ユグドラシル最終日、余所のギルド拠点で談笑中、現実世界の方で寝落ちしてしまいました   作:挫梛道

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◆モモンガside◆
前回までの あらすじ&補則説明!
俺と まろんサン、ナーベラルは、エ・ランテル共同墓地に潜んでいた秘密結社ズーラーノーンを叩き潰し、その戦果でミスリル級冒険者チーム【ブラック&ゴールド】を名乗る事に。
元を辿れば、その組織の幹部が、俺達 冒険者としての最初の依頼主を誘拐しようとしたのが、始まりだったけどな。
誘拐犯2人にとって不運だったのは、その現場に まろんサン(…とナーベラル)が居た事だ。
あっさりと撃退され、逆にナザリックに拉致られ、尋問の末に自分達の企みを吐く結果に。
その企み。
それは如何なるマジック・アイテムも扱える事も出来るというタレント持ち…今回の依頼主だった少年ンフィーレアに、自我を喪う代わりに強力な魔力を放出させるアイテムを発動させ、墓地よりアンデッドを大量召喚。
それを その儘エ・ランテル市街に突入させ、街を滅ぼさせ、其処から生じる"負"のエネルギーを搾取する事だった。
それを聞いたデミウルゴスが、冒険者モモン達の功績に これを利用する事を提案。
墓地の奥からアンデッドを誘導し、その場に駆け付けた冒険者である(モモン)達と戦闘する様に仕向けたのだ。
責任は、全てズーラーノーンに押し付ける形で。
はい、完全なマッチポンプです!
最終的には墓地に隠れていた組織構成員は皆 王国兵に捕らえられ、墓地に出現したアンデッドは自分達とは無関係、全ては いきなり現れた謎の悪魔の仕業と主張するが、取り合って貰えなかった様だ。(シャドウデーモン情報)
一応、謎の悪魔(笑)については、俺達も目撃したと兵士には伝えたんだがな。
尚、このズーラーノーンの者達は、翌日には何故か全員、兵士詰所の牢の中で息絶えていたとか。(これは俺達じゃないからな!)
そして俺達は、見事にミスリル級に昇格!
ある程度の飛び級は期待していたが、銅級(カッパー)から まさかの4階級アップには、驚かされた。
 
「これで もう1、2回、何か大きな実績を得たならば、最上級のアダマンタイトも夢では ありませんね。」
…また、マッチポンプするの?
 
≫≫≫
俺達が次に目を向けたのは『武技』。
この世界特有の、スキルの様な技能の検証だ。
捕らえていたズーラーノーンの1人…痴女の方が、それなりに武技が使えていた様だが、それは身体能力向上系な物ばかり。
もっと別な系統は無いのか?
何処かに、誘拐しても 〇しても問題の無い、武技の使い手は居ないのか?
…そう思い、俺達は餌を撒く事に。
先に情報収集を目的にエ・ランテル入りしていたセバスとソリュシャン。
貴族子女と その執事の設定な2人の護衛をまろんサン(冒険者マカロン)に頼み、王都に向かって貰ったが…
貴族を狙う野盗…上手い具合に釣れたら良いなぁ。
尤も、態々 結構 有名な無法者集団と繋がりの有る人間を御者として雇ったし、良い結果が出るだろ?
 
 
◆モモンガside・了◆
 
 


 
すいません。実は此処、まだ前書きです。
この先から本編、スタートです。
 
 


突撃!死を撒く剣団!!

◆まろんside◆

「まろん様、先程は申し訳ありませんでした。」

馬車の中、プレアデスが1人、ソリュシャン・イプシロンが俺に頭を下げてきた。

 

「気にするな。それが今の お前の、与えられた役割だ。

謝る必要は何処にも無い。」

何が有ったと言うと、プレアデスの纏め役セバス・チャンと共に、エ・ランテルにて様々な情報を集めていた中、冒険者である(マカロン)は合流する事になった。

貴族令嬢の我儘お嬢様な設定(キャラ)を与えられた彼女と、その護衛役な、冒険者の俺。

大衆の前で、横柄な態度を取った事に対して、謝罪してきたという訳だ。

しかし、俺は全然 気にしていない。

 

「だからシャルティアも、その殺気を鎮めろ。スティスティ…な?」

「し、承知したでありんす…」

そして、俺の代わりに?キレまくりなNPC、ありんすちゃん事(俺命名:笑)シャルティア・ブラッドフォールンに、落ち着く様に促す。

AOG(アインズ・ウール・ゴウン)随一のエロ鳥が創った彼女。

創造主(おや)の友人、即ち至高の御方(AOGギルメン)と同等認定な俺に無礼を働いたという事で、それこそ殺しそうな程に怒り天突だったのだ。

改めてだが、コイツ等のモモンガさんや他ギルメンに対する忠誠、それに連動する俺への敬い…マジだ。

俺に対しては、最初はアルベド以外は まだ不審者を見るような目をする者も居たが、彼女やモモンガさんの、更には前の戦闘で俺の実力(…の一端)を見たナーベラルの呼び掛け。

ついでにモモンガさんとの会話…絡み やり取りを、嘗てのギルメン達との それと重ねたのだろう、気が付けばナザリックのVIP客な扱いとなっていた。

特にシャルティアは、ユグドラシル…ナザリック地下大墳墓での俺とペロロンチーノとの会話(バカ話)…からの茶釜ちゃまの説教の場面を思い出し、かなり親しく話せる仲になっている。

…かと言って、ヒモなポジションは嫌。

そんな訳で、モモンガさんが情報集めの為の冒険者活動をしようとした時に、便乗したんだよな。 

 

≫≫≫

「…声を与える事で、命を吹き込む。

つまり、ぶくぶく茶釜様が就いていらした『セイユー』とは、生命創造系の職だという事でありんす。」

「おお、何と尊き仕事なのでしょう。」

「素晴らしい話ですわ。」

馬車の中は、何とか落ち着いたシャルティアが、御機嫌そうにギルメン達の話をしていた。

茶釜ちゃまの現実(リアル)の仕事だった声優。

シャルティアの説明は かなりズレている気もするが、セバス、ソリュシャンも感動して聞き入っているので、敢えて何も言わない。

そも、アニメとかゲームとか説明するのが面倒い。

 

「まろん様は、その辺の話を聞かれた事は、無いのですか?」

…って、俺に話、振ってきたぁ?!

 

 

 

 

※※※

  

『【(TДT)】メインのヒロイン、姉ちゃんだった…orz』

『【( ̄▽ ̄)】あちゃ~…、お姉さんじゃ、スル気になれませんよねぇ…(笑)』

『【(*・∀・*)】いやいや、あれ、パッケージの絵を見て、「あ、このキャラの中の人、絶対に"かぜっち"だぜ♡」とか思わなかった?

参考迄に、天然ツンデレ妹系幼馴染みは正に正義降臨!たっち・みーサンだったぞ!』

『【(T△T)】ぐぬぬぬ…期待の新作だったのに…』

『【(*^ー゚)b 】どんまい!』

 

※※※ 

 

 

 

「そ、そうだなぁ…

茶釜ちゃま、シャルティアとかアウラやマーレみたいな ロリ 小さな娘を専門としてたかな。

それでいて時々、大人(アダルティ)な女性も…

本当に清楚から元気系に天然、ツンデレから甘えん坊まで幅広く?」

「おぉ…」

「「まぁ♡」」

はい…本当に凄く、御世話になっていました…

………………??!

 

「…おい、駄弁りは御仕舞いだ。

獲物が(俺達)に、喰い付いた様だぞ。」

「「「!!?」」」

 

 

◆まろんside・了◆

 

≫≫≫

 

◆セバスside◆

馬車の中、至高の御方の話に花を咲かせていた時、まろん様の索敵スキルに反応が有った模様。

 

「「………………!!」」

至高の御方達の昔話…楽しい談笑の時間を途切れさせたとして、シャルティア様とソリュシャンの顔が、一気に不機嫌全開となりました。

馬車の前窓から前方を除くと、確かに多数の松明の灯りが、此方に近付いている様ですね。

 

「それではソリュシャン様、シャルティア様。御下がり下さい。」

「「はい。」…でありんす。」

まろん様…失礼、マカロン氏が馬車の後扉側に立ち、何時でも迎撃出来る姿勢を構える。

参考迄に、今のマカロン氏の出で立ちは、黄金闘衣で無く、旅人の服DXです。

 

≫≫≫

 

バタ…

 

「は~ぃ、良い夜だな♪」

「本当に、ΧΧΧするには、絶好な夜と思わないか? グヘヘヘ…」

暫くして、馬車は武装した賊に囲まれ、扉を開けた2人の男が、目の前の私とマカロン氏を無視して、その奥のシャルティア様とソリュシャンを見て、下品な嗤い声を吐く。

 

バキィッ!x2

 

「うぎゃ?!」「ほんげ!?」

しかし、その次の瞬間、マカロン氏の左右の拳が、この2人の顔面に炸裂。

 

ベキッ!ボゴッ!ガンッ!ドガッ!

 

「あじゃぱー!」

「ぎゃぴりーん!」

「ぬわーっ!」

「うぐぺぺぺーっ!」

「あいとゎーっ!」

「ぐばびぶべぼほわーっ!」

そして直ぐに馬車から降りて、残りの賊にもマカロン無双ほゎっちゃー。

 

ごんっ!

 

「あぅちぃ?!」

この賊共を手引きしていた…内通していた御者の男にも、きっつい一撃喰らわせています。

 

「チッ、どうやらハズレだな。

この中に武技の使い手は、居ないみたいだ」

マカロン氏が残念そうに呟く。

 

「ま…~カロンさん? この者達は、どうするでありんすか?」

一網打尽に縛られた野盗を見て、シャルティア様が尋ねると、

「此処に放置で良いだろ。

運が良けりゃ、お仲間が回収してくれるさ。」

…今から その お仲間の隠れ家に、突入するんですよね?

これは、良くて他の冒険者や王国兵団に捕まるか、運が悪い場合、野良のモンスターの餌になりますね?

 

「お前達のアジトは、何処に在りなんし?」

「…この先…20㌔の山林の中…洞窟…」

シャルティア様が、魅了(チャーム)で、縛った賊の1人に質問を始めました。

 

「お前達の仲間に、武技の使い手は、居ないでありんすか?」

「…居る…1人…つい最近…雇った…用心棒の…男…」

「ほう?…して、その者の名は?」

 

 

◆セバスside・了◆

 

≫≫≫

 

◆まろんside◆ 

 

バキィッ!ズンッ!

 

「ぎゃん?!」「ぐわっ!?」

セバスが御者を務めて馬車を走らせ、賊のアジトに到着。

門番らしい2人を、速攻で黙らせて、

 

どんっ!

 

「「な…?!」」

「邪魔、するぜ?」

洞窟の入り口に、上手い具合に取り付けてある扉を蹴り壊して、正面から入場だ。

 

「て、テメェ等、此処が何処か、分かってるのか?」

「"死を撒く剣団"の、アジトだぞ!?」

「はい、知ってますよ?」

 

ドガベキッ!

 

「「ちぃばぁっ?!」」

奥から出てきた2人に、セバスの連続蹴りが炸裂した。

 

「…殺さないのなら、縛らなくて良いのですか?

あれでは回復した後、また後方から襲ってくるのでは?」

少し不安そうに、ソリュシャンが尋ねてくる。

 

「大丈夫。()()()()()だよ。」

「?」

それに対して俺は、問題無いと返すのだった。

そう、コイツ等は まだ、利用価値が有るからな。

 

 

≪≪≪

 

「…というのが、デミウルゴスとアルベドの案なのですが。

本当に まろんサンも、それで良いのですか?」

「大丈夫だよモモンガさん。そういう屑に対する情は、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()から。」

 

 

≫≫≫

 

 

 

あぁ…何の問題も無い。…って?

 

「居たぞ!」

「アイツ等だ!」

「たった3人で攻めてくるなんて、良い度胸だ!」

「殺っちまえ!」

「おい、あの女、結構な上物じゃねぇか?」

「ケケケ…犯っちまえ♡…ってか?」

…どうやら新手の登場な様だな。

 

 

◆まろんside・了◆

 

≫≫≫

 

◆???side◆

………………………?

何やら洞窟の中が、騒がしい。

此処の連中に宛がわれた部屋で1人、酒を飲んでいると、

「おい、侵入者だ!」

野盗の下っ端が駆け込んできた。

 

「何だ?王国の戦士団でも、雪崩れ込んで来たのか?」

「いや…ジジイと若い男、それから女の3人だが、コイツ等が凄く強いんだ!」

それはソイツ等が強いで無く、お前達が弱いんだろ?…と思ったが、決して口には出さない。

 

「兎に角、アンタも出張ってくれよ!

その為の用心棒なんだろ?」

「ふん…仕方無いか。

まあ、少しは楽しめるか?」

如何に此処の奴等が雑魚ばかりとは云え、たった3人で乗り込んできて圧倒してるとなれば、興味が湧かないと言えば嘘になる。

王国戦士団…()()()じゃないってのは少し残念だが、まぁ良いさ。これも、仕事だ。

貰ってる金だけの仕事は、きっちりと こなしてやるさ。

 

≫≫≫

 

ドタドタドタドタ…

 

「ん?」

部屋から出ると、此方に必死な顔で、逃げる様に走ってくる男が1人。

 

「おい、頭目?」

「あ、お前は?!」

それは、此処の大ボスだった。

 

「おお、良い所に!

聞いているだろ? 侵入者は、この先だ!

俺は やられる訳には行かんので、先に避難させて貰う!」

おいおい…『逃げる』の間違いだろ?

そう思いながらも、俺は隠し通路へと走り去るボスを見届けると、その逆方向、何やら派手な打撃音と断末魔が聞こえる先へと歩を進めるのだった。

 

 

◆???side・了◆

 

≫≫≫

 

◆シャルティアside◆

「漸く やって来たでありんすか?」

「な…お前は…?!」

洞窟突入前、先に我が眷属である蝙蝠を偵察に放ち、この洞窟の構造は把握済み。

即ち、抜け道なんかも全て、お見通しでありんす。

まろん殿達が正面突入して暴れる中、私は この裏口で待機。

此処から逃げてくる者を始末する役割を、まろん殿から与えられてありんした。

そして今、実際に逃げてきた者が1人。

 

「ケッ! 何だ、ガキかよ?」

この、『シオ何とか』の一員と思われる男。

その格好からして、あの武技の使い手とは別物でありんすね?

だったら別に、殺しても問題無いでありんす。

 

「まさか、奴等に もう1人、仲間が居たとはな。

抜け穴も抑えていたのは誉めてやるが、流石に女…しかもガキ1人とは、舐め過ぎじゃないか?」

私を見て、女1人と安心したか、この男は安堵な顔で剣を抜き、その切っ先を此方に向けてきた。

 

「おいガキ! 悪い事言わないから、素直に其処、通せや!

痛い思い、したくないだろ?」

「………………………………。」

この男は一体、何を言ってるでありんしょうか?

通す? 我々の事を知られ、みすみす逃す筈も無いでありんしょう?

 

「…って、ガキぃ、よく見たら お前、中々な上物じゃねぇか?

特に、ガキとは思えない程な、見事な その むm(斬ッ!)…えぇえっ?!」

…コイツ! 急にヒトを見て下卑な顔になったと思えば、私の胸に手を伸ばしてきたでありんす!

当然、この様な下等な輩に触るのを赦す胸なんて持ち合わせてない故、即座に その腕、肘から斬り落としてあげたでありんす。…ええ、小指の爪で。

 

「うっぎゃぁぁあっ!? うっでぇ? 俺の、俺の腕ぇえ?!」

醜く情け無く、斬られた傷口を押さえ、のたうち回る男。

 

ズゥ…

 

「ひっ…?!」

そんな憐れな男に種明かし。

斬り落とした腕、そして押さえている傷口から流れ出る血を魔力操作、空中に真紅の球体(ボール)を作り出す。

 

「ひぇっ!? 吸血鬼(ヴァンパイア)?!」

それを見て、漸く私の正体を分かった男。

 

「た…助けて!お宝も渡すし、何でも言う事聞くから…命だけゎ…!」

そして自分の運命を悟ったか、必死に赦しを乞うが、そんなのは聞く道理も無く、

 

ベシィッ!

 

「ぎょぶゃっ?!」

とりあえずは その顔その顎先を蹴り上げる。

 

「ば…化け物…?」

「そう~でありんす。

私は残酷で、冷酷で、非道で、そいで可憐な、ば・け・も・の♪…で、ありんす♡」

 

 

◆シャルティアside・了◆

 

≫≫≫

 

◆まろんside◆

「おいおい…何だか知らんが、余所ん()で随分と好き勝手…派手に暴れているみたいだな?」

「…………………?」

俺とセバスが雑魚共を〆ている中(ソリュシャンは見学)、奥の通路から また1人、今度は…この世界じゃ珍しくないか?…日本刀(カタナ)を携えた男が現れた。

しかし、この男の容姿…ワカメみたいな青い髪。

もしかしてコイツが、例の用心棒…武技の使い手か?

 

「一応 聞いておくぜ。お前…名前は?」

 




 
改めて、前書きが長くなって、すいません。
前話を読み直してみると、結構 端折って説明不足と思ったので。
m(_ _)m
 
次回『マカロンvs青ワカメ』(予定)
乞う御期待!
 
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