ユグドラシル最終日、余所のギルド拠点で談笑中、現実世界の方で寝落ちしてしまいました 作:挫梛道
設定説明、伏線回です。
◆まろんside◆
魔導国で暇を持て余してる俺。
魔導国処刑人な役職を与えられているが、そういう仕事が無いのだ。…善い事だけど。
因みにユリたん♡は今は、魔導国が開いた孤児院兼学校の教員の仕事をしている。
モモンガさんに、「体育教師でも用務員でも何でも良いから、俺も其処で働かせてくれ」と頼んだが、『学内でバカップル振り撒くのが目に見えるから、却下です』と断られた。失礼な。
それに、そうだとしても別に良いじゃないか。
売店のブラックコーヒーの売り上げ、爆上がり間違い無いですよ?
「いえ、この世界の学校には、そんな売店なんかは有りません。」
…食堂は有るのに?
冒険者組合でも、前に
ならば、【依頼のアシスト承ります】な張り紙を依頼掲示板に貼ろうとしたら職員に止められ、ならばならばと押し掛け助っ人とばかりに、仲の良かったチーム…漆黒の剣やフォーライヴの面々に声を掛けたが、此方も恐縮されながら丁重に断られた。
いやいや、貴族と言っても俺、体面だけな なんちゃって貴族だからな?
人間(今はデュラハンだけと)、本当に暇になると働いてでも、その時間を消費しようとするのだ。
≫≫≫
「はぁ~…」
「どうしたんだ? まるで また(肉食的に)迫る姉殿から無事に逃げ出せたかの様な、安堵な溜め息を吐いて?」
「アナタは見ていたんですか!?
いえ、誘ってくれたのは、感謝していますけど!」
そんな訳で足を運んだのは、バハルス帝都の酒場"歌う林檎亭"。
最初はフォーサイトを誘おうと思ったけど、タイミング悪く、ヘッケラン達は今、仕事で帝都から離れていたのだ。
ちぃ、またアルシェにガンガン飲ませてやろうと思っていたのに。
そして今、カウンター席で 真っ昼間から 一緒に飲んでいるのは、今日は非番の帝国騎士ニンブル君。
彼が休みで、本当に良かった。
他の騎士…
そんな訳で、ニンブル君が非番で、本当に良かった(2回目)。
本名、ニンブル・アーク…えーと…何とか君。
バジウッドの話では、彼の家は帝国でも名門の貴族。
…なのだが、この家は もう何代も前から男子が産まれず、余所の貴族家から入り婿を迎えて家を継いでいたそうだ。
そして彼の親の代で、漸く念願の長男(ニンブル君の兄)が生まれたが、それでも女系家庭の色は強く、その兄の他は姉が2人、妹が3人(内2人は双子)だとか。
それでニンブル君は、その姉や妹からモテモテ。イケメンだしねー。
偶に実家に帰った時は何時も、妹さん(16&14x2)と、一緒に風呂に入っていr
「ちょっと待って下さい!
あ、あれは、あの子達が後から勝手に入ってくるんです! ぃぇ…本当ですって!」
いや、
たっちさん、コイツです。
それで、彼に悪い虫が憑かないかと、お姉様方が常に眼を光らせてるとか。
…もしかして彼方のテーブル席から
まぁ、そんな感じでニンブル君、未だDTなのd
「ど、どど…DT違わい!!」
あー、はいはい。皆、そう言うんだよね。
「次の休みの時は、エ・ランテルに来なよ。
良い店、紹介してやるぜ?」
「………………………………………。
…ょ、よろしくお願いします…。」
「あ、て言うか、今から行く?
転移で あっと言う間だぜ?
勿論、帰りも責任持って、帝都まで送るから。」
「…………………………………。」
◆まろんside・了◆
▼▼▼
◆デミウルゴスside◆
アインズ・ウール・ゴウン魔導国という国を興す際に、その前身…今までの王国には無かった取り込みを、実験も兼ねて幾つか試みております。
先ずは、医療機関の設置。
この世界は病気や怪我と云えば、信仰系
しかし、後者は兎も角 前者は"神殿"なる勢力が世界規模で その活動権利を独占していました。
神殿勢力は一応は冒険者同様、何処の国にも属さない組織…が建て前ですが、その実
…で、その神殿が、我が魔導国内にて その治療の対価を他国相場の5倍以上で要求し始めました。
理由は『穢らわしいアンデッドが治める国等、これ位が適当』との事。
つまり、我々…と言いますか、アインズ様の責任として魔導国の民にアインズ様への不信感を募らせようとしたのでしょう。
そして当然、一般の民に その様な額を支払うのは、とても無理な話。
『神殿は私を理由として民を捨てたか。
ならば、私が民を拾えば良いだけの話。
それが"王"を名乗る者の、義務で有り責任だ。』
しかし、それを聞いたアインズ様が、それならばと代わりに冒険者としての活動が減り、収入源が少なくなった神官職等、治癒魔法やスキルを持つ者を国の新たな機関のスタッフとして迎え入れ。
更にはナザリックにて
機関の運営資金は全て国が賄い、治療を求める民に対しては、今まで神殿に支払っていた半分以下の金で治療を受けさせる事としました。
勿論、それなりに税収はしますが、ナザリックのシモベには基本、給金不要だからこそ、可能な術です。
これにより、逆に民の
勿論、これには神殿側も黙っているとは思えませんが、其なら其で、何時でも対話に応じる用意は整えています。
そして仮に、武力抗議してきたならば、その時の準備も既に…ふふふ…我々は何時でも、大歓迎ですよ?
そしてポーションと言えば。
現在エ・ランテル在中の…アインズ様や まろん殿も その能力を認めている、薬師の少年。
王国…今は魔導国最高の薬師の彼の生産性向上の為、ポーションの主原材料である薬草が採れる、トブの大森林に近接する開拓村への移住を、アインズ様自らが当人の前に出向き提案。
それに対して、本人も何か引っ越し先に思う事が有ったのか、最終的には承諾。
カルネ村にて、住居や薬品工房等、彼と その家族を受け入れる準備が整い次第、引っ越して貰う事になりました。
今後 彼は、単なる薬屋で無く、ナザリック全面支援の下で、ユグドラシルと同等のポーションの精製に、勤しんで貰う事になります。
村の管理を任せているルプスレギナに それを報せてみると、『れ、れありぃっスかぁ?デミウルゴス様!??』…と、テンションの高い返しが。
その後、まろん殿と何やら《
………?
…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………!!
成る程、そういう事でしたか!
つまり、ルプスレギナと あのンフィーレア・バレアレは互いに好意を持つ関係で、その彼が自分の管理する地に腰を据える事になったのを、彼女は悦んでいる…と。
そして それは、まろん殿も存じていたと。
しかし これは…はっきり言って意外ですね。
まさか
敢えて人間如きに…とは言いませんが。
私的には祝福も邪魔もしませんが一応、アインズ様にだけは、お伝えしておきましょう。
そして次は、ペストーニャとユリの提案である、孤児院や教育機関の設立について。
王国時代から街の裏通り等に屯していた、所謂
そして教育機関…所謂 子供向けの学舎ですが、先ずはエ・ランテルに孤児院と併設。
ペストーニャを校長として、教師役にユリや、
まろん殿も職員として名乗り出ておりましたが、何故かアインズ様が断っていました。
教える内容は、基本的な読み書きに数学等々。
将来的には、これに経済学や建築学。
更には音楽や絵画に彫刻等の芸術学も、授業として取り入れる予定だとか。
成る程、魔導国は芸術文化にも優れた国を目指す…これは素晴らしい考えですね。
「え?モデルでありんすか?」
「私は おっぱいまでなら全然 大丈夫っスよ!…ぱんつを脱ぐのは、勘弁っス。」
「ぼ…僕も、胸までなら…」
「あら? 私は全部でも構いませんが?」
「うわぁ…」
「ねーねー、それよりさー、皆でバンドやろうよ!
私、ヴォーカル&ギターね!」
あー、すまないが君達、別に誰も聞いていないからね?
少し、黙っていてくれないか。
…コホン、話を戻しましょう。
しかし人間に必要以上な知識を与えるのは如何な物かと思い、アインズ様に相談してましたが、
『…ふむ。デミウルゴスよ、お前の言わんとしている事は解るが、民の成長無くして、国の発展は無いぞ?
本当に知恵者なら、我々に逆らう等、考える事は有るまい。
知識を得た事を我々に感謝し、それを魔導国の発展にと役立ててくれるだろう。
それに…仮に愚かにも中途半端な知識を得た程度で自分を優れた者と勘違いして、我々に刃向かおうとする者の出現。
その様な憂いを予想している お前達ならば、そういう者は事前に察知して、それに応じた対処をする事は容易い事だろう?
どちらにせよ、国の発展に、民の成長は必須だ。』
…と、この様に返されました。
ええ。言われてみれば、その通り。
私やアルベドにパンドラズ・アクター、そしてラナーは100手200手先…その様々な展開の可能性から、最良の1つの正解を導き出して動いていますが、アインズ様は更に その先…終局を見越した上で、動いて居られる!
≫≫≫
「…その様な訳で御座いまして、アインズ様。
どうやら件の薬師の少年とルプスレギナが…」
「あー、うん。デミウルゴス…それ、違ってるからな?」
「…はい?」
ニンブルの家庭設定は、2次オリジナル。
一応、公式設定で、兄姉妹は居るみたいですが…
【次回予告!】
◆???side◆
私の可愛い可愛いニンブルちゃんが、我が家に訪れた目付き悪人の男に誘われ、街の酒場に。
何か最高に嫌な予感がしたので、妹と一緒に後を付けてみた。
…此処迄は良かったのですが、酒場を出て、路地裏に入り込んだかと思えば、もしかして転移ですか?
その先に、ニンブルちゃんと あの悪人顔の姿は無く。
あの男…ニンブルちゃんを何処に連れて行ったのですの?
次回『この妖艶な お店で卒業を!(予定)』
乞う御期待…出来る訳ありませんわ!