ユグドラシル最終日、余所のギルド拠点で談笑中、現実世界の方で寝落ちしてしまいました   作:挫梛道

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(イベント)は同時に進行します。
 




◆モモンガside◆

「アインズ様、誠に申し訳御座いません~~っ!!」

 

セバスの華麗なる月面宙返(ムーンサルト)り土下座。

何事かと言えば、王都での情報収集の途中、少女を1人、拾った…って、セバス?

そんな犬猫を拾ったみたいに言われても…

 

「軽率な行動だったのは、自覚しております。…しかし!」

簡単に説明すれば、この少女は娼婦。

但し、王国では非合法な奴隷の表現の方が正しい。

そして この少女は かーなーり、()()()()()の客に差し出された挙げ句、商品としての価値が無くなり、()()()()されそうになった処を、偶然その場に居合わせたセバスが保護した…そうだ。

そりゃ麻袋に詰めて、路上に投げ捨ての放置は…創造主の たっちさんの性格を強く受け継いでるセバスからすれば、スルーは出来ないか。

うん…鈴木悟的には、強く言えないんだよな。

 

「確かに()()()()()()、軽はずみだったな。

だが、さしあたっての問題は今後、その娘をどのように扱うか…違うか?」

「はっ!」

まあ、怪我を完治させた後は、カルネ村に預ければ問題無い。

スレイン法国の襲撃で、あの村は今、男女共に働き手が足りていない。

村の恩人(アインズ・ウール・ゴウン)からの頼みとすれば、無条件で受け入れてくれるだろう。

それに、件の娼館の背後(バック)は、王国で暗躍している巨大犯罪組織らしいじゃないか。

バハルス帝国貴族の家の者(…の設定)のセバスが、商品である娘を勝手に持ち去ったとなれば、例え其れが投棄した後…既に価値無き物としても、組織の面子とかで奪還に、しかも強引な手段で来るだろう。

 

「…しかも、近日中にな。」

「ぅ…」

「勘違いするな、セバスよ。

それは寧ろ、好都合だったかも知れないからな。

奴等と関わりが出来る訳だからな。

後は、連中をどう扱うべきか…

そうだろ? デミウルゴスよ。」

セバスの娼婦保護の報告に同席していたデミウルゴスに、話を振ってみた。

 

「はい、アインズ様。しかしながら件の者共、利用する価値も御座いません。

寧ろ、害にしか成り得ません。

その娘を捕らえにきた者を締め上げ、拠点等の情報を聞き出す。

そして即座、此方から精鋭を送り、壊滅させる事を提案させて頂きます。」

 

 

◆モモンガside・了◆

 

≫≫≫

 

◆デミウルゴスside◆

八本指。

王国で暗躍する、巨大犯罪組織。

セバスの情報で、要人の暗殺から人身売買、更には麻薬の流通拡散まで、分野も規模も、幅広く活動している組織として認識している。

アインズ様は、私が この者達を無価値とした事に、少し意外な反応を見せられたが、同時に御理解もされた様だ。

ウルベルト・アレイン・オードル様は、『悪で在れ』を存在意義として、私を創造なされた。

しかし、私に課せられた…ウルベルト様が掲げた『悪』とは、あの様な愚物共が繰り広げている、犯罪行為等では断じて無い!

奴等の行いは『悪』で無く只の『害悪』。

そして それは、ウルベルト様が最も…偽善以上に忌み嫌う行為だ。

その様な存在を、私は決して認めない。

ですからセバス。此の度の君の行為は、確かに ややスタンドプレイ気味だったかも知れませんが、最終的にアインズ様が許可をしたのですから、私は特に何も言いません。

寧ろ、奴等を引き寄せる為の()を入手したと、今回は感謝してあげましょう。

そして その餌に喰い付いた者…経緯は どうあれ、あの娘は一時的とは云え、少なくとも現在はアインズ様の比護下に入った者。

その者に害為すならば、その運命は決まったも同じですがね?

 

 

◆デミウルゴスside・了◆

 

 

≫≫≫

 

◆ブレインside◆

今日も普段と同じく、コキュートス様の指導の下、リザードマン達やハムスケと戦闘訓練に勤しんでいた時、

「初めましてだな?ブレイン・アングラウス。」

「………………!!?」

セバス様と共に現れたのは、黒のローブを身に纏った

即座に理解したね。

此の御方こそ此の墳墓の主、アインズ・ウール・ゴウン様だと。

100万年 修行しようが、絶対に辿り着けない次元に座す存在だと。

 

「殿おっ♪」

ハムスケが嬉しそうに蛇尾を振り、反射的にリザードマン達と一緒に平伏する中、アインズ様は

「四六時中 地下に籠っていたら、気も滅入るだろう。

どうだ? 偶には外の空気を、吸ってみないか?」

…と、聞いてこられた。

勿論、単なる気分転換の勧めなんかじゃ無く、何かしらの仕事…しかも其れなりにヤバイ任務を与えようとしているのは理解した。

そして転移で連れて来られた屋敷。

其処で俺は病人か?… 顔色が悪いと言うか暗いと言うか…

兎に角、このベッドの上で半身を起こしている、虚ろな表情をしている幸薄そうな嬢ちゃんを浚いに来る輩が近い内に現れるから、其れから守れと。

その際、賊は絶対に逃がさず可能な限り殺さず、取り抑えろと。

…多分 此れは、俺が使える人材かどうかの試験(テスト)も兼ねていたのだと思う。

しかし まさか、その『近い内に』が、護衛を言い渡された その日の夜だったのには、少しだけ苦笑だったよ。

 

≫≫≫

「お見事です…と、言ってあげましょう、ブレイン・アングラウス。」

「…申し訳有りません。1人、加減を誤ってしまいました。」

「いえ、上出来ですわ。」

結果、5人の襲撃者の内1人だけ殺っちまったが、残りは何とかフルボッコで動けないに留めるに成功した。

それに対して、色っぽいと言うか何だかエロっぽい改造メイド服の女…ソリュシャン・イプシロン様が、俺に労いの言葉を…しかし其れは本心で無く、単なる形だけな…感情の無い死人の様な眼を向けて掛けてくる。

悔しいが この女も、俺なんかより遥かに強いのが判る。

 

「此等はナザリックに持ち帰り、色々と問い質します。

しかし、ブレイン・アングラウス。

これで終わりでは無いわ。

此等が失敗したとしれば、次は この様な末端の者で無く もっと強力な…

そう、確か"六腕"とか言いましたか?

そう呼ばれる者が、来る可能性も有るります。

その者なら、もっと有益な情報を持っているでしょう。

その時は、今度は殺す事無く、確実に捕らえなさい。」

「…承知!」

…もしかして八本指、終わった?

 

 

◆ブレインside・了◆

 

≫≫≫

 

◆ユリside◆

「こうやって皆が揃うのも、何だか久し振りね。」

「っスね~?」

「お久し振りぃ~。」

ナザリックの外での任務に就いていたルプー、ナーベラル、ソリュシャンが一時的に戻ってきた。

プレアデス全員集合だ。

このタイミングは単なる偶然だが、折角だからと皆で お茶会をする事に。

 

「セバス様が私に仕える形となっていましたから、常に内心では恐縮・緊張してたわ。」

「解るわ、ソリュシャン。

私もアインズ様と まろん様の『様』呼び禁止は、正直かなりキツいです。

それから、街の蛆虫共が すれ違う度に気安く話し掛けてきて…あの御二方との同行で無ければ、消し炭にしていた処です。」

「まーまー。ナーちゃんは美人さんだから、しゃーないっスよ。

私の担当の村は、大した厄介事(イベント)も無くって、平和その物っスよね~。

滅びる要素、まるで無しっス!」

「…何で悔しそう?」

先ずは外に出ていた3人の近況。

皆が愚痴っているけど、ルプスレギナ、アナタのは間違っている!

 

ポリ…

 

その後も茶請けのスナックを摘まみながら、和気藹々と話す。

 

「処で、ユリ姉さんと まろん様は、どうなんですか?」

「ぶーーーーーーーっ?!…ケホッケホッ…」

そんな時、ソリュシャンが いきなり とんでもない事を聞いてきた!

しかも、紅茶を口に含んだ瞬間!

絶対に狙ってたでしょ! わざとですよね?

 

「ああ、それは私も気になっていました。

まろん様はエ・ランテルから度々、転移で帰還していましたし。」

「同じく!…で、実際どうなんスか? もう やっちゃったスか?

そのメロン…いやスイカをもみもみの ちゅうちゅうの ぱふぱふの ずりずりっスk(バシッ!)うゎらばっス!?」

このバカ狼のド頭に、チョップを落としたボクは悪くない。

 

「お馬鹿な事を言わないの!

まろん様とは健全な、お付き合いをさせて頂いてるわ!」

「おおっ!とりあえずは くっついていたっスか!」

「まろん様の毎日の猛烈情熱アタック~?」

「…で、ユリ姉陥落。

でも、ユリ姉も、実は満更じゃない。」

「「「おぉ~~~~~~~♡♪」」」

シズもエントマも、余計な事を言わないの!

 

「…で、それじゃ何処までイッたんすか?

流石に ちゅー位は済ませてるっスよね?

勿論べろちゅー。」

「お馬鹿っ! まだ(おでこ)に軽くしか、されてないわよ!」

「小学生っスか!?

いーや、小学生でも今日日、進んでるガキんちょは最後まで【自主規制(どっかーん!)】っスよ!

も、もしかして まろん様って、ヘタr(ガンっ!)あじゃぱーっス?!」

…後頭部に掌低を撃ち込んだボクは、絶対に悪くない。

 

「あ痛たた…非道いっスよ、ユリ姉ぇ…

でも、それでアレっすか?

そんな日は悶々して、一晩中、朝までオ〇〇ー(ぴー)を…ストップ!タンマ!ちょい待ちっス!

私が悪かったっスから、デンプ〇ー・ロールは止めてっス!」

「ルプーも学習能力、無さ過ぎ。」

…全く! 一晩中って、そんな訳無いでしょ!

寝る前に5回位しか、してないわよ!

 

「…でも、ユリ姉と まろん様、何度か2人きりでBARに飲みに行っている。」

「「まっ♡♪」」

「何と?」

「ちょ…シズ? 何故アナタが それ知ってるの? 誰? 副料理長(ピッキー)?」

「ぅぅん、エクレア。」

ファーーーーッ〇!!

あのペンギン、今度 会ったら、とりあえず1発ぶん殴る!

 

「おおっ!2人っきりで飲みに行くなんて、中々に大人な付き合いじゃないっスか?

まさか?! まろん様がユリ姉を酔い潰して、その儘お持ち帰りとか?

…いや、待てよ?

もしかしてユリ姉が まろん様を潰して お持ち帰r

「まろん様直伝! スラム・ダンク!!」

 

ごんっ!

 

「ぬわーーーーーーーーーっス!?」

「成る程。まろん様から あの技を教わる程には、進んでいるのですね。」

 

 

◆ユリside・了◆

 

≫≫≫

 

◆アウラside◆

アインズ様の指示で、トブの大森林西部を支配しているという、西の魔蛇なるモンスターと接触する事となった、私とマーレ。

其れらしい簡素な建物に、その魔蛇(ナーガ)は居た。

アインズ様が言うには、リザードマンと違って知能は低い可能性大だから、会話が成り立たない場合は殺しても構わないと言われたけど、コイツは意外と其れなりに脳味噌を持つ慎重派だった。

私達を警戒してか、最初は不可視化の魔法で、身を隠していたしね。

私には通じなかったけど。

 

≫≫≫

「それじゃ、お主達の王様とやらに、会わせて貰おうかの?」

話し合いは、スムーズに進んでいった。

実力的には、本当にハムスケと互角かなぁ…つまり私達よりかは断然弱いけど、一応、平和的に話を進められるなら その方向でって、アインズ様にも言われてるからね。

このナーガも多分、既に私やマーレとの力量差を見抜き、且つ、私達の来訪目的を理解してるから、敢えて対等に接してる感じ?

内心、ガクブル?

兎に角この西の魔蛇…リュラリュース・スペニア・アイ・インダルンという少し名前の長いナーガを、ナザリック地下大墳墓に案内する事になった。

 

 

◆アウラside・了◆

 

≫≫≫

 

◆シャルティアside◆

「…此処で、ありんすね。」

アインズ様の命により、東の巨人を名乗る者との接触・交渉に、トブの大森林東側に赴いた私。

その住み家らしい洞穴を見つけ、同行していた2人の吸血鬼の花嫁(ヴァンパイア・ブライド)と共に、その中へと入って行くのでありんした。

 




①何時の間にか、それなりに進展していた まろんxユリ。

②ユリ姉様は原作内でもトップクラスな お胸様の持ち主だそうです。
 
③まろんサンは、決してヘタレなんかじゃないです。
現実(リアル)の方で()()()()()()ですから、焦らずガッつかずな余裕有る紳士対応が出来るだけです。
 
▼▼▼
次回予告『禁句』(予定)
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