ユグドラシル最終日、余所のギルド拠点で談笑中、現実世界の方で寝落ちしてしまいました 作:挫梛道
◆モモンガside◆
ユグドラシル時代、ヴァーリ・トゥードのゴーレム製作担当だった、長宗我部博士さん…通称チョーさんが造った、巨大蜘蛛型ゴーレム、デストロイヤー。
その圧倒的な
曰く、「只単にデカイだけじゃ、只の猿真似。もっと、こう…こんな感じで…」として造られたのが、ギルメンが搭乗・操縦するタイプのマシン・ゴーレムだった。
レア素材を惜し気も無く ふんだんに…俺は反対したのだが、どう根回ししたのか、ギルド内で たっちさん筆頭に賛成派が多数を占めた為に可決…使用して造られた獣型の4機のゴーレム。
イーグル・ウォリアー
ラージ・マンモス
シャイニング・レオ
ダークネス・パンサー
ユグドラシルでは結局、造っただけで使う事が無かった其れが、遂に陽の目を見る事になった。
元々は、
結果的にアルベド、アウラ、マーレ、シズ。
シモベの中で丁度4人、操縦の適性を持っていた。
シャルティアが「何故、妾は動かせないでありんすか~?!…ょょょょ」と、凄く悔しがっていたな。
…ついでに まろんサンも、最高にorzっていたな。後、セバス。
『マカロンさん、お待たせしました!』
『お、遅れてごめんなさいぃ~!』
『…後は、任せて。』
『さあ、一気に片付けるわよ!』
本当は後日、スレイン法国本土に攻め込む時に御披露目の予定だったのだが、エ・ランテルに攻め入ってきた法国の軍勢から、まさかの
俺も運営からの公式発表を聞いて、コレクター魂全開で そのイベントに挑んだのだが、結局は勝つ事が出来なかった。
…成る程、つまりスレインが崇めている六大神の内の1人は、
あの巨体に まろんサン達も攻め倦んでいる様なので予定変更、"超獣機神隊"(まろんサン命名)、緊急出撃。
実質 今日が初めての機動で、少しだけ調整に時間が掛かったが、エ・ランテルの戦場に姿を見せた形だ。
…それにしても、
「……………………。」
「「…アインズ様?」」
「い、いや、何でもないぞ?」
ぁ~あ、俺も乗ってみたかったな、アレ。…いや、確かに最初は制作には反対してたけど。
俺は普通に乗れるんだけど、シモベの皆から出撃を反対されたんだよな~。
◆モモンガside・了◆
▼▼▼
◆アルベドside◆
『今から愚かしくも我等が領域に攻め入って来た、スレインの殲滅作業を開始します。
魔導国の戦士達、捲き込まれたくないなら、退がっていなさい!』
先ずは私のイーグルとシズのマンモスで、この巨大パワード・スーツを牽制している間に、アウラのレオ、マーレのパンサーが天使を含むスレイン法国の兵を掃討していく。
魔導国側の兵は、
「…………orz」
「マカロン! 気持ちは分かる! 分かるから、羨ましがるのは、orzるのは後にしろ!」
まろん殿…そんなに これ、乗りたかったのですか?
モモンガ様も「男子だから仕方無い」と、仰有っていましたが。
『えぇい! 忌々しい異形の遣いが!
喰らえぃ! シィマ・ビィィィィム!!』
ゴォォッ…!
パワード・スーツの口が大きく開き、其処から光属性の熱線が
「…それなりな攻撃力は、有るようだけど!」
しかし、当たらなければ、大した事は無い。
正面から ぶつかってくるマンモスより、距離を置いた位置から機銃を撃ってくるイーグルを鬱陶しく思い、先に墜とそうと考えたのだろうけど、この4機の中で最もスピードに特化した この機体を最初の標的にしたのは間違い。
「ノーズ・フェンシング…&、ビッグ・タスク!」
ズガァッ!x3
溜めの必要な大技を放つ隙、近距離からシズのマンモスが、鼻と牙を真っ直ぐに伸ばしての刺突攻撃が炸裂。
しかし、あの敵の防御力も かなりな様で、大してダメージは入ってない様子。
『小賢しいわ!』
どんっ!
反撃の双掌打を貰ってしまうが、4機の中でも一際 巨大なマンモス。
その分 防御力も優れていて、此方もダメージは大きくない。
『アルベド~!』
『こ、こっちは全部、やっつけました~!』
そうしている内に、アウラのレオとマーレのパンサーが、その他の雑魚を全て片付けてくれた。
『さあ! 残るのは貴様だけの様ね!』
『ほざけ! このハイパー・シィマ・グレートで貴様等を倒せば、それで良いだけの事!
そうした上で、エ・ランテルを滅ぼしてくれるわ!
この巨体、如何にエ・ランテルの英雄モモンとマカロンだろうが、手も足も出せまい!』
…言っている事は、間違っていないわ。
でもアナタ、間違っている。
まろん殿が手を出せないのは、まろん殿の手持ちで
ソレを被害最小限で破壊するには、同等のサイズ、質量の存在で、圧倒的パワーをぶつけるのが
だからこそ、私達の出番となったのだから。
だから…
『皆、行くわよ!』
『OっK~ぃ!』
『はい!』
『…
「制御、固定!」
「pass code…
D・A・I・F・U・N・B・O…」
◆アルベドside・了◆
≫≫≫
◆まろんside◆
4機のゴーレム。
上空、アルベドのイーグルを先頭に その やや後ろ、地上ではシズのマンモス、両脇にアウラのレオ、マーレのパンサーという
ガシィンッ!
そして其々が可変。
シャイニング・レオとダークネス・パンサーは
ズィィ…
ラージ・マンモスは上体を持ち上げる様に立ち上がり、後ろ脚だけで自立。
前足の裏部分からは拳が飛び出し、首を屈め、鼻は先端部を腹部に収納。
それは まるで、首の無い巨人の様だ。
ガシャンッ!
そして先に変形を終えていた、レオとパンサーが、その後ろ足の下に潜り込む様に合体、巨人の足首の部位となる。
『さあ、行くわよ!』
グィィ…
最後はイーグル・ウォリアー。
翼を閉じる様に畳み、機体の腹部から白銀の
ガシィッ!
その形態で首無し巨人の頭部として、連結した。
そう…これが、るし★ふぁーがチョーさんのデストロイヤーに対抗して造った、搭乗・変型・合体ゴーレム…
『『『『合体! 超獣機神ダイフンボ!!』』』』
バァ━━━━━ンッ!!!!
…か、かっけぇーっ!
両腕を左右に大きく広げ、胸を張り上げるポーズを構えるダイフンボ。
クソ! やっぱり俺もアレ、別にイーグルで無くても良かったから、乗りたかった!
「凄い…」
「カッケー!」
「でっか!?」
冒険者の皆さんも、男性陣を中心に…一部、戸惑っている者も居るが…拍手喝采大絶賛。
「やっぱり巨大ロボは、漢の浪漫だな!」
「…
さあ、リアルで無くてスーパー系の、ロボット・プロレスの始まりだ。
≫≫≫
『取り敢えず、喰らいなさい!』
轟ッ!
何処に仕舞っていたのか、ダイフンボの両肩から2門の大砲が現れ、其処から放たれるのは雷撃系の魔法。
第8位階魔法の一撃が、巨大嶋Qに直撃した。
『ふははははは! 効かぬ!効かぬのだよ!
このハイパー・シィマ・グレート、魔法の攻撃は、一切 効かぬわ!』
しかし、それは通じない。
巨大パワード・スーツの胸元、顔面上下逆さの嶋Qが、どや顔で話す。
しかし あのパワード・スーツ、『メタリック属性』を備えている様で、確かに魔法ではダメージを与えられない。
その上、純粋な硬さもバカ防御数値。更には加えて、あのサイズ。
勿論、攻撃面の方も、数々の強力な武装を搭載している、一見、無敵に思えるマジック・アイテム。
しかし、決して無敵では無い。
もしも完全無敵なら、例え1品物としても、その存在がユグドラシルでパワー・バランス崩壊を起こしていた。
何よりも所詮はパワード・スーツ。
パワード・スーツは本来、ユグドラシル全盛期、カンスト勢が当たり前に溢れる中で、後発プレイヤーのレベル差を埋める救済を目的に作られたアイテムだ。
イベント景品、〇〇屋の うどんトッピング全部乗せみたいなバカ盛り設計と云え、弱点は普通に在る。
『…ならば!』
アルベドも それに気付いたか、突進。
遠距離飛び道具攻撃から、距離を詰めての接近戦に移行だ。
『ふん! 魔法がダメなら物理か?
確かに間違ってはないが、それでも このハイパー・シィマ・グレートの硬装甲、生半可な攻撃は通用しn
『ダイフンボ・ケンカキック!』
バキィッ!
『ふ…ふが…』
『…&、ダイフンボ・ラリアット!』
ボガァッ!
『ほげぇっ?!』
見るからに重そうな技の2連発。
それを胸部から剥き出しにされている逆さ顔面に思いきり ぶちかました。
アレが、あのスーツの弱点というか、欠点の1つ。
確かに身体はパワード・スーツに収納されているが、頭は
魔法に関しては
しかし その生身の所に あの蹴りとラリアット…大型車と激突した以上の衝撃に潰れず死なずにいるのだから一応、多少の保護は入ってる?
『ば…バカなぁあ??!』
しかも あの反応からして、当人も その仕様を知らなかった様だ。
まあ、奴等からすれば、600年前から伝えられたアイテム。
しかも恐らくは、実戦投入は初めてだったのだろう。
何よりも、アレを遺した六大神…スルちゃんその他、スレインを興したプレイヤー達も、まさか自分達以降も100年毎にユグドラシルから来訪者が現れるのは、想定外だったに違いない。
実際に使うとしても、その相手は弱々の現地人相手(異形・亜人含む)で無双確実だろうから、それ程に気にする必要も無いと考えていたのか、教え遺す事も無かったのだろう。
…って、普通、自分でも「顔面への攻撃はヤベェ」とか思ったりしないか?
どう見てもアレ、弱点だろ?
『グゾォが…』
逆さ顔面から血をどくどく流しながら、ダイフンボを睨む嶋Q。
『ゆ、赦ざんぞ…!』
ガパ…
そう言いながら左腕を前に突き出すと、前腕部装甲が開き、大口系の砲が顔を出す。
『ハイパー・シィマ・ディシンファクション!』
ぶぉおおぉっ!
其処から放たれたのは、ドラゴンの
◆まろんside・了◆
≫≫≫
◆アルベドside◆
火炎攻撃は、大した事は無い。
しかし、disinfection…ですって?
殺す。ダイフンボを、そして私達を汚物扱いするとは、それは もう、「どうぞ殺して下さいませ」と言ってるのも同じよね?
『アルベド~、どうする~?』
『処しますか? 処しますか?』
『斬って撃って叩いて潰して吊るして殴って刺して蹴って嬲って殺しましょう。』
どうやらアウラ達も皆、考えは同じみたい。
『
パワーの調整、頼めるわね?』
『了解!』
『はい!』
『任せて下さい。』
ええ。勿論 殺って殺るわよ。
『大墳剣!』
ダイフンボのメインの武器(物理)、両刃の剛刀を正眼で構える。
「何処から取り出した?」…って、野暮は無しよ。
『こ、虚仮脅し!』
それを見て吠える、敵の男。
そう言ってる割には、
そして この大墳剣…メタリック属性の特徴の1つ、『硬い』を打ち消す、『貫通』の特性を持っている。
つまり これから先は、純粋な攻撃力と防御力との ぶつかり合い。
ぶん…ガシィッ…バキィッ!
『ごっふ…!?』
明らかに焦り丸出しな横殴りを剣で防御して、再び、顔面狙いのケンカキックで相手を吹き飛ばす。
その合間に距離を開け、大墳剣を片手逆手に持ち直す。
『『『『必殺!』』』』
そこから再び間合いを詰めて、繰り出す一撃。
…ダイフンボには、るし★ふぁー様の
しかし劣化版と云えど…確かに精度自体は御方に劣るが この巨体、質量から繰り出される技、その重さ、破壊力は時にして
そして今回 使うのは、武人建御雷様が得意とされていた技。
あの御方の其れは、単なる基本、逆手持ち逆袈裟斬りだが、ダイフンボのパワーから繰り出されるソレは必殺技…まろん殿風に言うなら、
『『『『ダイフンボ・ストラッシュ!!』』』』
斬ッ!!
『うぐゎおぅえ~っ!?…って、え? え゙ぇ?! ちよ…待t』
この一閃で胸部の装甲を斬り裂き、指先から出した小型マニピュレーターで中の
ぷち…っ
その儘、
これで敵の殲滅掃討完遂。
お前の敗因は多々有るけど、最たるは、
『最後の手段に巨大化。
学習しておきなさい。
たっち・みー様の御言葉よ。…って、もう遅いかしら。
「それじゃあ、後の処理は まろん殿達に任せて、私達は撤収しましょう。」
「それは良いけど…1つ、聞いていいかな?」
「何かしら?」
「どうして最後の一撃、力加減を抑える様に私達に指示したの?」
「ダ、ダイフンボのパワーなら、胸を裂くだけでなく、簡単に真っ二つに出来ましたよね?」
「…尚且つ、周囲に被害が出ない様にも出来ました。」
「ふふ…それはね…」
モモンガ様への お土産として差し出すからに、決まってるでしょ?
モモンガ様も この戦闘は、御覧になられていた。
このパワード・スーツ、アイテム収集家でもあるモモンガ様の琴線に、間違いなく触れている筈。
その前で この珍しいアイテムを完全破壊とかしたら、先程の まろん殿以上に嘆かれるでしょ?
一応 念の為…
ダイフンボ…ダ〇クーガ(獣戦機ダン〇ーガ)のイメージで
ついでに
長宗我部博士…デストロイヤーを設計した人(このすば!)のイメージで
≫≫≫
【駄文】
33話(実質32話)にてアビゲイル(BASTARD!!)をモデルにしたキャラを登場させた時点で、この男のΩ・アビゲール化、それから続く巨大ロボットのバトルは決定していました。
最初は まろんとユリを
因みに最初は
イーグル→アウラ
マンモス→マーレ
レオ→シズ
パンサー→ルプスレギナ
…の予定だったのだけど、これまた偶々に車内にて『L.L.L』を聴いて、「…あ、イーグルはアルベドだ!」と思ったのです(笑)
≫≫≫
次回『モモンガさん、ナザリック食堂に行く』
乞う御期待! 感想よろしくです。
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一応、歌詞コード貼っておく。