ユグドラシル最終日、余所のギルド拠点で談笑中、現実世界の方で寝落ちしてしまいました 作:挫梛道
◆デミウルゴスside◆
不快ですね。
まろん殿とパンドラズ・アクターに接触してきた漆黒聖典2名。
内1人は まろん殿が殺した様ですが…聞けば、まろん殿の前でユリに対して不埒な発言をしたとか。バカですか?…残る もう1人から、改めて色々と、話を窺わせて頂きましたが…
この者共、自分達の行動の全て…私達が この世界との最初の関わりだった、カルネ村襲撃や、ローブル聖王国での急襲、そして今回、モモンとマカロン…パンドラズ・アクターと まろん殿へのアインズ様暗殺の呼び掛け…全てを"正義"の行いと主張してきました。
違う。
ウルベルト・アレイン・オードル様より"悪で在れ"の信条で創られた私だから断言出来るが、この者共、明らかに正義等では無い。
正義。それは、ウルベルト様と対極の存在で在られる たっち・みー様が掲げていた、崇高なる理念。
是非は別問題となるが、罪無き者を虐殺する正義等、在る訳が無いでしょう。
リ・エスティーゼ王国は人類種の癌で有る故に、滅ぼす。
その考えは、大いに結構だ。それを理由にするなら、すれば良い。
事実、当時の王国、王族貴族の腐敗振り。
仮に たっち・みー様が それを目の当たりにしたならば、それを正そうとする行動を起こしたに違いないでしょう。
しかし、コキュートスも言っていたが、それならば堂々とスレイン法国を名乗り、動けば良かった。
バハルス帝国に罪を被せる様な真似をする事も無く、だ。
自分の顔を汚さず、他者に血を擦り付ける正義等、在る筈も無い。
ならば、此の者共は悪か?
断じて違う。
この様な愚物が、ウルベルト様と同列な筈も無い。
ウルベルト様ならば堂々と悪を名乗り悪の旗を掲げ、自らを悪とした上で、現在の
それが、ウルベルトの悪だ。
そう。スレイン法国等、嘗ての王国貴族や八本指等と、何ら変わりない害悪の集団だ。
まあ、良いでしょう。
それでも彼等が自身を"正義"と名乗るなら、私は"悪"として、貴様等の前に立ちましょう。
「ぅう…こ…殺すのデス…」
む? 何なのですか、コレは?
何故 私が貴様如きの願いに応えないといけないのですか?
まろん殿から送られて着た、スレイン法国"新生"漆黒聖典とやらの1人。
以前に捕らえた(殺した)同じ銘を名乗る者達と比べると、我々からすれば誤差の範疇ですが、更に貧弱な様ですね。
恐らくは体面を取り繕う意味で、本来の最強部隊とやらの強さの基準には到達せずとも…例えば他の部隊の上位者等を集めたりして、急増に結成された集団なのでしょう。
「こ…ろして下さ…いデ…ス…」
ふん…見苦しい。スレイン法国最強部隊とやらの誇りは何処に行ったのですか?
まあ、良いでしょう。
貴方から聴きたい事は、全て聞かせて頂きました。
望み通り貴方は、マジックアイテムやアンデッドの素材になって貰いましょう。
◆デミウルゴスside・了◆
▼▼▼
◆???side◆
「ほう? アレ…ですか?」
魔導国の英雄、モモンと…チィッ…マカロンに接触を試みた隊長と死凶怠惰からの連絡が途絶えて3日。
あの2人を取り込むのは、失敗した様ですね。
ふん…これは、願ったりですよ。
私を治し、漆黒聖典に迎えてくれた法国には感謝してやりますが、モモンとやらは兎も角、あの…チィッ…マカロンと仲良くするなんて、冗談では無いですからね。
その意味では好都合。
「ふん…。アナタ達も精々、私の足を引っ張らない様に、頼みますよ?」
魔導王なるアンデッドを討つ為、同じく漆黒聖典として、私と同行している禹暴筋力と捕縛桃姫に滅羅憎魔…それと、火滅聖典のモブさん達。
アンデッドの居城と思しき遺跡が視界に入ってきた時点で、彼等に注意を促す。
「おい、不敬天武。何を偉そうに言ってやがる?」
「私達は あくまでも同格の筈よ?」
これに不満を感じたか、禹暴筋力と捕縛桃姫が、私に物申してきました。
「はい? アナタ達こそ何を言っているのです。
私の方が強いのですから、当然でしょう?」
「あぁ?! なら、確かめてみるか?
奴隷の支援が無いと何も出来ない、この腰抜けがよ!」
「ちょ…アンタも止めなさいって、この脳筋!
それに それ、言っちゃダメなヤツだから!」
「…どういう意味ですか?」
それについて、簡単に教えてあげたのですが、怪力しか取り柄の無さそうな男と腹黒女は、更に失礼な言葉で返してきた。
「世の中、頭に思っても口にしちゃダメな事って有るという意味だけど?」
「ガハハハッ! そりゃ違いねぇぜ!
おい不敬天武。確かに今のは、俺の失言だ、すまんかった!
ガッハハハハハハハハハハハハッ!!」
スチャ…
「…死にますか? アナタ達が死んだ処で、私が3人分働けば、済む話ですから。」
「おいおい、こっちは素直に謝ってんだから、受け入れろよ。
ふん、まぁ、別に それでも構わないがな。
しかし、だったら その言葉…」
「そっくり返してあげるわよ?
自分の弱さ棚で、劣勢になったらサポート役が全部悪いみたいに奴隷に怒鳴り散らす様な情けないヤツに、私が負ける訳無いし?
てゆーか、今は そのサポート役も居ないし?
てゆーか そういう卑屈な性格だから、人間の女には誰も相手されず、奴隷で性欲処理するしか無いんだよね?
( *´艸`)pksks!」
「おい、頭に思っても…じゃ、なかったのか?ww」
「…殺す!」
「ケッ!面白ぇ!」
「正当防衛だよね?」
「…止めておけ。」
「「…!?」」
余りにも無礼非礼な態度に、剣を抜いての警告も虚しく、この愚か者共は逆に抗戦の意を示す。
しかし此処で もう1人の漆黒聖典、滅羅憎魔が初めて、此等の やり取りに加わってきました。
「は~い、おじーちゃん♪」
「アンタが言うなら…な…」
この老人の一言に、年長者の言葉だからか、素直に応じる2人。
「…不敬天武よ。ヌシも もう少し、考えて発言すべきだな。
態々 言葉に刺を付ける必要は、有るまいて?」
ゴゴゴゴ…
!?????
「ま、まあ、気を付けましょう。」
「ガハハハ! 御老の"圧"を感じる位の地力は持っていたか?」
「先に言っとくけど、おじーちゃんには逆らわない方が良いわよ〜?
元・火滅の隊長さんだし、最初は"新生"漆黒の隊長を勤める予定だった強さだから♪」
「くっ…! 無駄話は終わりです!
さあ、さっさと あの遺跡に向かいますよ!」
≫≫≫
…その後は誰も喋る事無k…いえ、脳筋男と腹黒女が、暢気に何やら時折 大笑いしながら話していましたが、無視です。
「ふむ。成る程 成る程…」
遺跡に到着。正面門から侵入した直後、何やら納得するかの思わせ振りな反応を見せる滅羅憎魔。
「御老、何か有るのか?」
「いや、立派な造りと思っての。
儂も逝った後は、此位の立派な墓の下で眠りたいと思っての~! ククククッ!」
…何かと思えば!
これだから片足 棺桶に踏み入れている老体は!
此処で死んだら、そうなるのでは?
…っと?!
ずずず…
「「「あ゙ー…」」」
「「「まー…」」」
「「「ぞー…」」」
「「「ーん…」」」
「「?!」」
「「!!」」
「どうやら、お出迎えの様ですね。」
流石は墓地と云いますか、地中から無数の
「何をしているのです!
こんな雑魚に、私達の手を煩わせる心算ですか!?」
火滅聖典に指示を出し、迫る雑魚アンデッドを倒しながら、私達は遺跡の中枢部…魔導王が潜んでいるで在ろう、敷地中央の霊廟を目指す。
「ふんっ!」
「えいゃっ!」
「ふっ!」
ほう? 一応は、漆黒聖典に抜擢されただけは有りますね。
この3人、其々が拳や魔法で、アンデッドを一掃しています。
「ハァッ!」
斬ッ!
そして霊廟入り口を守るかの様に立っていた
≫≫≫
「ぬ?」
「あら?」
「…ほう?」
回廊を少し進んだ先、其処に居たのは黒いドレスを着た銀髪の少女が1人。
しかし この様な場所に、普通の人間が居る筈も無い。
何より、血の気が失せた様な、冷たそうに青み懸かった肌が、それを証明している。
「アンデッド…ですね…」
細い通路故に、集団で掛かるのは少しだけ無理が有ります。
それ故に先頭を歩いていた私が剣を構え、
「先手必勝!…縮地改!」
高速移動の武技で距離を縮め、剣を振り抜k…
ヴォン…
「な…?」
しかし その移動の途中、いきなり床に浮き出た魔方陣に足を捕らわれてしまう。
しまった、これは、罠…
「お?」
「あら?」
「む?」
そして それは私だけで無く、他の漆黒聖典の3人も同様だっ…t
≫≫≫
「こ…此処は…」
「転移魔法で飛ばされたみたいね。」
そんな事は分かっています!
飛ばされたのは、私達 漆黒聖典の4人だけ。
火滅聖典の者達は、また別の場所に飛ばされたか、それとも あの場に残された儘か…
「…壁やらの造りからして、まだ あの遺跡の中だとは思うがな。」
「兎に角、進むしか無いじゃろう。」
背後と左右の壁、そして天井と床。
全てが同じ材質の石煉瓦で囲まれた、暗く細い一本道。
前方その先に、開けた場所に出れるのか、光が見える。
…確かに進む以外の選択肢は、有りそうにないですね。
◆???改め不敬天武side・了◆
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◆ブレインside◆
はい、4名様、御到着。
俺、レイナース、クロキシは、その中から
任務完遂条件は敵の全滅。
戦り方や その過程は、問わないとの事。
つまり、途中で誰か敗北退場したとしても、最終的に敵を全て片付け勝てたら それで良いという、ナザリック基準では かなり緩い条件だ。
しかも、任務失敗の
これは命令というより、俺達の今までの戦闘訓練の成果を確認するテストの意味合いが強い。
「「…………………………。」」
それを裏付けしているのか、この場にコキュートス様とセバス様も居られる。
あー、これ、
よ…よし! レイナース、クロキシ! 気合い入れて行くぞ!
「む?! お、お前は、ブレイン・アングラウス?!」
お? 選手入り口から最初に姿を見せた男が、闘技場客席に居た俺を見て驚いた表情を。
「まさか、
そしてレイナースも その侵入者の顔を見て、ポツリと呟く。
…が、確かに ごもっとも。
まろん様がアイツを雑魚扱いして必要以上の高度な技を仕掛けなかったとしても、スレイン法国には そこそこ優秀な治癒術士が居る様だ。
「ふ…ふはははは! まさか貴様も、アンデッドの手下になっていたとは!
地に墜ちましたね、ブレイン・アングラウス!」
そして驚きから一変、今度は狂ったかな笑顔で俺に話し掛けてきた。
「良いでしょう! さあ、降りてきなさい、ブレイン・アングラウス!
貴様は この私が、相手をしてあげm」
斬ッ!…ポト…
その台詞を言い終える前、この男の首が、胴と離れ離れとなり、闘場の地に落ちる。
それは自分が斬られたのに気付いていない、自信に満ちた どや顔の儘。
地に転がり落ちた首…その顔が上方を向き俺を見て笑っている形だが、滑稽としか言い表せない。
実に…実に呆気ない最期だった。
"新生"漆黒聖典の不敬天武…一体 何処の何ヤーだったんだ?ww
一応、65話(実質64話)に、今回の為の伏線は張られていました。
≫≫≫
【駄文】
何…?『ぷれぷれxかげじつ』だと?!(作者は『かげじつ』全然 知らない)
おのれ、KAD○KAWA…また何と云うコラボを作ってくれた!(注:誉めてる)
【次回予告】
◆アルベドside◆
ナザリック地下大墳墓に侵入してきた"新生"漆黒聖典。
この愚物とブレイン・アングラウス達との死闘が始まる。
…貴方達、分かっているわよね?
決して、ナザリックの品位を損なう事の無い様に。
然もなくば…
「「「((( ;゚Д゚)))Sir,Yes,Sir!!」」」
次回『肉体言語②(予定)』
乞う御期待よ。