ユグドラシル最終日、余所のギルド拠点で談笑中、現実世界の方で寝落ちしてしまいました   作:挫梛道

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改めてですが、まろんの容姿モデルは黒サガ(聖闘士星矢:原作版)です。
 


嗤う金毛(スマイル・ゴールド)⑤ ~まろんの黄金闘衣!~

◆モモンガside◆

まろんサンがマジ装備になった。

 

「あれが噂の黄金の鎧…マジックアイテムなのか?」

「成る程。【ブラック&ゴールド】の『ゴールド』、ですか…」 

フォーライヴの皆さんが、それを見て驚いているが、正確に言えばアレ、鎧で無くて糸状の稀少金属を編んで作った()なんだよな。

銘も黄金闘衣だし。

【ブラック&ゴールド】を結成する時、俺達は幾つかの『設定』を作った。

例えば、ナーベラル(ナーベ)()()()()()()()()()()()使()()()()とか。

その1つが、まろんサン…マカロンの黄金闘衣だ。

(モモン)漆黒の鎧(フルプレート)は、戦士職の設定とアンデッドの姿を隠す為の擬装だが、まろんサンの黄金闘衣は、本来は正装。

しかし、2人してド派手な鎧を着ているとなると、本当に必要以上に目立ち過ぎる。

だからこそ、首が外れたりする以外は、紅眼が少しだけ異様だが普通の人間と変わらない外見な まろんサンは、冒険者…武闘家マカロンとしては、普段は旅人の服(DX)を。

尤も、俺達(ブラック&ゴールド)のメジャーの切っ掛けとなった共同墓地での戦闘にて、まろんサンは最初から黄金闘衣を着込んでの登場だったから、その存在は直接に見ていた現場衛兵の報告により、それなりに知れ渡っていた。

…ので、この黄金闘衣は装着すると、パワーアップの代償に、魔力と体力を消費するという()()にして、ここ一番の切り札なマジックアイテムとして使用する事にしたのだ。

勿論、本当に消耗したりする事は無い。

ついでに言えば、置物形態(オブジェ)が糸が解れるに形を崩し、その糸が まろんサンの体を包む様に闘衣を纏うのも、そして それに7秒という時間を要するのも、実は只の演出。

実際は置物形態(オブジェ)(ヘッド)身体(ボディ)、そして左右の(ショルダー)(アーム)(レッグ)の其々のパーツに分離して、光の速さでカシャーン!と装着させるのも可能なのだ。

更に ついでに言えば、(ヘッド)のパーツは まろんサン的に造型(デザイン)が好みでないらしく、装着する事無く収納(キャビネット)行きとなったりしていた。

 

「待たせたな!」

そしてフル装備となった まろんサンが前に()び出し、

「稲妻・キィーック!」

 

ドォッ!

 

雷撃魔法を帯びた急降下の蹴りを、マントの下は全裸の吸血鬼(ヴァンパイア)嗤う金毛(スマイル・ゴールド)に炸裂させた。

 

『………………………………………。』

頭部に直撃。…したにも拘わらず、嗤う金毛(スマイル・ゴールド)は その不気味な笑顔を崩さない。

 

「まだ、笑ってるだと?」

「アレも効いていないと言うのですか?」

吹き飛ばされ、ゆっくりと起き上がるも、何事も無かったかの様に嗤っている吸血鬼に、フォーライヴが戦慄するが、違います。

アレは、あの表情で()()()()()()()んです。

あの女を吸血鬼(ヴァンパイア)化させる際の『常に笑顔を浮かべている』という、デミウルゴスが作った設定なんです。

そうした中、次の まろんサンの攻撃は、オレンジの炎を脚に纏わせて、 

「ディアブル・ジャンプ!」

 

ベギィッ!

 

強烈な飛び回し蹴りがレッグラリアート気味に喉元に食い込み、またも敵を吹き飛ばす。

 

「シャァアッ!」

 

打々々々々々々々々々々ッ!

 

そして続くは、一撃入れると瞬時に敵の死角に回り込み、また一撃を繰り返す、上・中・下の蹴りの連撃(コンビネーション)

 

「凄い…私達の出番、もう無いですか?」

「下手に加勢しようとしても、今は邪魔になるだけだろ?」

「とりあえず…《速度増加(ピオリム)》!

ついでに《守備力増加(スクルト)》!《守備力激減(ルカニ)》!《速度鈍化(ボミオス)》!《攻撃力倍増(バイキルト)》!」

この まろんサンのラッシュを邪魔しない様に、補助系魔法を神官が連続で唱える。

…それにしても、今回の まろんサン、蹴り技を多用してるなあ?

 

 

◇モモンガside・一時中断◇

 

 

◆まろんside◆

…って感じでモモンガさんに見られてる気がするが、下手なボディタッチは、セクハラ扱いされかれないからだよ!

アンデッドとは云え、女相手には迂闊な技は出せないからな。

どうせコレ今、ナザリックじゃ皆が遠隔視の鏡(ミラー・オブ・リモート・ビューイング)で観てるんだろ?

下手に手を出したりして、それが胸とかに当たったりとか押し倒したり…いや、それは、どーでも良いんだ。

しかし、それをユリたん♡が見ていたら、どーするって話だよ?

 

「違う!コレは違うんだふじこふじこ」

…な展開になったら、どうするんだよ?

だから俺は、足は出すけど手は出しません!

え?鯖折り?

するか!?

てゆーか女相手に そんなのする奴って居るのか、居るのか? 居やしないよな?!

もし そんな奴が居たなら、ホースでカレーうどん、啜ってやるよ!

 

  

◆まろんside・了◆

 

 

◇モモンガside・再開◇

 

ガシッ!

 

「あっ!?」

「不味いです?!」

ん。流石に蹴りだけじゃ、その内に読まれもする。

まろんサンの攻撃。

側頭部狙いの上段の回し蹴りは、ガッシリと足首を掴まれ阻まれてしまった。

恐らく嗤う金毛(スマイル・ゴールド)は、さっきのイグヴァルジ同様に生命力吸収(エナジードレイン)してくるのだろうが、

「残念っ!」

 

ベギッ!

 

まろんサンは構わず、その捕まれた脚を軸にしての回転蹴りを、今度こそとばかり、側頭部に放つ。

 

「マカロンさんは大丈夫なのですか?」

生命力吸収(エナジードレイン)されていない?」

フォーライヴのリーダーの魔獣使いと神官が、心配そうに呟くので、

「心配は無用ですよ。

あの金色の鎧は、あらゆる攻撃に強い耐性を備えたアイテムですから。」

…と、説明すると、

「凄いアイテムですね!」

「素晴らしいですね!」

…と、納得してくれた。

嘘です。

まろんサンは実は首無し騎士王(デュラハン・ロード)

不死属(アンデッド)ですから、()()()()の攻撃は、普通に効かないだけなのです。

しかし、最初の装着シーンを見ていたからか、アレは かなり特殊なマジックアイテムだと、そういうのもアリなのだと認識してくれた様だ。

 

「でやっ!」

「ふんっ!」

「がるるる!」

「…で、御座る!」

そして何時までも、まろんサン1人に任せておく訳にも往かない。

俺達近接戦闘班が、

「《火炎球(ファイア・ボール)》!」

「《真空刃(バギュム)》!」

「《聖光球(ライトボール)》!」

そして魔法班がタイミングを見計らって、其々が攻撃を。

この連続攻撃で、かなりな強さ設定で作られた吸血鬼(ヴァンパイア)も、HPの終わりが見えてきたか、バフ・デバフ効果を差し引いても、動きが明らかに鈍くなっていた。

 

「地獄爪殺法!」

「…特に技名は、無い!」

 

斬!!x2

 

それを見逃さない筈も無く。

まろんサンの黒炎の爪と、俺のグレートソードの一閃。

 

「《山彦式雷電雷撃(サンダーボルト・エコー)》!!」

 

ゴゴォオンッ!

 

そして最後はナーベラル…『冒険者ナーベ』として使用を許している、最大威力の攻撃魔法。

これにより、嗤う金毛(スマイル・ゴールド)は、完全消滅したのだった。

 

♪どんちゅーぎみよーらびんぱっしょん?

♪あいのぅぼーだーしゅびっれっご~!♪

…ふぅ~…」

…と同時、吟遊詩人も その詩を吟い終えた。

そう、この戦闘の間、彼は ずっと歌っていて、俺達にバフ効果を与えていたのだ。お疲れ様で御座います。

 

 

◆モモンガside・了◆

 

▼▼▼

1週間後

 

 

◆まろんside◆

「お…」

「おお…!」

冒険者組合に顔を出した俺達に、他の冒険者が注目する。

そう、先日の戦闘を報告した事により、俺達【ブラック&ゴールド】は目出度く、昨日 正式にアダマンタイト級冒険者に認定されたのだ。

ぶっちゃけ、完全にマッチポンプだった訳だから、少しだけ申し訳無い気持ちも有ったりするが。

 

「…んん?」

「「「「ヒェッ!?」」」」

此方を見ていた冒険者チームの1つに顔を向けると、そいつ等は怯えた様に、顔を背けた。

あー、思い出した。

コイツ等、俺達が冒険者登録した初日に、下らん真似をしてきたから、壁や床に埋めた奴等じゃないか。

 

 

【凶報】駆け出しの新人と思って舐めた態度で接した冒険者が、あっと言う間にアダマンタイト級になってしまった件 ((( ;゚Д゚)))

 

 

連中からすれば、こんな感じか?

心配しなくても、そっちから吹っ掛けない限りは、いぢめたりなんかは しないよ。

そんな訳だからナーベラル?

その「ふん…フナムシが!」とばかりな、見下す様な どや顔は止めてあげなさい。 

オマケで言えば、俺達と同行していたフォーライヴも、ミスリルからオリハルコン級に昇格。

そして我等がリーダー(笑)、イグヴァルジ率いるクラルグラ。

コイツ等も見事、鉄級(アイアン)に格下げとなった。

理由としては、先ず1番に、イグヴァルジの冒険者引退だ。

やはり、実質片腕と変わらなくなった事で、冒険者としての活動は無理だと、流石に当人も そう判断したのだろう。

しかも その経緯を、俺達とフォーライヴの皆さんが正直に…嗤う金毛(スマイル・ゴールド)以前の雑魚モンスターとの戦闘の時からチームプレイ無視、『俺が俺が』なスタンドプレイの結果だと、組合に報告した。

更に言えば、実はクラルグラは以前から、他の冒険者達からも問題行動を色々と組合に相談されていた様で…

イグヴァルジは人格は兎も角、冒険者としてはミスリル級相応な有能者。

そんな人物が抜けたのだから、チームとしてのレベル低下は否めない。

それ等を踏まえ、組合長が罰則(ペナルティ)の意味を込めて、チーム降格としたのだ。

尚、吸血鬼(ヴァンパイア)討伐の報酬は別問題として、きちんと支払われている。

 

≫≫≫

「申し訳ありません…

今は、モモンさん達に お任せ出来るような依頼は…」

「そうですか、それでは また伺いますよ。」

組合の受付嬢に、アダマンタイト相当な仕事(クエスト)を尋ねてみると、今は簡単な依頼しか来ていないと。

最高位(アダマンタイト)が簡単な仕事を請け負い、 何処かのイグヴァルジの様に 他の低位の冒険者の食い扶持を奪う訳にも往かないから、それは難癖無く受け入れる。

 

「いえ、そ、それで、仕事とは違うのですが、実は…」

「「はい?」」

 

≫≫≫

さて、王国の吸血鬼騒動も片付き一段落。

俺達の冒険者としての立ち位置も確立した。

 

『ん、それじゃ まろんちゃん、待ってるからね~♪

モモンガさんにも、よろしく言っといてね~♡』

…そんな訳で、俺達…と言うかナザリックより少しだけ遅れて この世界に転移してきた、俺が本来 所属しているギルド、【ヴァーリ・トゥード】に向かう事にした。

ギルド拠点が転移した位置は、カッツェ平野より南東に位置している竜王国領内。

伝言(メッセージ)》で話してみたら、向こうは向こうで、丁度 現地の厄介事(イベント)を終わらせたそうで、タイミングが良いとの事。

 

「楽しみですね。」

モモンガさんも、ウチのギルマスに会うのを待ち遠しい感じだ。

 

≫≫≫

「それでは、留守は任せたぞ。

何か有ったら、直ぐに《伝言(メッセージ)》で知らせてくれ。」

「承知致しんした。」

「行ってらっしゃいませ。アインズ様。」

「うむ。」

モモンガさんがシャルティア達に出発の挨拶を済ませ、大型馬車に乗り込む。

竜王国には転移門(ゲート)の登録をしていないから、とりあえず最初だけは普通に陸路移動、カッツェ平野を横断することになる。

因みに竜王国に向かう面々は…

俺、モモンガさん、アルベド、コキュートス、ユリ…の5人だ。

 




イグヴァルジ、物語離脱(リタイア)
但し、死亡は回避。


m(_ _)m そしてクレマンティーヌさん、マジに すいませんした。
 
 
 
お気に入りは少しずつ増えていますが…
モチベ維持の意味を込めて、感想と評価(高いヤツ)も宜しくお願いします。
 
 
次回『【ヴァーリ・トゥード】(予定)』
 
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