ユグドラシル最終日、余所のギルド拠点で談笑中、現実世界の方で寝落ちしてしまいました   作:挫梛道

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本編再開!
 


魔導国の外交

◆モモンガside◆

「何だ、結局は殺ったんだ?

俺は あの場、モモンガさんの顔を立てて、絶妙な加減で生かしてやってたのに。

そんな事なら もう、俺が逝かしてやったって良かったじゃない?」

パーティー翌日。

例の貴族の男の事をまろんサンに話すと、思った通り、散々に言われ始めた。

 

「いや、俺は別に、胸ドンされた位で殺る程にキレたりしないよ。

どんだけ沸点低いんだ?…って話ですよ。

…でもな、解るか?

ユリたん♡の胸を視姦した罪は、デストロイヤー(※)より重いんだよ。

本当なら殺すマジ殺す絶対殺す死ぬまで殺す死んでも殺す…だったのを、あの場で殺らなかった俺を、誉めてくれ。

てゆーかマジ、こんな事なら俺が殺っときゃ良かったぜ。」

まろんサン、本当、ユリ大好き過ぎでしょ。

気付いてます? ユリの事になると、口調が少し変わってますよ?

 

「いえいえ、同じ殺すにしても、私闘で殺すのと公式な制裁で殺すのとは、

「いやいやいや、どう考えても私情での非公式措置だったでしょ、それ。

…で、どうするの? 流石に骨すら残さなかったのは不味かったって。

アレの実家から、『せめて遺体だけでも返して欲しい』とか申し出が有ったら どうするの?

ソリュシャンとエントマが、大変 美味しく戴いちゃいました♡…って、正直に言う訳?」

その時は、無視します!(キッパリ)

 

「うわぁ…(©シズ)」

 

 

◆モモンガside・了◆

 

▼▼▼

 

◆デミウルゴスside◆

【外交(がいこう)】…自国と他国との交渉、交際の事。

1つの国…魔導国として、近隣・周辺国家と関係を持とうとするのは必然で有り、必須な事です。

既に、バハルス帝国と竜王国は、同盟を結び。

リ・エスティーゼ王国は半ば、帝国と共有する属国の様な物。

これは相手は敗戦国ですから、それは それで良しでしょう。

それからスレイン法国…は、彼方の国家思想、そしてカルネ村襲撃の件も有り、敵国認定が ほぼ決定しています。

当時は王国領でしたが今は魔導国領…そのカルネ村及び近辺の開拓村に対しての、帝国騎士に擬装しての襲撃についての問い質しの書状を既に何通も送っているにも拘わらず、未だ何の返答も無し。

如何に人間至上主義で在り、此方が その敵対対象の異形の集団だとしても、この対応は国として問題だと思いますが?

そして これは、帝国も然り。

此方と同様な質問状を…法国の特殊部隊導入の件等、かなり核心部分を突いた内容の手紙を幾度も出しているが、それでも返事は来ずとか。

無言は『黒』と言うも、そう解釈しても良いと同然…実際に黒ですがね。

 

 

アインズ。ケンカするなら手伝うから、絶対に一声掛けろよ。

いいか、絶対だぞ!?

「ぁ…は、はい。」

 

 

…アインズ様に対する、その言葉使いには思う処も有りますが、アインズ様当人が『何の問題も無い』と仰有られているので、まぁ善しとしましょう。

皇帝として取り繕った言葉で無く、所謂『素』の言葉でアインズ様に言っている辺り、本気なのが窺えます。

…話を戻しましょう。

外交の件ですが、複数の国に『対談望む』の旨を書き記し送った書状。

それに1番最初に対応してきたのは、アーグランド評議国でした。

…と言いますか、タイミング的に手紙を発送から それが先方に届くであろう前に、竜王国のドラウディロン女王を通じて…評議国の政治の中心者の中に、彼女の血縁筋の者が居るそうです…彼方の方から対談の申し込みを受けました。

以前、その国で やはり政治の中心となる存在の1人…1体ですか?…が、仮初めの体でナザリックを訪れた事が有りましたが、その者が話をしたいとの事。

事情が有り、その者は自身が座す場所から動く事が出来ない為、我々が評議国の彼の前に足を運ぶか、また前回同様に仮の体を魔導国に遣わせるとか。

尚、評議国は我々をユグドラシルからの来訪者というのを既に知っており、その対談には まろん殿や真里殿達にも参加して欲しいと、お願い(リクエスト)が有ったとか。 

 

 

◆デミウルゴスside・了◆

 

▼▼▼

 

◆モモンガside◆

エ・ランテルの魔導王邸。

現在、その応接室に居るのはナザリック、魔導国関係者として俺、アルベド、セバス。

ついでに言えば、メイドが5人(今日のアインズ様当番含む)。

 

「ドラちゃんから言われたから、来たけど…」

「魔導国と評議国の、外交の話じゃなかったのか?」

ヴァーリ・トゥードからは、マサトさんと まろんサン。

 

「そう言うな。プレイヤーを知る者の話、興味深いじゃないか。」

そして もう1人、人間種の谷屋さん。

 

「先ずは本来ならば我々の方から出向くべきなのを、御足労願った事に礼と謝罪を述べよう。」

『いや、私こそ ()()()()()でしか訪れる事が出来ない事を、詫びさせてくれないか。』

最後に今回の主賓と言うべきか、竜をモチーフにしたかの造型な、全身鎧の人物が1人。 

正確には、竜をモチーフにしたかの造型な、全身鎧が1つ…だ。

ツァインドルクス=ヴァイシオン。

アーグランド評議国のトップの一角の、白金の竜王(プラチナム・ドラゴンロード)

彼が彼方から、鎧を己の身体の様に操っているのだ。

以前、王国貴族がナザリック地下大墳墓に攻め入った茶番劇の時にも、ドラゥの仲介で この形でナザリックに訪れた人物だ。

まあ、確かに巨大なドラゴンその儘で来られても色んな意味で大変な事になるだろうから、その辺りは何も言わない。

尚、当人(当竜?)は自身を「ツアーと呼んでくれ」との事なので、そうさせて貰う。

このメンバーでの、魔導国と評議国との…いや、ユグドラシルのプレイヤーと、自称:世界の管理者・竜王との会談が始まった。

 

「最初に言っておくが、我々は ぷれいやーに対しては かーなーり、神経質になっている。

これからの会話の中、何やら不快に思う事も有るかもしれないが、それは全部、八欲王が悪いから。

文句が有るなら、それは八欲王に言ってくれ。」

 

 

◆モモンガside・了◆

 

≫≫≫

 

◆ツアーside◆

ヤバイ!…ヤバイヤバイヤバイヤバイ!!

何なのだ? この ぷれいやー達は?

いや、ぷれいやーの前に その従属神2人が既に、八欲王と同等に強そうなのだが?

特にアインズ・ウール・ゴウン…魔導王を名乗る、スルシャーナと同族と思われる骸骨(スケルトン)が、最高にヤバ過ぎる。

鎧を操って、彼等の元に出張ったのは正解だった。

彼等を本体(わたし)の下に呼び寄せる? 冗談じゃない!

聞けば、此の場に来てない…恐らくは彼等と同格な ぷれいやーが、竜王国に まだ3人も残っているだと?!

冗談じゃない!!(2回目)

 

「それな。ロクとかハチとかジュウサンとか、一体 何なんだ?」

「ああ。私達は其等の事を…まろんサンがスルシャーナと少しだけ面識が有る程度で、この地の伝承でしか知らないからな。

彼等のした事…実際に見てきたであろう貴殿から、話してくれないか?」

「特に、八欲王とかの やらかし辺りを詳しくね~?」

最初の一言。ぷれいやーにとって、失言に成りかねない発言の責任を、先に八欲王に押し付ける様に伝えると、それに食い付いてきた。

 

≫≫≫

「話からして、八欲王とやらは ()()()()と思って、間違いないでしょうね。」

「ああ。空の城って時点で、もう確定だろう。」

「ん。モモンガちゃん達は確かにゲーマーとしてDQNだっただけだけど、アイツ等は普通にヒトとしてDQNだったからね~?」

「全くだ。其処迄に、ゲームとリアルと区別が出来てなかったとは…」

「あの…DQNとか言うの、止めてくれます?!」

私の説明に、ぷれいやー4人は揃って『はぁ~…』と溜め息を溢す。

 

「何と言うべきか…同じプレイヤーとして、すまなかった?」

「ツアー、奴等が特別に酷過ぎるのだ。

頼むから、アレがプレイヤーのデフォだとか、決して思わないでくれ。」

どうやら八欲王は、ユグドラシルでも…ぷれいやーの間でも、問題視されていた集団らしい。

 

 

◆ツアーside・了◆

 

≫≫≫

 

◆モモンガside◆

とりあえず、ツアー…というかアーグランド評議国、延いては竜王達が、プレイヤーを過剰な迄に危険視しているのは凄く納得・理解出来た。

全ては八欲王が悪い。

ドラゴン様が集団で問答無用、ナザリックや白い匣(ホワイト・ホーム)に攻め込まないだけ有情だ。

そうなると例え、生き死にの戦闘(ケンカ)では負けないとしても、拠点(ナザリック)は放棄必至な程に壊滅するのは間違い無いだろうからな。

 

『それで、だ。キミ達ぷれいやーに問おう。

キミ達は、この世界を、どうしたいのだ?

特にアインズ。国を建ち上げて、その先は、何を目指している?』

そして漸くと言うか、ツアーから本題となる質問。

その応えは以前、同じ問い掛けをドラゥにされた時と同じ。

 

 

平和に静かに暮らしたい

 

 

魔導国建国も、ジルからの勧めが切っ掛けだが、必要以上に敵を作りたくない、不要な争い事は避けたいという考えから至った事だ。

その過程、『この世界基準での圧倒的戦闘力を示す』というのが脳筋発想なのは、否定しない。

しかし、八欲王の話を…アレ程な話を聞かされたら後付けになるが、もう1つ理由が出来たな。

 

「ツアー、評議国は これから先も、100年単位でユグドラシルのプレイヤーが この世界に流れてくると見ているのだな?」

『ああ、その通りだ。』

「ならば、魔導国が その牽制となろう。

転移してきたプレイヤーが、己の強さ…いや、この世界の弱さに過信して、傍若無人に暴れ回らない為のな。」

 

 

◆モモンガside・了◆

 

▼▼▼

 

◆まろんside◆

ツアーと俺達プレイヤーの話し合い。

最後はモモンガさんが魔導王としての発言で、この竜王を一応は納得させる事が出来た。

とりあえずは()()()()()()()()()()、傍観の構えを取るとか。

戦闘…いや、戦争回避。

後日、改めて国同士の話し合いを…今度は其方側、政治面の専門家を遣わせるという事で、話は落ち着いた。

 

≫≫≫

「…美味そうだな。」

「ひぃぃいいっ?!」

そして その後も、魔導国の王様として動いていたモモンガさん。

ジルクニフ君との他愛の無い会話でドワーフの国に興味を持つと、事前連絡が取れないからと飛び込み営業の如く、シャルティアとアウラ、そして案内役として蜥蜴人(リザードマン)を数人、御供に出向いたり。

結果、ドワーフの国と国交を結ぶのに成功。

ルーン技術者を魔導国に招待客として連れて帰ったり。

そのオマケ?に、グアゴアとか言う土竜獣人みたいな種族と霜の竜(フロスト・ドラゴン)を支配下に収めたとか。

しかもアウラのペットとして霜降脂竜(デヴゴン)を1匹、連れて帰ったり。

  

「ドラゴンの長を名乗る者を即座に殺した事で、他のドラゴンやグアゴア供はアインズ様の偉大さに心酔、その場で隷属を誓ったでありんす。」

「へー、そーなんだー。」 

しかもシャルティアから聞いた限りでは、此方は力技で(多分、心臓掌握(グラブスハート))。

何やってるんですか、モモンガさん?

恐怖による支配はダメだって、普段から言ってたじゃない。

向こうで何が有っt…まあ、ドラゴンが大柄な態度取って、アウラとシャルティアがブチギレ。

収拾が付かなくなったって処?

 

「聖王国、大丈夫? アソコ、アンデッドには厳しそうな宗教国家ぽいけど?」

「で、出来れば まろんサンも、マカロンとして同行して欲しいです…」

  




①デストロイヤー…前話に登場した巨大ゴーレム(前話では名前は出ていない)。
わしゃわしゃ動いて全てを蹂躙、子供に妙に人気が有るらしい。
詳しくは、前話をもう1度読み直そう。
 
②少し前から名前だけは出ていた谷屋、ヴァーリ・トゥードの最後の6人目として登場。
モデル・容姿は…また先の話で。
決めてない訳じゃないよ!
一応、伏線(ヒント)(笑)は出してるよ!
 
③ドワーフ王国編は全カット。
シャルティアによるグアゴア大虐殺が無い以外は、原作と ほぼ同じ流れと思って大丈夫です。
後にペ・リユロは多分、ザナックと仲好くなる(笑)。
 
 
次回『ローブル聖王国(仮)』
乞う御期待!感想もヨロシクです。
 
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