魔法科高校の劣等生〜彼女はモブになりえるのか〜 作:アリス☆
1ページを使うには短い、短編の数々。
大体、司波達也の誕生日の後から九校戦編のテスト前(一部テスト後の話がありますが)までの期間の話みたいな感じ?
そのうち書きたくなったらまた追加するかも?
【数日遅れのプレゼント】
数日前に
達也のイニシャルと、私の趣味で花の刺繍を施した。
イニシャルの文字は達也の瞳を思わせる深い青色の糸で縫い付け、刺繍した花の種類は、達也の誕生花の一つ【群雀】という花を採用した。花言葉の意味は....ある意味達也の核心を突いているかのような意味に調べた時にはつい笑ってしまったのを覚えている。
きっと、達也は花言葉なんて洒落たものの知識は備わってないだろうから、これは私の自己満足。
中身が見えない白い小さ目の箱を用意して、洗濯をしてアイロンを当てたハンカチを詰めてラッピングを施す。
ラッピングのリボンにもこだわり、色は達也の誕生色を採用している。
前世から調べていた内容がようやく日の目を見ることができ、謎の達成感を味わう。
達也のことを考えていたら、もう日の出が見える時間帯になっていた。日課のランニングをすませて、学校に行く準備をしないと....喜んでもらえるかしら。
私も達也も風紀委員会は非番の放課後。私はプレゼントを渡す為に達也をカフェテラスに呼び出し、先に席に座り飲み物を手に緊張した面持ちで彼を待っていた。
「智駿、待たせたか?」
そう時間を待たずに達也がカフェテラスにやって来て、私の座る席の傍までやってきた。
「いいえ、今来たところよ。とりあえず座ったら?」
座るように促し、達也が着席したのを見てカバンから用意していたプレゼントを取り出して、達也に手渡す。
「はい、プレゼント」
手渡したプレゼントを見つめる達也の口元が緩み、笑みを浮かべている。私はその光景から目を離せずに居た。
「ありがとう。大事に使わせてもらう」
「....ええ、是非そうして」
その後は達也と普通にお茶をして過ごし、深雪と合流してから駅まで一緒に帰った。
【梅雨のある日】
まさか雨に降られるだなんて....。
いや梅雨の季節なのだから、予測して折りたたみの傘ぐらい常時持ち歩くべきなのだけれども....。
今日の天気は、午前中は快晴のち、午後からは次第に雲行きが怪しくなり....今現在、放課後には大粒の雨がザーザーと音を立てて降り注いでいる。
午後の授業終わりにはまだ降っていなかったけど....委員会が非番だからって図書館に寄っている場合じゃなかったわね。
....
携帯端末とCADだけは濡れないようにしっかりとカバンに仕舞い込み、足首を回して関節を解していると後ろから声を掛けられた。
「智駿、何してるの?」
準備運動もしたし、さあ走り出そうとした。その時、後ろから声を掛けられる。振り返ると手に傘を持った深雪と達也の姿。二人とも今日はそれぞれで業務があったからこの時間まで
「何って、帰るのだけれど?」
「智駿、傘はどうした?」
「いや....その....」
達也に傘の在処を聞かれて、気まずくなり目をそらす。
だって、忘れたから走って帰るって、言うの恥ずかしいし....
「智駿」
不意に名前を達也に呼ばれて、そのまま肩を抱かれる。
驚いて視線を達也に向けると優しげな眼差しで見つめられて耳元で囁かれる。
「家まで送って行こう」
「えっ!?いやっ、良いから、走って帰るからっ!!」
「良くない。この大雨の中、転んで怪我でもしたらどうするんだ?」
「そうよ、智駿。雨に打たれて風邪でも引いたらどうするつもりなの?」
「「だから....
矢継ぎ早に話す二人の言葉に返す言葉が見つからず、そのまま駅までの道のりを達也の傘に入れてもらうことになった....。
私は
まさか、推しと相合傘する日が来るなんて....!!
駅までの道中、さりげなく車道側を歩く達也の手が肩から腰へ移動し傍目から見れば密着した恋人同士のような距離感に、この心臓の鼓動が達也に伝わらないよう激しく降る雨音が掻き消してくれることを祈りつつも、この状況を喜んでいる自分に嫌気がさす。私達の後ろを歩く深雪はどう思っているのか、密着する達也の思惑がどうなのか、考えていても答えが出ない。
駅に到着し順番待ちをしていると、達也が折りたたみの傘を私に差し出した。
他の人の迷惑にならないように小声で話し掛ける。
「....え?もう一本、あったの?」
「あぁ、今日は傘を二本、持ち歩いていたんだ」
決して....決して....相合傘が嫌だったわけではない。断じてない。とても良い経験をさせていただいて感謝感激雨あられ!!
それはそうとして一つだけ言わせて欲しいことがあるの。
「あの....一つだけ言ってもいい?」
「どうぞ」
「何で、最初に渡してくれなかったの....」
「智駿と相合傘をしたかったから」
したり顔でそう言った達也と微笑ましげに見つめる深雪に見送られて、順番が回ってきた車体に、渡された達也の傘を手にし乗り込み帰路に着いた....一人でよかった、今、絶対に顔が赤いし....達也には見られたくない顔してるから....本当、気持ちを抑えるのも大変なんだから....。
【図書館で勉強する二人】
今日は委員会が非番。家業もお休みを頂いていて、放課後はとても暇を持て余している。そういう時は図書館にでも行って読書をするに限るというもの。....とはいえ、テストが近い今は、授業の参考にならない書物が集められた地下資料庫に行く訳にも行かず、勉強に集中するために閲覧室に向かうことにした。
テスト前にも関わらず、個室のブースには空きが目立っている。
やはり魔法を重視した実力主義の弊害か、生徒達も記述試験においてはそれほど重視していない模様。全く嘆かわしいことよね....人のこと言えないけど。さて、なるべく奥の部屋でも借りて閉門時間ギリギリでテスト勉強でもしてようかな。
歩みを進めていると後ろから聞きなれた声に呼び止められた。
「智駿。珍しいな、
最近、気でも抜けているのか、それとも彼に....彼等に対しての警戒心が薄くなったのか、後ろから声をかけられるまで気が付かないレベルで気配に鈍感になってきている。....気を引き締めないといけないわ。
「....そう?テスト前だもの、流石に
「それで、なんで私を呼び止めたのかしらね....達也?」
ゆっくりと振り返り声をかけた主....達也に話し掛ける。
本当に何かとよく会うわよね....なんでかしら?
「いや、智駿が居たから....つい」
「つい....って、変なの」
煮え切らない態度をとる達也に思わず笑ってしまった。
なんだかんだと意外と感情豊かよね。
「良かったら一緒に勉強しないか?」
その言葉に私の思考は一瞬だけ停止し、直ぐに再稼働を始めた。
空いているブースを指さして達也に誘われる....が、流石にこれは断らないといけない。ええ、密室で!!推しと!!二人っきり!!なんていう状況はガチ恋オタクとしてはとても魅力的ではあるが、私の心臓が持たないし、もちろんのこと勉強なんぞに集中なんか出来やしない!!ましてやテスト前なんだから集中して勉強しないと記述試験の点数が残念なことになる。
「無言は肯定とみなそう」
私が達也の誘いに断る言葉を選んでいると、達也は私の手を引いてブースの中に入って行く。
一人専用のブースの中は二人で入ると窮屈に感じられ、席に座ると肩が触れ合って私の
肝心の達也との勉強会は....とても捗った....。
流石は筆記試験首席様と言ったところかしら、教え方を上手だし、分からないところも出来るまで教えてくれるし、あの低くて甘い声を耳元で囁かれるのは少し....ドキドキとして、でもとても聞き取りやすくて....本当に、嬉しいような恥ずかしいような....
【巡回終わりに達也にお茶に誘われる智駿】
本日は私と達也が校内巡回の当番の日。
「委員長、本日の巡回終了しました。逮捕者はございません」
「ああ、ご苦労だった。」
交代制のペアで行う巡回だが、私は他のメンバーによく思われてないので、達也とペアで巡回に当たることがほとんどである。
さて、業務も終わったことだし。帰ろうかしら。
「智駿、今から時間はあるか?」
「....別に家に帰るだけ、だけど」
「良かったら、カフェテラスに行かないか?」
達也からお茶に誘われ、甘く高鳴る鼓動を無視して私は素っ気ない態度を取り、すげなくこう答えた。
「....深雪を待っている間の暇つぶしなら、他を当ってくれる?」
その答えに対しての達也の反応は意外な物だった....ある意味、予想はついていたので、意外でもなかったかもしれないけど....
「いいや、俺が智駿と一緒に居たいから....迷惑か?」
「あっ....えっと....別に。迷惑、じゃないけど....」
達也に真っ直ぐに見つめられてそう言われてしまい、上手く言葉が出ずにしどろもどろに返答をしてしまった。
甘い雰囲気を払拭するように咳払いをした委員長に本部を追い出された....。達也と、深雪が来るまでの間....カフェテラスで二人っきりで会話も無くただお互いの顔を見つめ合いながら少し不思議な時間を過ごした。
【窓際の席から見る風景】
魔法科高校と言えど一般教育課程というものが存在する。
勿論、優先されるべきは
私の所属するA組は座学の授業中。
目を休めるのに外の喧騒に視線を向けると、E組が体育の授業でレッグボールの試合をしている様子が視界に入る。
時期的にもこの
試合の成り行きを見守っていると、達也がボールをゴールに決めた。
いや....本当....カッコイイなぁ....。
つい夢中になって達也を見つめていると、試合終わりにレオと会話していた達也の視線が上を向き、私と目が合った....ような気がした。さっさと目を逸らせば良かったのに、達也に気付かれてないと思ってしばらく視線を向けたままにしてしまっていたのがいけなかったのか。
達也は私と視線が合うと、ふっと微笑みを浮かべたので、慌てて視線を逸らす。
ずっと見てたの....気付かれた....??
気の所為....気の所為よね??
その後の授業の内容は頭に一切入ってこなかった。
【
壬生紗耶香が無事に退院され、学校に復帰し始めた五月の中旬のある日。
いつもの先輩グループの中に壬生先輩が加わった、計七名と私でいつもの教室でお昼を共にする....筈だった。
「で、桐原。智駿の髪についての申し開きはあるかい?」
「よくも可愛い可愛い智駿の髪を切ったわね!!」
授業が長引いてしまい、遅れていつも集まっている教室に入るとそこでは、扉に背を向けて仁王立ちする花音さんと啓さんに見下ろされてる、正座し下を向いている桐原先輩の姿があった。
少し離れた場所には他の先輩達が気にしたようにチラチラと三人を見ながら食事を取っていた。
何で髪を斬ったのが桐原先輩ってバレてるの?
しかも今になって....
まあ、どっちでもいいけど....流石に情報漏洩とかだったらマズイよなぁ....
とか何とか考えながら、食事をとっている先輩方のグループに近寄り、この中では一番害のない中条先輩の隣を陣取る。
壬生先輩の隣でもいいけど、あとから桐原先輩に絡まれるのはめんどい。
まあ、絡まれるような事はするけれども....。
「こんにちは、先輩方」
軽く挨拶をし、今日も今日とて昼に食事をする気は無いので昨日から作り始めたレース編みのシュシュを取り出し、完成させるために編んでいく。
「森崎、アレどうにかしろよ」
「興味が無いので無理です」
沢木先輩にそう声を掛けられるが、作品から目を離さずに素っ気なく答える。
「森崎さん。髪、どうしてしまったんですか?」
「業務上の過失により髪の長さが不揃いになってしまったので....せっかくならショートボブにしようと思い、こうなりました。似合います?」
「とっても似合ってますよ」
「ありがとうございます」
隣に座る中条先輩に髪のことを尋ねられたので編み物の手を止めて丁寧に答える。だって目を離して編んだら、編み目を間違えてしまうもの。
「....俺と中条で対応違うくね?」
「だな。沢木、森崎さんに、なにかしたのか?」
「何もしてねぇけどな....多分」
沢木先輩と服部先輩が小声で話し合っているけど無視して再び編み物を再開する。
私は、この昼休みが終わるまでに
「森崎さん。編み物をしながらでも良いから聞いてくれる?」
「どうぞ、壬生先輩」
どこか遠慮がちな壬生先輩に話しかけられて編み物の片手間に話を聞く。
「模擬戦の日取りは何時がいいかな?私もまだ本調子では無いから、少し待ってもらうことになるけど....」
あ、その話、本気だったんだ....エリカにも申し込まれてたんだよなぁ....。
あー....確か、模擬戦って生徒会長と風紀委員長の許可と立ち会いがいるんだよねぇ....あの二人に話つけるのやだなぁ....。
「....では、十月の半ばはどうでしょうか?」
「えっ!?そんなに先延ばしにするの??」
「はい。現生徒会長と風紀委員長に話を付けるのが面倒なので」
疑問が尽きない壬生先輩の問いかけが続く。
「ただの模擬戦よ?どうして許可なんかいるの?」
「だって、本気の真剣勝負ですよね?なら、お互いに
「CADの使用となると、生徒会長の許可証がいるんですよ....ね?副会長?」
急に話を振られた服部先輩が簡潔的にかつ丁寧に説明してくださった。
「あ、ああ。CADを用いた模擬戦は生徒会長の許可証を事務室に提出する義務がある」
「それに、模擬戦は生徒会長が正式な試合と認定し風紀委員長が校則で認められた課外活動として認定することで、正式に認められる活動となるんだ」
「ありがとうございます、副会長。と、言うことですので。あの生徒会長と風紀委員長に話を通すのが、とても....とても面倒なので、十月の新体制になるまでお待ちいただけると....非常に助かります」
本当に、その方が助かるので壬生先輩には待ってて欲しいなぁ....と編み物をする手を止めて懇願するように壬生先輩をジッと見つめる。
「そう、わかったわ。私もそれまでに更に腕を磨くことにするわ」
「はい、楽しみにしています」
和やかに?会話していると背後の二人の説教が増々ヒートアップしていく。
「それで、智駿に対して謝罪はしたのかい?大体、アレだけボロカスに言われておいて、司波くん達に同行するって....馬鹿なのかい?」クドクド
「髪は女の命だって言うのに....可愛い可愛い智駿の綺麗な髪を切っておいて謝罪もしてないなんて」クドクド
啓さんと花音さんに、詰め寄られ、詰問され、ドンドン小さくなっていく桐原先輩を背に手編みのシュシュを完成させる。
「でーきた。はい、壬生先輩。どうぞ、プレゼントです」
「えっと....なんで?」
脈絡なくプレゼントしたので困惑する壬生先輩ににこにこと微笑みながら説明をする。
「半分は親しみを込めて、もう半分は嫌がらせも込めてですけど....」
「い、嫌がらせ....?」
私の言葉に若干引き気味な壬生先輩に説明するように答える。
「はい....牽制はすれど奥の手な
今度は私の言葉にこちらに振り向いた花音さんが叫んでいる。
「ちょっと、智駿っ!私には無いの!!」
「あ、中条先輩にもプレゼントしたいので。頭のサイズ測ってもいいですか?」
喚く花音さんを無視してそう言ってカバンから
「中条先輩にはガーリーなヘッドドレスとか似合うと思うんですよねぇ」
ちっちゃくて可愛い中条先輩ならお人形さんみたいなリボンやフリルたーくさんのヘッドドレスが似合うんだよね!絶対に似合うのを作ってみせる!!でもでも、猫耳とかうさ耳とか犬耳とかの動物の耳とかも似合うよね!!あ、
「うふ、うふふっ」
無意識のうちに気持ちの悪い笑い声が出てしまい、中条先輩を恐がらせてしまった....肩を震わせて縮こまる中条先輩も可愛い....やっぱり子リスとかハムスターよねぇ。
あ〜可愛い!
【仕事中の彼女とお嬢様達】
本日、智駿の任務はとあるご令嬢の護衛兼エスコート役。
そのご令嬢は今夜出席するパーティーの為に準備をしている。
「ねぇ、智駿さ〜ん。どっちのドレスが可愛い?」
ご令嬢は智駿と同世代の女性で、甘ったるい声で気安く名前を呼びながら傍に使えるメイドに持たせたドレスを見て智駿に意見を求める。
「....どちらも良くお似合いになられると思います。」
扉の近くに控えた智駿が無難に答えを返す。
「どっちが可愛い?」
再度智駿に答えを求めるように話しかけてくるご令嬢に観念して、ドレスのデザインを吟味する智駿。
片や、ミントグリーンのリボンが多く
片や、紫色の
「ミントグリーンのドレスがお嬢様の上品さを際立たせると思います」
年頃の娘が肌を見せるもんじゃないだの、寒冷期ファッションに適応しているだの理由は多々ありつつも、薄々察しているご令嬢の求める答えとは別のドレスを選ぶ智駿。
「えーーっ!!そうかなぁ。やっぱりさ、皆の人気者の智駿さんにエスコートして貰うんだったら、智駿の
ご令嬢の中では答えは決まっていたので、あれこれ言いつつ紫色のドレスに着替え始める。
自分には全く関心はないが、化粧や髪型、ドレスや装飾品に至るまで時間をかけて女性が着飾る姿を拝見するのはとても好ましいと思う智駿。
「どう?可愛い?」
高めのヒールを履いてもなお智駿より背の低い着飾ったご令嬢が智駿の傍まで来て下から上目遣いで見つめてくる様子に智駿も微笑んで答える。
「とても良くお似合いです。お嬢様」
「今日は、お嬢様じゃなくて。花蓮って呼んで」
「....畏まりました。花蓮様」
「ふふ。今日のパーティーは私と智駿さんの独擅場よ」
とても機嫌の良いご令嬢にバレないように心の中でため息を吐く智駿。
「さっ、行くわよ」
「はい。花蓮様」
道中は何事もなくパーティー会場に着き、挨拶もそこそこにうら若き乙女が集まっている場所へご令嬢をエスコートする智駿。
「皆様、ごきげんよう」
「ごきげんよう、花蓮様。まあ....智駿様もごきげんよう」
智駿を自分のアクセサリーと自慢するように腕に絡ませ、にこやかに微笑むご令嬢とそれを羨むお嬢様方。
「皆様方におかれましてもご機嫌麗しゅうございます」
微笑みを浮かべながら挨拶に答える智駿の姿に乙女からの黄色い声が上がる。
「本日は花蓮様が智駿様を射止められましたのね」
「智駿様ったら、中々ご都合が合わなくて....次はいつ私のボディガードになってくださるの?」
「まあ、花蓮様のドレス。智駿様の瞳の色とお揃いなんですね」
乙女達はご令嬢と智駿を囲んで口々にご令嬢への媚びやお世辞、智駿に対しては仕事の誘いをするものも様々。
羨望の眼差しを受けて気を良くしたご令嬢はまるで恋人に甘えるかのように智駿の腕に撓垂れ掛かる。
「智駿さん。もうすぐダンスタイムが始まるわ....
「勿論です、花蓮様」
「では皆様。ご機嫌よう」
とても機嫌の良いご令嬢を連れたってその場を離れた智駿。
二人が去ったあとの令嬢達が集まるグループでは智駿に関する噂が囁かれている。
「やっぱり....あのお方はカッコイイですわぁ」
「本当ですね。身長も高くて、立ち振る舞いも素晴らしいですし」
「長く伸ばされた御髪も大変素敵でしたけど。今の短い髪型もとても良くお似合いですわ」
「あの柔和な笑みに、真剣な眼差しを正面から向けられたら....少し道を外してしまいそうになります」
「「「「わかりますわぁ〜」」」」
智駿に対する噂話が聞こえる程度に離れた場所で、実はこのパーティに参加していた雫とほのかは他の令嬢の話を聞いていて少し疑問に思う。
智駿はカッコイイのは確かだけれども、実を言うと可愛いが正しいのに....と。
二人の頭にはここ最近の出来事が頭をよぎる。
度々、達也に言い寄られて顔を赤くしてアタフタしている智駿の姿はまるで恋する乙女その物のように見えて本当に可愛い。
この場ではそれを知っているのは私達だけなんだ....と二人は目を合わせて優越感に浸る。
別に他の令嬢に教えてあげる義理もないし、明日の学校でこの噂を
お久しぶりです。約7ヶ月放置していた作者です。
いぇーい!あと1ヶ月で2025年が終わって、2026年に魔法科の映画が公開されるのが楽しみな作者です。
でも、まだ日付も決まってなければ、映画の公開劇場も決まってないのでヤキモキしている作者です。
7ヶ月間、こんな短編集みたいな感じでちまちま書いてましたけど、E組メンバーと智駿を絡ませられなかったのが残念です。
でも他で話を書こうかなっとは思っております。案だけはある。だがしかし、それを文字に書き起こせない自分の文才に絶望してます。
では次回は年内にもう1話かけたら嬉しいな……ではまた次回!
あ、特に何も考えずに押してください。そのうちの予定です。
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美男美女兄妹(達也深雪)
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E組トリオ(エリカ美月レオ)
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幼馴染みコンビ(ほのかしずく)
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先輩グループ(花音啓服部中条沢木桐原)