ユグドラシル最終日、余所のギルド拠点で談笑中、現実世界の方で寝落ちしてしまいました 作:挫梛道
前回から読んでいた読者諸氏の皆様、御待たせ致しましたあっ!
…って、活動報告でもボヤいたけど、皆、パイセン大好き過ぎるだろ…(汗&笑)
≫≫≫
今回、普段より短いです。
◆???side◆
神官の御老体達は、国の守りを指示してきたけど、それは違うだろ。
また あの法都を滅ぼした化け物を出された日にゃ、それこそ もうアウトだろ?
それが1体2体なら未しも、前みたいに馬鹿みたいな数で来られたら尚更だ。
あれは、俺や その他の聖典の奴等じゃ手に負えない。
最強守護神様や あの化け物暴力女でも、瞬時圧倒は無理な話だ。
1体 始末している隙に、別の化け物共が街を破壊、壊滅間違い無し。
だったら どうする?
守る前に…攻められる前に、攻めるだろ?
所詮はアンデッドだ。光や聖属性が弱点なのは、分かりきっている。
その点 俺の
そして暗殺。俺のスキルなら、どんな場所だろうが誰にも気付かれずに奥まで潜り込み、どんなヤツ相手だろうが背後に回るのは容易い。
そう思い、他にも
馬鹿か? てっとり早い出世のチャンスなのによ。
まあ、好きにするが良いさ。それなら手柄、この俺が1人占めだ。
…この、漆黒聖典第3席次、賽肉細斬がな!
◆???改め、賽肉細斬side・了◆
≫≫≫
▼▼▼
「勝手な真似を!」
スレイン法国法都大神殿。
その一室で、法国の事実上トップである大神官が声を荒げる。
理由は、漆黒聖典の隊員の1人の姿が、昨日から確認出来ない事に有った。
漆黒聖典第3席次、賽肉細斬。
この者は以前より、魔導国に対して自国の防衛よりも攻めの姿勢を訴えていた。
そして魔導国攻めを、他の六色の者達を誘い唆していたのも…それに応じた者はいなかったが…周知。
その者が姿を消している。
普段から、一見 思慮深そうで短絡な思考しか持ち合わさない男。
幾ら諭そうが、根拠不明の自信で、それを聞き入れない。
"強さ"を第1条件で集められる漆黒聖典は、その強さ故に、傲慢な性格の者が多い。
その様な者は先ず、修正という名目の洗礼を受け、多少は…
前の漆黒聖典同様、"新生"漆黒の面々も、以前から
カチャ…カチャ…
「…でもさ、コッチから攻めるってのは、間違ってるとは言えないんじゃないかな~?」
「……………………。」
そんな身勝手な行動をフォローするかのような発言。
掌大の大きさの立方体型の玩具を弄りながら話しているのは、10代前半から半ばに見える少女。
「事実、少し前までは、アナタ達だって そーゆー考えだったでしょ?」
「……………………………。」
悪戯気に笑む少女に、神官長は何も言えなくなる。
「てゆうか あのコ、どうして私に声を掛けなかったかな~?
私なら直ぐに、乗っかってあげたのに…」
「 嫌われてるからだろ? ……………。」
自覚が無いのか、本気で疑問な表情を浮かべる少女に、ノーコメントな神官長。
ザッ…
「!!?」
だが不意に、そんな表情を一変、険しくすると、懐に仕舞っていた数本のナイフを取り出す少女。
「(はぃい?! 心を読まれた??!)
ま、待て!何をするか? 落ち着け、絶死絶命!?」
自分に その切っ先を向けられ、慌てふためく神官長に、少女…漆黒聖典番外席次・絶死絶命は冷たい顔を向けると、
シュタタタタッ…!
「ひぇっ?!」
何の躊躇無しに、そのナイフを投げ、
「…は?」
それ等は全て床に…神官長の足元の影に突き刺さった。
「なっ…!?」
『 』
そして その影から音も無く浮かび現れる、異形の屍。
「…影に潜む悪魔。
神官長。どうやら今迄のアナタ達の会話 全部、魔導国に筒抜けだったみたいね。」
「な…?!」
「巨大遺跡やエ・ランテルに攻めた時の、魔導国側の それを事前に知っており、待ち構えていたかの対応からしても、そう考えるべきでしょ?」
「…………………。」
カチャ…カチャ…
「あ、見て見て♪ 2面揃った♡」
「………………………………………。」
▼▼▼
≫≫≫
◆モモンガside◆
シャドウ・デーモンの存在がバレたか。
まさか、アレの存在に気付く者が居たとはな。
その容姿からして、あの娘が法国最強と云われている、番外席次という者なのは、間違い無いだろう。
それでは当初の予定通り、他にも法国に忍ばせていた、シャドウ・デーモン、フウマ、ハンゾウ達は撤収だな。
本当は もう少しだけ引っ張りたかったが、件の賽肉細斬とやらの情報を最後に得る事が出来たので、まぁ好しとするか。
「…そんな訳だ。
ナザリック周辺の警備をしっかりした上で、何時でも
エントマにも そう、伝えておいてくれ。」
「畏まりました、アインズ様。」
そう言って、エントマに《
ああ、そうだ。デミウルゴスにも、
◆モモンガside・了◆
▼▼▼
数日後。
「♪賽を振って踊りましょ~♪
悪夢に狂わさ~れる儘に~♪」
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ…
「ぎゃははははは!」
「良いぞー!」
「飲め飲めー!」
エ・ランテルの冒険者組合。
吟遊詩人の唄を肴として、先日の防衛戦を祝う、宴が開かれていた頃…
「お♪ アレ…かよ…?」
トブの大森林から東の草原地帯。視界の奥先にナザリック地下大墳墓を確認出来る位置まで、賽肉細斬は辿り着いていた。
この場に来るまで、モンスターとの戦闘は無し。
時折、少し近くに魔導王が配置したと思われるアンデッドの騎士を遠目に確認した事も有ったが、それに気付かれる前に、その守備範囲を迂回。
自身が持つ隠密スキルをフルに活用し、此処まで到達した。
…と、当人は思い込んでいるが、実は違っていた。
既に何日も前から、侵入者…特に国境付近の警戒に注視していたナザリック。
捕らえていた漆黒聖典から、この男の特性…隠密スキルに自信を持っていた事を知り、敢えてデス・ナイトやゴーレム等の警備モンスターの死角となる道を、1本だけ作っていたのだ。
それに気付かず、自分の能力と勘違いして用意された道を進み、目的地を目指す賽肉細斬。
しかし、フォローでは無いが、この男の隠密スキルも、決してレベルは低くない。
例えばだが、仮にモモンガや まろんがトブの大森林を1人彷徨っていた場合、それに気付かれる事無く、背後を取る
恐らくナザリック勢で、彼の接近に気付けるのは索敵能力に優れるアウラだけ。
其れ程に、他者に存在を悟られない能力
ついでに言えば、彼が持つ
隠密スキルをフル活用し、一言も話すで無く敵の背後から自分の間合いに入れたならば、モモンガに まろん、デミウルゴス相手でもスポンジ竹刀での渾身一撃程度のダメージなら与える事も出来、その瞬間に漸く存在を認識させる程の実力者。
…尤も、次の瞬間には屍と化すのは必至だろうが。
≫≫≫
「ふん…」
そして、正面の門を潜り、墳墓に入り込んだ賽肉細斬。
小社は無視して、敷地中央の霊廟を真っ直ぐに目指す。
「アンデッドの王の墓って位だから、入った瞬間に
そんな気配は まるで無く、代わりに目指していた霊廟の入り口に、小さな人影が。
「何だ…
其処に立っていたのは、和風メイド服を着た小柄な少女。
「おいおい…墓にメイドって、似合わないぞ?
魔導王の趣味か?」
「…………………(怒)。」
ナザリック戦闘メイド・プレアデスの1人、エントマ・ヴァシリッサ・ゼータ。
彼女を見て、聞こえるかの様に言い放つ皮肉めいた台詞に、彼女は静かに殺気を迸らせる。
「人間じゃ、ねぇよな?」
シャキ…
腰に携えていた
「あんなガキ、誰でも殺れるぜ。」
幼さが残る少女に、この漆黒聖典第3席次は微塵も恐れる事も無く、徐々に距離を詰める。
自分の本命は あくまでも魔導王。
自分なら、誰にも気付かれずに魔導王に近付き、このアンデッド特効の刃で仕留めて全てを終わらせる自信が有った。
目の前の少女…エントマは既に、敵とは認定していない。
漆黒聖典の隊長…いや、それを飛び越えて神官に就任も有り得る。
そして最終的には、大神官も確実だろう。
給金もウハウハ…チョロい出世だぜ。
既に頭の中では、魔導王を斃した後に約束される平和な未来しか考えていない。
そうしている内に、あと一歩の踏み込みで、自分の武器がエントマに届く位置に立つ。
「おい、ガキ。素直に其処、通してくれるなら、殺さないでいてやるz
「
斬ッ!!
"新生"漆黒聖典のメンバー、一応 設定決めました。
第1席次:隊長・白狂神父(死亡)
第2席次:滅羅憎魔(死亡)
第3席次:賽肉細斬(死亡)
第4席次:捕縛桃姫(死亡)
第5席次:関節恐慌(NEW!)
第6席次:死凶怠惰(死亡?)
第7席次:鹿屍討伐(NEW!)
第8席次:戦竜王子(NEW!)
第9席次:禹暴筋力(死亡)
第10席次:刃投冥土(NEW!)
第11席次:不敬天武(死亡)
第12席次:黒羽蝶人(NEW!)
番外席次:絶死絶命
…尤も、NEWキャラは殆どが登場は未定ですし、出た処で…如何に元ネタが強キャラ、或いは作者お気に入りとしても…出オチ、噛ませポジは揺るぎませんが(笑)。
因みに…5席は忍者系、7・10席は女性キャラ…デス!
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次回『小さき大音量(予定)』
乞う御期待! 感想・評価(高いヤツ)も、ヨロシクです。