ユグドラシル最終日、余所のギルド拠点で談笑中、現実世界の方で寝落ちしてしまいました   作:挫梛道

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建国宣言!アインズ・ウール・ゴウン魔導国!!

◆モモンガside◆

 

 

『アインズ、お前は既に、見た目が ()()なんだ。

必要以上、恐怖をバラ撒かない方が良い。』

 

 

式典前、街の外で待機している時に言われた言葉だ。

ふっ、鮮血帝の言葉とは、とても思えないぞ?

ジルは本当に、ムチャ振りの達人だな。

アンデッドである俺に、そんなのを要求してくれるなよ。

…と言うか、『見た目が ()()』って、酷くない?!

 

≫≫≫

「…初めまして、だな。エ・ランテルの諸君。

我が友、皇帝ジルクニフから紹介されたが、私はアインズ。

嘗て此の地に、アインズ・ウール・ゴウン魔導国を築いていた魔導王…アインズ・ウール・ゴウン、その人である!」

 

ざわ…ざわざわざわざわざわ??!!!

 

ジルとガッシリと握手…からの俺の自己紹介に、市民が ざわつき始めた。

まあ、当然だ。寧ろ、いきなりのアンデッドの軍勢の登場にパニックにならなかった、今までの状況の方が異常だったんだ。

 

「粛に!

魔導王様が話されておられるのだ!

静かにしたまえ!』」

『『『『『『『…??!』』』』』』』

此処でデミウルゴスが、スキルで民衆を無理矢理に黙らせる。

 

「…失礼。いきなりの横暴は謝罪しますよ。

しかし、先も言いましたが、魔導王様…アインズ様が話されるのです。

今から ()()は解除しますが、その後は改めて、魔導王様の御言葉を静聴する様、願います。

で、無いと その時は…解りますね?」

『『『『『『『!!!?』』』』』』』

「…では、『自由にして良し』」

『『『『『『『………。』』』』』』』

その後の、理性的な言葉使い。そして軽い()()を添えて、デミウルゴスがスキル解除。

すると民衆は、黙って俺に注目した。

ジル…これは、セーフだよな?

 

「…それでは、アインズ様。」

「うむ。」

さて、王としての、所信表明ってヤツ?を、始めますか。

 

「一番最初に統治者として言っておくが、私は君達を、恐怖で縛る心算は全く無い。

…かと言って、欲望の儘に振る舞うのを推める訳でも無い。」

『『『『『『『………。』』』』』』』

俺の話を黙って聞く、エ・ランテル市民。

デミウルゴスの暗の、『騒げば●す』が効き過ぎている。

ついでに言えば、此の場から去ろうとすると、それは それで、即●されるとか思っているのだろう。

 

「………………。(¬_¬)」

止めてくれ、ジル。

そんな目で俺を、見ないでくれ。

これは俺は悪くない…これは全部、デミウルゴスの所為なんだ。

 

 

◆モモンガside・了◆

 

≫≫≫

 

◆とある冒険者(モブ)side◆

「…私は見ての通り、アンデッドだ。

故に、人間が持つ様な物欲、特に金銭欲や色欲肉欲は持ち合わせていない。

必要以上の重税を課したり、偶々に目に付いた娘を無理矢理に連れ去り、己が欲望の捌け口に…そして それに飽きたら棄てるという事も無い。

そして勿論、犯罪組織と手を結ぶ等も無い。

…何処かの国の貴族の様に、な。

これは魔導王…『王』を名乗る者の矜持に掛けて誓おう。」

やだー、魔導王様。そんなクソみたいな貴族、居る訳ないじゃないですかー。

それ、何処の王国の貴族ですか?

自身の、王としての これからの国の在り方を語る骸骨の王様。

既に過去、2度程 会っている事も有り、恐ろしさだけで無く、敵で無い者への友好的な部分は分かっていたからか、全く…とは言わないが疑い無く聞き入れている俺が居る。

 

≫≫≫

「アンデッドの治める国が、死の都になると思うか?

私は、思わない。

これは常々、シモベ達にも言っている事だが、瓦礫・屍の山の上に置く玉座程、虚しい物は無い。

確かに知性理性無き亡者は、生有る者を怨み妬み、襲い掛かるだろう。

しかし、私は違う。

生きる者、今この時その時を活きる者を愛おしく思う。

1度は死んだ この身だからこそ、生の素晴らしさを理解している心算だ。

だからこそ、私は生きていない… ()()()()()()()()()()()()()で無く、人間だろうが異形…それがアンデッドだろうが、()()()()()()を作りたい。」

その後も演説の中、節々で自分がアンデッドである事を強調しながら話す骸骨様。

活きる…ね。

確かに この魔導王からは、見た目以外は死人の要素は見られないかも知れない。

 

人間(ヒト)と異形の共存は不可能だと思うか?

私は、そうは思わない。

事実、私はジルクニフ皇帝、そして竜王国ドラウディロン女王とも、『公』だけで無く『私』に於いても懇意とさせて貰っている。

そして この中にも知っている者も居るだろう、既に亜人との共存を成している、開拓村の事を。

私からすれば種族の違い等、所詮は塵芥に過ぎないのだよ。」

うっゎ、凄ぇー説得力!

確かに このヒトからすれば、本当に大した違いは無いのだろうね!

 

≫≫≫ 

「…尚、法律については、現状の王国法を少し改正する程度で終わると思う。

後日、具体的に公式の発表をするだろうが、生活面に於いては、其程に弄る部分は無いだろう。

但し、貴族にとって都合良く進む事柄には、大きく修正が入るがな。

平民であろうが貴族であろうが、罪を犯した者 は、その重さに従って平等に裁くべきだと、私は考えている。

それは私のシモベ達…そして私自身も、決して例外では無い。」

『『『『………!!?』』』』

お~ぉ? 何だか、声無き絶叫が聞こえたのは、気のせいか?

視界の中、クソ貴族が数名、青い顔をしてるぞ?

もしかして『貴族EREEEE!』したかったですか?残念!

本当に この骸骨様、もしかして名君様ですか?

 

 

◆とある冒険者(モブ)side・了◆

 

≫≫≫

 

◆まろんside◆

「そして…今、此の場の皆が、最も問いたいであろう事に説明しよう。

私の後ろに控える、アダマンタイト級冒険者、漆黒のモモンと金色のマカロン。

この2人には戦争の後、直ぐに接触して、私の考えを述べたのだ。

彼等は、私と同じタイプのアンデッドと過去に会った事が有るそうで、会話がスムーズに進んだのは幸いだった。」

貴族だろうが身内だろうが、罪人は容赦無く平等に処す発言の次。

モモンガさん(モモン)(マカロン)の事について、捏造込み…それは既に俺達の事だけじゃないが…で話し出した。

因みにだが、俺の隣に居るモモンは、パンドラが化けた物だ。

要約すれば、俺達は魔導王の理念に同意。

特に俺が、まろんで無くマカロンとして、貴族やら偉い人を凄く嫌っているのは、既に一部には知れ渡っている。

モモンは兎も角、そんな俺が『王』の下に就いたのだから、市民の驚き具合は相当な物だ。

 

「…そして この2人は魔導国内の重罪人、及び国に対して反逆行為を働いた者の処刑執行人となった!」

『『『『………!!?』』』』

今日 何度目かの、声にならない どよめき。

 

「だからこそ…諸君には彼等の手を、血に染める事が無い様に願いたい。」

『『『『………………。』』』』

これは多少 卑怯だが、有効なカード。

自分で言うのもアレだが、俺達(ブラック&ゴールド)は その実績等から、エ・ランテル市民からの支持・信用は、かなり高い。

その俺達を処刑執行役に据える事で、治安維持…犯罪行為を起こせない様にした訳だ。

俺達に汚れ役をさせる訳には行かない…住民に、そう考えさせる。

魔導王の為で無く、俺達の為に…新しい国の生活に従う。

それが魔導王…正確には、デミウルゴスの狙い。

デミウルゴス…多分だがジルクニフ君、『恐怖はダメだが罪悪感で縛るのは おけ』とも考えていないと思うぞ?

 

「そして、彼等2人との約束。

もしも私が暴君と化したらならば、その時は彼等が私を滅ぼす剣となる。

それが、私の下に就いた条件だ。

これは、彼等にしか出来ない役割だからな。」

『『『『………。』』』』

然気にモモンガさん、『此の2人なら自分を斃せる』とか言ってるが、これもクソ貴族の前で それを言う事で、裏から 俺達に接触、魔導王暗殺を謀ろうとする反逆者予備軍の炙り出しの伏線だ。

 

≫≫≫

「そして最後、此処まで聞いて、それでも私の治める国には住めないと言う物が居るなら、私は止めないし、責め咎める事も無い。

リ・エスティーゼ王国にでも流れるなり、好きにすれば良いだろう。

その辺りは王国にも、諸君等を受け入れて貰える様に、話は着けてある。」

その後も色々と話し、最後にと言った この発言。

『去る者 追わず』は良い。

…しかし、王国という受け皿を用意していると言っているが(モモンガさんとジルクニフ君が、事前に王国に お願い(OHANASHI♡)していたw)、只でさえ戦後処理に追われる敗戦国。

領地が狭まった処に、難民を受け入れる体制が、今の王国に整っている筈が無い。

実際、モモンガさん達は逃げ込んだ者の受け入れを頼んだだけで、その後の待遇については、何の要求もしていない。

国を出た後のアフターケア迄、面倒を見てやる事は無いのだ。

更に言えば、この戦争で かなりの数が死んでいるが、クソ貴族が領地運営している国に逃げるのが良いとする者が多いとは思えない。

更に ついで、モモンガさんは今までの演説で、如何に王国貴族がクソか、そして魔導国に於いては その様な横暴は許さないと説いていた。

それ等を踏まえて、民衆が如何なる判断をするか…

 

 

◆まろんside・了◆

 

≫≫≫

 

◆モモンガside◆

「話したい事は全て話した…次が、最後の言葉だ。」

そして、演説も締めに入る。

建国に際して、民衆から恐怖されるのは、仕方無い言葉だ。

見た目、コレだしな!(泣)

しかし、恨まれる事は無い様に、仕込みは しておいた。

あの戦争での最初の魔法、《的狙撃(シューティング・)星屑光弾雨(スターダスト・レイン)》の標的設定(マーキング)

エ・ランテルは勿論、魔導国領となる町や村から徴兵された者は皆、『死なない設定』にしておいたからな。

だから恐れられこそすれ、恨まれる事は無い…筈!多分!

さあ、最後、締めの言葉だ!

 

「「wwwwwwwwwwww~www」」

…って、其処の2人!その悪い笑顔、止めなさい!

ハァ…それじゃ、締めるぞ!

 

「それではエ・ランテルの市民諸君!

この日、この時、この場所にて、私はアインズ・ウール・ゴウンの名の下に、魔導国…

アインズ・ウール・ゴウン魔導国建国を、宣言する!!

 




準レギュラー?なモブ冒険者君。
但し、多分もう、出番は無いよ?
 
【次回予告】
 
◆まろんside◆
 コホン…アインズ・ウール・ゴウン魔導国建国を、宣言する!
モモンガさん、カッケーっ!(笑)
良かったな。練習の成果、バッチリだ!
緑の発光もしなかったし、よくできました、はなまる!
 
「お陰で私と まろんの腹筋は、限界突破だ!」
「…止めてくれないか?」
しかし魔導国建国は良いが、新しい何かを作るのは、問題が山積みされていくのが常だ。
シモベ達による、次々に提案される無茶振り新法。
その内容に、新米王様モモンガさんの胃は限界突破だ!
 
「胃、無いけどね!」 
「アインズ、頑張れーっ!!www」
「ぃゃ…本当に、止めろくれないか?!」
そうした中、王国の方も大きな動きが、有るらしい?
 
「その件は、私も出向く事になっている。」
「同じくだ。」
え? モモンガさんとジルクニフ君も、王国に出張る?
 
次回『ザナックの決断(予定)』
乞う御期待!感想も宜しく!
 
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