ユグドラシル最終日、余所のギルド拠点で談笑中、現実世界の方で寝落ちしてしまいました   作:挫梛道

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新展開!
サブタイトルが浮かばない…
 
 ( ー_ー)つ[辞書]
 


ヤっちまったヤツ等③(仮)

◆ツアーside◆

スレイン法国漆黒聖典番外席次・絶死絶命…本名:アンティリーネ・ヘラン・フーシェ。

先代の漆黒聖典最強と云われた人間(おんな)とエルフ王デケム・ホゥガンとの間に生まれたハーフ・エルフ。

我々アーグランド評議国からすれば、其れだけで要監視の存在だった。

しかし、父親…デケム・ホゥガンが あの、八欲王の1人の実子となると、只 其れだけでは済まされない。

八欲王の孫だ。普通に考えれば、即・抹殺の対象だ。

しかし その存在を私達が知ったのは、魔導国と法国が戦争状態の最中。

しかも その存在を教えてくれたのは、魔導王のシモベ。

だからこそ、その時は評議国としては下手に介入する事無く、とりあえず様子見に留めていた。

…のだが、

 

「♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」

「…………………。」

何故、私(現在・人間形態)は、そのアンティリーネ…アンと一緒に風呂に入っているのだ?

はい。それは、彼女と(ふうふ)になったからです。

アインズの居城で、その…何と言うべきか()()()()()、その結果、そうなったのだ。

これは流石に報告案件なので、アインズ達とエリュエンテゥに行く前に、評議国で その辺りを報せる事に。

自分自身、『やっちまったなぁ!』という自覚は有り、それ故に他の竜王達から『お前は何をやっているのだ』と問い詰められ、かなりな罵声を浴びる覚悟は していたのだが…

 

 

≪≪≪

 

『…うむ。とりあえず その八欲王の孫とやらは、変態2号の傍に置いていたら問題無いか。』

『そうだな。変態Mk.Ⅱに任せよう。』

『変態第2章と番になったのなら、監視も容易い。』

『法国も滅びているし、つまり一応は件の娘は、評議国所属という事か。

続・変態はグッジョブとでも言うべきだな。』

『変態2代目、よくやったz

『いやいやいや! さっきから黙っていたけど その呼び方、いい加減に止めて貰えるか?!』

『それと、如何にも"1号"やら"初代"が居る様な言い方もな!…誰の事を言っている?!』

『『『『七彩(オマエ)www』』』』

『…(ブチィッ!) …上等だ、テメェー等! 表ぇ出ろ!!』

『お、落ち着け! 七彩(ブライトネス)!』

 

 

 

他の竜王達曰く、確かに他国に ぷれいやーの血筋が居るのは警戒していたが、自国に属するとなると、また考えは変わってくるとか。

八欲王の子孫という点も、子々孫々に怨み辛みをぶつける程に、狭量じゃないらしい。

…な具合に、思っていた以上に、事は あっさりと?片付いたのだ。

その経緯は、七彩(ブライトネス)共々に不本意だが。

 

≫≫≫ 

「んしょ♡、んしょ♡」

「……………………。」

そして現在(いま)

石鹸を自分の胸元で泡立て、それを私の背中に押し付けて洗ってくれているアン。

 

「あ、あの…アン?

それって、どうやって知ったの?」

「あの鬼畜弩外道スイカップ☆スキー男の嫁の、おっぱい眼鏡から教えて貰ったんだけど…

え? もしかして こーゆーの、ツアツア嫌だった?」

いえいえ! 凄く柔くて滅っ茶 気持ち良いです! ありがとうございます!それから…アンに()()を教えてくれた まろんの奥さんにも、ありがとう…

 

 

◆ツアーside・了◆

 

▼▼▼

 

◆モモンガside◆

反主流と云うのは何時の時代も、主流に噛み付かないと気が済まない様だ。

何の話かと言うと、ローブル聖王国。

この国内で また、北部と南部の諍いが起きているらしい。

普通なら我関せずなのだが、今回の発端と言うか南部側の口実が、前回の裁判。

聖王女が、禁忌すべきアンデッドの国に足を運んだ件で、言い掛かりを付けているそうだ。

…って、知らんがな。

あの戦争は紐解けば、聖王女の暗殺(未遂)事件にも繋がりが出来るから、聖王国の人間が裁判に参加するのも当然だろうに。

いや、関係無いのだろうな。

連中からすれば、経緯・理由で無く、魔導国に赴いたという事実・結果が有れば、それで良いのだろう。

アンデッドを禁忌する宗教国家としては、それだけでアウト…それが南部側の主張らしい。

聖王女が言うには、今回の南部貴族は現在の王権の引き摺り降ろしは、かなりマジらしく。

前の聖王国来訪の時の、俺と聖王女暗殺未遂の件で、かなり肩身が狭くなっている南部側からすれば、これは絶好の口実らしいのだ。

 

「それで…カルカ殿。

貴女は私に、どうして欲しいのだね?

貴女の片腕の 脳筋 聖騎士団長殿が居れば、そんな内輪揉めなんて片手間なのでは?」

『はい…そうなのですが…』

前の裁判の時に、『使う事は無いだろうが…』という前提の下、一応は緊急連絡の意味で【すまほ】を聖王女に渡していたのは正解だった様だ。

彼女が言うには、以前から南部貴族が北部側に潜らせていた、間者(スパイ)の様な存在が『アンデッド殺すべし! 魔導王シバくべし!』『その様な者と関わりを持つ聖王女も下すべし!』と吹聴・煽動し、北部側でも聖王女を咎人として糾弾する予定だった…のだが、その煽りによる矛先が、俺にも向けられたらしい。

聖王女支持の北部側も、アンデッド憎しの思想は変わらない。

ハァ…コレだから、宗教国家は…

そして その煽動者とやらに乗せられた、一部の民衆や貴族、兵達が、『元凶は あの魔導王(アンデッド)だ』と、此方にも 其なりの軍勢で進攻を始めたそうで、国内の混乱を抑えるのに精一杯で、その事に気付いた頃には、其方には手が回せない状態だったとか。

件の煽動者とやらは既に捕らえたそうだが、ソイツも曰く、『魔導国に進軍するのは想定外だった』らしい。

…やれやれだ。

思考の誘導というのは…自分で言ってて耳が痛いが…あらゆる暴走の可能性を想定しないとダメだぞ。凄く痛い目を見る事になるぞ。

想定外の行動、事態…はっきり言って、それは予測出来なかった方が、悪いと思うぞ。

てゆーか、今回の それは、簡単に想定出来ただろうに。

俺でも予想出来たわ!

というか…その、此方に向かっている連中って、魔導国(オレたち)が短期間でスレイン法国という大国を…しかも かなりエグい手段で滅ぼしたのを、知らないのですかね?

ついでに言えば、魔導国への進攻は奇襲な心算だろうけど、この【すまほ】の やり取りで、既にバレバレという事も。

 

≫≫≫

『魔導王陛下。ローブル聖王国神官長、ケラルト・カストディオです。』

その進軍している者達の対処に、煮え切らない…甘々な措置の要望を発している聖王女を見かねて【すまほ】をぶんどったのだろう、彼女の もう一方の片腕とされる…ジル曰く、『腹黒』の…聖王国神官長が話し掛けてきた。

 

『今回の件、誠に申し訳御座いません。

率直に申し上げます。件の者共、魔導国領内にて何が起きようとも、貴国への追及は一切致しません。』

「…つまりは()()()()()()()、構わないと?」

『はい。』

『ちょ…ケラルト?!』

『ヘタレな決断しか出来ない処女は、黙っていて下さい。』

『ハァ?! あ、アナタだって、処女じゃn

『残念。私には既に、私の事を想って下さっている殿方が居られますー。

そうじゃ無くなるのも、時間の問題ですー。』

…………………………。

どうやら神官長は、腹黒というよりはストレートな性格の様だ。

此方に向かっているという者達は、完全に切り捨てる考えだな。

まぁ、そちらの方が、此方としても簡単で助かるが。

…尚、途中の漫才は、聞かなかった事にしておく。

 

「了解した。ならば正体不明の不法侵入の賊として、相応の対応をしよう。

無論、()()()()()()故に、魔導国が聖王国に説明を求めるも無い。

…それで、良いのだな?」

『はい。ありがとうございます。』

「ああ、そうだ。その代わり…と言うのも何だが、1つ2つ、良いかな?」

 

 

◆モモンガside・了◆

 

≫≫≫

 

◆デミウルゴスside◆

ローブル聖王国の愚か者が、更なる愚か者を導いた様ですね。

しかし、我々も甘く見られた物です。

現在、魔導国に向かっている一団、その戦力だけで どうこう出来る筈も無いのは、当人達も理解しているでしょう。

…ならば、彼等の目的は?

それは、恐らくは火種。

今回の者共は、魔導国領内の街…或いは集落にて、後には退けぬ程な、それなりに大きな騒動を起こした後、即座撤退する心算なのでしょう。

魔導国と聖王国との衝突を、不可避とする為に。

自分達の その発破で、聖王女が重い腰を上げざるを得ない状況に持っていく為。

そして行く行くは、レメディオス・カストディオ率いる聖騎士団本隊を魔導国にぶつける事で、()()()()()()()()()()()()を討伐…ですか?

我々も随分と甘く見られた物ですね!

聖騎士の軍団如きで、アインズ様率いる魔導国を、滅ぼすと言いますか?

戦争? それは それで、大いに結構!

しかし、件の愚か者の書いた脚本(シナリオ)通りに踊らされるのは、不本意極まり無く。

アインズ様は この一件、私に好きな様に片を付けろと、そう謂われました。

そう、好きな様に…と。

ならば この私が書きましょう! 最高の脚本(シナリオ)を!

さあ、喜劇(ファルス)新章の幕開けです!

アインズ・ウール・ゴウン魔導国…魔導王アインズ様の名声を盤石とする、この茶番劇(ファルス)の主役は、今回の一団を率いる貴族…貴方々ですよ!

アインズ様自体は、この配下の愚行暴走について、聖王国女王に兎や角言う事は無いそうです。

アインズ様は本当に慈悲深き御方。

同じ支配者として、何か思う事でも有ったのでしょうか?

…しかし それはつまり、情けない話ですが、今の我々シモベが、未だアインズ様の至高なる考えに至っていない証拠でも有ります。

もしかして『え? 私達、また何か やっちゃいました?』なのでしょうか?

うぁ…ああああああーーーーーっ!??

何と不甲斐無い! 万死!…それ以外に言葉が浮かびません!

しかし、それを理由の自害を、アインズ様は絶対に赦されない。

死しての逃げを決して認めない。

早急にアルベド、そしてパンドラズ・アクターを呼び出し、『何が間違っているか』を話し合う必要が有ります。

…兎に角です。少なくとも今は、聖王国と本気で構える考えは御持ちにならない御様子。

後々の聖王国との繋がりを考え、絶対に無血とは言いませんが、それでも()()()の殺害に留める方向です。

それでは早速、その準備に取り掛かるとしましょう。

とりあえずは…

 

 

◆デミウルゴスside・了◆

 

▼▼▼

ローブル聖王国。

その聖都ホバンス聖王城の一角の、兵達の鍛練場。

 

「………………………。」

 

グィ…

 

少女は限界迄、弓を引き絞る。

眼光鋭き眼は彼方の的を見据え、その弦から手を放し、

 

ドスッ!

 

射たれた矢は、見事 的の弩真ん中に命中した。

 

グィ…ドスッ!

 

続く第2射。

今度は鏑が先に刺さっていた矢尻を弾き、またも的の真ん中を射抜く。

 

「見事だ、ネイア。」

「……。ありがとう、ございます。」

少女の射術に、この訓練に立ち会っていた上官らしき男が、少女と同類な眼…視るだけで人を●せそうな…鋭き眼を緩ませ、称賛。

これに少女は少しだけ複雑な表情を浮かべて、頷いた。

 

パチパチパチパチ…

 

「いやいや、本当に、お見事だ。」

「ナイス。」 

「「!??」」

其処に、柏手と共に、やはり少女を称える声。

不意に投げ掛けられた言葉に、少女と男が その方向に顔を向けると其処には、

「や、後輩。久し振り。」

「せ、先輩? 」

「マカロン殿?!」

迷彩柄のメイド服を着た小柄な眼帯少女と、黒髪紅眼の長身の男が立っていた。 

予定、或いは予想の外の来訪。

少女と上官の男…ネイア・バラハとパベル・バラハの父娘、特に娘のネイアの方は、この突然の再会に驚きの顔を隠せなかった。

 

≫≫≫

 

◆ネイアside◆

び、びっくりしたぁ~っ!?

シズ先輩とマカロン様が聖王国に訪れた理由は、分かっている。

魔導国へ向けて挙兵した、第4聖騎士団の件に決まっている。

 

「カルカ女王には既に、話を通している。」

「後輩、アナタは連中が如何なる最期を迎えるかを見届け、この国の女王に報告する役目に任命された。」

「え゙?」

「そーゆー訳で後輩、さっさと用意する。

さぁ、はりーはりー。」

「え゙? え゙ぇ?!」

ちょ…急過ぎませんか?!

 

≫≫≫

「しかし、騎士団の1つ丸々、よく動かせた物だな。」

「第4聖騎士団リーダーのガラハンド男爵の妻が、今回の騒ぎの大元であるメッツァー伯爵の娘でな…」

「成る程。理解した。養子かマスオさんなのだな?」

「うむ。『マスオサン』という言葉は知らんが、多分それで合っていると思うぞ。

兎に角そんな訳で、男爵は伯爵には逆らえないのだよ。」

聖王国弓兵隊の正装に着替え、鍛練場に戻ってみると、マカロン様とお父さんが、国内の事を話していた。

 

「ふん…あらゆる意味で、情けない男だ。

…む? ネイア、遅いぞ!」

…って、何でレメディオス様も此処に居るのですか?

 

「あー、後輩ちゃん。何故かは知らんが、この のーきん隊長も一緒になったから。」

「だ、誰が脳筋だ!?」

「………………………………。」

聞いてみれば、レメディオス様自らが、女王様に魔導国行きを志願したらしい。

聖騎士筆頭である自分が魔導国の側に立つ事で、相手側に自分達が間違っている事を知らしめるのが狙いだとか。

 

「今回、此方はアンタの妹から『好きにしろ』と言われているんだ。

同行、立ち合いは構わんが、此方の殺り方に文句は勿論、邪魔立ては、するなよ?」

「…そんな事、貴様に言われずとも解っているわ!」

な…何だか凄く、不安なんですけどぉっ?!

 

≫≫≫

マカロン様の転移魔法で、魔導国首都エ・ランテルに移動。

今回の迎撃の責任者(リーダー)を務める、魔導国にてマカロン様と共に英雄と呼ばれている、もう1人の魔導国公爵・漆黒のモモン様の御屋敷に着きました。

 

「おお、御客様で御座るか!

いらっしゃいませで御座る!

ほらほら、デスナイト君も挨拶するで御座るよ!」

『…。(ペコリ)』

最初に出迎えてくれたのは、強そうな魔獣と凶悪そうなアンデッド。

しかも魔獣は喋ってるし?!

こんな とんでもないモンスターをペット?にして飼っているなんて、モモンという人物も、その噂、評判は耳にしていたが、改めてマカロン様と同等な強者なのだと解る。

 

≫≫≫

「初めまして…ですね。聖王国の方々。」

メイドさんに案内された屋敷の応接間には…この人がモモン公爵かな?…優しそうな顔をした黒髪の男の人が。

 

「…………。」

そして、何か不機嫌そうな?性格が少しキツそうな顔立ちの、同じく黒髪の女性(美人!)が。

 

「さて、それでは早速、今回の打ち合わせに入りましょう。」

そしてそして この前、魔導王やマカロン様と共に聖王国に訪れていた、仮面の…今は素顔の…悪魔が。

 

「………………!!!!!!」

うわぁ…(©先輩)

この悪魔さんを見て、レメディオス様が黒髪女性以上の不機嫌顔を隠す気も無く全開させた。

気持ちは理解出来ますが、せめて…せめて その殺気だけは、仕舞って下さい。

 

「先ずは前提として、件の賊共の駆逐は、魔導国内に入ってからとなっております…」

 

≫≫≫

魔導国に襲撃を仕掛けようと進軍中の、メッツァー伯爵とガラハンド男爵の一団。

此等が魔導国領内に入るのは、まだ先の話だと言うので…既に使い魔を見張りに憑けて、魔導国入りは直ぐに分かる様になっているらしいです…それ迄は待機。

 

「良いな! また当日には、絶対に迎えに来いよ!」

「…はいはい。」

レメディオス様は我が儘を言って、聖王国に戻られました。

魔導王(アンデッド)の国に泊まりたくないのは解りますが、もう少し言い方が…

マカロン様なんかは気にしてない様子でしたが、下手しなくても その態度、国際問題ですよ!?

 

≫≫≫

「いらっしゃい。話は聞いています。

貴女がシズの友達ですね。」

「よょ、よろしくお願いします。」

そして私は街の宿屋…で無く、マカロン様の御屋敷に。

()()()が来る迄、此処に御世話になる事になったのです。

マカロン様の奥様…先輩の お姉さんが出迎えてくれましたけど、凄く綺麗な人!

そして先輩から聞いていたけど、本当に おっぱい大っきい!メロン?スイカ?

 

≫≫≫

「おお! アンタがシズちゃんの後輩っスか?

ネイアちゃん…ネイちゃんて呼んで、良っスか?良っスね?」

「…………………。」

「初めましてですね。」

「お肉、食べるぅ?」

その日の夜。

御屋敷に先輩の他の姉妹の皆さんも やって来ました。

昼間の打ち合わせで同席していた女性も、先輩の お姉さんだったみたいです。

先輩が言うには この場には居ないが もう1人、末妹さんが居らっしゃるとか。

 

「はいはいはい、ネイアさんは お客様なのですから、余り騒がしくしないの。特にルプー。」

「その通り。あんまり恥ずかしい真似は、しない。特にルプー。」

「ど、ドイヒー!?」

凄く、仲が良さそうな姉妹です。

私は1人っ子だから、こういう賑やかなのには憧れますね。

 

≫≫≫

「…黙れ、妹。」

「違ぁあう! 私が、お姉ちゃん!」

「ちょちょ、シズちゃんもエンちゃんも、お客様の前っスよ~?www」

「「うがーーーーーーーーーっ!!」」

「ちょ…先輩?エントマさん?」

「大丈夫よ。何時もの事だから。」

………………………………………。

本当に、仲が良さそうです。

私は1人っ子だから、こういう姉妹ケンカも、少しだけ羨ましく思えますね。

 

≫≫≫

そして、それから10日が過ぎ。

メッツァー伯爵・ガラハンド男爵の率いる軍は、リ・エスティーゼ王国を大きく迂回して(王国を通り抜けるのは無理だった様です)、魔導国内に浸入してきたとの報せが来たそうです。

因みに昨日迄は先輩に連れられ、エ・ランテルを中心に魔導国の 観光 視察をしていました。

魔導国の街の雰囲気、発展具合…聖王国も見習うべき部分が幾つも有りました。

少なくとも あいすくりーむ、ぷりん、くれーぷ等、すぃーつの お店は、聖王国でも取り入れてオープンさせるべきです!

 

「おお、見えてきた見えてきた♪

あれは確かに、聖王国の旗だ。」

メッツァー伯爵の一団が、近付いてきたみたいです。

エ・ランテル城門前でマカロン様が遠眼鏡を覗き、状況を解説。

それを討つべく待ち構えているのは、マカロン様、モモン様にナーベさん、デミウルゴスさん、それから先輩。

 

「ふふん。殿に仇為す者共…覚悟するで御座るよ!」

そしてハムスケちゃんにアンデッドの騎士と、見るからに頑丈そうなゴーレムの大軍。

 

「ふん…恥晒しが!」

そしてそして、苦虫を噛み潰した様な顔の、レメディオス様。 

これに私を加えたのが、魔導国側の顔触れです。

 

「カルカの顔に泥を塗った痴れ者共…絶対に赦さぬ!」

あの、レメディオス様?

今回の私達は、あくまでも見届け役で、手出しは無用なのですよ…と言っても、この 脳筋 ヒトは、絶対に突撃するのでしょうが。

 

「…モモン、だったか?

本当に、手助けは不要か?

ガラハンドの持つ剣は冷属性を持つ、それなりに強力なマジック・アイテムだ。

お前も立派な大剣を持っているが、大丈夫か?」

レメディオス様…そんなに戦闘に加わりたいのですか?

尤も、身内の不始末は、自分で片付けたいのは理解出来ますが。

一応 私も、弓兵の装備で身を固めていますし。

 

「ふっ…」

しかし、漆黒の全身鎧を纏っているモモン様は、余裕な様子。

 

Ich brauche keine runterdrücken von Furz!

「「うわあ…」」

そして この台詞。思わず先輩とハモってしまう。

何を言っているのかは分かりませんが、兎に角 凄い自信です?

 




 
 ( ー_ー)つ[辞書(独)]
  
今回のラストは、モモン(パンドラ)の台詞で締めると決めていたので、普段と比べて結構 長くなってしまいました。
 
≫≫≫
 
【次回予告】
 
◆まろんside◆
魔導国に攻めてきた、聖王国の一団。
はっきり言って、俺達の敵じゃないが、向こうさんのリーダー格が持っている大剣だけは、其れなりに厄介な代物。
氷の様な刀身から、吹雪系魔法(ブリザード)みたいな攻撃を繰り出してきた!
ユグドラシルじゃない、現地産レア・アイテムだ。
こういうのが大好きな骸骨さんを、俺は1人、知っているのだが…
 
『まろんサン、ちょっと良いですか?』
ん? 噂をすれば、《伝言(メッセージ)》?
 
次回『●してでも奪い盗れ(予定)』
乞う御期待! うわっ? 何をする貴様等ー?!
   
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