ユグドラシル最終日、余所のギルド拠点で談笑中、現実世界の方で寝落ちしてしまいました 作:挫梛道
サブタイが浮かばない…! orz
◆まろんside◆
ローブル聖王国に入国。
国境関所にて待機していたパベル・バラハなるオッサンと その娘さんの案内で、先ずは最初の宿泊予定だった小都市に到着したが、
「
…というモモンガさんの考えで、街は素通り。
日が落ちるまで馬車を走らせ、その日は野営。
モモンガさんが魔法で作り出した屋敷で、宿泊となった。
≫≫≫
「成る程…ねぇ?」
食事の後、デミウルゴスから報せる事が有ると言うので、モモンガさんの部屋に。
ブレインにシズ、バラハ親子は、各々に宛がった部屋で休んでいる。
そして聞かされた話とは、聖王国の南部貴族が、何やら企んでいるとの事。
聖王国の事は、親書を出す時点で色々と調べていたデミウルゴス。
北と南、双方の有力貴族の元にシャドウデーモンを送っていたらしいが、その南部貴族にスレイン法国の者が接触、
シャドウデーモンを付けてる時点で もうバレバレ、プライバシーも何も無いな。
「しかし相変わらず、恥ずかしがり屋さんな国だなあ。」
「ふふ…しかし、これで改めて、敵認定ですよ。」
カルネ村の時も そうだったが、絶対に表には法国の顔を出さない その やり口に皮肉を込めると、モモンガさんも同調。
魔導国が聖王国と、最終的に どういった関係を持つかは分からないが、次に
「…それで、デミウルゴス。
それに対して、どの様に対応するのだ?
お前の事だ。既に幾通りもの、策を考じているのだろう?」
「はい。やはり、お見通しでしたか。
流石はアインズ様に御座います。」
いやいや、流石なのは お前だよ。さすデミ!
◆まろんside・了◆
▼▼▼
◆パベル・バラハside◆
本当にアンデッドか?…と思える程の気遣いだ。
魔導王は、予定していた街での宿泊を、『必要以上に民に動揺を与えるべきでは無いだろう』と拒否。
日没ギリギリまで馬車を走らせ…その馬車も凄い。
それを引くのは巨大な2頭の馬。
御者要らずのゴーレムらしく、実際に御者らしき者は居ない。
荷屋も俺達の馬も余裕で乗る程な、巨大サイズ。
そんな馬車に、俺も
一応は俺達、馬車を先導する案内役だったのだけどな?
そんな馬車が、俺の常識を越えるスピードで走るのだ。
内側も、20人以上が ゆったり出来そうな広さの、豪華な内装。
高級感溢れる皮張りの椅子やテーブルが置かれていたり。
…と言うより、どう見ても、外より内のが
そんな風に考えていたら、それが顔に出ていたのか、ブレイン・アングラウス…この男も魔導王の下に就いていたのか…が『空間魔法ってヤツらしい。考えるな、考えたら負けだ。』と教えてくれた。
魔導王には「楽にしてくれ」とか言われたが、無理だろ!
娘と同年代と思える、メイドの眼帯少女に果物や紅茶を出されたりしたが、落ち着けねぇ!
ブレインとマカロン殿が時折、軽く話し掛けてくれていたが、それでも親子で車内の隅、小さく縮こまっていたよ!
更には夜、平地に『今夜は此処でキャンプだ』と、魔法で大きな屋敷を作った魔導王。
ぃゃ、それキャンプの建物じゃないから!
魔法、何でもアリだな?!
ケラルト様でも、こんなの無理だろ?
こりゃ どんな話し合いになるかは分からないが、
頼むから何時もの如く何の考えも無く、余計な一言二言とか言ってくれるなよ…
本っ当、マジに頼むぞ…分かってんのか、お前に言ってるんだよ、脳筋!
そしてメイドに案内された部屋も、当初 泊まる予定だった宿よりも遥かに上等な部屋。
「うわぁ~♡」
ネイアも それを見て…初めて目にしただろう豪華な部屋、そして出された豪華な食事に眼を ギラつかせて 輝かせていた。
≫≫≫
「応、邪魔するぜ?」
「「??!」」
食事の後、風呂に…これもマジック・アイテムなのか? いきなり お湯が出る管に驚いたり…入り、漸く落ち着けたと思えた時、部屋にやって来たのはブレイン氏とマカロン魔導国公爵殿。
ブレインとマカロン殿は両手に…あれは、酒か?を持っている。
「……………。」
メイドのシズ嬢も、沢山の酒やツマミを乗せたカートを押しての登場だ。
「アンタ、イケる口かい?」
酒瓶を差し出してのブレイン氏の問いに、肯で応えると、
「ほいよ。」
…と、マカロン殿から…これも初めて見る…緑色の
「飲んどけ。悪酔いを防ぐポーションだ。」
…らしい。
「…マカロン様、それでは私は失礼します。」
「ああ、お疲れさん。」
「…アナタはコッチ。
行こ。お菓子とか沢山、用意してる。」
「え?…え?え?」
そしてシズ嬢はネイアの腕を引っ張りながら、部屋を出て行った。
てっきり彼女は給仕役と思っていたが…まあ、オッサン達の酒盛りに、若い娘さんを付き合わせるのもアレだしな。
アッチはアッチで、仲良くしたら良いさ。
娘に友達が出来るのも、大歓迎だ。
◆パベル・バラハside・了◆
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◆ネイア・バラハside◆
「……………………………。」
「………………………………………。」
か、会話が無い…。
マカロン公爵とブレインさんが、お酒を持って部屋にやって来た時、お父さんは凄く嬉しそうな顔をしていた。
だからこそ分かる…この先この部屋は、酔っ払い共のカオスとなる!
…だから、そうなる前に私を部屋から連れ出してくれたメイドさん…シズさん(美少女!)には とても感謝。
「……………………………。」
「………………………………………。」
しかし、会話が無い!
2人して黙って、お菓子…初めて見たけど、『ちょこれーと』『ぽてち』『ぽん〇りんぐ』という お菓子は凄く美味しい…を食べてるだけ!
こんな時、どんな事を喋れば良いのか、全然 分かんないよぉ!
うぅ… 友達が居ない 友達が少ないのが、災いしてる!
「あ…あの…」
「ん?」
そ、そーよ! 女の子同士、こーゆー時は男の子の話とかすれば、盛り上がる…筈?
「え、えぇとですね…」
…って、私、お父さん以外の男の人と、仕事以外で喋った事が無い!
同期生の男子でカッコいいと思える子は皆、
だ、誰か、居ない? カッコいい男の人…って、あっ!!
「あ、あの、ま…マカロン様…って、カッコいいですよね?」
「…………………。
あー、そゆ事。無理。マカロン様には、婚約者が居らっしゃる。」
…でっすよねー!
アレだけカッコいいですもん、 赤い眼が少し怖いけど やっぱり御相手さんとか居て当然ですよねー?
…って、違いますから!そんな心算で言った訳じゃないですから!
≫≫≫
マカロン様の事で、少し誤解をされたけど、それから色々と会話が続いていった。
「私達姉妹は元々、至高の御方に仕える為だけの存在。」
しかし男の話…で無く、かなり重い方向に。
『家族』とかで無く『姉妹』という言い方。
何となく地雷な予感がして…例えば御両親は既に他界してたりとか…怖くて詳しくて聞けなかったが、どうやらシズさんの家庭は、魔導王絡みな特殊な一族の様だ。
その途中でシズさんが7人姉妹の5番目とかも聞かされたり。
私は1人っ子だから、姉妹が居るのは正直 羨ましい。
そして彼女の主である、魔導王の話も聞かされた。
アインズ・ウール・ゴウン魔導王。
バハルス帝国とリ・エスティーゼ王国との戦争に、帝国側として介入。
開戦早々、圧倒的なチカラで数万の王国兵を瞬時に虐殺したという、邪悪なアンデッド。
…それが、聖王国の人間が持つ、魔導王のイメージだった。
しかし、シズさんは そうじゃないと言う。
強大な力を持っているからこそ、それだけによる支配が如何に愚かしいか、アンデッドだからこそ、屍の山の上の玉座が如何に虚しいか…そんな考えを持っている。
そして魔導国という国を建てる為の戦争も、元々は自身の拠点、そして
「…アインズ様は本当に、凄く優しい御方。」
それは私…聖王国の者が持つ、『アンデッドは理性無き邪悪な存在』のイメージを大きく覆す物だった。
その流れで、冒険者だったマカロン様が貴族位を与えられ、魔導王の下に付いた経緯も教えられた。
民を守る為、もしも魔導王が暴君となった時は、それを伐つ剣となる為…か、カッコいい!!
「…だからマカロン様には、スイカップの婚約者が居る。
アナタの
す、スィk…?! だ、だから、そーゆーのじゃ無いですってば?!…って、胸の事は、放っておいて下さい!
大体シズさんだって、私と大して変わらないじゃないですか?!
まだまだ これからです!
≫≫≫
「ん…」
それから…向こうの宴会は終わる気配が無かったので、シズさんの部屋で寝る事に(廊下で寝ますと言ったが部屋から出して貰えなかった)。
2人位なら平気で寝られそうな、大きなベッドの端を借りて(床で寝ますと言ったらベッドに放り込まれた)。
「…起きた?」
そして朝。目を覚ますと、もうパジャマからメイド服に着替えていたシズさんが居た。
「マカロン様達を起こしてくる。その後に、朝食。」
「は…はい。」
◆ネイア・バラハside・了◆
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◆まろんside◆
聖王国側の予定では、俺達は明日の夕方頃に聖都に到着。
宿で一泊した翌日、王城で聖王女との会談だったのだが、今日 昼過ぎに、その聖都ホバンスの王城に着いてしまった。
やはり初日に宿泊する筈だった都市を通り過ぎ、今日も馬車を暴走させていたのは、大きいな。
パベル・バラハが城の番兵に俺達が着いたのを話すと、少しの後、城門を通された。
バラハ親子とは、此処で お別れだ。
「それじゃ先輩、お元気で。」
「ん、後輩。」
驚いたのは、シズがバラハ娘と仲良くなっていた?事だ。
よく見たら、あの子の服の胸元に、シズお気に入りの証しの『1円シール』が貼ってあるし。
…って、先輩後輩?
「うん、うん♪…チッ!」
それを見ていたモモンガさんも、嬉しそうに…あ、感情抑制されて舌打ちしてる。
そして城内の案内役に連れられた部屋には、3人の女…と、護衛兵が幾人か。
成る程、彼女等が…
聖王国女王カルカ・べサーレス
聖王国神官団長ケラルト・カストディオ
聖王国騎士団長レメディオス・カストディオ
…………………………。
ジルクニフ君から事前に、お花畑、腹黒、脳筋と聞かされていたが、とりあえず脳筋だけは、直ぐに分かった。
悪い意味で頭が 悪そうな 硬そうな、そんな雰囲気をしている。
「ローブル聖王国に、ようこそ。
お待ちしておりました、アインズ・ウール・ゴウン魔導王殿。」
「いやいや。此方こそ結果、急な訪問となり、申し訳無い。」
普段の黒ローブで無くて赤と金のローブ着用のモモンガさんも、それに合わせて対応。
「気にする必要は無い。
イヤな事は、早く済むに越した事は無いからな。」
「「「…!!」」」
「レメディオス!」
「姉さん!」
しかし、社交辞令という言葉を知らなさそうなのが、約1名。
聖王女の左腕とされている、聖騎士団長殿だ。
まさか、此れ程とは…
ジルクニフ君やパベル・バラハからの前情報で、かなりのバカとは聞かされていたが、此方の想定を遥かに上回る大バカだった。
下手したら 瞬時に国を滅ぼせる そのバカっ振り、この前の貴族と良い勝負だ。
「「し、失礼しました、魔導王殿!」」
「いや、大丈夫だ。」
慌てて聖王女さんと このバカ女の妹である神官長は頭を下げるが、モモンガさんは気にしてない模様。
…
また緑の発光してたが、あれは怒りで無くて呆れからの精神安定だろう。
「……!!!!!!!!」
「………む。」
しかし当たり前な話か、デミウルゴスとシズが殺気全開だ。
予めモモンガさんが「手出しダメ!絶対に厳禁!」とか言ってなかったら、少なくとも あのバカ女の首が飛ぶ(物理)のは確実、下手したら控えの兵士含む、この場の全員が惨殺死体となっていた。
いや、主の命に背く事に、死を以ての償いすら辞さずとばかりにデミウルゴスが動かなかったのが、本当に奇跡と言って良いと思う。
どんな意味が有ったかは知らないが、その嗤顔の仮面の着用は正解だ。
今頃は仮面の裏、盛大に
…あ、もしかしたら この為か?
この展開を予想していたか?
少なくとも誰かさんの嫉妬マスクよりかは断然 趣味が良いし、単なる お洒落かと思っていたぞ?
【次回予告】
◆デミウルゴスside◆
あの女…!
事前に この様な流れを予想していたのか、アインズ様から止められていなければ、即座 八つ裂きにしていた処です。
…そうした中、我等が魔導国と聖王国との、今後に於ける話し合いが。
さて、どうなる事か…
とりあえずは女、それ以上の無礼は控える様に。
然もなくば…!
次回『GO!GO!レメディオス!!(予定)』
御期待下さい。
感想も、よろしくお願いたします。