ユグドラシル最終日、余所のギルド拠点で談笑中、現実世界の方で寝落ちしてしまいました   作:挫梛道

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【改めて予習】
 
武闘會を観戦している、ナザリック並び、ヴァーリ・トゥードの皆さん
 
モモンガ
ペロロンチーノ
ぶくぶく茶釜
たっち・みー
 
マサト
眼魔
りえりん
キャロット(NEW!)
こか☆びえる(NEW!)
 


天下一"不死属(アンデッド)"武闘會②~地獄の騎士~

◆モモンガside◆

アンデッド武闘會の予選が終了。

まろんサンも無事に、勝ち抜いた。

 

「【(〒O〒)】うぅ…里香ちゃんが…里香ちゃんが…」

そしてペロロンチーノさんが応援していた女性プレイヤーは、予選落ちだ。

このプレイヤー、俺は知らなかったが、呪殺系攻撃を得意とする事で、それなりに有名な怨霊系プレイヤーだったそうだ。

それ故に、予選序盤で まろんサン以上の集中攻撃に遇い、早々に退場。

その容姿は…このエロゲの化身が推してる事で、察しという事で。

予選のスタイルからして、有名な実力者は数という暴力で潰されるのも、致仕方無し。

  

「【(・∀・)】しっかし それでも残ったのは、強ぇヤツばっかだぞ?」

「【( ̄Д ̄)】ふん、雑魚は所詮 雑魚よ。

弱者が最後まで、生き残れる道理も有るまい!」

そう言ってるのは、ヴァーリ・トゥードのキャロットさん(猿人種)と こか☆びえるさん(堕天使)。

こか☆びえるさんは先日の天使系の戦闘イベントにて、見事ベスト4に。

そしてキャロットさんは、明日開催予定の獣系イベントに参加するそうだ。

 

≫≫≫

そんな訳で、揃った8人。

 

()()()が、残ったか…」

トーナメント本戦出場を決めたメンバーの1人を見て、たっちさんが意味深に呟く。

 

「たっち・みーよ、知っているヤツが居るのか?」

「ええ。以前、ワールド・チャンピオンの(クラス)を得る為のイベントで、戦った事が有ります。」

そして眼魔さんの問い掛けに応える たっちさん。

 

「強ぇのか?」

「はい。順当に行けば、まろんサンと当たるのは次の準決勝…ですか。」

 

  

◆モモンガside・了◆

 

≫≫≫

 

◆たっち・みーside◆

「スラム・ダンク!」

 

ごんっ!

 

「 」

「勝負有り! 勝者…まろん!」

まろんサンの渾身の頭突き(ダンク・シュート)が、対戦相手の脳天に炸裂。

少し苦戦した感じだが、何とか初戦を突破だ。

しかし、次の対戦相手は、一筋縄には往かないよ?

私がワールド・チャンピオン所得する為のトーナメントで、準決勝で戦った相手。

あの大会にて、一番の難敵だった男だからな。

 

「む? あの時 一番 手強かったのは、ビュウでは無かったのか?」

「いや…彼も それなりに強かったが、ランク付けするならば…」

そう、あの6腕の骸骨剣士(スカルナイト)…"地獄の騎士"の二つ名を持つバルトスこそが、私の知る限りでは、今の残ったメンバーの中で最強だ。

ビュウ君は…すまない、2番だ。

 

≫≫≫

 

ガシィッ!

 

「……………。」

「………ッ!」

そして始まった、準決勝第1試合。

6腕6刀流のバルトスの剣撃をまろんサンは捌き、拳打で応戦するが、バルトスも それを往なす。

 

「シャババババ! 成る程。たっち・みーが強者と認めるのも納得だ。」

「確かに。アレは、ビュウより強いかも知れません。」

「…いや、まだだ。まろんサンも そうだろうが、バルトスも まだ、本気を出していない。」

「「「む?」」」

戦いは…これからだよ?

 

 

◆たっち・みーside・了◆

 

≫≫≫

 

◆まろんside◆

…強い!

このバルトス…だったか?

単に腕が多いって話じゃない。

大技の1つでも繰り出してくれたら、その隙を突けるんだが、堅実な基本攻撃を素早く連発…いや、6本腕での其が、既に大技になっている。

基本技が普通に必殺技になってるって、どうゆう事だ!?

普通、6本腕とかなら、それを活かした奇抜(トリッキー)な攻撃を仕掛ける様な物だが、それが無い。

…確かに、6本腕での攻撃その物は、トリッキーなのには違いないが、やってる事は実は、極々普通な通常攻撃(たたかう)で、それ故に隙が無い。

正直言って、一番 苦手(キラい)なタイプだ。

しかし、何時迄も こんな互いに決定打の出ない攻防をしていても、それこそ永久に決着が着かない。

何より こんな地味展開、俺が無理。

…少し、誘ってみるか?

 

スタタッ…

 

近接距離の撃ち合いから一変、連続のバックステップで距離を開けての、

「ジャベリン・レイン!」

 

ズダダダダッ!

 

飛び回し蹴りの振りから発生する、無属性衝撃波。

 

「む!?」

 

バシッ!

 

しかしバルトスは、この不可視な筈の魔力と闘氣がブレンドされた無数の魔氣の矢を、6本の剣で全て弾く。

チッ…1発位、当たりやがれ!…ならば!

 

超拳氣弾(メガ・バレット・フィスト)!」

飛ぶ斬撃ならぬ、飛ぶ拳撃。しかも特大サイズ。

 

「…むぅん!」

 

ガキィンッ!

 

巨大な拳を象った氣弾も、6本の剣で受け止め弾くバルトス。

これもダメかいっ!?

 

≫≫≫

その後も、距離を開けての派手な攻撃を繰り返すが、バルトスは通じない。

 

「ふん…!」

髑髏顔だが、モモンガさんとは違い、眼窩には眼球が埋まっていて、それが鋭い眼差しで此方を睨む。

……………………。

ごめんなさい。調子こき過ぎました。マジごめんなさい。バルトスさん怖いです。

 

「手本を、見せてやろう。」

 

スゥ…

 

お? しかし、釣れたか?

此方の大技連発に触発されたか、構えを変えるバルトス。

6本の剣、全てを前に出して その切っ先を一点に集中させる。

それは巨大な矛の如し。

 

ダッ…!

 

そして、その構えの儘に突進!

超スピードの刺突技か!

しかし、躱せないスピードじゃない。

ギリギリまで寄せ付けて、カウンター喰らわせてやる!

 

 

◆まろんside・了◆

 

≫≫≫

 

◆たっち・みーside◆

…と、まろんサンは考えていそうだけど、バルトスが狙っているのは、多分だが ()()じゃない。

 

バッ!

 

「な…?!」

…ね? まろんサンのカウンター…恐らくは拳打系の射程の僅か外で、一点に束ねていた剣を大きく6方に広げるバルトス。

それは食肉花が莟から、花弁を一気に開かせるが如く。

その予測の外の行動(アクション)に、まろんサンは一瞬だが動きが鈍ってしまう。

そして そこから繰り出すのは、

六芒星斬(ヘキサグラム)!」

 

斬々々々々々!!

 

左右の横薙ぎ、袈裟、逆袈裟、左右の斬り上げ。

6つの剣閃の軌跡が2つの3角形…六芒星を描く、バルトスの得意技だ。

 

「…ぐっ!」

それをまろんサンは まともに喰らってしまう。

 

「…ゴッド・ディメンション!」

 

BAKOOOM!

 

「ぐぇっ!?」

しかし、只で喰らった訳では無かった。

即座に右拳に炎を纏わせてのアッパーを、バルトスの顎に叩き込んだ。

上方に吹き飛ばされ、頭から武舞台に激突するバルトス。

 

「「「「おおおぉおっ!!?」」」」

この試合、初めてとなる大技の衝突に、モモンガさん達が唸る。

 

「【(▼皿▼)】まろんサン、Gehen Kämpfen!」

更にはドイツ語で激るモモンガさん。

…って、モモンガさん それは…(汗)

いや、何も言うまい。

 

「ふ…ふん、やるな!」

「そりゃ…どーも?」

一方、武舞台の2人は不敵に笑みながら?対峙。

戦闘中だから、チャットに表情アイコンを付ける余裕は、流石に無いか。

 

「【( ゚Д゚ )】互角…!」

「【(¬_¬)】いや、違う…」

「【(ー_ー)】僅か…本当に僅かだが、まろんの動きに精彩に欠けると言うか…」

「【(◎o◎)】まじですか?!」

「【( ̄▽ ̄)】ああ、それはね…」

それは、バルトスの装備品だ。

バルトスの あの(ほし)型の首飾り、和星の勲章(デコレート オブ ソフトスター)は、敵の恨悪心や闘争心…つまりはヘイトを減少させる効果が有るのだ。

モンスター相手での効果は兎も角、PVPでは誤差レベルの減少だが、その誤差が時に大きく影響する事も有る。

 

「ふん…!」

 

ドサッ…

 

数秒の睨み合いの後、バルトスが6本の内、3本の剣を手放した。

 

ガシッ…

 

「…参る!」

6刀流が3刀流に…しかし、それは決してパワーダウンじゃない。

3振りの剣を其々に正面両手持ちの構え、正眼の3段。

 

「…上等!」

 

ス…

 

そして まろんサンも それに応えるかの様に、左足を半歩前に出し、左腕は天を掴む様に上に掲げ、右腕は地を抑えるかの様に下に向ける、天地上下の構え(左利き(サウスポー))。

ついに両者、本気になった!

 

 

◆たっち・みーside・了◆

 

≫≫≫

 

◆モモンガside◆

 

斬々々ッ!

 

バルトスが速効に出た。

正面上段の振り降ろしの3連撃だ。

しかし まろんサンも それを初撃は躱し、続く2、3撃目は両腕で防御(ブロック)するが、

 

斬々々ッ!

 

「ぐ…っ?!」

「ふん、油断大敵だな!」

こ、これは微妙に汚い!

魔法剣(マジック・ソード)…先程バルトスが捨てた3本の剣は、実は遠隔操作可能なマジック・アイテムだった!

この3本が、まろんサンを死角から斬り付ける。

いや、確かに反則じゃないけど、やっぱり地味に卑怯!

 

「【┓(´д`)┏】いえ。これは油断していた、まろんが お馬鹿なだけですよ。」

「【( ̄^ ̄)】シャバババ! 全く以て、その通りだな!」

「【( ̄∀ ̄)】アレは予め、怪しんでおかないとね~?♡」

りえりんさん眼魔さんマサトさん辛辣!

 

「まだまだ!」

そして再び、6刀流となったバルトスが、まろんサンを攻め立てる。

 

「クッソ骨ぇっ!」

しかし まろんサンは それを格闘スキル『バックに回る』で回避。

…すいません まろんサン。

その『クソ骨』って表現、何だか俺にも突き刺さる気がするので、止めて貰えますか?

 

ガシッ!

 

「し、しまっ…?!」

そして まろんサンは背後から相手の身体を捕まえてのバックドロップ…いや、アレは更に重力属性の魔力を付加させた…

罵苦怒髏投(バックドロップ)ーッ!

 

どごんっ!

 

「…ァッハァッ!」

殆んど受け身の取れない状況で、ほぼ垂直に脳天を叩き付けられたバルトス。

 

カラン…

 

その技の衝撃で、手持ちの剣、6本全てを武舞台の床に落としてしまう。

 

「行くぜ!」

 

打々々々々々々々々々々々々々々!!

 

これを好機と見た まろんサンが、拳と蹴りの弾幕連打。

 

「…ッラァッ!」

 

ガキィンッ!

 

「…チィッ!」

そして今度は、魔法剣(マジック・ソード)の存在も忘れていない。

背後から突進してきた剣を、振り返りの裏拳で叩き落とす。

 

「これで、トドメだ!」

 

パチバチ…

 

左拳に雷撃を宿し、そこから放つのは、

「ゴッド・イリュージョ」

 

バシィッ!

 

「な…」

「甘いわ!」

しかし その決めを狙った左アッパーは、ガッシリと2本の腕で受け止められ、

「阿修羅六道蓮華ーッ!」

 

バババババババッ!

 

「ぐほゎあっ!」

逆に6本腕を駆使した左右のパンチの連打(コンビネーション)を、身体全身に浴びてしまった。

 

「【(;゚Д゚)】剣を持ってなくても強い?!」

「【(ー_ー)】そりゃ一流の剣士なら、武器を失った時の対処法の1つや2つ、持っているさ。」

ペロロンチーノさんの驚きに、たっちさんが解説。

 

「これで、決めさせて貰う!」

 

ガチ…

 

そうした中、今度はバルトスが勝負に出た!

まろんサンの頭を肩に乗せて担ぎ、6本の腕で、両の腕と腿、足首を捕獲(ロック)

 

ダッ!

 

そして、大きくジャンプ…って、不味い!

これは着地時の衝撃で、身体全体が殺られるヤツだ!

 

「うぉおっ!」

 

スポ…

 

「な…」

えっぇええ゙ーーーーーーーーっ!!?

しかし まろんサンは、自分の(くび)を体から外す事で、この完全固定の状態から脱け出した。

流石は首無し騎士(デュラハン)

これでバランスが崩れて空中で技が解かれ、両者は各々が着地。

 

タッ…

 

其処から先に動いたのは まろんサン。

 

「ゴッド・ディメンション!!」

 

BAKOOOM!

 

「ぐがぁっ?!」

炎のアッパーカット、再び!

 

グシャァッ!

 

これによりバルトスも再び、脳天から武舞台に落下!

 

ボォオオオオォォオッ!

 

尚も まろんサンの右拳の炎は、消える事が無い。

アレは もしかして、予選の時に見せた…いや、違う!

 

ボボオボォボォボォボボオオォォオッ!

 

右拳の炎は業火と化し、それが身体全体に燃え広がる!

 

「【( ゚∀゚ )】あれぞ正しく大炎上ね!」

茶釜さん、少し違うと思います。

…それは、超・皇鳳焔(カイザー・フェニックス)とでも言うべきか?

 

ブゴォ…

 

自身を巨大な火の鳥と化した まろんサンが、会場の天井ギリギリまで飛翔、

 

ヒュン…ヒュン…

 

その上空で数回旋回した後、さっきのアッパーはクリディカル・ヒットだったのか、未だ動きが鈍っているバルトスに、完全に狙いを定めての急降下!

 

真・究極(アルティメット・)皇帝鳳凰爆焔撃(カイザー・フェニックス)ーーーーーーーッ!!!!

 

弩ッ轟々々々々々々々々~~ッ!!!!

 

「???????!!」

それは、解り易く言えば、炎の体当たり。

しかし そんな安い表現で、片付けられる代物でも無く。

燃え盛る嘴が、鉤爪が、翼が、バルトスの体を貫き、抉り、斬り裂く。

この直撃をまともに受けたバルトスは、オーバーキルだったのだろう、武舞台から退場(ログアウト)したのだった。

やった! まろんサンの勝利だ! Glückwunsch!

 

 

◆モモンガside・了◆

 

≫≫≫

 

◆まろんside◆

準決勝第2試合。

今、控え室のモニターで観ている この試合の勝者が、俺と決勝で当たる。

今の処、互角な展開だが…

 

≫≫≫

『く、食らえ! Fire!』

 

ボヮッ!

 

今回のイベント、優勝候補筆頭と言われていた、真祖吸血鬼(トゥルー・ヴァンパイア)のデミトリが決着狙いで放った渾身の混沌火炎弾(カオス・フレア)を、悪魔の屍(デモノ・ゾンビ)のDSPが両腕で防御(ガード)

 

『な…に…?!』

明らかに、動揺を隠せないデミトリに、

 

ゴッ…!

 

『…んだ…と…?!』

瞬時に距離を詰め、強力な膝蹴りを鳩尾に突き刺すDSP。

 

ぐぃ…

 

そして逆羽交い締めに捕らえると、

『死ね! クソヤロウ!』

 

 ヒュン…ヒュン……ズドォッ!

 

『ガハァッ!??』

その場で2回転の後、ジャンピング・フェイス・バスター!

これが決まり手となり、DSPは両腕を高らかに上げ、観客にアピール。

決勝の相手が決まった。

悪魔の屍(デモノ・ゾンビ)のDSP。

俺と同じ、魔拳士の(クラス)だ。

そして今の試合を見るに、どうやらヤツは、レスラー(タイプ)

好いぜ…俺もプロレスは、大好きだ。

面白い勝負になりそうだぜ!

 




この頃は まだ、ドイツ語をカッコイイと思っていたモモンガさん。
しかし たっちさんは、『無いわぁ(汗)』と思っていた模様。
 
≫≫≫
【今回の没ネタ】
まろんの初戦の相手、最初は紅のドレスに金髪の、女首無し騎士(デュラハン)の予定でした。
容姿イメージは…パリ五輪開会式の()()
しかし、書いている途中で作者がドン引いてしまいボツ、全カットにしました。
 
≫≫≫
キャロット…孫悟空(ドラゴンボール)
こか☆ぴえる…コカビエル(ハイスクールDXD)
…のイメージで。
実は2人共、以前にチョイ役(セリフ有り)で登場したりしている。
 
バルトス…地獄の騎士(ドラクエ3)、というかバルトス(ダイ大:獄炎魔王)のイメージで。
 
 
次回『DSP(予定)』
乞う御期待!
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