ユグドラシル最終日、余所のギルド拠点で談笑中、現実世界の方で寝落ちしてしまいました   作:挫梛道

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GO!GO!レメディオス!!
 


肉体言語

◆モモンガside◆

ローブル聖王国の女王との会談は、向こうさんの側近の先制攻撃(ひとこと)で、何とも重苦しく、それでいて僅かながら此方に優位性(アドバンテージ)が有る雰囲気で始まった。

 

「で、でゎ…改めて…」

声、上擦ってるぞ?(気持ちは解る)

女王の右隣の女性が、自分達…女王、神官長、騎士団長を紹介。

この女…ジルからは『聖王国の神官長は腹黒』と聞かされていたが、そんな風には見えないな。

芯の強い、出来る女性という印象を察する事は出来る。

一方で女王は何となくな雰囲気だが、聞いた通りな『お花畑』なイメージだ。

いや、人を外見だけで判断、善くも悪くも決めつけるのは良くないな。

民の上に立つ『王』を名乗る者としては、尚更な事だ。

 

「御丁寧な紹介、有り難う御座います。

ならば此方も…」

そしてそれに応じる様に、デミウルゴスが此方の面々を紹介していく。

因みに まろんサンはマカロン公爵として、()()としての紹介だ。

…え? 向こうの聖騎士団長の印象?

印象も何も、あれは もう、聞いた通りな脳筋(バカ)決定でしょう?

 

「そして私…アインズ様の側近が1人、デミウルゴスと申します。お見知り置きを。

覚えにくければ、"仮面の悪魔"でも構いませんよ?」

「ふん…この様な場所に、メイドを連れてくるとはな…

趣味を疑う。」

「レメディオス!」

「姉さん!!」

ほ、ほら…ね?(精神安定)

 

「た…度々申し訳ありません、魔導王殿!」

「いや、気にしてない。…が、1つ言わせてくれ。

確かにシズは今回、我々の世話役として同行しているが、同時に私の護衛も兼ねている。

事実、彼女は戦闘者としても、騎士団長殿、貴女よりも遥かに強いと思うが?」

「は? 私より、強い…だと?!」

レベルが違うからな。

仮に両者が対峙したら、一瞬で魔導銃(アサルトライフル)での蜂の巣。

もし、シズが舐めプでもして、剣が届く位置まで間合いが詰まったとしても、聖剣の一撃を防御(ブロック)した後にライフルの全力横殴り(フルスゥイング)顔面直撃 による頭部爆散 で決着…と言った処だろう。

 

「いい加減にしなさい!

貴女は今 此の場、私の護衛として居るのですよ!

不必要な発言は控えなさい!」

そして聖王女様、顔を赤くしてキレッキレ。

どうでも良いが、そろそろ お話、始めません?

 

 

◆モモンガside・了◆

 

≫≫≫

 

◆まろんside◆

 

「(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)…」

 

脳筋の所業が原因か、デミえもんの背後から、黒オーラと『ゴゴゴ』の文字が視えてる件(笑)。

我慢の限界も近いって感じだな。

聖王女さんも その尋常で無い殺気を感じたのか、気不味そうな顔で話し始めた。

 

「親書の発送からの御足労…その誠意、真摯に受け入れます。

しかしながら…」

非常に申し訳無さそうな聖王女。

 

「ローブル聖王国とアインズ・ウール・ゴウン魔導国との関わりは、とりあえずは この会談を最後にする…

それが、私と神官長ケラルトが相談した上で出した結論に御座います。」

「承知の通り、我が国は四大神信仰を柱とした宗教国家。

魔導王殿…アンデッドが統治する国との国交を、国民が理解・支持するのは難しいと、そう判断させて頂きました。」

ん、知ってる。

デミウルゴスの放ったシャドウデーモンは、この場の女王達3人にも憑けていたので、そういう話し合いが行われていたのも、事前に報告されていた。

ついでに この3人…整った容姿ながら、男の気配が揃って皆無、且つ共に居る事が多い処から、聖王国内では3人は百合疑惑…ユリたん♡に非ず…が一部の間にて密かに浮かんでいるらしいが、

 

『シャドウデーモンからは その様な情事を重ねているという報告は受けておりませんので、それは全くのデマだと思われます。

特に女王は「イケメンの彼氏欲しいよぉ(泣)」と、夜な夜な自(以下規制)』

 

マジにプライバシーも何も無いよな!?

しかもデミウルゴスの質が悪いのは、それには下心も何も無い、純粋な情報収集。

仮に それが事実だったとしても、それを交渉材料に使うという考えを持っていない事だ。閑話休題!

 

「…ふむ。いやいや、国民の心情を優先させた決断、間違っていないと思う。

そしてそれを文書を送る等で無く直接…誠に言い辛いであろう事を口にして…言葉で伝えてくれた事は、感謝と評価に値する。」

そしてモモンガさんは、この返事。

多分、モモンガさんからすれば、これは本音だろう。

事実、互いの お国柄を考えてみたら、間違っているとは思えない、良い判断だと思う。

 

「その心配り、有り難く存じます…」

しかし はっきり言って此方からすれば、相手の出方が判っていた為、会話を誘導していたも同然な、所謂 出来レースだ。

ともあれ、魔導国と聖王国の関係は、現状は両者不干渉という事で落ち着いた。

話し合いは終了だ。

 

「…ちょっと待って貰えないか?」

しかし、簡単に終わらせてくれない、空気が読めない脳筋が、約1名。

 

「ブレイン・アングラウス。

どうだ? 国を去る前に1度、手合わせしてみないか?」

「「「「………………………。」」」」

 

≫≫≫

「あの…本当に、申し訳ありません…」

「いえ、気になさらずに。

私も2人の手合わせには、興味が有りますから。」

女王と神官長がモモンガさんに、本当に申し訳無さそうに頭を下げる。

結果から言えば、あの脳筋聖騎士団長の手合わせの申し出は、ブレインが受け入れ、モモンガさんも認めた事で、実際に行われる事になった。

ブレインは元から剣士として有名だったが、先の戦争で王国戦士長ガゼフ・ストロノーフに勝利したという事で、更に名が上がった様だった。

また脳筋女…レメディオスも、聖王国最強として、ガゼフや帝国四騎士と同等に名を列ねており、元よりブレインも それなりに興味を持っていたらしい。

…そうした訳で、城内の鍛練場へと移動。

非公式と言う事で、その場で訓練をしていた兵士や騎士達を立ち退かせた後、

「良いですか、ブレイン・アングラウス。

向こうの神官長が、殺さない限りは、多少の負傷は魔法で治癒するそうです。

遠慮は無用。手足や首の100本200本、斬り落としてしまいなさい。

勿論、事故に見せかけて殺ってしまっても、一向に構いませんよ?」

「は…はぁ…」

やはり あの脳筋女には色々と思う物が有ったのか、デミウルゴスがブレインのセコンドに付いてアドバイスを。

 

「あの…先輩? これは見学者無しの非公式試合なんじゃ…」

「…後輩の特権。観るのも修業の内。黙って観ておく。」

「は…はぁ…」

そしてシズの隣には、鍛練場から出ようとした時にシズに腕を掴まれ引き止められた、後輩ちゃんが。

 

「よし、死合…始め!」

「何だか字が違わくないか?!」

そんな面々の中、審判役の俺の掛け声で戦闘開始(バトルスタート)

参考までに、両者の今の装備だが、聖騎士団長は女王の護衛として会談の場に居合わせていたので、有事に備えてのガチ装備。

ブレインの方も、ガゼフに勝利した褒美として…ユグドラシルではゴミ装備だが…現地基準では所謂『ラスダンに挑める』程な、超一級装備で固めている。

つまり、装備の面では互角…で無く、ブレインが圧倒的有利。

…しかし、

「き、貴様!何だ、その態度は?

私を舐めているのか?!」

聖剣ナントカカントカを両手持ちで構える脳筋に対して、ブレインは腰の刀を抜かない。

居合いの構えすら取っていない。

…と言っても決して無防備な訳でも無く、制空圏を発動させた状態で、左右の手を上下に広げた独特の構え。

俺とセバスが教えた格闘の構えをミックスさせた感じの、ブレインのオリジナルだ?

 

「武器を手にしない…イコール舐めプとしか解釈出来ない時点で、既にアンタの敗けだ。」

「な…っ?」

その構えを崩さず、不敵に挑発するブレインに、

「…っ…めるなぁぁあっ!!」

煽り耐性が無いのか、一刀両断の構えで特攻する脳筋さん。

 

ぶぅん!

 

フェイントも何も無い、馬鹿正直な脳天狙いの唐竹の一閃。

しかし それは、ブレインの右掌で、簡単に止められた。

 

「な…?」

真剣を()()で防がれた事に驚きを隠せない様だが、種明かしは簡単。

ブレインは確かに武器こそ持っていないが、その手には"剣氣"…この場合は単なる"氣"か?…を纏わせていたからこその芸当だ。

そして氣を纏っているのは、右手だけじゃない。

 

斬ッ!

 

「…にぃい~っ!???」

氣を帯びた左手から、即座に繰り出したのは、正に手"刀"。

その一撃は聖剣で防御されたが、代わりに その刀身を断ち斬った。

 

「~~~っ?!!!」

武器を破壊された事で、動揺を隠せない聖騎士様(笑)だが、ブレインのターンは まだ終わっていない。

 

どんっ!

 

「ぐっ?!」

胸元に掌打を浴びせ、

「うわぁ…セクハラ…」

「……………。」

いやいやシズさんや、アレは甲冑越しだから、勘弁してやりなさい。

後輩ちゃんも、そんな視るだけで人を殺せる様な眼で見たりしない。 

 

どどんっ!

 

「ぐゎっ!」

そして間髪入れず、俺直伝・フランケンシュタイナー!!

…か~・ら~・のぉっ!

 

ガキィィッ!

 

腕ひしぎ逆十字固め!

 

「ぅんぎゃあぁぁぁ~~あ゙っ?!!」

この世界の人間からすれば知識の外の技…プロレス技2連発。

知識の無い技だからこそ、受け身の取り方も分からず、石の床に脳天をまともに痛打。

立て続けに伸ばされた腕を完璧に極められ、凡そ女性が出しては駄目な叫び声を上げる聖騎士様。

 

「おら、さっさと参った(ギブアップ)と言え!」

「だ、誰がぐゎぁぁあ゙~~っ!」

「構いません! 折れ! 折ってしまいなさい、ブレイン・アングラウス!

そして右腕の次は、左腕です!さぁ、ハリーハリー!」

デミウルゴス…お前、本当に凄く嬉しそうだな?

 

「マカロンもブレインがプロレス技連発した時、凄く嬉しそうだったぞ?」

 

ドッゴォーンッ!!

 

「「「「「「「!!!?」」」」」」」

…そんな、決着したも同然な時、いきなり この部屋の壁の一面が爆破、破壊された。

 

「な…?」

「ど、どうして…?!」

「ば、馬鹿な?!」

そして 其処から姿を見せたのは、ユグドラシルの天使型モンスター。

威光の主天使(ドミニオン・オーソリティ)が1体と、2体の安寧の権天使(プリンシパリティ・ピース)

 

ドッガァーンッ!!

 

「「「「「「「???!」」」」」」」

天使の急襲に聖王女達が驚きの声を発した次の瞬間、今度は反対側の壁が破壊され、

「な…」

「…ん」

「だっ…」

「…てー!?(棒)」

其処から飛び出してきたのは、炎の上位天使(アークエンジェル・フレイム)の集団と、恒星天の熾天使(セラフ・エイススフィア)が1体だった。

  




【次回予告!】
お待たせしましたぁ?
次回、原作の聖王国編の最大の見せ場?の二次アレンジ!
 
次回『Sacred Club(今度こそ!)』
乞う御期待!感想よろしくです!
  
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