ユグドラシル最終日、余所のギルド拠点で談笑中、現実世界の方で寝落ちしてしまいました   作:挫梛道

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【閑話】First Contact②

▼▼▼

「ごめんね~♡ 余計な真似だったかな~?」

「いえ、そんな事 無いですよ!」

「純粋に感謝しますよ。ありがとうございます。」

 

◆まろんside◆

ギルドメンバーの異形種狩りの御礼参り。

最終的には俺達の前、先に()()と戦闘をしていた異形種集団のリーダー格の骸骨種(スケルトン)が放った、広範囲の強力魔法で終わった。

その後、ウチの代表であるマサトが、改めて無理矢理に乱入した事を謝罪すると、彼方さんも逆に お礼を言ってくれたり。

そして互いにギルドを名乗ったりしたのだが…

 

「まさか、『アインズ・ウール・ゴウン』だったとはな…」

アインズ・ウール・ゴウン。

異形種だけで結成され、異形種狩りからの救済を掲げ、逆に ()()()()()()()()()にガンガンPKを仕掛けていると云う、どちらかと言えば武闘派系ギルド。

 

「もしかしたら そうじゃないかと、最初に思うべきでしたね。」

ん、それな。

そして過去に1度、俺も入団を申し出たギルドでもある。

尤も その時は まだ俺は学生だった為、入団条件の『社会人』に該当していなかったので、断られたのだが。

…てゆーか、ギルマスのモモンガさん…でしたっけ?

アナタ、何時の間に、そんなド派手なローブ、身に着けているんだ?

昔は もっと、弩ノーマルな地味ローブだったじゃないか!

それが、俺的に気付けなかった理由だな。

 

 

◆まろんside・了◆

 

≫≫≫

 

◆モモンガside◆

ヴァーリ・トゥード。

常にランキングにて、俺達アインズ・ウール・ゴウンの1つ2つ上に居たり下に居たりなギルドだから、自然に名前だけは記憶していた。

しかも、そのランキングも同じ順位帯に停滞していた訳で無く、上位に昇格していたのだ。

つまりは俺達と同じレベルで進化しているギルド。

そんな、気持ち程度だが意識しているギルドと御対面。

理由は、異形種狩り。

俺達は単に、そういう輩を逆に狩るのを目的としていたが、彼等は その異形種狩りに遇ったギルメンの報復として、俺達の狩りの場に現れたのだ。

俺達からすれば、獲物を横取りされて云々な考えは持っていない。

最初は いきなりの介入だったから、その辺りの事情は分からないが、協力者を拒む事も無く。

即座に『連繋』。

その後は、今回の獲物(ターゲット)だった、地球防衛軍をフクロに。

人数的に圧倒優位に立てた事で出来た時間の余裕から、広範囲の強力魔法を放ち、その場を終わらせる事に成功した。

無論、先に『連繋』の設定をした事により、ヴァーリ・トゥードの皆さんに巻き添えの誤爆(フレンドリー・ファイア)が及ぶ事も無く。

 

「いや、マジ感謝っすよ?

コッチが殺られる事は無いとして、も少し時間掛かるかなって、思ってましたからね~?」

「全くだ。」

「本当、ありがとう。」

ウチのメンバーも、純粋に有り難いと思ったのか、彼等に お礼を言っている。

 

「まあ、想定は出来ていましたけどね。」

「え?」

そんな中、AOG(アインズ・ウール・ゴウン)の諸葛亮孔明こと、ぷにっと萌えさんが呟いた。

曰く、少し前に、地球防衛軍の主要メンバーが、今日の この時間、この場に訪れるという情報を、多方面に流していたらしい。

普段からの異形種狩りで、それなりに名の知れたギルドだから、複数の…最低でもギルド1つ位は、それに反応する確信を持っていたとか。

 

「そして結果は、この通り…ですよ。

勿論、私達だけでも殺る事は出来たでしょうが、あくまでも保険、でしたがね。」

その保険で、より安全に、終わらせる事が出来ました!

 

 

「あの爆裂魔法(エクスプロージョン)は、確かに見事だったが…

キミは もう少し、消費魔力の調整をした方が良いと思うよ?

一発撃っただけで、後は今みたいに同僚に背負われて何も出来ないでは、ネタにしかならない。」

「ふっ…何を言っているです。

全てを対価にしての強大な破壊力こそが、爆裂魔法の醍醐味!

そうは思わないのですか?」

「…何となくは解るが、それでも それを実践するのは、頭がオカシイとしか思えないのだが?」

「何おーっ?!!」

 

「…久し振りだな、ワールド・チャンピオン。覚えているか?」

「ああ。何時かのトーナメント、初戦で戦った双剣士だな。

あの大会、最初のキミが1番の難敵だったから、覚えているさ。」

「ふっ!どーだ、聞いたか!

1回戦負けと言っても、決して俺が弱かった訳じゃ

「え゙ぇっ??! マジ?

茶釜さんて あの、かぜっちなんスか?

えーっと、サイン…て、色紙無いか。

とりあえず握手、良いですか?」

「はいは~い♪」

「いや、聞けよっ!?」

 

「ヴァーリ・トゥード!

…てゆー事は、谷屋ちゃんは? 谷屋ちゃんは、来てないのですか?」

「谷屋さんはデスペナ中で、今回は お休みですよ。」

「…………orz」

「凹み過ぎじゃないですか?」

 

そして気付けば、両メンバー同士が『お疲れ様』的な感じで、何やら語り合っていた。

そして とりあえず、あの金色鎧の人はリアルでの茶釜さんのファン。

それから『谷屋ちゃん』と言うのが、ロリ系キャラなのは、察する事が出来た。

 

「何だか打ち解けてますね~?」

そんな中、俺に話し掛けてきたのは、ヴァーリ・トゥードのギルマスのマサトさん。

 

「くっくく…今回は敢えて、そちらの蒔いた餌に釣られてやったが、如何だったかな?」

そして もう1人、蒼のローブに黒羽扇を持った人物。

見るからに悪人顔(失礼!)な、魔法詠唱者(マジック・キャスター)風な男だ。

 

「餌…と言うと?」

その台詞に反応したのは、ぷにっと萌えさんだ。

 

「知れた事よ。

今回、地球防衛軍メンバーが この地に現れると云う情報。

その、最初の出処は何処だ?誰だ? 何故、その様な情報が出回っている?…と考えれば、自ずと答えは限られてくる。

あの異形種狩りの集団を快く思ってない者か、或いは その様な者を誘き寄せる罠か…の、な。」

「え? そうだったの? 仲達ちゃん?」

「下手に喋れば…と思ってな。」

それに対して、自己の分析を話す(結果は正解)、仲達なる人物。

どうやら彼は、ヴァーリ・トゥードに於ける、軍師(ぷにっと萌えさん)的なポジションな様だ。

 

「成る程…単に()()に乗ったで無く、其処まで考えて…でしたか。

ふふふ…その様なヒトが居たとは、それは私も、想定外でしたね。」

「くっくく…!」

何やら互いに納得した様に、笑う2人。

 

「ん~、何となく、『混ぜるな危険』な感じがするのは、気のせいかな?」

奇遇ですね、俺も同じ事を思っていました。

 

≫≫≫

「…ところ、で。」

ギルマス同士、マサトさんと色々と話していると、

「モモンガさん、実は俺達、この儘 地球防衛軍の拠点に殴り込み仕掛けるんだけど、一緒に来る?」

急に話題を変えて、とんでもない事を言ってきました。

ヴァーリ・トゥード的には、地球防衛軍の件、この場だけで終わらせる気は無かったとか。

相手のギルマス他、主力を潰した上で、次は この場には居ない、異形種を中心としたギルメンと一緒にカチコミ。

ギルドとして、完全に壊滅させる心算らしい。

 

「奴等、誰に手を出したのか、きっちりと教えてやらないとね♡」

因みに拠点襲撃予定のメンバーは、既に奴等のアジト付近で待機中だとか。

 

 

「面白そうじゃないですか、モモンガさん。」

「行こ行こ~♪」

それを聞いたウチのギルメンは、行く気満々。

尤も ぷにっと萌えさんは、ヴァーリ・トゥードの戦力に興味が有るからこそな、言葉だろうなあ。

 

「え?奴等のアジトにも、攻撃仕掛ける予定だったの?」

「…知らなかった。」

「司馬仲テメー、秘密主義が過ぎるぞ!?」

「報連相って知ってます?」

そして その事は、マサトさん以外のギルメンにも知らせていなかった様だ。

 

≫≫≫

 

わしゃわしゃわしゃ…

ドゴゴゴゴ…ッ!!

  

「おお~♪流石、長曽我部博士のゴーレムは、パねぇなぁ。」

あれから俺達は、ヴァーリ・トゥードの皆さんと一緒に《合流転移門(リンク・ゲート)》で、現場待機しているヴァーリ・トゥードのギルメンさんの元に向かったのだが、其処では既に、超々巨大な蜘蛛型ゴーレムが、地球防衛軍の拠点である古城型の建造物を破壊していた。

待機していた…筈なヴァーリ・トゥードの異形種プレイヤーも暴れまくっていた。

 

「シャババババ!!」

独特な笑い声の1つ目巨人(サイクロプス)が、豪快な体当りで

 

「ふははははは!死ぃねェエッ!!」

凶悪犯罪者面な(マジに失礼!)黒翼の天使が、巨大な光の槍を投げ放ち

 

「そぉ~…れぃっ!」

かなり胸を主張している妖精種(ピクシー)が、拡散光弾を撃ち

 

「やややややややッ!!」

金髪の猿人種が、拳の連打を繰り出し…そして その他の面々も、城から慌てて飛び出してきた人間種のプレイヤーを悉く蹂躙。

 

「すげぇー!」

「カッケーッ!」

「胸が揺れてるぜ!」

……………………。

ウチのギルメンが騒いでいるが、どうやら彼等は向こうの襲撃成功の報せを受けて直ぐに、勝手に行動に移ったらしい。

 

「まあ、そんな気は、していたよ♡」

「1番最初に動いたのは絶対、シャババさんだな!」

しかしマサトさん達は、本来は作戦無視な筈なのに…それも予測していたかの様に笑っている。

 

わしゃわしゃわしゃ…

 

「何と…素晴らしい!

どれだけ課金して作ったのですか、アレ?」

そしてゴーレムを見て、AOG(ウチ)のゴーレム製作担当が、食い付く様に興味を示し…対抗するのは構わないが、勝手にギルド共有の資金や素材を使ったりするなよ?

 

「「「「……………。」」」」

「ん~、これは…」

「俺達の出番…もう、無いなwww」

その一方的圧倒的な光景に俺達が呆然としてる中、マサトさんと金色鎧の人は、まるで他人事の様に呟いている。

 

「ふむ…成る程、成る程。」

そして ぷにっと萌えさんは、何やら分析。

そうしている内に城内部に彼等は突入。

『出番が無い』とか言っていたマサトさん達と一緒に、我々も見学者として それに同行。

その後も敵プレイヤーや、守備型NPC達を蹴散らしながら、城内中枢に到着。

 

「オラァッ!」

 

グジャァアッ!!

 

そして其処に安置されていた、ギルド武器(重武装パワードスーツ型でした)を破壊。

これにより、ギルド【地球防衛軍】は、ユグドラシルに登録されているギルドリストから抹消された筈。

完全に壊滅・消滅した訳だ。

 

 

◆モモンガside・了◆

 

▼▼▼

 

◆???side◆

あれから…ボク達アインズ・ウール・ゴウンとヴァーリ・トゥードは、ギルド間で友好を結んだ。

これにより、多方面からDQNギルド認定されて、今までは単独ギルドでしか こなせるレベルのイベントしか挑めなかったが、ギルド同士で協力出来る様になり、クリア出来るイベントの幅も広がった。

彼等には本当に感謝ね。

そして一部ギルメン同士でも、フレンド登録をしたりして、互いにギルドを遊びに往き来する間柄となった。

 

「たっちー、勝負だー!PVPだー!出て来ーい!!」

「たっちサン、今日は娘さんの授業参観で、まだ来てないよ。」

「何…だと…?」

…あんな風に。

 

「ハァ…これだから、ちっぱいの素晴らしさが理解出来てない者は…」

「ハッ! 何言ってやがる。

如何にレアでステータスでジャスティスかは知らんが、所詮は少数派だろ。

結局 膨大な きょぬーの質量の前には、全て呑み込まれてしまうんだよ。」

「チッチッチ…過ぎたるは及ばざるが如し、という言葉が有ってだな。

最終的には可も無く不可も無くな、普乳やや増しが、真理なのだよ。」

………………………………。

そして、1番頻繁にウチに遊びに来ているのが、首無し騎士(デュラハン)の まろん君。

アンデッドという事で、モモンガさんとも仲が良いけど、性格(キャラ)的には あの連中と1番ウマが合っているのよね。

 

「何ですと?」

「あ゙?!」

「戦んのか、ゴラァ!?」

今も女性の(バスト)について、各々の持論を熱く語り合ってるけど…

 

「愚弟、正座」

「ひぇ? 姉ちゃん、勘弁!?」

「ほら、タケと まろんとモモンガさんも正座。」

「うぐぐ…」

「え? まろんサンは兎も角、俺は関係無…」

「正座。」

「…は、はい」

「茶釜ちゃま、優しく お願いします。」

ほ~ら♪ リアルでは ()()()()()()してるのに、何故だか ()()()()()()が赦せない彼女から、またOHANASHIされてる。

何故か巻き添えで、モモンガさんも一緒に(笑)。

…………………………。

…っにしても、まろん君の あの性格(キャラ)、何年か前の教え子に凄く似ているのよね。

卒業前に、お馬鹿な告白してきた男の子。

 

 

 

舞子ちゃん。今、俺と お付き合いしてくたら特典として、俺のDTが付いてきまs(ごんっ!)ぁ痛あっ?!

 

 

 

…まさか彼、久利君じゃ、ないわよね?

   




次回から本編再開です。
 
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