魔法科高校の劣等生〜彼女はモブになりえるのか〜   作:アリス☆

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入学編 第七話

 

現在、時刻は5時半を過ぎた頃

 

運動前の入念なストレッチを行い、早いスピードで移動するため、目を保護する色が薄めのサングラスを掛け、長い髪は後ろで纏めてポニーテールにし被った帽子の穴通す………私だとは誰も気付かない……

これなら誰に会っても大丈夫(人はこれをフラグという)。今は、自分の家の屋根の上にいます。

 

春とはいえ、まだ明け方は肌寒くひんやりとした風が吹き、身が引き締まる……

 

深呼吸をし、冷たい空気を吸い込み、身体に巡るサイオンを循環させ自分の思うように電気信号を操作する……まずは脚にサイオンを込めて軽く飛び上がる。

 

重力を押しのけて近くの電柱の上に着地する。

 

更に冷たい風が身体を撫でるように吹くのを感じながらその場から飛び降りる、また近くの家の屋根に音もなく着地する……パルクールの要領で次から次へと他者の家の屋根の上を飛んで、着地して、また飛んでを繰り返し行う。次の屋根が遠い時は足音を消して走ったりする。

 

たまに手にサイオンを込めて電柱を掴んでは体操の大車輪のようにだけど、縦ではなく横にくるりと一回転をし方向転換したりする。

 

天衣装着(ランペイジドレス)を使用して縦横無尽に周りの景色がどんどん変わるくらい早いスピードで様々な場所に移動していると自分が風になったような感覚に陥る……むしろそれが心地いい……

 

刺繍も好き……集中できるから……でも身体を動かしているのも好き、何も考えなくて済むから……

 

私は今、風と一体になってる……すごく楽しい!!

 

 

ただ、欠点として……ふと思い立つとここが何処だか分からなくなる……ここ何処?というより今何時??

 

一旦降りて、確認しないと……あそこら辺なら大丈夫かな……降りよう……

 

 

また、電柱で方向転換し、近くの家の屋根に飛び乗る……そこの道に飛び降りる前に空中で一回転したらカッコイイよね!!!

 

やってみよう!!

 

屋根から飛び上がる、空中でくるりと一回転して、後は着地を決めるだ、け……

 

なんでここにいるの、司波達也(フラグを回収しました)!!

 

嘘っ、ぶつかっちゃう!!

 

 

ドンっっ!!!

 

 

い、痛く……ない?……いや、背中は痛いけど……頭は……何かに覆われてる?……暖かくて少しゴツゴツした……人の手ようなモノに……

 

 

「……大丈夫か?怪我はないか?」

 

「お兄様っ!!そちらの方も、大丈夫ですかっ!?」

 

 

ぶつかる瞬間、思わず閉じていた目を開く……すると、サングラス越しではあるが、司波達也(前世の推し)のご尊顔が目の前に……はわわ……顔どころか、身体も密着して……片手は私の頭を庇うように抱きしめ、もう片方の手は私の顔の横を通り越し地面へと着けられ、さらに両脚を開き膝を私の片脚を挟むように着いて、私に体重を掛けないようにしている。うっ……司波達也(今世も推し)のすごく心配した表情に……ランニング途中で整えてもない乱れた息遣いが元の声も低く深みのある良い声なのに、吐息混じり掠れたような甘美な声……、赤みがさし火照った頬、鍛えられた喉元から首筋に滴る汗が流れ、長袖長ズボンでと着痩せして見えるが鍛えられた肉体が密着していることでよく分かり、流れた汗がVネックから見える鎖骨に伝っていく様は……ひえっ、汗の匂いと石鹸の香り……司波達也(未来永劫の推し)の匂いが香りダイレクトに鼻腔をくすぐる……彼の顔の先には、兄と私を心配そうに見つめる司波深雪(二推し)の姿も見える……えっ…つまり……ぶつかった拍子に、司波達也(最推し)に頭を庇われて押し倒されてるような体勢になって、いる……これは……ヤバい……今すぐに離れないとっっ!!!

〈ここまでこの兄妹に心配の声をかけられてから考えて0.1秒も満たない〉

 

「ひ、ひゃぁああっ!!!!」

 

「「っ!!」」

 

私の悲鳴に驚いた目の前にいる仲のいい兄妹の肩が揃って跳ねる。

私は空いている両手で彼の肩を押しその体勢から離れさせた……その際に推しに尻もちをつけたことは腹を切って詫びないといけない……いやそれ以前に、ぶつかっただけでも切腹ものだわ!!

 

「ぶ、ぶつかってしまい、大変申し訳ございません……不躾なのは承知してますが、…急いでますので、失礼させて頂きますっ!!」

 

二人の進行方向とは逆の方に向けて、脚にサイオンを込め、全速力で能力を使い走る、走る、走る、走る……人気がなくなった所で再び脚にサイオンを込めて飛び上がり電柱のテッペンに着地する。飛び上がる前に踏み締めたアスファルトが凹んだ気がするのはきっと気の所為だと思いたい……

 

すぅ〜〜〜〜…………はぁ〜〜〜……

 

も、もう、無理無理無理、むーりーぃーーーっ!!!

推しにぶつかって、あまつさえ、怪我させるなんてぇえええ!!!!

前世の推しに対して、何たる失態……いやいや、それ以前に森崎智駿()だってバレてないよね!!

エンカウントするのは、学校でなのにぃ!!

 

と、とりあえず、家に帰ろう……地図地図……げっ、もう6時半回ってる……急いで帰らないと……

 

 

 

 

 

もう、お母さんたち起きてるよね……でも、そーっと開けよう……そーっと

 

「ただいま……」

 

「おかえり、そしておはよう智駿……今日も鍛錬か、熱心だな」

 

びっ、びっくりしたぁ……

 

「お父さん、脅かさないで……おはようございます、今から仕事?」

 

スーツ姿のお父さんが玄関先にいた……もう仕事に行くのかな……

 

「あぁ、朝からの護衛なんだ……智駿も学校に遅れないように……行ってきます」

 

「はいお父さん、行ってらっしゃい」

 

お母さんはリビングかな……

 

「お母さん、ただいま」

 

「おかえりなさい、智駿……お父さんとは会った?」

 

リビングには、スーツの上に白のエプロン姿のお母さんがテーブルの上の食器を片付けていた。

 

「玄関先で会ったよ、最近多くない?」

 

その多い仕事、私の方にも回して欲しいわ……

 

「そうねぇ……最近忙しいみたい、今日はご飯……どうする?」

 

……味しないから、食べたくないんだけど……朝くらい食べとかないと心配されちゃうし……

 

「スムージーだけでいい」

 

スムージーなら、栄養も取れるし……

 

「そうっ!ならすぐ作るわね……鍛錬してきたのでしょう、汗流して来なさい」

 

兄を亡くしたストレスから味がわからなくなって、何も食べたがらない私を、とても心配しているお母さんに心配かけたくないから……

 

「ありがとう、お母さん……」

 

 

さっ……シャワー浴びて、制服着て……学校に行こう……今日が私の……森崎智駿(森崎駿)の最大の見せ場なんだから!!

 




皆様どうも、本日2度目の予約投稿な作者が通りますよっと!!

前回、前々回と暗いお話になりましたから、今回はコミカルな感じに仕上げました✩°。⋆⸜(*˙꒳˙* )⸝

天衣装着(ランペイジドレス)とパルクールの感じを上手く表現出来ているかどうか不安な作者です!
クロスオーバー(技)のタグがここに来て効果を出しました!
他にもありますのよ、お楽しみに!!

あ、特に何も考えずに押してください。そのうちの予定です。

  • 美男美女兄妹(達也深雪)
  • E組トリオ(エリカ美月レオ)
  • 幼馴染みコンビ(ほのかしずく)
  • 先輩グループ(花音啓服部中条沢木桐原)
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