ユグドラシル最終日、余所のギルド拠点で談笑中、現実世界の方で寝落ちしてしまいました 作:挫梛道
新キャラ オリキャラ?登場!
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王国リ・エステーゼ。
その王都王城の1室で、『彼女』はメイドの注いだ紅茶を啜りながら、思案していた。
◆???side◆
以前、私達を襲った吸血鬼が討伐された…らしい。
あの時は、友人のアダマンタイト級冒険者を護衛に付けていて、その彼女達ですら…"彼女"が不在だったとは云え…追い払うのが精一杯だった、あの強力な吸血鬼を、だ。
【ブラック&ゴールド】。
聞く話によれば、本当に少し前に、エ・ランテルにて新人冒険者として現れ、それから僅か半年足らずの間に、その実績から最上級のアダマンタイトの位を手に入れた3人の冒険者チーム。
…何者なのでしょうか?
少なくとも、王国出身の民では無いわね。
帝国か法国から流れてきた者でしょうか。
まさか、
それとしては、行動が目立ち過ぎている。
しかし あの吸血鬼を斃せる実力を持ちながら、今まで噂にも上らなかったなんて、それは逆に別の意味で怪し過ぎる。
本当に、何者?
それと…怪しいと言えば、あの吸血鬼にも不可解な…気になる部分が有る。
私達を襲った時の被害は、護衛役の彼女達が、多少の手傷を負った程度。
しかし、他の被害者が…
王都を基として王国各地、アレ等は虐殺行為を重ねたが、その報告されている犠牲者…
その殆んど全てが、野盗の巣窟を襲って全滅させたりだったり、私が摘発を考えていた犯罪者組織の拠点を襲撃して壊滅させたりだったり。
都市間を行商する者が襲われたという報告も有るが、それは その全てが軽傷。
死亡者は全て、所謂 悪人だけ。
これは偶然?
まさか、あの吸血鬼、実はブラック&ゴールドが自身の名声の為に野に放っていた存在だったとか?
一応の良心か、
…いえ、流石に考え過ぎね。
それに彼等は、あの忌々しい吸血鬼を滅してくださったのだから、感謝しないと。
そう、あの女吸血鬼は正しく万死に値する…私の人生に於ける計画の1つを、完全に潰してくれた。
大体、本当に何だったのですか、あの女吸血鬼。
確かに同じ女の私から見ましても、顔は無論の事、身体も裸体を晒すのも惑わずな位に整っていたのは否みませんが、それでも…
クライムが初めて見る女性の裸は…いえ、クライムが見る女性の裸は、生涯をして私だけの筈だったのに…!
◆???side・了◆
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◆アルベドside◆
現在、まろん殿の所属しているギルド、【ヴァーリ・トゥード】の拠点が在る竜王国を目指し、カッツェ平野を馬車で走っている。
当然 馬は、御者要らずの特別製のゴーレム。
馬車本体も、優美且つ頑丈な外装と、豪華絢爛な内装。
最初は現地に向かう皆で その馬車に乗っていた 。
しかし途中、まろん殿はアイテムボックスから取り出した
まろん殿、実は最初から、その心算だったみたい。
ええ。そんな気は、してましたわ。
何しろ出発時からユリが、普段の夜会巻きをヘルメットを被っても大丈夫な、
因みにメイド服は上は普段通りですが、下はバイクに跨がる為にスカートで無く、違和感の無いズボンに換装している。
「アインズ様…ヨロシイノデスカ?」
「ああ。問題は無い。」
それをコキュートスが是非を問うが、アインズ様は「問題無い」の答え。
…ってコキュートス?
貴方も遠慮せずに…いえ、空気を察して、馬車の外、御者席に行っても良いのですよ?
そうすれば、この空間は私とアインズ様の2人だけの世界に!
そして私とアインズ様は、この場で…くふぅ♡
…って、は、初めてを車中で至すのですか?
やはり、私も初めては、カーテンから差す陽の光&朝チュンに憧れているのですが?
…いえいえ、アインズ様とならば、場所は選びません!
そう!例え それが車中であろうと、草原であろうと、洞窟の中だろうと!
はん♡はん♡あはん♡(腰クネクネ翼パタパタ)
「ア…ルベド?どうかしたのか?大丈夫か?」
「え゙?!…な、何でもありませんわ、アインズ様!」
え?もしかして、
アインズ様が心配そうに、私に声を掛けてくださった!
あら、私とした事が、何て はしたない…
そしてコキュートス、貴方まだ居たの?
◆アルベドside・了◆
≫≫≫
◆モモンガside◆
「おらおら どけどけどけ!
轢き殺すぞ、固羅ァッ!!」
ドガァッ!
そう言って霧の中、湧き出てくるアンデッドをバイクで跳ね飛ばしながら疾走する まろんサン。
キャラ、変わってないですか?
「風、凄く気持ちいいです♡」
…って、ユリ??!
お前は その光景見て、ドン引いたりしないの?
バキュィッ!
尚、此方に向かってくる…且つ進路上のスケルトンやゾンビを跳ね飛ばしているのは、此方の馬車も同様だったりする。
…だって、邪魔だったから…
≫≫≫
カッツェ平野を抜け、竜王国領に入った。
つまり殆んど、領土の端から端への移動だ。
如何に超スピードで走っていると言え、国1つ横断するのは1日で済む事でも無く。
「それでは今日は此処で、キャンプをするか。
《
すっかり日が落ちた所で、草原が広がる中、魔法による仮の宿を作製。
当然、周囲に防御結界を敷く事も忘れない。
その気になれば、城みたいな巨大な建造物も作れるが、今回は5人しか居なく、少しばかり大きめな、ログハウスにしておいた。
「俺とユリたん♡は同室な♪」
…とか まろんサンが言っていたのは、最早 様式美。
≫≫≫
「アインズ様?アインズ様~??」
………………………。
部屋の外で、アルベドの声が聞こえる。
間違い無く、俺の この部屋に凸しようと、探してるんだろう。
知ってた。そんな気は、してた。
だから今は この部屋、魔法で扉を
つまり、この部屋に外から入る事…見付ける事は不可能!
ゆっくりと安心して休めそうだ。
…明日、また まろんサンから『ヘタレ!』とか言われそうだが、気にしない!
◆モモンガside・了◆
≫≫≫
◆ユリside◆
「ん…」
朝…? カーテンから差す陽の光を感じ、目を覚ました。
周りは草原なのか、小鳥の囀ずりは聞こえません。
「zzz…」
隣の まろん様は まだ、寝ておられる。…全裸で。
まろん様は基本…少なくとも、ボクが知っている限りは、寝る時には何も身に着けない。
ボクは
「zzz…ん~…」
!!!!!!!!!!??
そんな風に考えていたら、まろん様の まろん様が、いきなり
これって、前にナーベラルとソリュシャンに話してみたら(ルプーには話さない)、やっぱり かなり大きいらしい。
ソルシャンは『ま゙♡』と嬉しそうに顔を赤らめ、ナーベラルは『ゆ、ユリ姉は、そんなのを受け入れているのですか?』と、顔を青くしていた。
後日、「まろん様は通常でマッターホルンなのが、本気出したらチョモランマになるって本当っスか? 羨ましいっsぬわらばっ!?」…とか言ってきた駄犬に
「ん~…ユリたん♡の おっぱい~♡…zzz…」
…って、一体どんな夢、見てるんですか?!
≫≫≫
竜王国都市部を進むのは避け、馬車とバイクは時折、野良のモンスターを轢き跳ねながら、目的地を目指して走る。
「あれが…」
「そう、あれが俺達ヴァーリ・トゥードの拠点、
そして暫く…荒野の果てに見えてきたのは、巨大な純白の立方体。
近付くにつれて、それは より一層、その存在感を示してくる。
鉱石なのか金属なのか判らない、巨大な
表面は綺麗に磨かれているかの如く、日の光を受けて光っている、入り口も窓も確認出来ない、巨大な…建物?
「さあ、到着だ。」
シュィィン…
この建物の袂に着いた時、不意に その一部が切り開かれた様に四角の穴…入り口が出てきた。
「お帰り…と言うべきかな?」
「「「!!?」」」
そこから現れ、ボク達を迎えたのは、1人の男性。
その姿を見て、アルベド様、コキュートス様、そしてボクは一瞬だが驚いてしまった。
白金の髪に蒼の瞳だが、その顔付きは、まろん様その物なのだ。
身に着けている鎧も色こそ漆黒だが、その造型は まろん様の黄金闘衣と殆んど一緒。
まろん様の黄金闘衣が曲線的な滑らかなフォルムに対して、このヒトの それは、直線的鋭角的…そんなイメージだ。
アインズ様は驚いた様子は見られないから、この人物を知っている感じです。
「まろん殿、此方の方は?」
「ああ、俺が創った
よろしくしてやってくれ。」
アルベド様の質問に、まろん様が答える。
まろん様の創造されたシモベ!
「…コッチだ。ギルマスが待ってる。」
そう言って、イスキオス…さんで良いのでしょうか?…は、ボク達を建物の中に入る様に言ってきた。
そういう風に創られたのでしょう、敬語を殆んど使わない口調。
それに一瞬、アルベド様とコキュートス様が殺気を放ちますが、アインズ様の『構わぬ』の言葉に事無きで済みました。
≫≫≫
「まろん様、戻られたのですね!」
「お帰りなさいませ!」
建物の中を進むと、すれ違うヒト達が皆、まろん様に声を掛けてくる。
彼、彼女達も、ボク達と同じシモベなのだろう。
「よう、寝落ち男。漸く戻ってきたか、この地獄にな。」
そして それなりに建物内部に進んだ時、壁に背を預けて腕組みして立っていたのは、大柄な男性。
上半身は
革ズボンをサスペンダーで吊り、大きな
髪型はモヒカンの…失礼な表現だが…髭面強面の男性だ。
「応。帰ってきたぜ。」
パチィッ!
まろん様も彼の言葉に応え、拳での軽いタッチを交わす。
その雰囲気からして解る。
このヒトはアインズ様や まろん様と同じ、プレイヤーだ。
「ああ、彼はポチョムキン4世。
このギルドの機織り職人で、まろんサンの黄金闘衣を編んだのも、このヒトだよ。」
「応、骨の大将も、久し振りだな!」
「ははは…ポムチョキンさんも、相変わらずですね。」
そしてアインズ様とも挨拶を交わす、ポチョムキン4世さん。
…って、機織り職人ん?!
その風貌、どう見ても戦士職ですよね?!
「………………………。」
アルベド様もボクと同じ感想なのか、突っ込みたいのを我慢している…そんな表情です。
≫≫≫
その後も、何人かのプレイヤーと挨拶をして、
「ギルマスは この先だ。」
イスキオスさんが案内してくれた先は、王の間…とは とても呼べない部屋。
金属と
ガチャガチャ…
その奥に、あれは まろん様の それとは少し型が違いますが、バイクを整備している人物が。
「…!あ、まろんちゃん、お帰り~!
それと、モモンガさんも いらっしゃい、久し振り~♡」
ボク達に気付いたのか、振り返ったのは小柄な…一瞬、女の子と見間違えるかの童顔な、金髪の少年。
彼が、ヴァーリ・トゥードのギルドマスターなのですか?
久し振りの対面が嬉しかったのか、このヒトは工具を手にした儘、笑顔を向けてボク達の方に駆け寄ると、
ガィンッ!!
「あじゃぱーっ!」
「「「「ええぇえ゙ーーっ?!!」」」」
その爽やか満面な笑顔な儘、持っていた
「ダメじゃないの、まろんちゃん~?
他所様のギルドで、寝落ちなんかしたら、さぁ~~~~?♡」
ガン!ガン!…ガンッ!!
「痛い痛い!?
真里、悪かったから!話せば分かる!」
次回『ヴァーリ・トゥード②(予定)』
乞う御期待! 感想ヨロシクです。