魔法科高校の劣等生〜彼女はモブになりえるのか〜 作:アリス☆
学校から家へと帰宅途中に父さんから一通のメールが届く。
【今すぐ会社に来てくれ】
たった一文のメールに首を傾げるが急ぎの依頼でも入ったのだろう。特に疑問も抱かず制服のまま家ではなく会社へと向かう。
別に、会社のロッカーに私のスーツも入っているし、CADは今手持ちにあるだけの装備で十分だろうと過信していた。
会社に近づくに連れて、会社が入っているビルの前にはスモークガラスが全面に張られた高級車が一台止まっていた。
車のナンバーが私の担当している、どのご令嬢の物では無いことに、新規の依頼かもしくは....とても嫌な予感がする。
高級車の横を通り抜け、万が一のために正面出入口ではなく、裏口から入り、女子更衣室へ向かう。
他の社員は出払っているのか廊下からは人の気配が感じられない。
女子更衣室に着き、
装備品は腕輪型と拳銃型のCADがそれぞれ一丁ずつ、
腕輪型のみ、わかりやすい
父さんからメールがまた一通届いた。
【応接室に来てくるように】
これまた一文だけの内容に何かトラブルに巻き込まれているのかと一瞬嫌な考えが過ぎる頭を冷静にさせ応接室に向かう。
応接室の扉の前はただならぬ雰囲気に包まれており、室内には父さんと相対するように三人ほどの気配を感じる。少し尻込みしてしまいそうになる....が、呼ばれた以上中に入らないという選択肢は私には無い。
扉をノックし中にいる人達へ声をかける。
「父さん。智駿です」
「来たか....入ってくれ」
「はい、失礼します」
ゆっくりとドアノブを回し扉を開ける。
応接室の内装はシンプルに木目が美しいローテーブルを挟んで三人がけの黒のソファが二つ、窓は白のブラインドが下ろされており窮屈さが増している。
父と対面する男性に私は見覚えがある....。
その男性の最大の見せ場は今から一年半後の京都が舞台の話....周公瑾の手によって葬られる人物....名倉三郎。
確か
良くもまぁ、うちの会社に依頼してきたわね....。
「智駿、此方に」
「はい、父さん」
父に呼ばれて隣に座る。重々しく父が口を開いた。
「では、ご指名の
「はい。私共がお仕えする七草家と同じく東京を守護する十文字家による連盟による依頼でございます。」
「我が主である七草家が長女、真由美お嬢様は森崎家の智駿嬢に護衛の依頼を希望されております」
「時間が迫っておりますので、早めのご決断をお願いしたい」
早めの決断....ね。この人達はこの依頼がどう言った趣旨の内容なのか知っているのかしら。
「そうですか....。では、七草先輩の従者である貴方は....この依頼の意図をご存知で?」
「はい。真由美お嬢様は、学校関係者の冤罪を晴らすべくテロリストの本拠地に向かった勇敢な後輩の護衛を希望されております」
この人達は知っているのね....知っていてなお止めずに....
「....つまり、私にその
目の前に座る名倉を見据え、あくまで冷静を保ちつつも言葉を選びながら発言をする。
「弊社はボディガードを斡旋する会社であって、傭兵を斡旋する場所ではございません」
だけどつい本音が飛び出してしまう。
「誰が好き好んで死地に向かう人間の護衛をしないといけないんですか」
「ボディーガードの命をなんだとお考えなんですかね....そちらの主人は」
ここまで言っても動じない様子の名倉に、何を言っても無駄なのだと悟る。
「....何を言っても無駄のようですね」
隣で黙ってことの次第を見守っていた父が私に声をかける。
「智駿はどうしたい」
「父さん、私はこの依頼を受けても構いません」
ここでいくら言葉を重ねたとて、この依頼が取り消されることは無い。だったら、さっさと行動に移してしまった方が早い。それに、依頼書もまだのようだから今のうちにこちらの有利な報酬でもつけてしまいましょう。
「では、契約書の作成と依頼料の見積もりを先にいたしましょうか」
「そんな悠長な事をしている暇は無い。一刻一秒を争っている」
「いいえ。過去に契約書を交わしたにも関わらずボディーガードが護衛中に死亡した為に依頼料を支払わなかった事例もございますので....。それに、契約書にサインが無い以上、仕事をお受けする訳にはいきません」
「勿論、契約者のサインは七草家の御当主、十文字家の御当主の両名から頂きたく存じます。これは両家からの連名でのご依頼ですから」
動じていなかった名倉の様子が見る見るうちに苦々しいという感情が見て伺える。
「....電子サインで構わないのであれば」
「はい、この場ではそちらでも構いません。後日、郵送にて紙の契約書を送付致します」
「では早急に現場に向かってください」
「そうしたいのは山々なんですが、目の前でサインを確認するまではご依頼の受付を完了できなくて....ねぇ父さん?」
「そうですね。娘をご指名いただいている以上、娘のやり方に合わせて頂かないと」
この場の空気が私の手の平で転がされているのが気に食わないのか鋭い視線を向ける名倉に話しながら作成していた見積もり書を提示する。
「こちら、見積もり書になります。私への単独の指名料に加え、緊急かつ危険地帯へのご依頼、護衛対象者の多さや保険等を合わせてこれぐらいの金額となります。ご確認を」
少々高額にし過ぎた点もありますけど、仕方ないよね。緊急で危険な任務だものこれぐらい高額な報酬を得ても文句言われないわ。
見積もり書に目を通す名倉の顔が見る見る曇り眉をひそませる。
「では、こちらの見積もり書も電子資料でお送りください。勿論こちらも後日、紙での送付を致します。」
「あとは両家の御当主のサインを待ちましょうか。お茶をお持ちいたしますね」
私は父にそう声をかけ給湯室に引っ込みお茶の準備をする。
慌ただしく連絡を取る名倉の背後の人達の焦りを聞きつつゆっくりと時間をかけてお茶を入れる。
本当は行かない方が
応接室に滞在する人数分のお茶を、
「どうぞ粗茶でございますが、お召し上がりください」
言葉ではそう言うがそうといかないであろう。
なんせ、白い湯気が立ち上る見るからに熱そうなお茶を飲めるほどの余裕が無いのだから。
その後、わずか十分程度で両家連名のサインを頂き、それを確認してから、急いで現場に向かうのであった。
だってだって!!わかんないんだもん!!色々調べたけどボディーガードの依頼方法とか仕事内容とか報酬とか難しくて、作者はちいかわになるくらい頭が混乱したんだもん!!
というわけで智駿さん原作に介入から逃げれませんでした。
あ、特に何も考えずに押してください。そのうちの予定です。
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