ユグドラシル最終日、余所のギルド拠点で談笑中、現実世界の方で寝落ちしてしまいました 作:挫梛道
◆ドラウディロンside◆
びびび…びっくりしたぁ~!(」゚O゚L)
いきなり頭ぽーん!だぞ、頭ぽーん!
お陰で思わず宰相と、抱き合ってしまったではないか! ついでに少しだけ、ちびってしまったわ!
…兎に角!あの まろんとかいう
マサトが自分の仲間と言っていた時から、絶対に碌な者でないとは思っておったが、想像の遥か上じゃったわい!
そも、アインズ殿は兎も角、彼奴がアンデッドとは、聞いておらなんだぞ!
それに引き換え、アインズ殿は本当に…とてもアンデッドとは思えぬ程に、理性的な御人じゃな。
マサトの
今思えば、少しでも あの頭ぽーんの耐性を得る意味でも、手だけで無く、仮面の下の素顔…恐らくは普通な髑髏じゃろうが…を見ておくべきだったやも知れぬな。
「アレは私とて、非常に不本意でした。
全く…何が哀しくて、比喩で無くリアルに小便臭い小娘(似非)と抱き合わにゃならんのですか?
私にロリコン疑惑が向けられたら、どうする心算なのですか?」
ええい、しゃあらっぷ!
貴様は
それと、小b…臭いとか言うな!
≫≫≫
その後、アインズ殿に、色々と尋ねてみる。
聞けばマサト達より少し前に、やはり原因不明で『ゆぐどらしる』なる世界より、自分達の拠点毎に、この世界に転移してきたとか。
その辺りは、マサトと同じじゃな。
伝承に残る、六大神や八欲王等も、同様なのかのう?
「ほう…で、王国の者との接触等は、如何程に?」
「一都市にて、冒険者の真似事をしておりますが、貴族王族との絡みは、まだ無いですね。」
「ふむ…で、其方達は、この世界に何を望む?」
「「はい?」」
妾の問いにアインズ殿と まろんは、少し間の抜けた返事を。
「言葉が足りなかったか?
遥か昔、六大神は国を興し、八欲王は混乱を招いた。
ぷれいやーは この世界に現れる度に、この地の者に善し悪し問わずに影響を与えてきたのだ。
マサト殿、其方もだ。御主達は この世界を、どうしようと思っているのじゃ?」
「ふむ…そういう事か。
……何をすると聞かれれば、私達は」
改めての問い掛けに、アインズ殿は少しの沈黙の後、己の考えを述べようとした時、
「アインズ、ちょっとストップだ。」
まろんが その発言を止めに入った。
「
アルベド、直ぐにフル装備だ。」
「「「「まろんサン?」
ちゃん?」
殿?」」
客? 誰の事だ?
今日はアインズ殿以外とは、謁見等の予定は組んでおらぬぞ?
「…アルベド。まろんサンの言う通りに。」
「承知致しました、アインズ様。」
ス…
しかしアインズ殿は その意味を察したのか、自分の御付だった悪魔に指示し、彼女も即座に それに従い、瞬時に黒の全身鎧に換装。
翼も隠し、外観からは悪魔と分からなくなった。
バタンッ!
「し、失礼します、女王陛下!」
そして謁見の間の扉が外から開かれたのは、それから 直ぐ後の事だった。
「失礼しますよ。ドラウディロン女王。」
「む? 連絡も寄越さず いきなり訪れるとは、如何に其の方で在ろうが、些か礼が足りぬのではないか?
…何の用じゃ? 陽光聖典?」
◆ドラウディロンside・了◆
≫≫≫
◆モモンガside◆
…少しだけ、不愉快だな。
慌てた様子な兵士と共に、入ってきた男。
黒のローブを着た、見るからに
後、白ローブの男が数名。
何者かは知らぬが、仮にも一国の主相手に、アポ無し訪問は確かに無礼だろう。
社会人として、絶対にダメなヤツだ。
「おっと? これは これは、来客中でしたかな?…って、お、お前達は?!」
そして不尊な…完全にドラウディロンを見下したかの様な顔。
「ほう? 私達と、何処かで出逢ったかな?」
正直、心当たりが無い。
まろんサンに顔を向けると、
「?????」
どうやら まろんサンも、この男が誰だか分かっていない様だ。
しかしドラウディロンは先程、この人物に対して、『陽光聖典』と言ったな?
陽光聖典陽光聖典陽光聖典…何だったっけ?
何処かで聞いた事が、有る様な無いような…?
「…成る程。帝国の回し者か。」
え?まろんサン? 何か気付きました?
「ん?まろん殿? いや、彼はバハルス帝国で無く、スレイン法国、陽光聖典隊長のシィマ・キュー殿じゃが?」
「そうですか、これは失礼。」
まろんサンの『帝国の者』発言を訂正するドラウディロン女王。
それに対して、
あ、思い出した。陽光聖典って、
「いえ、我々を見て驚いたのですから、つい…
その様な心当たり、帝国の者にしか無かった物ですから。」
お~ぅ…まろんサン、芝居入ってるなぁ。
成る程!そういう事でしたか!(©デミウルゴス)
了解です。そういう茶番、実は俺も大好きです!
「………………。」
「♪♪♡」
ドラウディロン女王とマサトさんも、何事かは解らないが、とりあえず余計な口は出さない方向で行ってくれる様だ。ありがとう。
「女王。俺達は大丈夫だ。
先に このシマキュー氏との話を、片付けて構わない。」
シィマ・キューですよ、まろんサン。
「………………………。
そ、それは、有り難い。
で、では、マロン殿…でしたか?
申し訳無いが、貴公達は、この部屋から…」
「いや、それには及ばぬ。
陽光聖典の用件とは、どうせビーストマン絡みの事であろう?
それならば、彼等も関係者じゃ。
一緒に聞いて貰った方が、話が早い。」
「くっ…」
◆モモンガside・了◆
≫≫≫
◆まろんside◆
な、何故だ?!
何故コイツ等が、竜王国の女王と一緒に居るのだ!?
この者共、一体 何者だ?!
…とか、言いたそうな顔をしているな。
まあ、無理も無いか?
あの時、カルネ村を襲った帝国兵に偽装した法国兵の約半数以上が俺とモモンガさん、ついでに死体リサイクルのデス·ナイト達に殺され、残りは王国戦士団へと引き渡された。
但し その時、こっそりと1人だけ、法国へと逃がしたんだよな。
ソイツの報告で、仮面の
そして後詰めに出向いていた…恐らくは行方不明扱いの…陽光聖典とも関わり有りとしているだろう。
このシマキューは陽光聖典の隊長とか言っていたが、それって確か、ナザリックに連れて帰ってアンデッドにしたヤツだったよな?
…で、最後は俺達に斃された。
つまりコイツは、繰り上げで隊長になった訳だ。
馬鹿なヤツだ。簡単に言葉や顔に出したりしたら、ダメダメだろう。
漸く見付けた
尤も此方は、バレてるのに気付いてない方向で行かせて貰うがな。
…そうだろ?モモンガさん?
おれたちは すれいんほうこくとは、なんのかかわりもないですよねー?
「ん、ん!…それで、シィマ・キュー殿?
此度は どういう用件じゃ?
見ての通り、客人も居るので、手短に頼むぞ?」
「そ、それでは、率直に言わせて頂きましょう。
我が国が貴国への、対ビーストマンの対価。
此れからは今までの額の5割増しと、させていt
「ああ、それならば、もう良いわ。
我が竜王国は今後、ビーストマンに対しては法国を頼らぬと決めたからの。」
「はぁあ?!」
「今後は此方のマサト殿の率いる
「どうも~♪マッサトでぇ~す♡」
『部隊』…ね。
まさか人間種異形種入り雑じった、異世界集団と紹介する訳には往かないから、傭兵団とでも思わせる感じか?
そしてマサトも、その
それよりも!大体ビーストマンって、既に全滅というか、絶滅させたって言ってたよな?
まあ、それを素直に言えば、逆に色々と疑われるだろうから、黙っておくのは正しいか。
「其方達 法国は、膨大な金を我等から貪っても、寄越すのは僅かな兵。
そして一時的に、前線を押し返したら、さっさと帰っていくの繰り返し。
しかも この数ヶ月、幾度もの我等の救援要請には何の返事もせず、久方振りに顔を見せたと思えば、いきなり割増要求か?
無論、今までの働きには感謝している。
…が、申し訳無いが、もう法国は信用出来ん。
…残念だが、此迄だ。」
「ぐぐ…あ、後で後悔しても、知りませんぞ!」
バタンッ!
女王の言葉に、シマキュー他数名は怒り顔で、入ってきた扉から出て行った。
いや、沸点低くない?
「済まぬな。」
「いえ、お気になさらずに。」
その後 直ぐに、女王は俺達に頭を下げようとするが、モモンガさんが それを制す。
「法国が この数ヶ月 救援を寄越さず、そして急な対価の吊り上げをしたのは、もしかすると私達が原因かも知れませんからね。」
「???」
あー、言ってみれば、確かに。
俺達が陽光聖典の推定半数を潰したから、向こうは人手不足。
他国の危機の為に人員を割く余裕は無いだろう。
更には それ等を補う為の経費もバカには ならないだろうからな。
ついでに言えば、法国最強(笑)の部隊も、殆んど壊滅状態。
星占千里情報だと、今 自分を除いて生き残っているのは、その中でも最強格の たった1人だけだとか。
◆まろんside・了◆
≫≫≫
◆モモンガside◆
「ふん、『人類の守護者』が、聞いて呆れる!」
カルネ村での一件をその儘に話すと、女王は不満全快。
「王国が世界の癌という考えは、理解出来る。
しかし、それで帝国を偽り、罪無き民を虐殺するだと?
巫山戯るな! 堂々と法国を名乗り、王都を侵攻、制圧すれば良い話ではないか!」
そう、それな。
まろんサンも似た様な事を言っていたが、他人に罪を擦り付け、自分は黒幕気取りなのは、俺も気に入らなかった。
アンデッドとなり、誰かが他者の命を奪う点については正直、然程 思う事も無くなったが、それでも法国の やり方は、個人的に気に入らない。
「ん…それは、アウトかも、ね…?」
「!!?」
そしてマサトさん。
人間種…というも有るけど、元より卑怯卑劣な真似が嫌いな このヒトは(残虐残忍残酷はアリ)尚更に、スレイン法国の執った行動は容認出来ないみたいだ。
普段の笑顔は消え、
マサトさんは課金エフェクトは持ってない筈なのに、今の このヒトの背中には、黒いオーラとゴゴゴ文字が幻視出来る。
「…と、法国の話は、とりあえずは もう良いだろう。
話を戻すが、マサト殿、そしてアインズ殿。
其方達は ぷれいやーとして、この世界をどうする心算だ?」
あの陽光聖典が場に乱入する前にしてきた質問を、女王は再びしてきた。
「別に~♪ ドラちゃん、心配しなくても良いよ。
俺達は俺達の存在を認めて貰えて、普通に生活出来たら、それで良いから。」
「私も同じだな。
ドラウディロン殿は杞憂している様だが、安心してくれ。
私は世界を支配する等の考えは、持っていない。
敵対者には容赦はしないが、自分から多方面に敵を作る様な真似は、極力しない心算だ。」
「極力かよ?」
俺の答えに、まろんサンから笑いながらの突っ込みが入る。
しかしスレイン法国は、完全に人間
だとしたら、
それは例え俺が、プレイヤーだとしても…ですよ。
法国に対しては、此方も散々と
何よりも俺が、連中とは仲良くしようとは思わない。
「ええ。私達もマサトさんと竜王国の様に、ナザリックの存在を王国に認めて貰い、シモベ達と静かに暮らす事が出来れば、それで良いですよ。」
「ふむ…しかしアインズ殿。
王国で それは、少しばかり厳しいやも知れぬぞ?」
俺の考えに、懐疑的な意見なドラウディロン女王。
え?どういう意味ですか?
「リ・エスティーゼ王国は、ぷれいやー関連には疎い感が有るからの。
アインズ殿が自身の存在を明かした処で、ナザリック地下大墳墓か?
其れもアンデッド…モンスターの巣窟程度としか認識せず、討伐軍を結成させて攻め寄せる可能性の方が高いぞ?」
「あー…」
その言葉に、ついつい納得。
あの国の王族貴族、一部を除いて、馬鹿ばっからしいからなー。
何だか財宝目当てに そっち方面で動き出す光景が、頭に浮かんだよ。
「ナザリックは、王国領でも帝国にも近いのだろう?
ぷれいやーとして接触するならば、バハルス帝国の方を勧めるぞ?
彼処の皇帝なら、賢明な応対をしてくれるだろう。」
成る程。
それならば、どうやって その皇帝と接触しましょうか?
「アインズ。この場合は敢えて
え?まろんサン?
◆モモンガside・了◆
▼▼▼
◆???side◆
「陛下! 直ぐ後ろの窓から逃げて下さい!」
「正気か? 此処は4階だぞ!?」
「運が良ければ、大怪我で済みます!
この場に留まっていれば、間違い無く死ねますよ?」
「運か!?」
チィッ…!
マジにヤバイな。
空間に いきなり黒い穴が空いたと思ったら、其処から出てきたのは、2体の悪魔を従えたアンデッド。
如何にも
アレは明らかに
「あ…ぁあ…」
文官さんも完全にビビって動けないし、陛下も窓から飛び降りるのに戸惑っている。
まあ、4階だしな。
陛下を護るべくに前に出て剣を構えるが、全然 勝てる気がしねー。
せめて 誰か もう1人…
いや、仮に4騎士全員の一斉攻撃でも勝てないか。
こりゃ、覚悟を決めるしかないってか?
陛下…殉職手当ては、期待してますよ?
「そんなに警戒する必要は無いぞ、騎士殿。
その剣は、下げて貰えないか?」
いや、そりゃ無理ってモンだろ!
…って、アンデッドが喋った? 知性持ちかよ?!
「突然の来訪は詫びよう、バハルス帝国皇帝ジルクニフ・ルーン・ファーロード・エル=ニクス殿。
私はアインズ・ウール・ゴウン。
率直に尋ねるが、貴殿はプレイヤーなる存在を、知っているかな?」
会話ではマサトと まろんを殿呼び、しかし頭の中では呼び捨てしているドラちゃん。
まろん…は しょうがないとして(笑)、マサト、お前も何をした?
≫≫≫
シィマ・キュー…アビゲイル(BASTARD!!)のイメージで
≫≫≫
【次回予告!】
◆モモンガside◆
アポ無し訪問は感心出来ないと言っておきながら、自分で それをやってしまうとはな…
いや、本当に申し訳無い。
とりあえずは謝罪の品を、受け取って欲しい。
( ▼皿▼)つ{養毛剤}
( 〇ω〇)つ[育毛剤]
( ゚∀゚ )つ(発毛剤)
( ●●●)つ[アデ〇ンス]
「それは一体、どういう意味だ!?」
次回『バハルス皇帝!ジルクニフ!!(予定)』
乞う御期待!