魔法科高校の劣等生〜彼女はモブになりえるのか〜 作:アリス☆
【お兄様お誕生日おめでとうございます!】
「あ、いたいた。沢木先輩....と、辰巳鋼太郎先輩ですね」
まるで誰かを探している。沢木先輩と辰巳鋼太郎を見かけて走る脚を止めて声をかける。
「森崎!お前、司波兄妹と実技棟に向かったんじゃないのか!?」
「諸事情がありまして、別行動しております。それよりも先輩方、これを見てください」
そう言って雫から今も送られ続ける映像を見せる。
「こちら、友人からの情報提供です。こんな怪しい人物を見過ごす訳にはいきません。少し手伝って頂けますか?」
私の言葉にしばし沈黙が流れる。
「先輩方?」
私が声をかけると辰巳鋼太郎が重い口を開いた。
「....姐さんが調合した自白剤で、捕まえた連中から吐いたんだ。
「
私がそう言うとお二人はとても渋い顔をされる。何故に?
「森崎、テメェは姐さんに言われて司波に同行したんだよな。だったら事情があろうと最後まで
バッチバチにキレた辰巳鋼太郎の有無を言わせない怒号に、特に恐怖も何も感じないし言い返してやろうと思ったが、沢木先輩の視線が黙って行けと言うので頷いて風紀委員専用の共有サーバーに映像を流す。
「では、失礼します」
沢木先輩達に背を向けて、図書館までの道のりを颯爽と駆け抜ける。
やだもぉ〜せっかく
五分も経たず
辺りにはテロリストが地に伏し、静寂に包まれている。
もう、ここ終わってるわね。
あれやこれやと考えてると後ろから気配がし振り返る前に声をかけられる。
「智駿、無事だったんだな」
振り返ると私が
....なんで?いや変えたよ
「え、えぇ....貴方達こそ、終わっていたんですね。あんまりにも静かすぎるから、てっきりやられてしまったのかと思ったわ」
「酷くないか?智駿の奴」
「あたしらの事、随分と下に見てくれちゃって」
兄妹の後ろにいるケンカップルがヒソヒソと私に対してそう囁き合う。本当にお似合いね、
「ところで、壬生先輩どうしたの?」
別に何があったかは知っているけど一応意識のない人間の状況を聞かないと変に思われるから彼等にそう問いかける。
「あ〜....ちょっとした正当防衛?」
壬生紗耶香と相対したエリカが歯切れの悪そうな言い方で答える。
「そう、正当防衛なのね。だったらいいわ」
特に追求する事でもないのであっさりと話を終わらせ、五人で保健室に向かうこととなった。
_________________
_______________
_____________
___________
_______
私は空気。私は空気。私は....
なるべくなるべーく息を殺し存在感を消して、壬生紗耶香の独白に耳を傾ける。
やだよぉ....
後は
「あたしが二科生だから相手にしてもらえないんだと思ったらやるせなくて....」
壬生紗耶香の言葉を遮るように口を開きかけた委員長を差し置き、壬生紗耶香の言葉が続く。
「でも、森崎さんの言葉で少しだけ気が楽になったような気がしたんです」
やめて!!私を巻き込まないで!!!
「いつまでも過去のことに囚われないで、私は....自分の強さを磨いていけばいい....と、考えられるようになっできたんです」
なんか....私の言葉、壬生紗耶香の中で飛躍しすぎてない??
「ありがとう、森崎さん。」
私の方を向いてお礼を言う壬生紗耶香と注がれる
特に弁明をしようとした委員長の視線がとても痛い。
視線だけで人を殺せるのであれば私は何度死ぬのでしょうかね。
「....
私は壬生紗耶香に対してこう答えるしかなかった....。
「なんかじゃないっ!」
「あの時の森崎さんの言葉に私はすごく救われたの!一科生に....あんな言葉をかけられたのは初めてだったから....だから....そんなに自分の事を卑下にしなくても....」
「いえ、卑下にしているつもりは無いんですけど」
だって、
「壬生先輩、その辺にしておきましょう。お身体に障りますよ....智駿の
興奮気味の壬生紗耶香に落ち着くように促す深雪に言い返しそうになりつつ口を噤む。これ以上私と壬生紗耶香の押し問答を繰り返す訳にはいかない....けど....
私は別に卑下も謙遜もしてませんけどーっ!!
「さて....これからの問題は。奴らブランシュが今何処にいるのかという事です」
達也の発言に私は内心でガッツポーズを決める。
そうよそうそう!やっぱり
三巨頭と達也の、危険を顧みずテロリストの本拠地に出向くか、いなかの話し合いの中、深雪やエリカ、レオが達也の意見に賛同し、壬生紗耶香が達也を止めようと声をかけるとあの
「自分の生活空間がテロの標的になったんです。俺はもう、当事者ですよ。俺は、俺と深雪の
き、き、き、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
やっぱりこれだよ、これ!!!
達也の不穏すぎる偽悪気取りの
はわわ....最高しゅぎるぅ....!!
絶対に生では聞けないと思ってたのに聞けるだなんて!
そんな私の歓喜に満ちた心が
「智駿、何が可笑しい」
達也にそう尋ねられて私は達也と同じく....いやそれ以上に偽悪を気取ってみせましょう。
「いいえ。ただ....随分と自分の実力を過信し、無謀なことを言ってるな....って」
私の発言に周りの視線が厳しくなる。
「俺達を心配してくれているなら智駿も一緒に来るか?」
まるで私を煽る言い方をする達也の手には乗らない。
「どうして私が?私は今にも沈みそうな泥舟に乗る趣味はなくってよ」
深雪の視線が強く痛々しいものに変わる。
「怖いのか?」
別に命が惜しい訳でもない....ただ。
「ええ、誰しも自分の命は惜しいでしょ?」
私の死に場所はここじゃない。ただそれだけ....
それに私が居なくても
むしろ私がいた方が物語に悪影響を及ぼす。
私の存在は貴方の傍にはいらないわ。
「まぁ、せいぜい死なないように頑張ってくださいな」
この発言すら見下されているように感じて欲しいわ。
「では、皆様方。お先に失礼いたします」
そう言って保健室を後にする。
もちろん。部屋の前で中の様子を伺っていた小野遥に目礼を忘れずに行ってからにっこりと微笑み歩みを進める。
これで本当の本当に私の出番は終わり。
後はゆっくり、
いや〜長かった
次の話は九校戦編だけど、私は
さっさと
呑気に考えていた私は知らなかった。
そしてそれが自分が一番面倒だと思うやり方で関わらざるおえない状況になることを。
....この時の私はまだ知らずにいた。
えー、あらためまして
司波達也くんお誕生日おめでとうございます。
只今より、6時間ごとに話を投稿していき、入学編を完結させていこうと思っております。
皆様、どうぞお付き合いくださいませ。
あ、特に何も考えずに押してください。そのうちの予定です。
-
美男美女兄妹(達也深雪)
-
E組トリオ(エリカ美月レオ)
-
幼馴染みコンビ(ほのかしずく)
-
先輩グループ(花音啓服部中条沢木桐原)