、でしゃばらないと思っていてもつい言葉が出てしまう

 

「「委員長……此処、片付けてもいいですか

(あの……こちら、片付けてもよろしいですか)」」

 

彼と同時に同じ事を言ったことに対して驚いた様子の渡辺摩利を尻目に長机の上を見る

 

重要そうな紙の書類や多種多様なCADがバラバラに置かれている……埃が積もっているあたり、少なくとも数ヶ月は放置されていると見られる……CADは魔法師の大事な道具でしょうがっ!!

 

「魔工技師志望としては、CADがこのような状態で放置されているのは耐え難いものがあるので」

 

「そう……では、CADの方はお願いしても?」

 

「ああ、構わない。書類の方は頼む」

 

CADの片付けは彼におまかせして、渡辺摩利に話しかける。

 

「委員長、日付順で整理致しますので確認して頂いてもよろしいでしょうか?」

 

「あ、あぁ、分かった」

 

有無を言わせない私の圧に圧倒されたのか素直に頷く渡辺摩利を奥の席に誘導し、その机の上に散らばる書類から手をつける。

 

今どき珍しくアナログ式に作成された書類を日付順に並び替えを行う。

……殆どが、期限が過ぎたものばかりで頭を抱えたくなる。

 

額に青筋が張り付け、ため息を堪えながら書類を並べ替える私を視界から外すように目を逸らし彼に話しかける渡辺摩利

 

「しかし、達也くんは魔工技師志望なのか……あれだけの対人戦闘スキルがあるのに……勿体ない」

 

「俺の才能じゃ、どう足掻いてもC級までのライセンスしか取れませんから」

 

「すまない……」

 

手を動かしながら二人の会話を聞き、原作通りだと感動しつつもこう思う……

 

なぜ私は今ここに居るのでしょうか……はぁ………とりあえず、私は空気空気。

 

さらに会話が進む二人を横目に期限のすぎた書類から渡辺摩利の前に積み上げていく

 

「君をスカウトした理由はさっきも言ったが、未遂犯に対する罰則の適正化と二科生に対するイメージ対策だ」

 

「憶えていますが、イメージ対策はむしろ逆効果ではないかと。」

 

そういや、この流れで私が今ここにいると……どうなるのかしら……

 

「どうしてそう思う?」

 

「二科生の先輩方からすれば、同じ立場の後輩にいきなり取り締まられることになれば、面白くないと感じるのが普通でしょう」

 

原作では珍しく慌てる彼の姿が描かれていたのだけれど……

 

「だが、同じ一年なら歓迎はするだろう」

 

「どうでしょう……昨日はいきなり『貴方を認めない』とハッキリ宣言されてしまったので……」

 

そうそう、その言葉を司波達也()に言った張本人がここにいますのよーっと

 

「森崎……少しは認めて貰えたか?」

 

棚にCADを片付けていた彼がいつの間にか横に並び立ち、切れ長の鋭い眼元が緩やかに下がり熱い視線をこちらに向けながらこちらに問いかけに私は……

 

「……上級生一人に、打ち勝ったくらいで……調子に乗らないでくださいます?」

 

あぁ……なんて可愛くないのかしら

 

「そうだな……はい、これ」

 

そんな私を気にすること無く穏やかな表情をした彼がクシャクシャになった書類を手渡してくる……あ、これも期限が過ぎてる

 

「CADの下敷になっていたんだ」

 

「そう……ありがと」

 

礼を言って書類を受け取るも彼の手が優しく私の腕を掴んで離してくれない……

 

「こんな細腕で、上級生五人も叩き伏せたなんて……確かに森崎に認めて貰うにはまだまだだな」

 

……一体どの口がそんな事を言ってるのかしら、本物の戦場を知っている彼の方が強いのに……うぅ、そんな目で私を見ないで欲しい……

 

どう言葉を返していいかわからず彼と見つめ合ったままでいたが渡辺摩利の咳払いと共に発せられた言葉で我に返る。

 

「コホン……すまない、私が言えた口では無いのは重々承知の上だが、このままだと日が暮れてしまう」

 

「そうですね……森崎、邪魔して悪かった」

 

そう言って名残惜しそうに私の腕をするりと撫でてから離す彼の手つきから目を離せない

 

「どうかしたか?」

 

見つめ過ぎたみたい

 

彼を自分の視界から外すように目を逸らす

 

「なんでもありません。」

 

諦めなくちゃいけない……いや、元々持ってはいけない感情、私はモブなの。森崎駿(モブ崎)だから……司波達也(主人公)に良い感情なんて抱いちゃいけないの………

 

 

 

 

 






お兄様、お誕生日おめでとうございます!!!

きゃーっ!!

ギリギリのスレスレ!!

モチベが下がりに下がってましたが!

お兄様のお誕生日なので頑張って1話仕上げました!!!

来月……再来月くらいからは投稿頻度多くなるように頑張ります!

これからもよろしくお願いします!!

あ、特に何も考えずに押してください。そのうちの予定です。

  • 美男美女兄妹(達也深雪)
  • E組トリオ(エリカ美月レオ)
  • 幼馴染みコンビ(ほのかしずく)
  • 先輩グループ(花音啓服部中条沢木桐原)
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