ユグドラシル最終日、余所のギルド拠点で談笑中、現実世界の方で寝落ちしてしまいました 作:挫梛道
【前回の あらすじ】
「アインズ・ウール・ゴウン魔導国建国を、宣言する!!」
◆まろんside◆
モモンガさんの魔導国建国宣言は、予想以上に民衆から歓声を受けた。
デミウルゴスによる脅しとは違う、明らかに歓迎の拍手だ。
王国貴族より、アンデッドの施政の方がマシと思われた…と解釈して良いのだろう。
…って、王国貴族、マジに どんだけなのだ?!
≫≫≫
「ほ…本当に だ、だだだだ、大丈夫なのでしょうか、まろん殿?」
「ああ。心配するな。
少なくとも俺とデミウルゴス、コキュートスは、アルベドの味方だ。」
「な…何だか その笑みに邪な物が宿っている様に見えるのは、気のせいですか?」
失礼な。そんなのは これっぽっちしか考えていないぞ?
本当に、モモンガさん…とアルベドの事を思っての事だ。
『面白そうだからw』みたいな考えは、少ししか持っていない。
…何の話かと言うと、『王様が独り身って可笑しいよな?』って話だ。
そう、仮にも魔導
せめて、ジルクニフ君みたいに正妻を娶る事無くも、側室ハーレムを作る…いや、アレはアレで、問題が有り過ぎな気がするが。
そして その御相手は、今のナザリックから考えると、アルベド以外に居ないだろう。
転移前、モモンガさんがアルベドの設定を『モモンガと相思相愛』と書き換えた件。
これがモモンガさんの仕業だというのはバレていないが、その影響でモモxアルは、ナザリック内では公認カップルとされている。
しかし、その後の進展の無さに『早く くっつくべきです。』『揃ってヘタレっスか?』『うわぁ』『えっちは…凄く気持ち良いですよ♡』とか思っているシモベも、実は かなり多い。
世継ぎ推進のデミウルゴスや、それによる
更には正妻の座は諦めたとして、愛人・妾の立ち位置を目論むシャルティアは、その最たる存在だ。
そんな訳で、最初はストレートに、モモンガさんにアルベドとの 既成事実成立 結婚話を振ったら この骸骨、あたふたテンパって緑の光を連続発光。
精神安定が追い付かなくなってしまった。
ダメだ、このヘタレDT…早く何とかしないと!
「…もしかして お前も、ヘタレてるのか?」
…だから、今度はアルベドの方に話を振ってみたのだが、
「(゜д゜)は…はぃぃい?!
べ、別にヘタレてなんか、いませんし?
どちらかと言えば私、肉食系を自負しておりますし?
そもそも、ヘタレなサキュパスなんて、聞いた事も有りませんしぃいっ?!
だ、大体、アインズ様が望まれるならば、何時でも捧げる所存ですし?
し、しかし、女である私の方から求め迫る様な、そそそ、そんな はしたない真似、ふじこふじこ!」
「……………………。」
成る程。モモンガさんが未だDTを守ってこれたのは、アルベドの方にも問題が有った訳だ。
…って、仮にビッチ設定キャンセルしたとしても、サキュパスって
≫≫≫
「ま、まろんサン、やっぱりマズイですって!
こういうのは、もっと段階を重ねて…」
「黙れヘタレDT。
最後まで…じゃないにしろ、もうアルベドに手、出してんでしょ?
友達として言うぞ。さっさと責任取れ。ケジメ付けろ。色んな意味でな。」
「ぅう…っ!」
はい。だから、強行手段に出ましょうね。
スィートルームにリフォームした監禁部屋(趣味:大工仕事のデミえもんが2時間で改装してくれました)に、モモンガさんとアルベドを閉じ込める。
人化のアイテムと、ンフィーレア特製の
「モモンガさん…これは王様が独身云々関係無くて、マジに覚悟決めるべきだからさ、アルベドの為にも。
漢、魅せてみろ!」
「まろんサン…」
「明日の朝には、メイドが部屋を開けに来る様になってるから。
…で、朝まで何も無かったら、その時は、分かってるよな?」
「ひっ?!」
「それじゃ、ごゆっくり♡」
ガチャンッ…!
「ちょ…おま…
ま、まろんサン?まろ゙んザン~っ!?」
◆まろんside・了◆
▼▼▼
◆とある王国貴族side◆
エ・ランテルで魔導国なる国の立ち上げが宣言されてから5日。
ザナック王子…いや、ザナック王に呼び出しを受けた。
自身が正式に即位する前に、新体制について話し合いたいとの事だ。
当然、私だけで無く、他の貴族も招集しているそうだ。
ふふん。この戦争で、かなりの貴族も死んでしまったが、幸いと言うべきか?…その殆んどが、貴族派閥に属していた者達だ。
貴族派の中で、最も厄介な人物…レエブン候が生き残っているのは思う部分も有るが、今後は我々 王族派に有利な体制が作られるのは、間違い無いだろうな。
≫≫≫
「さて…どの様な話を為されるのか。」
「いや、全く。」
話し合いが行われるという部屋…普段、会議に使うのとは別の部屋に案内されると、既に爵位様々、10数人の貴族が その場に居た。
…しかし、これからの王国の事を話し合うとすると、その数は少ない。少な過ぎる。
何よりも、レエブン候、ペスペア侯、ウロヴァーナ辺境伯の姿が見えない。
大貴族と呼ばれるのは、私だけだ。
他は下級から中級の貴族ばかり。
この面子では、話も何も無いぞ?
まさか、彼等がザナック新王の呼び掛けを無視するとも思えない。
「皆、多忙な中、今日は御苦労だな。」
「ザナック王j…王?」
その後も何人か、下~中級の貴族が顔を見せて暫くすると、ザナック様が多数の兵を引き連れ、我々の前に現れる。
護衛としては、些か多過ぎないか?…と思える程の人数だ
「まだ、レエブン候達が、到着しておりませぬが?」
「ああ、問題無い。
今回 私が呼び出した者は皆、もう揃っている。」
「「「「????!」」」」
私の言葉に、普段から平和ボk…コホン…野心の欠片も見せた事の無かった人物が、黒い表情を浮かべた。
ザザザザザッ…!
「「「「!!!!?」」」」
同時、王の護衛兵が、我々を囲む様に槍と剣を構える。
出入り口も、完全に抑えた形だ。
「王!これは一体、何の冗談ですかな?」
これに、下級子爵がザナック様に問い質す。
「冗談? はっはっは!
決まっている…分かっているだろう?
今 此の部屋に居る、殆んどの者が、八本指と繋がりを持っていたのが判明したから…その裁きを下すのだよ!」
何? 八本指だと?!
いや、私は奴等とは、全く関わりを持っていないぞ?!
この者達が本当に、裏で八本指と繋がっていたなら、それでは処されても仕方無い…寧ろ『もっと殺れ!』だが、私まで間違いで処分されるのは納得往かないぞ!?
「ザナック様! 八本指と係わる等、それは何かの間違いでs
「証拠なら、有るぞ?
ついでに、お前達が その証拠…繋がりを消そうとした痕跡も、新たな証拠としてな。
「??!」
パサ…
「「「「「…ッ?!!!」」」」」
下級貴族が物申す途中、それを遮り、八本指と貴族が繋がっている証拠とやらが記されている、多量の羊皮紙を見せるザナック王。
それには確かに、誰が如何様に八本指と関わっていたか、詳細に記されている様だった。
「そして残念な事だが、それの中には、ボウロロープ侯や兄上…バルブロの名も入っていた。
ボウロロープは既に魔導国領の遺跡に攻め入った際に死亡しているが、バルブロ。
…現在は行方不明で捜索している此についても、今後は改めて犯罪者として、捜索をする事になるだろう。」
まさかの事実。よもや、大貴族や王位継承の筆頭となる者が、巨大犯罪組織と裏で繋がっていたとは!
そして それを…身内すら裁かねばならぬ重責からか、悲痛な表情を浮かべるザナック様。
「ま、待って下さい、ザナック様!」
「「「「王!」」」」
「どうか、考え直しを!」
「こ、今後は、この様な事は!」
確たる証拠に言い逃れが出来ぬと思ったか、そして、この新しい王は
「…………。」
ス…
しかし それを跳ね除ける様に、ザナック様が無言無表情で右手を上方に掲げると、
斬!斬々々々々々々々々々々!!
「「「「「ぎゃぁぁああっ?!!」」」」」
「「「「「うあぁぁぁあっ?!!」」」」」
「「「「「ぐぺぺぺーーっ!!?」」」」」
兵達が一斉に動き出し、その迷い無き槍と剣が、貴族という身で在りながら、犯罪組織と繋がっていた愚か者達を貫き斬り棄てる。
「…………………。」
結果、新しい王に召集された者で、この場で生きているのは私だけとなった。
当然だ。私は八本指とは、何の関わりも持っていないんだ。
処断される謂れは、何も無いぞ!
「…さて、ブルムラシュー侯。」
「はっ!」
此処で、ザナック様が私に話し掛ける。
「何故、貴殿が今 生きているか、分かるか?」
「はい!それは、私が犯罪組織とは、何の繋がりも持っていなかったからです!」
ザナック様の問いに、惑い無く堂々と答える。
「ふむ。…では、今日 何故、この者共と一緒に招集した理由も、もう解るな?」
「は・い…?」
「しらを切るのか、まさか本当に心当り…いや、自覚が無いのか…?」
続く質問に対する反応に、ザナック様は少し呆れた様な表情を見せる。
「この者共は、寧ろ ついで。
本命は貴殿だったのだよ、プルムラシュー候。」
「は…?」
「もう、良い。
…おい、
「はっ!」
そして兵士の1人に、何者かをこの場に連れてくる様に命じるザナック様。
この断罪劇の本命が私だと?!
一体、何の事だ?
「実は帝国から、国王…父上の身柄返還の条件は領土割譲に魔導国の認知、ラナーの差し渡しの他にも、幾つか出されていてな。
その1つに、
成る程…それで、この断罪…大量粛清か。
国を蝕む原因を消してみせろ…という意味か。
ふん、あの鮮血帝らしい注文だな。
≫≫≫
カチャ…
「失礼します、よ、と。」
「………………。」
そうした やり取りの途中、開いた扉から顔を見せたのは、黒い鎧で身を固めた大柄な男が2人。
「…こうして直に顔を合わせるのは、初めてだな? プルムラシュー候。」
続いて、高貴そうな装束の若い金髪の男。
私を知っているだと? 誰奴なのだ?
「バハルス帝国皇帝、ジルクニフ・ルーン・ファーロード・エル=ニクスである。」
…………??!
そんな不信感が
いや…皇帝だと!? 何故、バハルスの皇帝が こんな処に?!
「…失礼する。」
……????!!!!!!
そして、皇帝の後から入ってきた人物。
いや…アレはヒトと言って良いのか?
それは派手な衣装を纏った、
ま、まさかコイツが、噂の魔導王か?
「バハルス皇帝の登場で、理解出来ただろう?
…もう、全て知っているのだよ、プルムラシュー。」
………………っ!!?
①まろんは純粋に友人として、モモンガさんの
「面白いからw」…みたいな考えは、本当に少ししか持ち合わせていません。
…で、モモンガxアルベド、結局どうなった?…は、次話以降で書きます。
②ラストのモモンガさんの コスプレ 衣装は、魔導師ハイン(FFシリーズ)をイメージしてみて下さい。
【次回予告】
◆ジルクニフside◆
ザナックよ、貴様の王としての裁量と覚悟、この目で直に拝ませて貰うぞ。
今後の王国と帝国、魔導国との関係が如何なるかは、全て貴様の決断次第だ。
…に、しても、
「アインズ…その格好、前回にも増して、派手だなぁ…w」
「待ってくれ! 前回も そうだが、これは別に私が自分で選んだ訳では無いぞ?!
これ等は全部、メイドが、だな…」
「いや、似合ってるよ、モモンガさん♪
アルベド達の評判も良かったじゃない。」
「顔が笑ってますけどっ?!」
「因みに その
ジルクニフ君も どうだい?」
「…私には その様な物、必要無い。」
「…………………今は、な。」
「何か、言ったか?!」
次回『王の覚悟②』
乞う、御期待だ。
…私は断じて、禿げていない!!