ユグドラシル最終日、余所のギルド拠点で談笑中、現実世界の方で寝落ちしてしまいました   作:挫梛道

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真·聖王国編⑤〜決着! さらば聖王国!!(仮)〜

▼▼▼

モモンガ、まろん達がユグドラシル プレイヤー、ゴタンダと対峙していた頃…

 

≫≫≫

 

◆ネイアside◆

アベリオン丘陵から進軍してきた、亜人連合との防壁前の戦闘も、一先ずの終わりが見えてきた。 

私達の勝利、でだ。

先日のシズ先輩とマカロン様の参戦により、今回の敵のボス格を斃したというのが、何よりも大きい。

しかし まだ、油断は厳禁。

残心。

戦いに於いて、最後迄 気を抜かない。

例え勝敗が決したかに見えても、それでも まだ敵が死んだ振りをしている可能性を考える。

マカロン様の教えだ。

 

「雷光流転穹!」

 

ズババババァッ!

 

そうした中、神速の5連射が、敵を射ち抜く。

魔動王陛下より お借りしていたルーンの剛弓、アルティメイト·シューティングスター·スーパー。

あの時の戦闘の功績として…自分で言うのもアレだけど、結構 亜人相手に無双して目立ってしまい、帰還後に兵士の皆さんから「何その弓?」「ルーン パねぇ!」「弓だけ? ルーンの剣って無いの?」「槍は?」「魔導国で買えるのか?」と質問責めに遭い、結果としてルーン武器の宣伝としては合格だとシズ先輩に認め貰い、この弓を正式に譲り賜っていた。

 

「呻れ! サイドワインダー!」

 

バシュッ!

 

そのルーンの弓から放たれる鏑が、此方を遅ってきた蛙の亜人を貫く。

 

「死ねやクソ亜人共が…爆ぜろ!ミリオンダラー!!」

 

カァッ…!

 

勿論、活躍しているのは、私だけじゃない。

お父さんを筆頭に、聖王国兵士団の皆さんも武器を振るって亜人を屠っていく。

勢いは完全に、私達の側に。

亜人側の士気が萎えているのも、場の空気で感じる事が出来る。

 

「グロロロロ…良い気になるなよ、ニンゲン共が!」

「「「「「「!?????????」」」」」」

そんな時に、新手が。

獣の皮を鎧みたいに身体に巻き付けた、青黒い肌の妖巨人(トロール)種だ。

その巨体に相応した、大きな棍棒を持っている。

 

「オラ、キサマラも、ニンゲン如きにビビってるんじゃねえぞ!」

「「「「「「お…おぅ…?」」」」」」

このトロールが、他の亜人達に激を飛ばす。

それに対して、亜人達は少し戸惑い気味に?応えた。

何と言ったら良いか…亜人達からしても、いきなり現れた知らない顔に、「お前 誰?」…と言った感じ?

 

「うるぁっ!!」

 

バガッ!

 

「「「「ぐぶあっ?!」」」」

そしてトロールの豪快な棍棒の一振りが、一度に数名の兵士を吹き飛ばす!

 

「ネイアたん!」

「はいッ!」

とりあえず、アイツがヤバいヤツなのは理解出来た。

お父さんも それは同じだったのだろう、私に連携の呼び掛け。

…って、だから お父さん、こういう場所で、その呼び方は本当に止めて。

 

「「迸れ! プラズマショット!」」

 

ビガァッ!x2

 

「ぬぉっ?」

同時攻撃。電撃を帯びた2本の矢が、見事に敵に命中した!

 

「ふふん…やりよる!」

「「…?!!」」

しかし、このトロールは、大してダメージを受けた素振りを見せていない?

筋肉が既に鎧なのだろう、胸元と肩口に刺さった矢を引き抜くと、

 

ボォウヮガァアアアアアァッ!!!

「「!!?」」

 

ドンッ!

 

「ぬゎっ!?」

「きゃあっ?!」

そして、反撃の雄叫び。

その大音量と衝撃波で、私と お父さんは吹き飛ばされた。

 

「痛ッ…! だ、大丈夫か、ネイアたん?」

…精神的に、凄く大丈ばないです。

 

「…くっ!」

そう思いながら立ち上がり、アルティメイト·シューティングスター·スーパーを構える。

 

「グロロロロ…? な、何だ、その弓は?!

も、もしや その弓、ドワーフの秘術、ルーンを組み込んだりしてないだろうな?」

その私の弓を見て、トロールが興味深そうに尋ねてきた。

どうやらルーン技術については、それなりに知っている様子だ。

ならば それに対して、私は どの様に応えるべき?…それは勿論!

 

「…如何にも! この弓こそ魔導国国王、アインズ·ウール·ゴウン魔動王陛下より頂戴したルーンの弓…その銘も、アルティメイト·シューティングスター·スーパー!」

言葉を濁して誤魔化す事無く、全力で肯定!

魔動王陛下のルーン武器を広める機会を逃す選択肢なんて、有り得ない!

 

「や、やはり、ルーンの武器だったか?!

ままま…まさか、ルーンの武器を持つ者が居ようとは?!」

そして、このトロールは私の弓をルーンの武器だと知り、少しだけ及び腰になった。

コレは勝()る!…って言うのだったかな? こんな時。

この言い方を教えてくれたのは勿論、シズ先輩とマカロン様。 

 

「お、オマエラァ! コイツだ! この銀色のメスを、殺セェっ!」

「「「「「「オオォオッ!!!」」」」」」

前言撤回。死亡ふらぐでしたぁ?!…使い方は、間違っていない筈!

…にしても、メスって何なのですか?

銀色というのは この白銀鬪衣(ヨロイ)の事だと解りますが、もう少し言い方って無いですか?

亜人だから、しょうがない? あぁ、そうですか。

 

「「「「「「オオォオオオオォッッ!!!!」」」」」」

兎に角、亜人が集団で私に襲ってきた!

勿論、殺戮的な意味で!

  

「「「「「「「ネイアさんに手出しは させない!」」」」」」」

「「「「「「「ネイアちゃんは、俺達が守る!」」」」」」」

しかし其処に、私の親衛隊(ファンクラブ)(私非公認)の皆さんが前に出て、其れ等を迎撃。

 

「死なす!」

そして親衛隊長(おとうさん)も それに加わり、

「「「「「「「「オラァアアアァアアアァッ!!」」」」」」」」

……………………………………………。

戦場は別の意味で、かおすになってきました。

 

「…流石は後輩。もてもて。」

「ひゃあっ?! シ、シズ先輩?」

「ばぁ。」

そして何時の間にか、私の隣には、シズ先輩が!?

 

「ん、ん。良い反応。やっぱりネイアは味が有る。」

「ど、どうして?」

「ネイアの鼻●びろ〜んで汚れた、ハンカチの回収に来た。

…ちゃんと洗った?」

「は…はい。それは勿論。」

今は防壁砦の兵舎に置いてますけど。

それから鼻●びろ〜んって、もう少し言い方!

しかし、先輩が いきなり此処に来た。

それは つまり、魔法転移して来たという事。

そして それは つまり、()()()も一緒という事!

 

「ぶっぶー。残念。

今回 転移して下さったのは、義兄()ぃにじゃない。」

「…人間。お前が、シズの ペット(お気に入り)でありんすね?」

…!? び、び、び、美少女!

其処には真紅の重鎧で全身を包んだ…私や先輩より少し下かな?…銀髪美少女が!

私の事を『人間』と呼んだ事から、恐らく この娘は人間で無く人外なのだろう。

よく見てみると、肌も白いを通り越して青白いし。

眼も赤い…のは、マカロン様も同じか。

それから、『お気に入り』の発音に、何だか少し違和を感じたのは気のせい?

 

「シャルティア·ブラッドフォールン様。

アインズ様の直属、守護者の1人。…失礼の無い様に。」

「は…はい。初めまして、ネイア·バラハです。」

シズ先輩が、紹介してくれた。

このシャルティアさん…様? やはり、魔導王陛下直轄の御方でした。

守護者…つまりは、デミウルゴス様と同格なヒトなのですね。

 

≫≫≫

「でぇぃやぁあああっー!…で、ありんす!」

 

突!

 

この後、シャルティア様も戦闘に参加。

先輩曰く、今回の亜人連合と、魔神ノクタネスは確かに無関係だった。

しかし、それとは別…この亜人達を束ねていた黒幕も、ノクタネス同様に看過出来ない存在だと判明したらしいのだ。

だからこそ、魔動王陛下は この戦場にシズ先輩…そしてシャルティア様を、向かわせたそうだ。

そして魔動王陛下は自ら、その黒幕が居を構えているとされている、南北境の都市にマカロン様やデミウルゴス様達と出陣されているとか。

………………………………………………。

確か向こう側、レメディオス様が前線に赴いていたよね?

何だか凄く 面白い ややこしい展開になってる気が?

 

裂…裂々々々々々々々々々々々々々々々々々々!!!

 

そして、シャルティア様。 

亜人の集団の ど真ん中に自ら飛び込むと、珍しい形状の槍を振り回し、周囲の亜人を屠っていく。

その群れの中から、引き裂かれた亜人の腕が、脚が、そして首が、次々と宙に舞い、飛び散って行った。

 

「アレは…近づけないな。」

「俺達もバラバラにされるぜ…」

その華麗で有りながら鬼気迫る圧力に、兵士の皆さんは魅せられながらも どん引き。

 

「…奏でろ、エボニー&アイボリー!」

「轟け!ビーストチェイサー! 」

そして私は、先輩とのコンビで あの暫定ボス?のトロールと戦闘。

 

「…地上掃討。」

 

ダダダダダダダ!

 

「うぬぉぉわ?!」

先輩の2丁拳銃の連射が、トロールの足元をカゲヌイの様に撃ち抜いて、その動きを完全に止める。

 

「ネ〜イ〜ア〜!」

「分かってま…すぅっ!」

この先輩のアシストを、無駄にする訳が無い!

アルティメイト·シューティングスター·スーパーに…そして その対となるルーンの矢に聖なる力…聖擊を込めて、精神を最大に研ぎ澄ませて狙うは、必殺必中!

 

煌めけ! (セイント)(アロー)

  

 

◆ネイアside·了◆

 

▼▼▼

 

◆まろんside◆

「ぐぐ…!」

モモンガさんとゴタンダのPVP。

分かってはいたが、モモンガさんの圧倒的優勢だ。

ゴタンダは、あの敗者の烙印から放たれるビームを除けば、単なる肉弾戦スキルしか持たない雑魚だ。

推定レベルは90前後、100.Lv(カンスト)には至ってない。

確かに攻撃力(パワー)自体は同系のカンストプレイヤーに匹敵する感は有るが、モモンガさんには その攻撃は届かない。

現地人には どう見えるかは知らんが、俺やモモンガさんからすれば、そのスピードは遅過ぎるのだ。

 

「《現断(リアリティ·スラッシュ)》!」

 

ズバァッ!

 

「ギャアッ?!」

そして、モモンガさん必殺の魔法が、またも炸裂。

即死系や精神系の耐性処置は しているみたいだが、上位の純粋なダメージ系魔法の対策は、殆どしてない様子。

 

「ぐぅぬぬ…オノレ…」

モモンガさんの魔法攻撃を連続で受け、ゴタンダは既に全身血塗れになっている。

 

「フンッ、決まったか?」

「ええ。先程のビームの様な、隠し玉をまだ他に持ってない限り、彼奴に勝ちは既に無いでしょう。」

この展開に、のーきん団長(超硬質化解除された)とデミウルゴスも、モモンガさん勝利を疑っていない。

 

「クソが…!

おい、ヴィジャー!ハリシャ!ナスレネ!

コッチに来て、このアンデッドを殺せぇっ!!」

…ってコイツ、大声で仲間を呼びやがった!

PVP(タイマン)じゃなかったのかよ?!

…しかし、その仲間が来る気配は、全く感じられず。

 

「………………………???!

ど、どうした? ヴィジャー!ハリシャ!ナスレネ!?

早くコッチに来いぃい!!!?」

恐らく亜人連合の幹部格なのだろう。再度 仲間の名を呼ぶが、やはり其れ等が駆け付ける様子は無い。

多分だが、今頃 既にセバスやコキュートス、ソリュシャン辺りに殺られているんじゃない?

そして、その『仲間を呼ぶ』は、現状からすれば、最たる悪手の1つだ。

 

「《封獄死霊砲(フォ·ビ·ドゥーン)》!」

 

ヴァガァァァァッ!!

 

そう。既に一騎討ちで無くなったのなら、此方も遠慮無く、戦闘に介入…いや、乱入出来るのだからな。

早速、デミウルゴスが、モモンガさん援護の魔法を撃ち放つ。

 

「《五指爆熱皇鳳焔(フィンガー·フレア·カイザー·フェニックス)》!」

 

ボッボボボボォウッ!!

 

そして それは、俺も同じく。

 

「アインズ様!」

「アインズ様!」

「アインズ様!」

そして このタイミングで、ゴタンダの呼ぶ仲間の代わりに姿を見せたのは、コキュートス、セバス、ソリュシャンの3人。

 

不動明王擊(アチャラナータ)!」

 

斬ッ!

 

「必殺!本気拳(マジなぐり)!」

 

豪ッ!

 

琥珀乃溶解強酸津波(ゴールデン·ウェィヴ)!」

 

沙々ァ!

 

「ギぇえェェエ゙!?」

その3人各々が同時、必殺の技をゴタンダに浴びせていく。

義妹(ソリュシャン)(スキル)が何気にエグい。

 

サッ…

 

そしてデミウルゴス達は、モモンガさんの左右隣に並び立ち構える。

 

「ゴタンダよ…貴様は大きなミスをしました。

それは一騎討ちなら いざ知らず、アインズ様相手に集団戦を仕掛けた事です。

何故ならば戦場に於いて、魔導王アインズ·ウール·ゴウン様の傍らには常に、我等 最強の守護者が付き従っているのですからね!」

 

≫≫≫

それから…CERO規制とでも言うべきか?

ゴタンダはモモンガさん達によって とても表現出来ない内容での、蹂躙からの惨殺。

他の亜人達も、俺や聖騎士の皆さんによって殲滅掃討。

敵の全滅という形で、この戦闘は幕を閉じたのであった。

そして その後。

この魔導国(モモンガさん)の援軍の勢いに便乗した のーきん団長率いる聖騎士団が、亜人によって占領されていた各都市に突撃を仕掛け、場の亜人共を討伐していき、次々と都市を解放。

聖王国側…人間達の勝利だ。

 

 

◆まろんside·了◆

 

▼▼▼

 

◆モモンガside◆

プレイヤー、ゴタンダは殺した。

そしてヤツは、ゲームの様にレベルダウン等のペナルティを受けての復活するという事は無かった。

既に確信していた事だが、この世界での死は現実。

それは、プレイヤーも例外では無いという事だ。

そして亜人達だが、ゴタンダを斃した事で…ついでに亜人各種族の強者と云われる連中も、俺達が何時の間にか倒していた事により、連合は瓦解。

亜人はゴタンダの配下に付かなかった種族も含め、全てが魔導国配下となった。

この件については、プレイヤー絡みの事を含め、ツアーやジル、ドラウ達に報告したり。

それから、聖王国内でのルーン武器の普及(えいぎょう)活動。

シズの友達であるネイア·バラハ嬢の元に、最後の仕上げとして課金モンスターを送り込んでみたが、これをバラハ嬢がルーンの弓、アルティメイト·シューティングスター·スーパーを用いて見事 討伐。

聖王国兵士の間でルーン武器の凄さが広まった。

 

「人、それをマッチポンプと言う。」

あー、聞こえない聞こえなーい。

…そして今は、バラハ嬢→シズのルートで個人的に…聖王国とは現状、国家間での繋がりは無い事になっているからな…ルーン武器の注文が、それなりに入ってきている。

尤も その価格の前に、今の処 武器を購入出来た者は、まだ居ないのだが。

値を少し下げるか?…いやいや、そういう馴れ合いみたいなのは、良くないな。

その内に国の方から、購入依頼が来るだろう。期待しておこう。

 

≫≫≫

それと…魔導国配下となった亜人。

この中にゴタンダの支配下にならなかった種族で馬人(ホールナー)というのが居るのだが、コレを使っての魔導国内に置ける新しい娯楽を、まろんサンとデミウルゴスが提案してきた。

御丁寧にも事前に、バハルス帝国の興行主(プロモーター)から、具体的なアドバイスを得た上で…だ。

馬人種(ホールナー)

下半身が馬の身体(4つ脚)である人馬(ケンタウロス)と違い、普通に2本足。

見た目は亜人としては、人間に限り無く近い。

しかし その脚は、馬の後ろ脚。

そして耳が馬耳(ケモミミ)で、尻尾が生えている。

まろんサンは魔導国…エ·ランテルの公道で、この種族によるマラソン…競争(レース)を、そして それによる賭け(ギャンブル)(合法?)を持ち掛けてきたのだ。

つまりは、競馬ですか?

 

「大丈夫だって、モモンガさん!

絶対にウケるから! 儲かるから!

デミえもんからの墨も、貰ってるし!

闘技場の●し合いと違って、全年齢対応の健全なイベントだから!」

「しかしですね、ギャンブルとなると、慎重に話を進めないと…」

「大丈夫だから!

出場させるのは、若い(ムスメ)だけに限定してだね…」

……………………………………………。

あー、そう言えば この人、ペロロンチーノさんと仲良かったんでしたよね。

この一言で、一気に不安になってきたぞ。

健全とやらも、一瞬で消し飛んだし。

 

「いや、マジにウケるから!

21世紀前半の歴史も、それを証明してるし!」

一体どんな歴史ですか?

若いムスメの掛けっこに、そんなに需要が有るんですか?

…ウケると思います?

   




ラストは今回の話、亜人についてオバロWikiで色々と調べていた際、馬人(ホールナー)の画像を見て閃いたw 
 
≫≫≫
次回『現実(リアル)(予定)』
乞う御期待! 
 
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