ユグドラシル最終日、余所のギルド拠点で談笑中、現実世界の方で寝落ちしてしまいました   作:挫梛道

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戦の前の、色々ですね。
 


蒼の薔薇

 

「初めまして。私達は冒険者チーム蒼の薔薇。

そして私はリーダーのラキュース・アルベイン・デイル・アインドラです。」

 

◆まろんside◆

「お姉様と呼んでも、良いですか?♡」

「黙れ団子虫。何故 私が、お前の様な虫ケラに姉呼ばわりされないとならないのだ?」

多分、モモン(モモンガさん)の黒の鎧で俺達をブラック&ゴールドだと当たりを付け、話し掛けてきたアダマンタイト級冒険者チーム【蒼の薔薇】。

 

「む、虫ケラ…ハァハァ(//▽//)」

「ヤバい。ティアの歪んだ性癖が、更に別のヤバい方向へと歪んでしまった。」

その内の1人…双子の片割れが、ナーベラルに惚けた表情で言い寄ったり、もう一方が呆れていたり。

それに対しての『殺っても善いですか?善いですよね?』なアイコンタクトに、『ダメ!絶対!』で返したり。

 

「失礼ですが、マカロンさんとナーベさんの髪からして、貴方達は…」

「ああ。そう思ってくれて、構いませんよ?」

そんな2人は放置で…ナーベラル、俺達を恨めしそうに見るな…蒼の薔薇と会話する、俺とモモンガさん。

リーダーのラキュースという娘が、俺やナーベラルを見て、言葉を濁しながら『南方の出身か?』…みたいに聞いてきたので、此方も肯定も否定もしない、濁した言葉で応えたり。

 

「……………………。」

「…何か?」

「いや、何でもない。」

…というか、さっきからコイツ等、やたらと俺達の出身やら経歴やらを質問してくる。

もしかしてエ・ランテルでの仕事とは、誰からの依頼かは分からんが、俺達(ブラック&ゴールド)の身辺調査で、現在進行形じゃないだろうな?

 

「…余りに過ぎた、他者の詮索は感心出来ないな。」

「こ、これは、失礼しました!…スイマセン。」

だが それはモモンガさんも気付いていたのか、この話は此迄と、釘を刺す様に話を打ち切った。

…どうせ、別方面から探りを入れてくるだろうが。

尤も それは、無駄な事だけどな。

何しろ冒険者としての俺達は、組合(ギルド)に冒険者登録する以前は存在しなかったのだから。

 

「…それでは、話は変えさせて貰いますが、」

そう言って、次に話題としたのは、王国帝国の戦争についてだった。

先ずは自分達は…俺達と似たような理由で、戦争には参加する予定は無いと話す。

特にリーダーの女は実家から、『貴族子女が戦場に立つなんて とんでもない!』と、止められているそうだ。

 

「…情報元は明かせないが、今回バハルス帝国は、外からの協力者を得ている…強大な力を持ったな。」

次に仮面の魔法詠唱者(マジック・キャスター)が、思わせ振りに話すが、知ってるよ。

それ、アインズ・ウール・ゴウン魔導国って言うんだろ?

 

「帝国は この戦争にて、エ・ランテル周辺の割譲を求めています。

この儘では、エ・ランテルは帝国領に…」

ラキュースが続けるが、それも知ってる。

でも、アンタ達は知らないだろ?

更には帝国は其の地を、魔導国に譲渡しようとしている事を。

 

「…それで、だ。

お前さん達は、国が変わる、領主が変わるのに、抵抗が無いのかい?」

「「「別に。」」」

「「「「!!!?」」」」

既に俺達も冒険者として、戦争には関わる気が無い事は知っているのだろう、大柄な女…女だよな?…の問い掛けに、事無気に答えると、揃って驚く反応を見せる、蒼の薔薇の面々。

 

「…意外って顔をしているな?

分かってるんだろ? 俺達は元々、王国民じゃないんだ。

住んでいる地が他国に、領主が他国の者に変わろうが、それ程の思い入れなんて無い。」

「し、しかし、お前よぉ…」

「それに、だ。」

その理由に対して、何か物申すかの大柄女に対して、言葉を続ける。

 

「今の王国の腐れクソ貴族より、帝国からの新しい領主様が治める方が、この都市も より善い方向に進むとは思わないか?

寧ろ王国全土を帝国が乗っ取りクソな貴族を粛清。

鮮血帝が認めた者に領地運営を任せた方が、国民も今より幸せになr

「それ以上は言わないで!」

「…それだ。自分達に都合の悪い話になると、そうやって無理に話を遮ろうとする処を、俺は貴族はクソだと言っているんだ。

分かってるのか、アインドラ・サン?」

 

 

◆まろんside・了◆

 

≫≫≫

 

◆モモンガside◆

まろんサン、相変わらず貴族とか公務員とか、民からの税で収入を得ている者には厳しい。

 

「マジ、王国貴族なんて一部を除いて滅んでくれた方が世の為 人の為だろう?

アンタ等も知ってるだろう?

ちょっと目に止まった女を無理矢理に手籠にして飽きたらポイ棄てするわ、裏で犯罪組織と繋がり、麻薬や奴隷等の違法売買を横行させてるわ、その他その他…」

さて、こうなったら まろんサンは簡単には黙ってくれないぞ?

 

「し、しかし それは一部の…」

「その一部とやらが、どれだけ国を腐敗させている?

アンタは一部一部と言ってるが…存在を否定しないのは大した物だが、その一部とやらが居る時点で、民からすればアウト、なんだよ。

しかも他からの注意が効かない程な、上の地位の者なのだろう?

それに仮にクズ共が全体の1/10程度だとしても、その1人1人が一騎当千なクズっぷり見せてくれるから、結果クズ100倍だ。」

「「「「………………………………。」」」」

相手が次に出す台詞を予め想定していたかの、言葉のカウンターを即連打で返す まろんサン。

 

「大体、アインドラ家も()()()()じゃないのか?」

「それは違う! ウチは そんな事は、していないわ!」

「…だとしても、クソの横暴を止めるには至っていない、無能貴族だ。」

「…っ!」

「お前、少し言い過ぎじゃねえか?」

完全に発言を封じられる蒼の薔薇のリーダー。

その内に『次の お前の台詞は…』とか言い出しかねない まろんサンに、大女が口を挟んできた。

 

「だとしたら具体的、どの様に言えば良いのだ?

そんなに『貴族様EREEEE!』を謳いたいなら、その権利を主張する前、それに伴う義務を先に果たすべきだろう?

あ、リーダーが貴族様だから察しか。

つまり蒼の薔薇は、貴族王族の犬って訳だ。」

しかし まろんサンの連鎖する指摘は止まらない。

…既に戦争の話は、何処かに消えた感じだ。

 

「き、貴様ァッ!?」

「止めなさいイビルアイ!」

「お前、何考えてるんだよ?!」

「チィッ!」

そして余程その発言に腹を拗えかねたか、今度は仮面の女…イビルアイという名か…が殺気、そして魔力を全開しようとする処を、ラキュースと大女が慌てて制止。

 

「「「「「「「???!」」」」」」」

さっきから何気に俺達の やり取りをチラ見していた連中も、これには吃驚。

この女、仲間が止めかなかったら、この場で それなりな魔法を本気で撃っていたぞ?

しかし それは、

「ふっ…何も言い返せないとなると、今度は力ずく(ムリヤリ)で黙らせるか?」

「…マカロン、お前も その位にしておけ。」

ますます まろんサンの掌だ。

流石に終わりが見えなくなったので、俺も止めに入るが。

 

「ラキュース…サン。

この場は もう、解散としませんか?

これ以上は互いの為に、ならないでしょう。」

 

ざわざわざわざわ…

 

周りも かなり、注目しているしな。

アダマンタイト級同士が意見の食い違いによる衝突…そんな話が出回るなんて、双方デメリットしか無い。

 

「そ…そうね。」

俺の申し立てに、ラキュースも場の空気を読んだのか、それを承諾。

 

「さあティア、アナタも何時までも…」

「鬼ボス、今まで世話になった。

私はブラック&ゴールドに移籍する。

お姉様と ずっと一緒♡」

「「「はぁぁぁあ??!」」」

そして両者退散の流れに落ち着いたと思っていたら、オチが残っていた。

 

「いいから いい加減に離れろォッ!!」

 

≫≫≫

「おい、仮面。」

「そんな呼び方は止めろ!

私の名は、イビルアイだ!」

そして改めて この場を去ろうとした時、まろんサンがイビルアイを呼び止める。

 

「それは失礼したな。

それじゃイビルアイ。沸点が低そうなアンタに1つ、助言をしておく。」

「な…何だ?」

「アンタは もっと、牛乳を沢山 飲むべk

「貴ィッ様ァッ! それは一体、どーゆー意味だ? 胸か? 私の胸が小さいとでも、そう言いたいのか? もし そうだとしても胸が今、何の関係が有るとゆーんだ?!」

あ、違う違う。

まろんサンは多分、カルシウムが不足しているって言いたいんだ。

そして まろんサン。この世界は多分、カルシウムとイライラの因果は知られてないと思いますよ?

大体、カルシウムとか そういうのが、この世間に知られているかが怪しい。

 

ダダダダダダッ…

 

「な、何の騒ぎだい、一体?」

そしてアインザック組合長が、慌てた様子で2階から降りてきた。

イビルアイの魔力…は感じなかったとしても、尋常じゃない張り詰めた空気…何らかの異変は感じたのだろう。

後、イビルアイの大音量な怒鳴り声。

 

「も、モモン君? また、君達かい?」

え?ちょ…あながち間違ってませんけど?!

というか、『また』って何ですか?

 

「あ~ぁ、こりゃあ また、OHANASHIかな?」

アナタも何を、他人事の様に言ってるんですか?!

 

 

◆モモンガside・了◆

 

≫≫≫

 

◆まろんside◆

「やれやれだな。」

「わ、私は、悪くないぞ!?」

その後、結局 俺達は蒼の薔薇共々に、組合長から盛大にOHANASHIされた。

特に俺と仮面の魔法幼女(イビルアイ)が。

解せん。

 

「お、お前! 私に対して、何か失礼な事を、思ってないか?」

意外に鋭いな、この女!(笑)

 

「次に会う時は、もっと穏便な形で会いたいですね。」

「ああ、全くだ。」

さて、本当に改めて、蒼の薔薇と別れようとした時。

 

「嗚呼、お姉様、行ってしまわれるのですね?シクシクシク…」

「だから その呼び方は止めろ!」

双子の片割れとナーベラルが、また百合百合な やり取りも終わった時だ。

 

「ああ、最後に ちょっと良いかい?」

今度はガガーラン…だったか?

大柄女が俺達を呼び止めた。

 

「…何か?」

「モモン…アンタって もしかして、

ガガーラン! アンタ何、失礼な事 聞こうとしてるのよ!??

そしてモモンガさんに何か聞こうとした処を、ラキュースが必死で妨害してきた。

ど…『ど』って、何を言おうとした?

やっぱり()()か?()()なのか?

もしかしなくても この女、綺麗な身体の少年を汚し、一生モノのトラウマ与えてるヤツか?!

 

「…………………………………。」

そしてモモンガさん。

モモンガさんも察してしまったのか、絶対に鎧の下、緑の光を連続で発して、無理矢理に精神安定させてるな。

…って、だから この前に言ったじゃないか、このDT!

さっさと人化して、アルベドに(お願い)しろって!

 




【次回予告(ネタバレ)
◆ユリside◆
今は まろん様♡とのデート♡で、またバハルス帝国の闘技場(コロシアム)に来ています。
まろん様が また、闘技場舞台に立つ…という訳では無く、
「ポップコーン美味い。」
「そうですね♡」
今回は普通に観戦です。
 
わー、わー…!
 
そして大観衆が歓声を飛ばす中、舞台に現れたのは、1体の巨大で強力な(現地基準)獣系モンスター。
それに相対するは、前のデートで知り合った帝国ワーカーチーム、フォーサイト!
 
 
次回『フラグの行方(仮)』
御期待下さい!
そして感想も、よろしくお願いします。
 
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