ユグドラシル最終日、余所のギルド拠点で談笑中、現実世界の方で寝落ちしてしまいました   作:挫梛道

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劇場版を観て、衝動的に書きたくなった話。
時系列は117話相当
  


【番外編③】
真·聖王国編(仮)


 

▼▼▼

ローブル聖王国。

リ·エスティーゼ王国の南西に位置する小国。

巨大な湾により、南北に分かれた その国土は、その北部側に嘗て その東方に在ったスレイン法国…との境界に広がるアベリオン丘陵に生息する、多種多様の亜人部族による侵略から国を守る為、半島を縦断する巨大な防壁を築いていた。

この防壁と、聖王国戦士団兵士団、そして聖騎士団の働きにより、亜人の侵攻は防がれていた。

 

≫≫≫

 

◆モモンガside◆

ローブルの聖王女から『すまほ』で緊急連絡を受けた。

何事かと言えば、『亜人達が連合を組み、海から南部側に攻め入ってきたので その救援を願いたい』だとか。

聖王国は、亜人との領域を区切っていた防壁により、陸からの守りは ほぼ完璧だった。

しかし海から、しかも南部側に、更には亜人が連合を組んでの侵攻は想定外。

ついでに言えば、亜人の攻撃なんて()()()()な認識だった聖王国南部は、その急襲に為す術無く。

その南北の境に在った都市は あっさり陥落され、戦況は かなり不利な状況だそうだ。

その聖王女との会話の途中、彼方の聖騎士団長が すまほを奪い盗ったのだろう、『但し、あの悪魔(メガネ)は要らん!(怒)』と言ってきたのは蛇足な話だ。

あの まろんサン曰く のーきん団長が、アンデッドである俺に言葉を向けるとは…

デミウルゴスよ。お前、余っ程 嫌われてるぞ?

しかし、そんな話は全面的に断った。

コレは当然な話だ。

魔導国と聖王国は、最初の会談で双方不干渉の条約を結んだのだ。

例外として、世界共通の敵対者(笑)ノクタネスが現れた場合のみ、帝国に竜王国、王国に評議国(現在はツアーのみ)とも含めて連携していく事にはなっているがな。

因みに今回は、ノクタネスを出張らしてのマッチポンプ等は、一切していない。

故に聖王国と亜人のケンカなんて、此方の知った話では無い。

そもそも、其方側から無干渉を申し出ておきながら、いざ自分達が危うくなったら助けを求めるとは、虫が良い話だとは思わないのか?

どうなのだ? 特に脳筋騎士団長。

其処は『眼鏡(デミウルゴス)を連れて来るな』でなく、『アンデッドの国の助けは要らん!』では、ないのか?

魔導国(ウチ)の救援は、頼りにしているのか?

アンデッド滅ぼすべし!は、何処に行った? 聖王国?

更に言えば、南部側とやらは以前、我が魔導国に攻め入っているのだぞ?

正しく どの面を下げてってヤツだ。

頭 札●ドームか? それともフ●テレビか?

或いは公●党か? 立憲●主党か? 中●連合か?

仮に それで聖王国が滅んだとしても、それは1つの国の歴史が終るだけの話。

もし これが帝国(ジル)竜王国(ドラウ)の話ならば、勝手に押し掛け助っ人として馳せ参じただろう。

しかし生憎だが、聖王国とは それだけの関係を、まだ築いていないのだ。

 

≫≫≫

「…と、いう訳だ。」

その後、そういう話が有った事を、ナザリックの皆に報告。

報連相は大切だからな。

但し、ウチのメンバーだけだと、俺の言う事には無条件全肯定なので、俺に対しても無遠慮に『NO』を言える存在…まろんサンにも同席して貰っていたのだが、

「ん。俺も別に間違っていないと思うよ、モモンガさん。」

まろんサンも、俺の判断を支持。少し安心。

 

「でも、それで終わりじゃないんでしょ?」

しかし、 それで終わらせない まろんサン。

…え? 他に何か有るの?

単に「こんな話が有りました、まる」で、特に反対意見が無いなら、それで終わらせる予定だったんですけど?!

 

「「「「「「「「「…………………………。」」」」」」」」」

守護者達を見ていると、俺と同じく頭の上に『(ハテナ)』を浮かべているのが5名。

さすアイ(流石はアインズ様)!」な顔をしているのが4名。

な、何なの? お前達は、俺が何を考えていると思っているの?

こ、こうなったら仕方無い!

 

「ふむ...デミウルゴスよ。」

「畏りました、アインズ様。」

最終手段(いつものパターン)だ! 解り易く頼むぞ!

 

「〜wwwwwwwwwwwwwww!」

はい、其処の金色鎧のヒト、嗤いを堪えている様な顔をしない!

 

≫≫≫

「…と、云う事ですよ。

アルベドにパンドラズ·アクター、そしてラナー。

他に何か、補足する事は有るかね?」

「特は無いわね。」

「はい。私も御座いません。」

ん〜、同じく!」

まろんサン、そしてナザリック知恵者カルテットは、亜人達が連合を組む事を疑問視していた…と。

確かに言われてみたら、亜人達は普段から仲が良い訳じゃない。

寧ろ、奴等は奴等で日頃から種族毎で縄張り争いをしていた間柄だ。

普通に考えてみれば、如何に人間相手だからと言って、連合を組むなんて有り得ない。

  

「考えられるのは、強力な亜人が、その力を以てして諍いを収めた…等ですが、それ程の者が今更... 或いは いきなり現れたとは考えられません。

ましてや話し合いにより徒党を組む等は論外。

そして何より、海を渡っての侵攻。

つまりは船の使用等、そんな手段を亜人共が思い浮かぶとは有り得ません。」

「ついでに言えば、その船をどうやって手に入れた…等、疑うべきは多いわ。

アレ等の知能で、造れる筈も無い。

仮に奪ったとしても何処から? そして それをまともに動かせる等…」

しぃっかぁっしぃいっ!

其れ等を全て、解決させる可能性の答えが1ぉ〜おつっ!」

ぅゎぁ… …………………ま、魔動王陛下と、同等の存…在……」

そう、ユグドラシルのプレイヤーだ。

…ラナー、よく そのレベルで引くのを我慢した! そして、すまない!

だから、俺の黒歴史(パンドラ)をそんな哀れみな目で見るのは止めてやってくれ。…何より俺の為にも!

 

「八欲王の時代は知らんが、その前…六大神の時にはスルちゃんに(ぬっこ)、そして誰かは知らんが、スレイン神官達が【聖地】と呼んでいた場所…

あれをギルドの拠点(ホーム)としていたプレイヤー。

少なくとも同時期に、3つのギルドからプレイヤーが転移しているんだ。

だとしたら、今回もモモンガさんや俺達の他にも、3つ目のギルド…プレイヤーが居ても不思議じゃない。

多少の時間差が有ったとしてもな。」

結論。とりあえずはプレイヤー等の存在の有無を調査して、場合によっては介入する事に。

 

  

◆モモンガside·了◆

 

▼▼▼

 

◆ネイアside◆

ハァ…ハァ…

 

現在、聖王国北側防壁では、亜人の軍団と聖王国戦士団、そして私達 聖王国弓兵団が戦闘を繰り広げている。

前衛は戦士団の人達が担い、弓兵団は後方からの援護…な簡単な話でも無く、亜人の中には羽を持ち、飛行能力を持つ者も居る。

其れ等は前衛を容易く飛び越え、後方の私達に襲い掛かる。

相手側の方が数が多く、私達の方が若干劣勢だ。

カルカ聖王女様が、他国に救援を求める文書や遠くの相手と直接 会話出来るマジックアイテムによる声明を出しているが、色良い返事は来ない。

これは完全に、普段からの国家間同士の付き合いの無さが災いしている。

更に言えば…これは未確認情報だが… あの脳筋パワハラゴリラ女 聖騎士団長のレメディオス様が、魔導王陛下との通話の際に、余計な一言二言三言を相手側に考え無しに言い放ったのも、大きく関係しているとか。

全く…何をやっているのですか!?

初回は仕方無いとして(なくない!)、せめて2回目以降は きちんと学習して、自重して下さいよ!

脳味噌レメディオスですか?

因みに その 脳筋 レメディオス様率いる聖騎士団は、南部側からの亜人侵攻を食い止めている。

ケラルト様が言うには、亜人は南部側をそれ程脅威と考えてないのか、北部側を先に挟撃で攻め落とそうとしているのだとか。

…って、南部側は何してるんですか!?

聖騎士団が南下してるなら、其方側も兵士団を北上させれば、逆に挟み撃ち出来るじゃないですか?!

かなり有利に事が進むじゃないですか!

脳味噌フィリップですか?!

  

「オラァッ! 死ねやクソ亜人共…バラージシュート!」

 

バシュゥッ!

 

そんな風に頭の中で愚痴ってる中、弓兵団団長にして この場を仕切る部隊長…お父さんの必殺技が、空飛ぶ亜人の群れの中心に炸裂。

この一撃より、多数の亜人が一気に葬られた。

 

「弓兵団、続け!」

そして、副官の任に就かされている私の号令で、弓兵団の皆さんが私と共に弓矢を斜め上方に構え、

「…ってぇ! アローレイン!!」

 

ズザザザザザザザァッ!

 

集団による射的。

文字通りな鏑矢の豪雨を、敵の真っ只中に浴びせる。

これにより、空と陸、殆どの敵を斃す事が出来た。

 

「「「「「ガァアアアァッ!!」」」」」

しかし、そうした攻撃を掻い潜り、戦士団を蹴散らしながら飛び込んで来る亜人も居る。

通常の亜人より1〜2ランク、強い個体だ。

 

「微塵斬り!」

「ショットウェイヴ!」

「イド·ブレイク!」

だが それ等は、前線の砦隊長オルランドさん、お父さん、そして私の技で各個撃破していく。

 

「ふん、小賢しいわ!」 

でも それ等の攻撃を物とせずに、突進する亜人が1体。

ヒト型の上半身に下半身がケモノの四肢の、大型の獣人だ。

多分だけと、今回の侵攻の中ではコイツが一番強い。

 

ぶんっ!

 

「ぐわっ!?」

丸太の様な太い腕を振り回し、オルランドさんの顔面に ぶち当て吹き飛ばすと、追い打ちする事無く此方に向かって来た。

弓矢での攻撃の方を厄介と見たのか、完全に私達を標的としている。

 

「チィッ! ネイアたん、下がれ!」

この場でたんは止めて!!

本当、マジ止めて!

周りの皆さんも! そんな微笑ましい笑顔を此方に向けるのは止めて下さい!

戦闘中ですよ! もっと緊張感!

 

「イヅナ!」

「落鳳破!」

…無理矢理に平常心を整えて、私と お父さんが、

「「「「「「「喰らえ!」」」」」」」

そして弓兵団の皆さんが、この亜人に集中攻撃を仕掛けるが、

「ふんぬっ!」

 

バサァッ!

 

それ等の攻撃を、コイツは豪腕で悉く振り払う。

確かに何本かの矢は確かに身体に刺さっているが、致命打には至ってない様子だ。

 

ぅ゙おぉぉオオオッ!!』

「「「「「「「「…!!!!??」」」」」」」」

そして相手の反撃。

破壊衝撃波を伴う、大音量の咆哮。

更には私と お父さんは装備アイデ厶で抵抗(レジスト)出来たけど、恐らくは恐慌の効果も付随されているだろう。

それにより、弓兵団の皆さんの動きが完全に止まってしまう。

 

「死ねや!」

「「?!!」」

亜人は先ずは私に狙いを定めたのだろう、此方に突撃してきた。

右肩を前に突き出しての、巨体を利した体当たりを仕掛けてきt

「ネイアたん!」

しかし、其処に お父さんが私を庇う様に前に出てきたけど、

 

ドガアッ!!

 

「ぬぉっ!?」

「きゃあっ?!」

明らかな体重差による、完全なパワー負け。

 

「う…」

「うぅ…」

亜人は構う事無しとばかりに、私達は纏めて吹き飛ばされた。

…ていうか お父さん、だから『たん』は止めて。

 

「グルルル…」

そして亜人は私の前に立つと、背に負っていた戦斧を両手持ちで、天高く構える。

あ、ヤバい。もうコレ、絶対にダメなヤツだ。

巨体から放たれる その迫力に、怖気づいて立つ事が出来ない。

もう数秒もしない内に、私の身体は あの斧に叩き潰され、ミンチになるのだろう。

国を護る軍属を選んだのだから、死は怖くない…とは言わないが、それでも覚悟は出来ていた心算だ。

でも、初めては愚か、キス…いや、それ以前に彼氏すら出来ない儘で死ぬのは、やっぱり未練かな…

 

「…………!!」

私と同じくダメージ大で立ち上がれず、這い這いな お父さんが何か叫んでいる。

多分、また『たん』付けで私の名前を呼んでいるんだろうな…

もう良いよ…諦めたから。でも せめて、家の中は兎も角、外では『ちゃん』にして。

ごめんね、お父さん。

そして お母さん。親より先に逝っちゃうなんて、とんだ親不孝娘だよね。

それからプーちゃん、モッちゃん、ダン姉も、さよならだね。

そして、シズ先輩…

もう1回、2人で魔導国の街、スィーツの食べ歩きとか したかったな…

あっ、スィーツと言えばナーベラルさん&エントマちゃんとは、きの○と た○のこ、どちらが美味しいか議論の決着が、まだ着いてない(私のパートナーはソリュシャンさん)。

ルプスレギナさんにはロシアンたこ焼きのリベンジ 、しなきゃいけないし。

ユリさん特製のフルーツケーキ、それからデミウルゴス様推しの どら焼き…凄く美味しかった…

それにしても…よりによって、()()()()()なんて…

 

 

稲妻キイッーーーック!!

 

ズガァァァァァァンッ!!

 

「ぐべるゎぁ?!」

…え?

色々と思っている中 突然、空の彼方から一筋、黄金の雷光が轟音と共に、亜人に突き刺さった。

 

「あ…あぁあぁあ…」

「大丈夫だったか、後輩ちゃん?」

そこには、金色の鎧を身に纏った長い黒髪の男の人が。

誰? それは愚問。私の事を『後輩ちゃん』と呼ぶ人なんて、この世に1人しか知らない。

 

グォオォ…

 

そして周りの空間が歪み、大きな黒い孔が広がる。

 

『パォーーーーーーン!!』

その中から姿を見せたのは、魔獣を象った超巨大ゴーレム!

 

「…ぇ゙?」

その急展開に、亜人も起き上がるは良いが呆気に取られ動きを止め、

 

ずず…

 

「え゙…?」

自分の目の前で、ゴーレムが片前脚を高く上げても、何が起きているのか理解が追いつかない…まるで思考が止まったかの様に動こうとしない。

 

ぷち…

 

そして結果、この亜人は超重量の踏み付けで、断末魔を上げる間も無く、潰されてしまった。

 

「…ネイア、よく頑張った。

でも、もう大丈夫。…何故かって?

私が来た!

   




【駄文】
①頭フジ●レビ…今回の話を書き始めた時期は、中●のトラブルは まだ公に なっていませんでした。
O谷選手の新居を無断で晒したり、その後の お粗末な対応(いいわけ)、更には同選手の愛車を無断で晒した人物をシリーズ制覇の現地リポーターに起用した(結果 凄く嫌そうな顔で取材拒否られたw)等の行動を元ネタにしていたのですが、まさか年が明けて、それ以上にフジテ●ビしてくれるとは…
 
②今回ラストの台詞…何時かコキュートスに言わせたいと思っていたのですが、結局は その場面(ネタ)が思い浮かばなかった。
 
 
【次回予告】
 
◆モモンガside◆
聖王国で起きている亜人侵攻。
その裏にユグドラシルのプレイヤーの影を感じ、現地に まろんサン、そしてシズを遣わせたのだが…
 
次回『先輩と後輩(尊)』
乞う御期待だ。感想も、宜しく頼む。
 
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