ユグドラシル最終日、余所のギルド拠点で談笑中、現実世界の方で寝落ちしてしまいました 作:挫梛道
御待たせしました?
◆モモンガside◆
「これは、どういう事ですか?」
冒険者組合で、森の賢王を使役魔獣ハムスケとして登録した後、まろんサン達と合流しようとンフィーレアの実家に向かう途中、彼の祖母を名乗る婆さんに呼び止められた。
少しの会話を…『孫が世話になった』『何と立派な魔獣ぢゃ!?』…等な会話の後、一緒にバレアレ家に向かう事に。
「やあ、モモン。お疲れ。」
「…だから これは、一体どういう事ですか?(2回目)」
そして、冒頭の台詞に至る。
バレアレ家1階、薬品店舗のフロアで、まろんサン、ナーベラル、ンフィーレアが待っていたのだが、其処には更に もう2人。
「「……………………!???」」
1人は病人…いや、死人みたいに顔色の悪い、ハゲのオッサン。
そして もう1人は痴女…もとい、ビキニアーマーを着た若い金髪の女だ。
2人共に、何かに驚いたかの様に顔は引き攣らせた表情を固定された儘、体全身硬直している。
どうやら まろんサンの五感剥奪技により、触覚と味覚を封じられた様で、動けない喋れないな状態だ。
「………………。」
「………♪」
「………………………………。」
そんな中、まろんサンとナーベラルは普通に寛いでいて、ンフィーレアはリアクションに困った様な表情で、立ち尽くしている。
「これは、どういう事ですか?(3回目)」
もう1回、同じ質問をした俺は、悪くない。
「簡単に言えばコイツ等、ンフィーレアさんを拉致りに来たみたいだったから…」
…だ、そうだ。
「と、兎に角、孫を救ってくれて、ありがとう…?」
ンフィーレア祖母、ディジー・バレアレが、疑問形で お礼の言葉を言い、
「…では、此奴等は衛兵を呼んで、」
「それは、ちょっと待った。」
この賊を王国兵に突き出すと言おうとした処を、まろんサンが その台詞を遮った。
「どうやら コイツ等は(この世界基準では)、かなりな大物の様だ。
クソ役人に引き渡した処で、扱いに困るだろうさ。
公にせず、コイツ等だけ密かに処分してりゃ、『❀良くできました、はなまる❀』、だよ。」
………………………。
相変わらず、口が お悪い。
「大物…じゃと…?」
「ああ。コッチの頭悪そうな女が、此方は何も聞いてないのに、勝手にペラペラ喋ってな。
先ずンフィーレアさんを拐おうとしたのが、単なる身代金目的で無く、彼のタレント能力目当てだ、そうだ。
かなり使い手が限られているマジック・アイテムを無理矢理に発動させて、この街で何か大事を起こそうとか何とか?」
「マカロン、KWSK。」
「…すまない。その辺りは喋り方ウザいし興味が無かったから、余り聞いてなかった。」
「申し訳御座いません、モモンっ…っさん。」
ナーベラル、お前もか!?
まあ、お前は まろんサン以上に他人に興味nothingだから、分かっていたけど!
「兎に角、そんな大層な企みを、其処等の雑魚が企んだりすると思うか?」
「それに、です…!」
ベリィイッッ!
「「「!??????」」」
えぇえーーーーーっ!???(精神鎮静)
ナーベラル、いきなり この女のビキニアーマーの
そして俺の眼に飛び込んで来たのは正に大物!
細身な体とは裏腹に たわわに実った(推定F)…且つ、遊びまくってそうな顔に反して、先端は淡い桜色の…って!いや、違う! そうじゃ無くって!
ナーベラル!お前 何やってんの?!
お前も女だろ?
いくら『人間』と書いて『ゴミ』と読むような存在相手でも、せめて女としての情けとかは持てない?
「~~~~~~~~っ!!!!!??」
ほら この女、目に涙を浮かべて、何か訴えそうな感じになってるじゃないか!
べ、別に『 ( ^ー゚)b ナイス!』とか『m(_ _)m ありがとうございます!』なんて、少ししか思ってないんだからな?!
「ンフィーレア! お前はアッチ向いてな!」
「は…はぃぃっ!」
因みに顔を真っ赤にしたンフィーレアは、祖母に強制的に回れ右させられている。
ついでに因みに まろんサンは、女の裸体は見慣れているのか、まるで動揺してない。
クソッ、これが経験者とDTの差か…
「見てください。この胸当てに
そう言ってナーベラルが差し出した
しかも その中には、ミスリル級やオリハルコン級の
確かに この女、
…となると、此方のハゲも、同等と見るべきなのか?
≫≫≫
「ひぃぃいっ!?」
「い、やぁあああっ?!」
…さて、まろんサンは『こんな奴等、王国兵に引き渡すのは無駄』とか言っていたが、放置する訳にも往かず。
結局は衛兵に突き出す
現在は俺含み、異形の面々で取り囲んでいる。
「いや、私は感謝してるぞ?
君達の お陰で結構な額の
「全くだな。」
「ぃひゃぁああ゙っ?」
俺は
「さて、色々と質問に答えて頂きますよ。
あぁ、喋る必要は無いですから、御心配無く。
脳味噌から直接、情報を吸い出させて戴くだけですから。」
「「ひぇえっ!??」」
そして何時ぞやの様に、
結果…まろんサンが予想していた通り、この世界からすれば、結構な大物だった?
ハゲ…本名カジット・デイル・バダンテール
裏組織ズーラーノーンの幹部。
約5年前から、エ・ランテルの共同墓地の地下に、
おっぱい 女…本名クレマンティーヌ・ジュゥキ・クィンティア
元スレイン法国特殊部隊・漆黒聖典所属。
現在は法国の
実はズーラーノーンと繋がっており、同組織の幹部の1人でもある。
「クッソ役人が! 何年も犯罪者の隠れ家に全然 気付かないなんて、いよいよ以て、マジ無能だな!」
まろんサンは、少し黙ってて!
そしてメインな入手情報だが、簡単に言えば盗んだ秘宝…叡者の額冠なるマジック・アイテムをンフィーレアに使わせて、墓地から無数の
その不死の軍勢でエ・ランテルを壊滅させて、"負"のエネルギーを大量に取り入れようとしていたらしい。
≫≫≫
「成る程。これは、
キラーン!
この誘拐犯(未遂)の計画を聞き、デミウルゴスの眼鏡が、そして その奥の宝石の瞳が、キラーンと光を放つ。
絶対に何か、悪い事を考えている顔だ。
「これは、アインズ様達の冒険者としての名声を、一気に押し上げるチャンスです。」
とりあえず、マッチポンプなのだけは、理解出来た。
「何となくな想像は付くが、極力 無駄な人死には避けろよ?
屍の山の上で勝ち名乗るだけなら、どんな
「ははは…これは、手厳しい。」
このデミウルゴスの言葉に、まろんサンがケチ…とは違うか、注文を付ける。
「まあ、信じてるぜ?
オマエで無く、ウルベルトがオマエに託した『悪』…をな。」
「………………………。」
◆モモンガside・了◆
≫≫≫
◆まろんside◆
デミウルゴスの立案計画は間違い無く、ズーラーノーンの代わりに自分達がアンデッドの大群を喚び出して街を襲わせ、それを
マッチポンプ自体に文句は無いが、それで無関係な者まで被害を受けるのは、俺的には許容出来ない。
せいぜい、墓地の警備兵や騒ぎを止めに入った冒険者達に、多少のダメージを負わせる程度。
モンスターは墓地から外に出さずに終わらせる…これが合格ラインだな。
既に墓地内のアジトは判明してる…シモベ、マジ有能だな!…みたいだから、最後に俺達が此処を叩く
ハゲの部下達が此処に潜んでいるらしいが、社会に害為すだけの
だが、デミウルゴス。
『
ウルベルトが何故、自らを『悪』と名乗ったかを、アイツが掲げた…アイツが目指した『悪』を見誤り、履き違えるなよ?
◆まろんside・了◆
≫≫≫
◆デミウルゴスside◆
まろん殿の仰有られた、ウルベルト・アレイン・オードル様の『悪』。
確かに私は、あの方より『悪で在れ』の存在意義の下に創られた。
しかし、今の私の『悪』が、我が創造主が望んだ『悪』なのか?…と謂われると、絶対たる断言は出来ない。
…いや、出来なくなってしまった。
まろん殿の言葉に、今まで疑問すらしなかった事に疑問し、迷いが生じたのだ。
冷酷残酷残虐卑劣非道。
それが間違っているとは思わないが、もっと根本、『悪とは何か?』…それから考え直す必要が、有るのかも知れませんね。
≫≫≫
「「「「~~~~~~っ!??」」」」
…さて、今は捕虜の証言に有った墓場の地下ですが、成る程成る程。
低級な魔法儀式を行うとするなら、中々に凝った造りですね。
あの人間の配下と思しき者達は、既に支配の呪言で行動を封じています。
「「「「「~~~~~っ?!」」」」」
いや、そんな顔は止めて下さい。
心配しなくとも、アナタ達が計画していた、アンデッド大量召喚は、今から私が代わりに実行してさしあげますから。
全ては、アインズ様の為に。
そしてアナタ達も、アインズ様…冒険者モモン達が名声を得る為の糧となって、頂きますよ?
◆デミウルゴスside・了◆
▼▼▼
~エ・ランテル共同墓地~
◆モブ見張り兵士side◆
な、何なんだよ、アレは?
最近は何も無い、静かな夜だと思っていたのに、いきなりスケルトンやゾンビ…アンデッドが大群で現れた…だと?!
「衛兵駐屯地に報せろ!
救援が来るまで、何としても持ち堪えるんだ!」
「こんなのが街に入られたら、街は壊滅するぞ!」
「こ…こんなのは、初めてだぜ!…クソっ!」
塀を登り、越えようとするアンデッドを、上から叩き落とすの繰り返し。
しかし、それで倒せてる訳じゃないから、キリが無い。
落としても落としても、また壁をよじ登ってきやがる!
≫≫≫
「た、退避ーーーーーっ!!」
兎に角、此処を越えさせる訳には…の一心で、迫るアンデッドを押し退けている中、漸く兵士や冒険者達が、援軍として やって来た。
「よし!これで勝てる!」…とか思っていたら、アンデッド共、互いの体を組体操みたいに重ねていき、1体の…超巨大な人型になりやがった?!
それを見て、隊長が撤退を指示。
それは、間違ってない判断だ。
助っ人として来たばかりの兵士や冒険者も、ソレを見て我先にと逃げ出していく。
当然 俺も逃げようとした中、全く動てじないヤツが居る。
冒険者だ。
1人は後衛風な軽装の女。
1人は派手な金色の鎧を纏った男。
そして、もう1人…
見るからに強力そうな魔獣の背に乗った、漆黒の
今回のクレマンティーヌのフルネームは、小説オリジナル。
≫≫≫
「ナーベさん何やってんですか、ナーベさん。…ありがとうございます! m(_ _)m 」…と思った方、感想、並びに高評価よろしくです。