ユグドラシル最終日、余所のギルド拠点で談笑中、現実世界の方で寝落ちしてしまいました 作:挫梛道
皆様、長らく御待たせしました。
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モモンガがアインズ・ウール・ゴウン魔導王を名乗り、その名を冠した国を建国した事で、その周辺国家は様々な反応を見せていた。
≫≫≫
「アンデッドが王様、悪魔共が その手下だと?! 巫山戯るな!」
「姉さん、落ち着いて!」
「その通りです。
魔導王なる人物、只のアンデッドでは無いでしょう。…これを。」
「………?」
「それ…は?」
「魔導国からの書状です。
内容は、貿易関係を中心に、国交を結びたいとの事。」
「ふん、信用出来るか!
我が国の財を貪ろうとしてるだけでは無いのか?」
「姉さん!」
「確かに、全てを信用する事は出来ませんが、この様な礼に通じた対応が出来る国で有り、人物です。
これで此方が何の返事も出さないとなれば、我が国が
一度、魔導王当人、或いは使者を招待して会談する旨の返信をしようと思っています。」
「はぁあ!? 化物の国の者を、国に招くと言うのか?!」
「…ならば、私共が魔導国に出向きますか?
その時は当然、貴女にも護衛として付いて貰いますが。」
「…ぐ、ぬぬぬっ!」
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『前に私が見た処では、確かに強大な力を持ってはいるが、必要以上に世界に干渉する心算は無いように思えたぞ。
竜王国に現れた ぷれいやーも然り、だ。』
『しかし、楽観視は出来まい?』
『当然。監視は必要なのは、違いない。
だからこそ、改めて接触しようと思っている。
今度は正式に、国の代表としてな。』
『既に
そういう意味では、国として近付くのは容易いか。』
『それならば、変態の曾孫娘に仲介して貰うか?』
『そうだな。ドラウディロン女王には、私から話ておこう。』
『問題は、その後…だな。』
『アレが また、
『全くだ。ぷれいやーは毎度毎回、色々と やらかしてくれたが、今回も他聞に漏れず…だな。』
『『『ハァ…』』』
『ちょっと待て。先程から変態変態と、誰の事を言っている?』
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「アンデッドが国を興した?」
「確かに前代未聞だが、其処まで珍しく見る事でも有るまい。」
「うだうだ言ってるのは、人間オンリーの国だけだろ?」
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「アンデッドが支配する国等、悪夢以外の何物でも無いぞ!」
「我々の大きな障害になるのは、間違い無い。」
「その通りだ。あの様な物、認める訳には往かん。」
「…その、魔導国から、質問状が届いている。」
「何?」
「内容は、過去に
「な、何が魔導国領だ!?
ふん、そんなの無視していれば良い!」
「…帝国からも、同様の書状が、また届いているが?
しかも今度は、陽光聖典も刺客として送り出した事についても問われている。
更には、トブの大森林に送った、漆黒聖典についても追求してきた!」
「「「「何いっ?!!」」」」
「…此方は、無視する訳にも往かんだろう。」
「ば、馬鹿な!? 帝国…一体 何処まで知っているのだ?」
「もしや、陽光聖典や漆黒聖典の失踪についても、何か知っている…と?」
「その全て…やも知れぬな。」
「どう、説明すべきか…」
「これは魔導国とやらも、承知なのだろうか?」
「いや、魔導国が関与している可能性の方が、寧ろ高いぞ!」
「くっ…! 全て知っている上での、敢えての問い質しと言うのか!?」
「それ以前! 帝国も…そして竜王国も、一体 何を考えているのだ?!
アンデッドの国等と、同盟関係を結ぶとは!?」
「へぇ~え? それって、ニグンや隊長達を倒したかも知れないヤツが、その魔導国に居る…つまりは、そう言う事かしら?」
「「「「「「!????」」」」」」
「うふふ…♪ 中々、面白そうな話じゃない♡
居るかな? 私に敗北を教えてくれる、ヒ・ト♡♪」
≫≫≫
…各国は、様々な反応をしていた。
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◆まろんside◆
近況。
冒険者ブラック&ゴールドは、半ば
魔導王直属の処刑人となったモモンとマカロンは、エ・ランテルに在る元・貴族の屋敷に各々 居を構える事になった。
元・貴族…その貴族が今は どうなっているかは、察しの方向で(笑)。
尚、
モモン…今はパンドラが化けている その屋敷には、ペット枠でハムスケ…と、何故かデス·ナイトが1体、獣舎で食っちゃ寝生活をしている。
そして
これは、最初は屋敷に缶詰状態だったパンドラが、
「~んアインズ様! 私の『マジックアイテムを愛でないと発狂してしまう病』も、そろそろ限界に御座います!
この儘では大衆の前、モモンの姿で『LOS!LOS!LOS!…知らない人は、動画検索!』の全ドイツ語verを熱ッ!唱ォッ!してしまうかも知れまs
「わ、分かった!何とかする!
何とかするから、それだけは止めろくれ!な?なな?!」
…と、モモンガさんに直訴した結果だ。
LOS!LOS!LOS!…か。
懐かしい。谷屋が よく、カラオケで歌っていたなぁ。
そして両屋敷には、ナザリックから一般メイドが数人ずつ派遣され、1週間シフトの住み込みでの家事仕事をする事に。
俺は自分の屋敷のメイド長にはユリたん♡を指名したのだが、流石に『ユリには きちんと別の仕事が有りますから!』と却下された。
「だから毎夜毎晩、通い妻しています♡…ぽっ♡」
≫≫≫
魔導国の政治絡みには、基本 俺は一切 口を出さない。
所詮は外様だからな。
尤もモモンガさんも、デミウルゴスや、宰相兼王妃のアルベドに丸投げな感じだが。
「何だか、『王妃』の部分に やたらチカラ、込めてませんか?」
…込めていない。
≫≫≫
「それでは、今後とも宜しくお願いしますぞ、魔導王陛下!」
「うむ。此方こそな。」
そして今は、モモンガさんと一緒に冒険者組合に。
モモンガさんが自ら、王として掲げた目標は、完全安全な治安維持。
その第1歩として、各都市内や、魔導国領の主要な町や村を繋ぐ街道に警備ゴーレムを配した結果、行商人がモンスターに襲われる心配は殆ど無くなった。
しかし それに伴い、モンスター退治を生業としていた者…冒険者の生計が立たなくなるという弊害が。
この儘では彼等が野盗に転職してしまい、治安悪化になりかねない。
それこそ、何時か俺達が潰した、大規模な傭兵崩れな集団が現れかねない。
ナザリックのシモベ…仮に守護者級を現場に向かわせたら即座解決するかもだが、その様な事態が発生する時点で施政者失格と考えているモモンガさん。
だからこその、これからの冒険者の活動についての話し合いをする為に、組合に顔を出した訳だ。
因みに俺は、魔導王の護衛兼監視の役割。
ついでに冒険者としての意見も聞きたい…としての同行だ。
その結果、冒険者達には大きく分けて、2つの道筋を。
1つは文字通りの冒険者…モンハンで無く、未開の地を冒険・探索する事で、未知を既知に。
その報告で、組合や魔導国から報酬が出されるシステムを提案すると、組合長のアインザックさん、本人も昔は冒険者で(ミスリル級だったらしい)、そういうのには憧れていたらしく、野心家の様な笑みを浮かべ、ノリノリで承諾。
今まで通り、行商人の護衛や特定の
そして もう1つの案は、単純に各都市の警備。
王国所属の兵士団は皆、クビにして王国に送り帰しているから、その後詰め。
魔導国警備兵士団の結成だ。
これも魔導国建国当初から、人員の募集呼び掛けをしており、志願者も決して少なくは無い。
そして兵士団との銘だが、職種は問わず。
戦士系職は勿論、神官や
コキュートスを総責任者。
そしてブレイン、後々はクライムも隊長格とした部隊編成も既に、モモンガさんの頭の中では完成しているらしい。
◆まろんside・了◆
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◆モモンガside◆
「ゼィ…ゼィ…す、少し休憩を…」
「ハァ…ハァ…あ、アインズ様ぁ…私…私…」
「ボク…私も もう、らめぇ…」
「ラナー様…私も…限界で…s…」
「あらあら皆様、まだまだ これからですわ♡」
「全くだ。この程度で へばるなんて、情けないぞ?
特にモモンガさんと、クライム。
こういうのは、男が きちんと女性をリードしないとダメだろう?
如何に実践経験が少ないとしても、男の方が先に果てるなんて、みっとも恥ずかし過ぎるぞ。」
「「ぅぐぐ…」」
俺、アルベド、ユリ、クライムが汗だくだく満身創痍グッタリな中、まろんサンとラナーだけは、全然 疲れている様子が無い。
「「さあ、もう1ラウンドだ。」
ですわ♡」
「「「「~~~~~っ??!」」」」
そして、鬼の様な この一言。
…何の話と云うと、
「はい、ワン・ツー、ワン・ツー、ワン・ツー…か~ら~の、はいターン!」
「「「「………………。」」」」
ラナー主導の下、ダンスの
「乱〇ぱーりーだと思ったか? 残念!www」
まろんサン…アナタは誰に、何を言っているのですか?
…何故、ダンスの特訓だと言うと、近日にエ・ランテル他、魔導国領に残った王国の元・貴族や、王国からも魔導国寄りの領地を治める貴族を呼んでの社交パーティーを開く事となったのだ。
これは…今回は特に裏は無く単に、顔を広める知らしめるのが目的だと言う、デミウルゴスの提案。
それ自体は悪くなく、反対する理由も無い。
新しく国を興したばかりだから、その挨拶も兼ねると言うなら尚更だ。
確かに そういうのは必要だからな。
しかし、問題が1つ。
その様な場では、ダンスの作法が必須…らしい。
しかし王の俺、そして王妃のアルベドも、それ系の技能やスキルは全く持っていない!
王が踊れない…それは この様な社会では、かなりヤバイ事らしい!
…そんな訳で俺とアルベドは、その方面の嗜みは抜群なラナーに、教えを乞う事にしたのだ。
クライムはラナーの相手役として同行。
ついでに それを聞き付けた まろんサンも、ユリと一緒に参加する事になったのだ。
因みにユリも、ダンスの経験も知識も無し。
まろんサンも実際経験は無いが、
…その差なのか?
ただ、ラナーにはマジ感謝。
彼女が居なかったら、ナザリックで唯一のダンス系スキルの持ち主…恐怖公から御教授する事になっていたのだからな!
((( ;゚Д゚)))
◆モモンガside・了◆
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◆まろんside◆
「これは また、珍しい着こなしで。」
「しかし、場での違和感は まるで無いですな。」
「どうも。私の故郷での、正装ですからね。」
はい、パーティー当日。
立食会形式の このパーティー、主賓のモモンガさんとアルベドは、最初に招待客に挨拶をした後、一時退場。
俺は一応は、有能認定している王国の貴族達との、久し振りの談話。
因みに俺の今の服装は、黒のカッター、白のネクタイに白スーツ。
ついでに靴も白のエナメル製。
正装…には違いないが、私的には ぶっちゃけ893のイメージのが強い。
しかし このオッサンも言う通り、場の違和感は無いから問題無い…筈。
「時に…マカロン殿、今宵は、どなたかと御一緒に?
もしもダンスの相手が決まっていないなら、宜しければウチの娘と…」
「いえ、気遣い無用。
私の婚約者も、この会場に居りますから。
今は姉妹が久し振りに揃ったので、そちらで盛り上がっていますよ。」
「ははは…これは、失敬。
その様な御相手が居たとは、初耳でしたな。」
そりゃ、言った事無いからな。
そして言葉の通り、ユリたん♡は今、他のプレアデスと揃って動いている。
接客は一般メイドの仕事。彼女達は会場警備を兼ねた来賓ポジションで、普段の改造メイド服で無く、パーティードレスに身を包んでいたりする。
尚、ユリたん♡とは、ダンス時に合流予定。
ついでに言えば、ラナーは表向きはバハルス帝国に行った事になっているので、今回は欠席だ。
◆まろんside・了◆
≫≫≫
◆???side◆
領主の親父に連れられ、アンデッド主催のパーティーにやって来た。
前の戦争や病気やらで兄貴達が死んで、繰り上げで家の次期当主が俺と決まったからと、少しでも貴族社会に馴染ませる為に…だ、そうだが…
ハッ! それで こんなアンデッドの国のパーティーに、出る価値なんて有るのかね?
まあ、豪華な会場に、地元じゃ口に出来ない様な美味い食い物や酒を味わえるから、来た甲斐は有ったと言って良いが?
大体、貴族社会に馴染むって、俺には必要無い事なんだよ!
既に俺が領主になった後の、政策案は幾つも考えている!
それを実践出来たら、我が領土は一気に発展する。
尤も、それは俺からすれば『何故、誰も思い付かなかった?』…なレベルの簡単な話だが。
親父も兄貴達も、其れ程に無能だった訳だ。…って?
「「「「「「~~~~♪」」」」」」
…………………………………。
あそこで何やら菓子を食べながら、話している6人の女。
何処かの貴族の娘…姉妹か?
ほぅ? 全員、上物揃いじゃないか。
特に あの長女か?…の、夜会巻きの眼鏡の女。
中々に、良い
くっくく…アレ程なイイ女、これは貴族として、声を掛けないと失礼ってヤツだろう?
そして その儘…♡
【次回予告!】
◆シズside◆
(¬_¬)うわぁ…(白目&遠い目)
次回『傲m
「ちょ~っと待つっスよ、シズちゃん!」
「………………。ルプー、何?」
「…ぢゃ、ないっスよ!
折角の語り、超短過ぎっスよ!!」
「大丈夫。あの『うわぁ…』に、全てが詰められている。」
「いや、それも解るっスけど…」
…改めて。
次回『傲慢な火花(Let's 英訳→画像検索.)』
…乞う御期待。
「感想よろしくっス。ついでに評価(高いヤツ)も、よろしくっス!」