ユグドラシル最終日、余所のギルド拠点で談笑中、現実世界の方で寝落ちしてしまいました   作:挫梛道

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今更ですが、まろんサンの容姿イメージは、黒サガ(聖闘士星矢:原作版)で お願いします。
 


どうやら まろんサンは、税金から給料を貰ってる人が嫌いな様です。byモモンガ

◆アルベドside◆

あの後、私達は村長の自宅に。

モモンガ様は辺境住まいで世情に疎い魔法詠唱者(マジック・キャスター)

偶々に訪れた この村の侵略劇に、つい力を貸したという()()で、今回の経緯を、ついでに村に忍ばせているシモベでも調べきれなかった、この世界の情報を得る。

それが当面の目的だ。

 

「あの、ゴウン様…何か、飲み物は…」

「いや、気遣いは結構。

私は理由有って、人前で この仮面を外せないのでね。

それより村長殿。一体、何が有ったのだ?」

「それなのですが…」

AOG(アインズ・ウール・ゴウン)

モモンガ様は この村で、ギルドの銘を自分の名として名乗った。

私は その理由が思い浮かばないが、まろん殿は その苦笑している様子から、何やら心当たりが有るみたいだ。

私達シモベでは考えが及ばぬ程の、崇高な考えが有るのだろう。

だから私は、それについては何も聞かない。聞く必要も無い。

必要ならば…時が来たら その時は、モモンガ様自らが お話ししてくれるだろうから。

そして村長と対話したが、先程の小娘同様、襲撃者の具体的な心当たりは無いらしい。

只…揃いの装備だが、この地を治める王国兵の それでは無いらしく、この周辺には、これ程の統合力を持った野盗の話も聞いた事が無いと言う。

 

「m…ん、ん! アインズ。あれだけ立派な装飾の鎧だ。

これは近隣国の兵と見るのが、妥当と思うが?」

「成る程…それならば…」

まろん殿の言葉に村長は、テーブルの上に、大きな地図を広げた。

 

 

◆アルベドside・了◆

 

≫≫≫

 

◆モモンガside◆

スレイン法国。

バハルス帝国。

これ等が、現在地のリ・エスティーゼ王国と隣接している国家だ。

カルネ村は、その帝国との国境側に位置しており、攻め込まれるとしたら、容易い場所と言っても良い。

…と、なると、今回の襲撃者は帝国兵と考えるのが自然か?

しかし、王国と帝国は、毎年の様に決められた時期・場所で、短期の合戦を行っているらしく、この時期、しかも こんな小さな村への侵攻は不自然だとか。

 

「ふむ…」

つまり、今回の襲撃は、単なる毎度の争いの延長じゃない?

帝国や法国という情報を得たのは大きいが、厄介事に足を踏み入れた感も否めない。

 

「…近いぜ?」

そんな風に考えている時、隣に座っていた まろんサンが小さく呟く。

 

バタン!

 

「失礼します村長!

この村に また、馬に乗った集団が近付いています!」

「な…!?」

村人(モブ)が勢い良く扉を開けて登場したのは、その直後だった。

 

「な? 言ったろ?」

 

≫≫≫

「まだ、下等生物(ニンゲン)と関わるのですか?」

「…乗りかかった舟。折角 繋がりを持てた者達だ。

此処で無責任に『じゃ、サヨナラ』で済ませるのも、勿体無いと思わないか?」

…何だかアルベドの『人間』の発音に違和感がするが、今は無視。

村長を先頭に、村の男衆達と一緒に、村の正面門にて ()()()を待ち構え。

 

カパッカパッカパッカパッ…

 

暫くすると、報告通りな騎馬の一団が見えてきた。

先の奴等とは違う、揃いの装備…先頭は隊長格か?少しだけ鎧の装飾が増々…の集団だ。

 

「「「………!」」」

それを見た村人達の顔に、緊張感が走る。

 

「馬上より失礼。

私はリ・エスティーゼ王国 王国戦士長、ガゼフ・ストロノーフ。

この近隣を荒し回っているという帝国騎士を討伐する為、王の御命令を受け、村々を巡回している。」

「王国…戦士長?」

 

ざゎ…ざゎ…

 

そして王国戦士長を名乗る男の登場。

有名人なのか、村長をはじめ、村人達が何やら ごそごそ呟き始める。

 

「む? 其方の者達は?」

そして戦士長とやらは、村長の隣に居た俺達に怪しい目を向ける。

…ですよねー。

奇妙な仮面の魔法詠唱者(マジック・キャスター)

黒い全身甲冑(フルアーマー)

そしてド派手な金ぴか鎧を着込んだ、紅眼の悪人顔!(失礼!)

怪しむなと言うのが間違っている!

 

「成る程。帝国騎士を討伐、ですか。

これは これは戦士長様、()()() ()()()()。」

「むむっ?!」

これに対して、悪人顔(まろんサン)が皮肉めいた一言を。

いやアンタ、何ガソリンぶち撒けてんの?!

 

≫≫≫

「申し訳無い!」

結論。この戦士長、凄く良い人。

あの後、この村で何が有ったのかを話すと…手口は話さず…このガゼフという男は馬から降りて、『本来ならば、我々が為すべき事を(以下略)』と、俺達に頭を下げて礼を言った。

その後、確認の意味で、先程のデス·ナイト無双から生き延びた帝国騎士?を縛り、放置していた中央広場に。

逃亡阻止の為の監視役の5体のデス·ナイト…新たに騎士の屍から3体追加で作った…に どん引きながらも、

「この者達…確かに この鎧は、帝国の騎士!」

…と、今回の襲撃者が、バハルス帝国の騎士だと確認。

しかし、その後が大変だった。

まろんサンの『俺達が居なかったら、この村はアンタ達が到着した頃には既に滅んでいた』『役人は経緯も重視されるが、評価されるのは結局 結果のみ』『あれ?でも それだと俺達が村を救った事で、結果的には任務達成か?』『尤もアンタ等は何もしてないけどな。pksks!』等の毒言にも何の言い訳もせず、それを真摯に受け止めている。

 

「「「「「…………っ!」」」」」

後ろに控えている戦士達も、自分の上役が何も言い返さないからか、ずっと黙っている。

…と言うか、まろんサンの言葉が、あらゆる反論を想定、それを先に封鎖させる言い種なのだ。

 

「重ね重ね、申し訳無い。

ゴウン殿達の事は国王に報告して、相当の謝礼を…」

「要らないね。そんな無駄金が有るなら、この村や他の村の補填に当てるのが先だろ。」

「…まろんサン、もう良いでしょう。」

本当、もう止めたげて!

戦士長のHP(メンタル)は、もう0よ!

人間に情は確かに湧かなくなったが、それでも まろんサンの言い方には流石に同情してしまうよ!

 

「そして戦士長殿。まろんサンの言う通り、私達は報酬を目当てに行動した訳じゃない。

この村…そして あの帝国騎士が襲ったという近隣の村の復興を優先すべきです。」

「…本当に、申し訳無い…」

「戦士長!」

そして戦士長が改めて頭を下げようとした時、平の戦士が走り込んできた。

 

魔法詠唱者(マジック・キャスター)と思わしき集団が、この村を等間隔で包囲しています!」

「何っ!?」

はい。その新手も、我々は まろんサンのスキルで既に知ってました。

 

 

◆モモンガside・了◆

 

≫≫≫

 

◆まろんside◆

「確かにアレは、魔法詠唱者(マジック・キャスター)だな。」

村の櫓から遠眼鏡で見た其れは、如何にも…な法衣を着た集団だった。

 

「いや…それよりも…!」

モモンガさんも驚いているが、問題なのは そいつ等の後ろに控えている存在だ。

アレはユグドラシルの下級天使(モンスター)

 

「馬鹿な…アレは…?!」

そしてガゼフ・ストロノーフも、それを見て驚いているが…

「あれは帝国では無い…

スレイン法国の特殊部隊…陽光聖典!」

…だ、そうだ。

つまり この村は偶然にも同時期に、帝国と法国とやら、2つの国から攻められた、と。

いや、そんな偶然は絶対とは言わないが、考えられないよな。

 

「それじゃ直接、聞いてみますか?」

 

≫≫≫

「さて、お前等が何者なのか、質問させて貰うぜ。

…お前の耳で無く、脳味噌に直接な!」

「ひっ?!」

俺達は再び、広場に移動。

 

su…

 

縛られた騎士…1番偉そうな奴の前に立つと、人差し指に混乱(コンフュージョン)、中指に魅了(チャーム)の魔法を展開し、

「幻夢虚朧拳!」

 

ビシッ…

 

それ等をブレンドした魔力を纏ったニ指を、この騎士のコメカミに掠める様に放つ。

 

「がっ…?!…あ…ぁあ………」

お、効いた効いた。

これにより、この騎士は催眠状態になり、此方の質問には知っている限り、正直に答えるだけの人形となった。

 

「な…それは、武技なのか?」

「「「ぶぎ??」」」

それを見た王国戦士が聞き慣れない単語を口にしたが、それは後で尋ねる事にしよう。

さあ、質問タイムだ。

 

 

Q.1:お前の所属している国は?

A:スレイン法国…です。

 

Q.2:何故、帝国騎士を装い、王国の村を襲った?

A:ガゼフ・ストロノーフ…リ・エスティーゼ王国 王国戦士長…ガゼフ・ストロノーフ暗殺の…為…

帝国騎士として略奪行為する事で、王国最強戦士ガゼフ・ストロノーフを誘き出し、それを陽光聖典が討つ…

 

Q.3:事前に最強戦力を消した上で、王国に攻め入る心算だったのか?

A:違う…ストロノーフさえ居なくなれば、王国はバハルス帝国の前に簡単に墜ちる。

王国さえ滅びれば…それで…良い…

…………………………………………。

…ぐふぉあっ!??

 

「「「……………??!」」」

何?!

幾つか質問している途中、この帝国…改め法国の騎士は、口だけじゃない、両の目、鼻、耳…七孔噴血して絶命した?!

コイツって確か、デス·ナイトに首ちょんされる寸前、モモンガさんの制止でギリ助かったヤツだよな。

結局 死亡かよ。

 

「ふむ…《解析(アナライズ)》。

……………………。…ふん、成る程な。

まろんサン、コイツ等 恐らくは全員、何らかの『呪』が施されていますよ。」

それを見たモモンガさんが直ぐ、別の騎士に状態確認系の魔法を使って調べてみたら、そういう結果が。

成る程、口封じ…ね。

 

「アインズ様、まろん殿?」

アルベドが俺達にどうするかと尋ねてきたが、 

「「決まってるだろ!」」

俺とモモンガさんの声が、見事にハモる。

 

「…気に入らねぇ。

民から税を取るだけ搾って、全っ然 仕事してねえ役立たず公務員も気に入らねぇが、他人の看板(かお)で悪さする様なクズは、もっと気に入らねぇ!」

「え?そっち? ユグドラシルのモンスターを使役してるから、捕まえて その辺を尋問するとかじゃなくて?!」

どうやら考えいてた事は違っていたが、

「「兎に角 奴等は私達が始末する!」

           俺達が叩き潰す!」

どうやら考えている事は同じな様だ。

 

「待て!奴等の狙いは この私なのだろう?

それならば、これ以上 無関係な貴殿達の手を煩わせる訳には…」

…そんな訳で、俺達が討って出ようとした時、ガゼフ・ストロノーフが止めに入った。

 

五月蝿え。

「……………?!」

…が、俺は それを、本日 最高に悪人顔な一言で一蹴。

 

「敵は魔法詠唱者(マジック・キャスター)です。

失礼だが戦士長殿。貴方達では剣の間合いに入る前に格好の的、蜂の巣にされるだけです。

奴等の相手は私達が。

貴方達は、村人の護衛を宜しく頼みます。」

そしてモモンガさんもソフトな?言い方で、戦士団に対して邪魔だから引っ込んでいる様に促す。

 

「ぐ…承知した…。」

ふん、素直で良ろしい。

それじゃ、行ってきますか。

 

 

◆まろんside・了◆

 

≫≫≫

 

◆アルベドside◆

私達が村の正門から出てみると、スレイン法国?とやらの魔法詠唱者(マジック・キャスター)の一団が、隊列を組んで待ち構えていた。

 

「まろんサン、奴等も『口封じの呪』を仕込まれている可能性が高い。

天使(モンスター)は構いませんが、人間は可能な限り生け捕り、殺さない方向でお願いします。」

「情報源は多い程に良いですからね。

了解ですよ。」

…そういう事ですか。

ならば私も、殺り過ぎない様にしないと…ですね。

 

『ん~? ガゼフ・ストロノーフは、出てこないのか?

逃~げ~た~の~か~?』

「「「?」」」

そうした中、敵の指揮官らしき人物が…アレは、マジック・アイテム?…遠方にも声が届く様な道具を使って此方に声を掛けてきた。

 

『いーや、彼等は戦る気だけは満々だったのだが、如何せん実力不足だから、退場して貰ったよ。』

それに対して、まろん殿も同じ様な器具を取り出して応える。

 

「大丈夫だ。殺さない様に、努力は…する!」

 

ダダッ…!

 

そしてアイテムを放り投げると、両手に雷を纏わせながら、まろん殿は敵に突進。

 

「ライトニング・ブロウ!」

 

ベキバシュィッ!…シュゥゥ…

 

「成る程。強さ(レベル)はユグドラシルと、変わらないみたいだな。」

前衛に位置していた天使に肉薄すると、左右の雷光の拳の連打を叩き込み、一瞬にして消滅させた。

 

「ふむ。倒された敵の消え方も、ユグドラシルと同じか?」

それをモモンガ様も、興味深く観察。

 

「な、何~~~~~~ぃい?!」

それを見た指揮官の男は、間抜け面で間抜けな声を上げる。

 

「あ、アイツだ!あの金色の鎧の男に、全ての天使を突撃させろ!」

「「「「「は…ハッ!」」」」」

しかし、直ぐに冷静になったか、手下達に指示を出す。

この場に召喚されていた、全ての天使が まろん殿に全方向から光の剣を構えて襲い掛かるが、

「でぃやっ!」

 

バギッ!

 

それ等は悉く、魔力の宿った拳や脚で、迎撃されていく。

 

斬…!

 

「え…?」

えぇええ゙ーーーーーーーーーっ??!

し、しかし?背後に回り込んだ天使の光剣の一閃が まろん殿の首を両断、その首が宙に高く飛び上がったぁああ?!

 




 
主人公、死す?
次回、最終回???
 
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