ユグドラシル最終日、余所のギルド拠点で談笑中、現実世界の方で寝落ちしてしまいました 作:挫梛道
それは、可能性の世界線…
▼▼▼
読者様の中には、知ってる人も居るでしょうが、実は作者…
ifの
▼▼▼
時刻はAM3:55。
「う…ぅん…」
そして彼は、枕元に置いてあったスマホに手を伸ばす。
画面には、1件のメールの着信の報せが。
自分の会社からだ。
着信時刻は、AM0:43。
彼が就寝した、約30分後だ。
「何だ、一体…」
まだ半分は寝惚けながら、その内容を見て、
「は…はぃい?!」
思わず間抜けな声を上げてしまった。
メールの内容は、本日予定だった早朝出勤の中止。
並びに本日は出勤その物の中止、自宅待機の報せだった。
尚、明日は定刻出勤の指示も添えられていたので、
「…とりあえず、寝よ。」
そう呟くと、
「Zzzzzz…」
彼は秒で、再び深い眠りに就く。
サトルお兄ちゃ〜ん、朝だよ〜!♡ 早く起きて〜!♡ 遅刻しちゃうよ〜?♡
「………!!!?」
ガバッ!
しかし直後、解除し忘れていた大音量の目覚ましヴォイスに起こされてしまう。
「し、 しまった!
彼…鈴木悟は慌てて、その目覚ましをストップさせるのだった。
≫≫≫
◆鈴木悟side◆
AM7:25。
改めて目を覚ます。
自宅待機の指示が出ていると云え、ウチの会社はブラック会社。
いきなり出勤命令が飛んでくる可能性は かなり高いので、普通に起きておく。
寝間着から部屋着に着替えて
「…?!」
そこから流れる笑えないニュースに思わず絶句してしまった。
「コレが…待機の理由か…」
今の この世界を実質 支配している、巨大複合企業。
その日本支部、第1中央アーコロジー内の本部ビルで深夜0時、大規模な爆発&襲撃テロが起きたのだ。
犯行は【解放団】を名乗る、裕福層と貧民層の格差に異を唱え、その差別化を無くす事をスローガンに掲げているテロリスト集団による物。
以前から この組織の幹部を名乗る、卜部劉斗…だったかな?が、近日中に裕福層に対してテロを仕掛けると予告をしていたが、まさか いきなり本殿に凸するなんて、誰も予想しなかったのだろう。
標的にされると予想された下部施設には各地、それなりな人員を割いて厳重な守りを施していたが、本部には一応程度な警備しか配されていなかったそうだ。
…そんな怠慢だから、真っ先に狙われるんだよ。
これにより、ビル内に居た企業の人間が多数死亡。
そして この現場実行犯メンバーの中には件の卜部劉斗も居たらしく、警備に就いていた警官隊との激しい銃撃戦の末、他のテロメンバー共々に その場で射殺されたらしい。
その際に、警察側にも少なくない犠牲が出たそうだ。
しかし、被害は この人死にだけでは終わらなかった。
この爆破テロと同時、企業にとって
寧ろ こっちが本命。爆破&襲撃テロは、これの
そして その非常に不味い情報。
その中には、俺が今 勤めている会社の、大元の会社にも関係している事柄も有ったのだ。
「ハァ…」
溜め息1つ零し、下手をしたら会社倒産→失業の可能性を現実逃避するかの様に、パソコンを開いてみる。
ユグドラシル掲示板。
ゲーム…ユグドラシルは昨夜でサービス終了してしまったが、ユーザーの掲示板は、まだ利用可能だった。
サイトを覗いてみれば、最後迄プレイしていた者達の、プレイヤー同士の労いや製作運営に対する不満や文句、そして感謝のコメントで賑わっている。
特に運営非公式の“裏“掲示板の方は、表の公式以上に お祭り状態だ。
俺達
連中、俺達がコレを知らないと思って、好き勝手な書き込みをしてくれた…当然、その
しかしゲームのサービスは終了したから、もう その辺りも告白してもセーフだろう。
そう思い、俺も この会話に参加してみた。
◆鈴木悟side·了◆
▼▼▼
✥✥✥
944:名無しのプレイヤー
やぁ。裏掲示板では初めまして。
私はモモンガ。キミ達からDQNギルドと呼ばれていた、アインズ・ウール・ゴウンのギルドマスターのモモンガだ。
945:名無しのプレイヤー
マジ?
946:名無しのプレイヤー
裏ボス大魔王、裏掲示板に降臨w マジモンか?
947:名無しのプレイヤー改めモモンガ
如何にも。いきなり此方、裏側に現れて驚いたかな?
ユグドラシルにて、我々が如何に思われてるかは理解していたが、この賑わいを見せられるとな…
この場に顔を出すと、荒れるのでは…とは思ったが、まぁ、ゲームも終了した事だし、大目に見て欲しい。
949:名無しのプレイヤー
ん~~、まぁ、アンタが本物だとしたら、色々と言いたい事は確かにあるが、確かに もうユグドラシルも終わったし、俺はノーサイドでも構わないぞ?
950:名無しのプレイヤー
確かにな。おぅ、他の奴等も責めるの止めな。
その代わり、そっちから視点の今だから…な、面白い話とか聞かせろよ?
951:名無しのプレイヤー
了
952:名無しのプレイヤー
らじゃ
953:名無しのプレイヤー
以下同文
954:モモンガ
感謝します。
それなら、当人達がコレを見てないと思い込み、散々と言ってくれた事もスルーしますね(笑)
とりあえずは、そうですね。
今の掲示板メンバーに、1500人大侵攻に参加していた人は居ますか?
955:名無しのプレイヤー
あ、俺、参加していたぞ。
最初の方の、美少女吸血鬼に殺られたぜ。
それから、スルーは感謝 m(_ _)m
956:名無しのプレイヤー
俺もだ。ってか、言葉遣いが丁寧になってるぜwww
957:名無しのプレイヤー
どうせなら最後まで、魔王風で通せよw
因みに俺も、参加していた。
双子のダークエルフたん、ハァハァ (;゚∀゚)=3
特にボブの妹ちゃん♡
958:名無しのプレイヤー
>>957
通報しました
959:モモンガ
>>957
それは、失礼。
その件だが、種明かしをすれば、我々は件の侵攻、この裏掲示板で知っていたのだよ。
誰が最初に言い始め、誰が賛同し、何時 如何なる様に行動を起こすか…その全てをな。
御蔭様で、歓迎(げきたい)の準備は万全だったのだ。
その日その時間帯は、ギルドメンバー総出で待ち構えていたのだぞ?
尤も、我々の下、ナザリック地下大墳墓最下層に辿り着く前に諸君等は全滅した訳だが。
あ、それと、通報しておきました。
960:名無しのプレイヤー
アレは、チートしたからだろうが!
>>957
通報しますた。
961:名無しのプレイヤー
せやせや! アレは どう見てもチートや、チーターやったで!
それなのにクソ運営、何の動きもせぇへんかったし!
>>957
通報しといたで
962:名無しのプレイヤー
>>958 〜 >>961
お前等、いい加減にしろ!!!!
963:モモンガ
残念だが、【第8階層の あれら】…私達は そう呼んでいたが、アレはギルメン全員で、全力課金しまくりで造り上げた存在だったのだ。
残念だが、決してチートでは無いのだよ。
だから運営も、何も対処は しなかっただろう?
964:名無しのプレイヤー
ぐぬぬ…
965:モモンガ
それでだ、私達が どうして、この裏掲示板の存在を知ったかだが、ギルメンの中に、それなりに芸能関係で人気者だった人が居て、その人がAOGのメンバーというのは伏せた上で、自身が進行を務めるラジオ番組で、『実は私もユグドラシルやってます♡』とコメントしたら、やはりプレイヤーであろうファンの1人が、その人のXに、この裏側の存在を教えてくれたのだ。
966:名無しのプレイヤー
…もしかして、かぜっち?
967:モモンガ
はい、そうです。
彼女が どのプレイヤーだったかは、伏せておきますが。
968:名無しのプレイヤー
教えたの…俺だわw
969:名無しのプレイヤー
>>968
お前かよ!
970:名無しのプレイヤー
>>968
お前のせいで!
…って、かぜっち、DQNギルド所属だったんかい?!
971:名無しのプレイヤー
>>968
最大戦犯だな!
972:名無しのプレイヤー
いや、まさか かぜっち…呉藤様♡が あのDQNギルドに入っているなんて、思う筈もないべ?
973:名無しのプレイヤー
たし蟹
974:名無しのプレイヤー
ですよねー(笑)
975:モモンガ
ねーwww
976:名無しのプレイヤー
モモちゃん、口調口調!w
977:モモンガ
おっと失礼。
それから、言い忘れていた。
>>957
第6階層の双子のダークエルフだが、ボブカットの方は残念だがアレは男の娘だ。
因みに創造したのは、かぜっちさんだ。
978:名無しのプレイヤー
何…だと…?!
979:名無しのプレイヤー
いや、それは詐欺だろ!?
980:名無しのプレイヤー
嗚呼、諸行は…無常だ…orz
981:名無しのプレイヤー
人の夢と書いて儚いw
982:名無しのプレイヤー
そこは、黙っておくのが情ってヤツじゃないのかよ?!
983:名無しのプレイヤー
お前の血は何色だーーー!!?
984:モモンガ
すまない。私はスケルトンなので、血も涙も無いのだよ。
985:名無しのプレイヤー
チッキショー! 魔王様ロール、ありがとうございまーす!
986:名無しのプレイヤー
>>977
俺は男の娘だろうが、一向に構わん!
寧ろ、ウェルカムだ!
987:名無しのプレイヤー
強者キター!w
989:名無しのプレイヤー
だが、それが良い
それと、999にコメしたヤツは、新しい板 立てるように。
990:名無しのプレイヤー
よーしモモンガ、もしもユグドラシルⅡが始まったら、その時はギルド組もうぜ!
991:名無しのプレイヤー
それと、AOGから見た、ユグドラシルで面白いネタって何か無いか?
992:モモンガ
そうだな。それなら…キミ達は覚えているかな?
何年か前に、かなり話題になっただろう。
パワードスーツを不正改造してプレイヤー狩りをしていた、チーターの事を
✥✥✥
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◆鈴木悟side◆
掲示板では、思っていた以上に歓迎された。
運営非公認のラスボス、或いは裏ボスとされていた大魔王モモンガ様(笑)の いきなりの登場は、プレイヤーからすればサプライズだったみたいだ。
少しばかり文句も言われたが、それもゲーム終了したからこその冗談混じりの それだったし。
色々と話し…例えば、異形種ギルド
そして掲示板を閉じてみると、メールの着信通知が数件。
会社にはパソコンのアドレスは教えていないので、仕事絡みでは無い。
誰かと思い、画面を開いてみると、ユグドラシルにて別ギルドだったが、フレンド登録していた まろんサン。
この人が、ナザリックで話している途中、最後の最後で寝落ちした件についての謝罪コメント。
そして…
◆鈴木悟side·了◆
▼▼▼
テロリストが世界中に拡散させた、複合組織にとって、非常に都合の悪い情報。
ブラックブラックと言われ続けられていた組織の、真に黒い態勢が明らかにされ、貧困層民の怒りが大爆発。
中央部の地域では、暴動に発展する事も。
しかも この時、それを抑える役目である筈の警察も、上には付いて行けないとばかりに、その殆どが住民側に加わったのだ。
一番 数が多く、一番 行動力を持つ下部の者達が、安全な場所で指示するだけの上層部に反発。
企業組織の上層部と共に、利権を貪るだけという上役の正体に、怒りが爆発。
武装発起…クーデターである。
司令部の机で のほほんとしていた上の者には、口で どうこう言う事は出来ても、物理的に彼等を黙らせる手段は持っていなかった。
世界は混乱混沌の一途を辿ろうとしている。
これが、良悪 何方に向かうかは、今は まだ、誰にも予想は出来ない。
≫≫≫
◆鈴木悟side◆
はぁ…( ´Д`)=3
本当は、そんな場合じゃないかも知れない。
恐れていた事が、現実になったのだ。
ウチの会社の親会社が、例のヤバい情報が原因で潰れるのが ほぼ確定。
その煽りで、今の俺の勤め先が その親より先に、先日 倒産してしまったのだ。
幸いにも退職金やら失業保険やらは、きちんと保証されたのだが。
ブラック社畜からニートに
そして今日は、連日のハローワーク通いから最初の土曜日。
俺は久し振りに…仕事で無くプライベートでは、本当に久し振りにアーコロジーの、
「いらっしゃいませ〜♪」
「あの…山瀬さん…の集まりで、来たのですが…」
「あ、は〜い。此方の お席になります〜♪」
ファミレスにやって来ていた。
「あ、モモンガさん、久し振り振りですー!」
「ど、どうも…」
あの時のメール。
それは、まろんサンからの謝罪だけで無く、曾てのギルメンからの、オフ会の お誘いも、その中に有った。
失業中…本来なら、オフ会処じゃない。
それに正直、何を今更…コレなら最後、ナザリックの方に顔を出してくれても良かったんじゃないか?…という感情も確かに有った。
しかし、それでも こうして声を掛けてくれた嬉しさ、久し振りに皆と顔を合わせられる嬉しさの方が勝り、ついでに就職活動の息抜き、それについての愚痴でも聞いて貰おうとも思い、この場に足を運んだのだった。
「さささ、モモンガさ〜ん、こっちこっちぃ♡」
そして俺は誘われるが儘、手招きしているストレートロングの茶髪の女性の隣の席に着いた。
≫≫≫
「本当に、久し振りですよね。」
「オフ会ってのも込みでね〜♪」
オフ会のメンバー。
先ずは最初に コレを計画した、やまいこさん。
「いや、本当は最後はログインしたかったんだけどさぁ〜…」
ギルメンの中では、1番仲が、良かったかな?…の、ペロロンチーノさん。
「収録が押しちゃってたのよね〜。」
…の姉で、今 俺の隣に座っている、人気声優の ぶくぶく茶釜さん。
声優としてのニックネームは かぜっち。
本名:呉藤悠子と掠りもしないのは、
…つまりは彼女がアッチの作品に出ているのは、ファンの間ではバレバレなのである。
「え? モモンガさん、失業しちゃったの?!
それなら、私のマネージャーにならない?
「ドイヒー?!」
因みにペロロンチーノさんは…これは今日 初めて知った事だが…彼女のマネージャーなのだそうだ。
…他には、弐式炎雷さんに、武人武御雷さん、あまのまひとつさん。
「久し振りに休みですぅ。」
そしてユグドラシルの最終日、最後までは居なかったが、メンバーの中では唯一、インしてきたヘロヘロさん。
ブラック会社勤めの この人だが、例のテロ事件の御蔭で、俺みたいに職を失わない迄も、今は仕事量が減っているらしい。
「たっちさんは…来てないみたいですね。」
「仕方無いよ。たっちさん、お巡りさんだし。」
「一応、連絡は入れておいたんだけどね。」
「今頃は例の事件の後始末で、休んでいる暇なんて無いって。」
そうだ。ユグドラシルにて俺の恩人にして、ギルド最強…ユグドラシル全体でも、最強と呼ばれる一角だった、たっち·みーさん。
あの人の本職は警察官だから、ユグドラシル最終日の当日も、テロの警備に当たっていて、ゲーム処では無かったのは、想像に難しくない。
そして それは今も…だ。
そして たっちさんと言えば、この人とは犬猿の仲な、ウルベルト·アレイン·オードルさん。
普通なら絶対に(たっちさんが来る様な場には)現れそうにない あの人だが、不謹慎ながら このタイミングだからこそ、顔を見せてくれると思っていた。
特に この人には今、色々と問い質したい事が有った。
…しかし、
「いや、ウルベルトさんのリアルでの連絡先、誰も知らなかったんだよね。」
…との事。
そうだ。俺も、あの人の連絡先は知らなかった。
しかし、何故かウルベルトさんを名乗るメールが、俺のパソコンに。
日付日時は例のテロ事件の、直前の時刻。
内容は、自分の財産の一部を、俺の預金口座に振り込んだとの事。
いや、何故、俺のパソコンアドレスや銀行口座を知ってるの? 大体、財産を振り込むって何?…とか思い、返信しようとしたが、此方からの連絡は許否の仕様に。
そして口座を確認してみれば本当に…余程な散財をしない限りは、一生 食うに困らないだけな、とんでもない金額が振り込まれていたのだ。
え゙? 何? ウルベルトさんて、お金持ちだったの?
リア充 大キライだったんじゃないの?
…そんな風に思いながら、銀行に確認して貰ったが、この振り込みの主とは既に、連絡が着かないとの事。
こういう経緯が有ったからこそ、ウルベルトさんには是非とも直接、会って話をしたかったのだが…
≫≫≫
「…しっかし舞子ちゃんが、まさかの やまいこさんだったとはねぇ?」
「『ちゃん』は止めて! せめて舞子さんと呼びなさい!
…って、私も まさか、まろん君が本当に久利君だとは思わなかったわよ。」
そして、この場に居るのは
そして今日分かった事だが、やまいこさんと まろんサン(本名:嵯峨久利)は、小学校時の担任教師と教え子な関係だったらしい。
他にヴァーリ·トゥードからはギルメンのマサトさん、谷屋さん、りえりんさん、キャロットさん、こか★びえるさん、他。
尚、キャロットさんが まさかリアルでは、派手な赤髪の高齢女性というのに驚いたのは、余談だ。
◆鈴木悟side·了◆
≫≫≫
◆
オフ会。
マサト達とは勿論だが、モモンガさん達とも こうしてリアルで会うのは久し振りだ。
皆でワイワイと、話したり食べたりしていたが…
「あれ? モモンガさんが居ない? トイレ?」
「あー、モモンガさんなら さっき、姉ちゃんに お持ち帰りされてたよ♪」
俺の疑問に応えたのは、ペロロンチーノ。
よく見たら、確かに茶釜ちゃまも居なくなっている…って、
「マジ?」
「マジマジ。姉ちゃん、今日は最初から その心算で、モモンガさんのメットも用意してたし。」
え? それって、つまり…
「そう。姉ちゃんて結構 前から、モモンガさんの事、好きだったみたいなんだよね〜♪」
「「「「「「な、何だってーーーー!!?」」」」」」
このペロロンチーノの発言に、俺だけで無く場の殆どが、驚きの声を上げたり。
「そうか〜、モモンガさんも いよいよ、DT卒業かぁ〜w」
「姉ちゃんが責任、取ったりしてねwww」
確か茶釜ちゃま、モモンガさんより2つ上だったかな?
「そしたら お前、マジにマネージャー、クビになったりしてなwww」
「ぁ……………………」
あ…マジに心配してるよ、コイツw
パンパン…
「はいはい、皆さん?」
…そんな風に話していたら、柏手と共に今回 幹事役の舞子ちゃんが、「注目!」とばかりに俺達に声を掛けてきた。
それは正に、教室内で騒いてるガキんちょを、静かにさせようとする先生の如し。
ん、舞子ちゃん、12年前と全然 変わってないね。
彼女の拳骨は痛いから…周りの奴等も同じ様に感じたのか、口を止めて彼女に目を向ける。
「盛り上がっていますが、そろそろ お店の閉店時間も近付いてきましたし、とりあえずは今日は、これで お開きにしようと思っています。
…既に約2名、姿を消していますが。」
あ、もう そんな時間か。
因みに茶釜ちゃま(…とモモンガさん)は、舞子ちゃんには きちんと先に帰る事を、伝えていたらしい。
「それでは皆さん、今日は これで…」
≫≫≫
「ねーねー、谷屋さんに りえりんちゃん、2次会 行こうよ〜♪
勿論、お金は俺が全部、出すからさ〜♡」
「すいません、彼氏が待っていますので。」
「申し訳無いが、生憎これから仕事…なのでな。」
「………………。」
オフ会は とりあえずは解散となり、変態バードマンだった男が女性陣に2次会にと声を掛けていたが、見事に撃沈。
キャロット…さん、だな。…には、声を掛けないのか?w
「ねーねー、舞子ちゃ〜ん?」
そして、俺は…
「だから嵯峨君! その呼び方は止めてって!」
「まぁ、良いじゃないですか、もう先生とか生徒とか。
もう、俺が卒業して、何年も経ってるし?♪」
「全く…それで、嵯峨君? 一体 何事かしら?」
「いや、舞子ちゃんて、今から何か、予定とか有るかな〜って?…てゆうか、今晩て暇?」
「え? え? え゙えぇっ??! ちょ…」
◆嵯峨久利side·了◆
▼▼▼
chun…chun…
「ん…」
「ん、ん〜?」
とあるアパートの1室。
小鳥が囀る中、カーテンの隙間から差し込む陽の光を顔に当てられ、男女2人は同じタイミングで目を覚ました。
「「………………。」」
互いに顔を赤くして、何も言わない…否、言えない2人。
特に男の方は、完全に硬直している。
女の顔を見た瞬間、昨夜、
「「あ、あの…っ?!」」
互いに勇気を振り絞り、何かを話そうとするが、それも同じタイミング、声がハモってしまい、再び両者、沈黙。
「と、とりあえず、朝ご飯、食べよ?
ご飯とパン、どっちが良い?」
それでも この部屋の主である女の方が、少しテンパりながらも、男に朝食は和と洋、どちらにするか話し掛けた。
「そ、それじゃあ ゅゆ、ユウコさん、ご、ご飯…で…」
「了〜解♪ 直ぐに用意するね、サトル君♡」
先月、20代を卒業したが、まだ10代後半と言っても通用しそうな容姿の女は、自分より少し年下の男に、まるで妹の様な声で、応えるのだった。
「…サトルお兄〜ぃちゃん?」
「は、はい?」
「元気…だね♡」
「……っ!!」
▼▼▼
chun…chun chun chun…
「ん…」
「ん、ん〜?」
また、別の とあるアパートの1室。
此処でも小鳥の囀リをBGMとする中、カーテンの隙間から差し込む陽の光の温もりを顔に感じ、2人の男女は同じタイミングで、目を覚ます。
「……………………………………。」
「…………………♪」
ベッドの上、シーツの中、共に衣類等は何も身に着けていない。…即ち、
顔を合わせ、女は昨夜のアレコレを思い出したのか、顔を赤くして何も言えず。
それに対して、男の方は、余裕が窺える笑みを浮かべている。
そして、一言。
「舞子ちゃん…いや、舞子さん、」
男は真顔で、女が更に顔を赤くするであろう言葉を、迷い無く言い放つ。
それは、とある異世界にて、彼の
「結婚して下さい。」
〜fin〜
原作の考察の1つ、
『もしもユグドラシルから異世界に転移していたのは、プレイヤーの人格がコピーされたゲームのキャラクター…単なるプログラムの実体化に過ぎなかったら?』
…というのを元ネタとして書いてみました。
茶釜さんが、実はモモンガさんの事が好きだった?…というのも考察の1つですね。
▼▼▼
知ってる人も居るでしょうが、実は作者、掲示板を書くのは結構 好きなんです。
▼▼▼
ぶくぶく茶釜(
どるん どるんどるん…ぱらららぱららら ぱ〜ら〜ら〜ら〜♡
▼▼▼
▼▼▼
番外編として考えていた話も、今回で全部 出してしまいました。
そんな訳で今作【ユグドラシル最終日、余所のギルド拠点で談笑中、現実世界の方で寝落ちしてしまいました】も、正式に完結の形にしようと思っています。
仮に何か、新たにオバロで話が浮かんだら、その時は全くの新作という事で。
次は…とりあえずは現状、エタっている他作品の続きかな?(そちらもヨロシクです)
最後に…読者の皆様、この駄文に付き合って戴いて、有難う御座いました。
…と、言いつつ…